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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1515話

「ふーん……で、その男がアクセルを襲ってきた男のリーダー格な訳?」

 下着を含めて色々と買いそろえた凛が、俺の隣に立つ男にジト目を向けて呟く。
 ちなみに、俺の隣にいるのは最初に拳銃を向けてきた、あの5人の中のリーダー格の男だけで、他の4人は俺を裏世界の人間に紹介する為に動き回っている。
 もしかしたら自分達に恥を掻かせたとして上の人間を連れてくる可能性もあるが、もしそうなったらそうなったで、また俺の収入が増えるだけだ。
 ああ、それと偽造の身分証とかを作って貰うのもいいかもしれないな。

「ああ。こいつらの伝手を使ってハワードを探し出すつもりだ。だよな?」
「あ、はい。勿論です」

 既に完全にプライドやら何やらをへし折られているこの男は、俺の言葉に素直に頷く。
 当然この男の仲間に動いて貰っているのは、俺を裏世界の者達に紹介するというだけではない。
 最重要なのは、やはりハワードを探す事だ。
 だが、フルネームが分かっている訳でもなく、単純にハワードという名前と技術者である事、爺さんと呼ぶのに相応しい年寄りであるということくらいしか分からない以上、ハワードを見つけるのはかなり難しいだろう。
 技術者で年寄りのハワードというだけで、このW世界には何十人もいてもおかしくはないし。
 それでもやらなければ見つかる可能性は皆無だが、探すという行動をすれば多少なりとも見つかる可能性はある。
 サルベージをやっているという条件がつけば、意外と早く見つかりそうな気もするが。

「それにしても……まさか私達を追いかけている人達がいるから、どういう人かと思えば……予想外ね」
「そうか? あたしは寧ろ納得するけど」

 凛と綾子の言葉に、男は何ともいえない表情を浮かべていた。
 当然だろう。男は元々凛と綾子を襲おう……それも性的な意味で、いわば強姦しようとしていたのだから。
 その相手に目の前でこのように言われるというのは……特に金属製の拳銃を握力だけで塊にしてしまうような俺の前でとなれば、居心地の悪さも理解出来る。
 まぁ、実際には凛は魔法使いに届きつつある魔術師で、綾子は半サーヴァントだ。
 少なくても生身でどうこう出来る相手でないのは間違いない。
 だからこそ、この2人は男を前にしても特に緊張したりといった行為はしていないのだろうが。
 それに凛も綾子も、類い希なる美人だ。当然男にそういう視線を向けられることには慣れているのだろう。
 ……実際に身体を許したことがないのは、昨夜の行為ではっきりと理解したが。
 あの限界状態で嘘をつけるとは思えないし。

「ともあれ、そんな訳で少し時間が出来た。……ついでに金も出来たけど」

 日本円にして250万円相当の資金が出来たというのは、非常に大きい。
 軍資金が10万相当だったのに比べ、一気に25倍になったのだから。
 そう考えれば、資金的な不安は一切なくなったと言ってもいいだろう。
 それに裏社会の人間にも伝手が出来たし、こうなれば空間倉庫に収納している金塊や宝石といったものを入手出来る可能性も……うん? そう言えば。

「おい」
「はい、何でしょう」

 俺が声を掛けると、男は即座に反応する。
 自分達が生かして貰っているというのが分かるからこその態度。
 普通ならプライドがないのか? とか言ってもおかしくないんだが、ここで下手に反抗すれば命を奪われると思っているのだから、この反応は正しい。
 ともあれ、下っ端の中の下っ端という存在の男だが、それでも裏社会の人間なのは間違いない。なら……

「ガンダニュウム合金を手に入れる事は出来ないか?」
「……は? 何ですか、それ?」

 俺の言っている物が何なのかまるっきり分からないといった様子で男が呟く。
 一瞬誤魔化しているのか? とも思ったが、この様子を見る限りでは特にそういった様子もない。
 本心からガンダニュウム合金の事を知らないのだろう。
 いやまぁ、宇宙でしか製造出来ない素材だけに、そこまで詳しくなくてもしょうがないのかもしれないが。
 原作だと普通に会話に出て来たからから、それなりに知名度は高いのかと思っていたが……幾ら知名度が高くても、ある程度教養とか知識がないと分からない代物なのか。

