| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『Blame』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『Rain』



止まない雨に冷えてく2人の躰。
泣き出す君を唯、なんのチカラもない僕は抱き締めるしかできなかった。
温もりすら与えられず。

少しずつ重なってく不安や弱音が肥大化してった君。
堪えきれず潰されそうな君。
其れでも責任感溢れる君は君自身を責めて奮い立たせた。

気付いてあげられなかったのは僕。
君の手をとって君のチカラになりたかった。
あの時の僕に何ができたかな...

不器用でも何でも良いから伝えたら良かった。
吐き出して良いんだよって。
此処で受け止めるよって。
安心して良いんだよって...。

そしたら何か変わったかな...

いつまでも降り続ける冷たい雨を凌ぐことができたかな...


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