「そうか、お前が知らないのは分かった。なら、お前の上司に聞いてみろ。勿論ただで寄越せなんて言わない。相応の報酬は支払おう」

 ポケットの中に入れていた手に、空間倉庫から目的の物を取り出す。
 そうしてポケットから抜いた手には、小さな革袋があった。
 男に革袋の中を見せる。
 中に入っていたのは、小粒ではあるが間違いなくダイヤ。
 これもまた、俺が今までテロリスト達を襲撃した時に入手した代物だ。
 人工ダイヤとかではなく、本物のダイヤだ。
 それを理解したのか、それとも単純にダイヤの美しさに目を奪われただけなのか。
 ともあれ、男は幾つものダイヤを目にして息を呑む。

「これを……本当に?」
「ああ。ガンダニュウム合金を仕入れる事が出来たらな。ただ、もしガンダニュウム合金の偽物で騙そうとしたら……分かってるな?」

 革袋が乗っていない方の手で、ゆっくりとを何かを握る手つきをする。
 金属製の拳銃を容易く金属塊にした行為を思い出したのだろう。男は無言で何度も頷く。
 こいつ等にダイヤをやるのは多少惜しいが……ぶっちゃけ、その気になればダイヤは幾らでも作れる。
 人造ダイヤという存在を作るのも難しくないし、天然のダイヤもキブツを使えば容易に作れる。
 いや、寧ろ手間という意味ではキブツで天然のダイヤを作った方が手っ取り早いだろう。
 まぁ、最大の問題はキブツのあるホワイトスターと全く連絡が取れないという事なんだが……その辺は、いずれ何とかなると信じている。
 レモン達の事だから、恐らくそう遠くないうちに連絡をしてくるだろうし。
 ともあれ、凛と綾子も下着を含めてある程度の買い物を済ませたし、問題はこの後どうするか、だよな。
 何をやるにしても、まず最初に必要なのはハワードと繋ぎを取る事だ。
 ノベンタに腕利きの傭兵団として接触するにも、トールギスは必須なのだから。
 ……いや、その前にやるべき事があったな。
 まずはこのW世界のMSの操縦になれる事。
 PTを始めとした機体に関しては問題なく操縦出来るし、SEED世界のMSも操縦出来る。
 だが、このW世界のMSはまだ操縦出来ないのだ。
 勿論同じ人型兵器であったり、MSであったりと、大まかな操縦方法は理解出来る。
 それでもやはり細かいところは色々と違う筈だし、その辺を軽視していい訳がない。
 ただ、MSの操縦をするにも燃料が必要となる。
 この場合の燃料というのは、バッテリーとかじゃなくて推進剤の方だ。
 テスラ・ドライブがあれば推進剤とかも必要ないんだが……

「そんな訳で、悪いがMSの訓練に必要な推進剤や場所を確保してくれ」
「え? あ、はい。分かりました!」

 俺の言葉に一瞬疑問を覚えた様子の男だったが、さっき見せたダイヤが効いているのだろう。すぐに頷くと、その場を去っていく。
 ……俺達がどこに泊まるかってのを聞かないでいなくなるってのは、正直どうなんだ?
 いやまぁ、色々な意味で目立つし、見つけるのはそう難しい話じゃないんだろうが。

「随分と奮発するのね」

 少しだけ不満そうに告げる凛。
 宝石魔術を使う身としては、ダイヤを簡単に渡すことに抵抗を感じる……といったところか。

「そうか? 別にあのダイヤを全てやるとは言ってないけどな」
「1つだけでも十分な報酬よ」
「そうだな。あたしも凛の意見には賛成だ」

 綾子も少し不満そうだな。
 ……まぁ、自分達を強姦しようとした相手を優遇しているように感じられるのだから、それも当然か。
 だが、今の状況では他に手っ取り早く裏の世界の伝手を手に入れる方法が他にないのも事実だ。
 向こうがこっちの指示に素直に従って妙な真似をしないのであれば、言葉通りダイヤを渡しても構わないだろう。
 あくまでも素直にこちらの要望に従えば、だが。

「ま、結果がどうなるか分からないけど、その辺はゆっくりと待つとしようか。それより、あいつが戻ってくるまでどうする? どこかで食事にでもしないか? 金の心配は全くいらなくなったし」

 周囲を見回すと、食事を出す店も色々ある。
 折角金があるんだし、ファーストフード店のような安い場所ではなく、この地方の特産品を食べたい。……ウナギのゼリー寄せとか、そういうゲテモノはともかくとして。
 まぁ、ファーストフード店も決して侮れないというのは、ナデシコ世界で十分理解しているんだが。
 結局ホウメイとテンカワが幾ら頑張っても、あのフライドポテトと同等のものを作ることは出来なかったのだし。

「そうね。……あそことか、どう?」

 凛の視線の先にあったのは、一軒の喫茶店。
 見た感じだと、趣味のいい店に見える。
 夕方前の午後ということもあって、店の中もそんなに混んでいる様子はない。
 何よりの決め手は、その店からいい匂いがしてきているという事だろう。

「あたしは構わないけど。アクセルは?」

 綾子の言葉に俺も構わないと頷き、こうして俺達3人は喫茶店へと向かう。
 そうして店の中に入ると、さっきの男が戻ってきた時にすぐ分かるように窓際の席を用意して貰い、それぞれ注文をする。
 俺はいつものようにたっぷりと食べるものを中心にした注文だったのだが、予想外なのは凛や綾子もガッツリと食べる料理を注文した事だ。

「驚いたな」
「しょうがないでしょ、昨夜……あんなに体力を使わされたんだから。これからの事を考えると、しっかりと食べておく必要があるのよ。今夜の事もあるし」
「……さ、さすがに今夜は昨夜程に激しくはない、よな?」

 薄らと頬を赤くして尋ねてくる2人に、俺は小さく肩を竦める。
 昨夜……というか、今朝までか。とにかく、かなり激しかったから、凛と綾子の体力が消耗しているのも理解出来る。
 一応加減をしたつもりだったんだが……ともあれ、今夜どうなるのかは、まだはっきりとは分からない。
 金はあるんだし、またどこかのモーテルかホテルにでも泊まることになるのは間違いないだろう。
 そんな話をしている間に、店員が料理を運んでくる。
 パスタ、サンドイッチ、ピザ、ホットドッグ等々……いわゆる軽食に近い料理が殆どだったが、それがテーブル一杯に並んでいれば、壮観と呼ぶしかない。
 勿論注文しているのはこれだけじゃなく、食事が終わったらデザートが出てくる事になっている。
 早速とサンドイッチに手を伸ばし、口へと放り込む。
 柔らかなパンとハム、レタス、タマネギ、ゆで卵……シンプルだが、これがまた美味い。

「へぇ……」

 俺と同じくサンドイッチに手を伸ばした綾子の口からも、感心した声が出る。
 かなり美味い料理だし、これはこれでありだよな。

「ピザも生地が薄いけど、カリッとしてて食感がいいわね」

 ピザに手を伸ばした凛も、満足そうに頷く。
 こうして見ると、十分にこの店は当たりだったと言ってもいい。

「それで、アクセル。これからどうするかだけど……暫くは表に出ないのよね?」

 ピザを食べながら尋ねてくる凛に、頷きを返す。

「ああ。表に出ないというか、出られないと表現するのが正しいな。出来れば早いところ表に出たいんだが」

 ガンダニュウム合金を入手するにしても、ノベンタの庇護下にあるというのは最良だろう。
 コロニーとの融和を重視しているノベンタだから、上手くいけばヒイロ達をこっちに引き込む事も可能かもしれない。
 原作だとノベンタを始めとするコロニーとの和平派を一網打尽にしてしまったヒイロだったが、この世界ではどうなるか。
 俺にとっては色々な意味で評価の低い五飛だが、何気にこの戦いではトレーズの……より正確にはレディ・アンの策略を見破ってるんだよな。
 そう考えれば、五飛も多少は評価が上がるか?
 ……ただ、敵の作戦を見抜く目があっても、すぐに敵に付く奴を信用する気にはなれないけど。

「この世界で魔術についてはどういう扱いなのかを調べる必要もあるでしょうしね。……神秘の秘匿をしなくても魔術基盤云々とかその辺を考えなくてもいいのなら、色々な意味で助かるんだけど」

 ガンド・マシンガンが公の場で使われる事になるのは、出来れば止めて欲しい。
 この世界でその辺の心配がいるかどうかは分からないが……それでも生身でマシンガンをぶっ放すのは、正直どうかと思うし。

「その点、あたしは楽だよな。どうしても派手な行為はないし」
「……いや、物干し竿を持ってる時点で十分に派手だと思うんだけど」
「俺も凛の意見に賛成だな。そもそも銃弾とかも簡単に斬り裂けるんだろ?」

 サーヴァントの能力を考えれば、そのくらいは容易い。
 綾子の場合は半サーヴァントだから、言う程簡単にって訳にはいかないだろうが。
 そんな話をしながら、男が戻ってくるまで俺達は食事をするのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1213 
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