ヨハンだがこんな状況を覆す
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コズミック・イラへ
ELSとの対話。彼らの訴えを聞き、刹那は母性に旅立った。
一方ヨハンは、肉体の半分をELSと融合し彼らと一つになった。
ELSが表に出てくる際には、銀色の線が蜘蛛の巣状に走り。普段は肉体内部にいるだけだ。
デカルトもヨハンと同じ様な状態だ。
ELSは対話を通じ、人間の個を理解し同化を中止し大型の元に集まる。
そして羽の形をした花弁を持つ、大きな花の形に変化し。人類に対しアプローチをしたのだ。
ヨハンと融合した事により。FFの目的と、拠点がある事などを知ったELS。
その情報を知ったELSは、別の隊を拠点の場所に転移させ。ヨハン達の拠点と融合した。
だがそのまま融合。つまりは取り込まれては困るので、地上まで同化する事の無いよう、ヨハンから伝えられた。
既にFFは00世界から姿を消している。
元々の予定があったFFは、政府に電子メールでその旨を送っている。
ただコンタクトが出来ない訳でもない。00世界に残る事にした、沙慈やリヒティ家マリーが可能である。
ELSはタチハロを真似た姿になり、我々と共存行動をしたりしている。
彼らの目的が、FFの様々な世界を見たい。技術を知りたいという欲求と、そりが合ったから来てくれたのだろう。
――――――――――――――――
拠点 格納庫
ヴォルガ級とナイル級を2隻ずつこっそり持っていたFF。
GNバンガードも固定用アームで接続されている、格納庫にメンバーはいた。
「それにしても…ボロボロだな」
「(外宇宙の生命との対話が見れた事は嬉しいが、な)」
「我々の持つ機体。大半が半壊しておる」
「教授。修理はどの程度かかりますか?」
皆の前にあるのは、半壊している多くの機体達である。
新型のジェアンですらそうなのだ。
スミルノフ親子は機体を消失。唯一無事なのはリンドヴルムだけだ。
「恐らく修理だけならば、さほど時間はかかるまい」
ビアンだがELSと融合した、俺に入れなくなったらしく。肉体を作成し移った。
「え~なんか新しい機能は?爺爺」
「僕たちは気長に茶葉の栽培でもしてますよ」
「……次は将棋だ」
イノベイド二人は置いておこう。
「ねぇヨハン。この際別の世界に転移したらいいんじゃない?」
「確かに。ヨハンの機体は無事だしな」
リーサとカティの言葉に、それがあったか!という顔をするメンバー。
「気おつけるのよヨハン?」
「無茶は…するなと言っても無駄か」
スミルノフ夫妻にそれぞれ一言頂いた。
二人は義理の親に名義状なっており、俺達三人兄弟の両親になっている。
アンドレイとマリーもだ。アンドレイは年下なのだが、年齢などあってないような物なので気にしない。
「(情報はELSを通じてこちらにもわかる。心配するな)」
「わかった。ゲートを起動してくれ」
このゲートはELSにも作成可能だが、その分のエネルギーが必要なのだ。
そして行きは、本拠にあるゲートの動力と融合したELSが安定させてくれている。
帰りは俺と一体になっているELSが、一緒に作成してくれる事になった。
「転移ゲート作成完了!ヨハ兄行ってらっしゃい!」
「あぁ。行ってくる」
リンドヴルムに乗った俺は、そのままゲートに突っ込んだ。
――――――――――――――
転移終了後。直ぐに機体を自身の持つ時空間にしまう。
ELSと融合した俺は、単独で宇宙を闊歩できる。まぁそれなりのエネルギーは必要だが。
宇宙服も着ず、普段着の状態を記憶しているELSと共に近くの建物に接近する。
(ヨハンの普段着は和服です。革ジャンつける程度はします)
コロニーらしき物体に触れ、近くに火との気配がない事を確認して侵入する。
(まるで潜入ミッションだな)
(???)
俺の独り言に反応したELSに、独り言の説明をしつつ。眼帯を消す。
転移で一気に中に入る事は可能だが。リスクがある。
自身を別空間に転移させ、壁をすり抜ける。
「おっと、重力がちゃんとあるのか…」
眼帯を再度出し。左目を隠して、町に出て情報を得るために動く。
―――――――――――――――――――
『コズミック・イラ70…。【血のバレンタイン】の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は
一気に本格的武力衝突へと発展した……。』
「成程。この世界はあの…」
ヨハンの脳裏にSEEDの物語が流れる。
実はビアンもこの世界の人物を知っており、まさかこんな事があるのかと驚いていた。
「さて、どうするかだな…」
リンドヴルムは出さない方がいいと、ヨハンは決めた。
何が起こるかわからなくなってしまうからだ。
しかし機体が無ければ生きてはいけない。
「よし、まずは人気のない場所を探るか」
ヨハンは別空間に入っていた。タチハロを出す。
勿論ここは人のいない建物の屋上である。
「お~!ここが別世界ですか?」
「あまり大きな声を出すな。どこか一目に付かないところを探れ。
それと光学迷彩と、ハッキングを許可する。ばれるなよ。通信も開いておけ」
(わっかりました~総帥!)
タチハロは光学迷彩を作動し、どこかの電脳設備にアクセスしにいった。
一方ヨハンは通貨を獲得(こそ泥と対話)。
ネットを使用して情報を得る。
(やはり俺の知識通りか)
得るべき情報を粗方入手して、タチハロから連絡のあった場所に向かう。
(総帥~。どうやらこの場所にMSがあるみたいです)
(よし。それは完成しているのか?)
(まだ未完成の物と、パーツ状態のMSがあります)
(よし、パーツを運び出す。外見とバッテリーを寄せればいい)
外見を取り繕い。OSも似たような物を使用してビーム兵器が使えれば問題ない。
(了解です!)
機体が完成するかわからないが、ないよりマシだ。
ヨハンはこの様に考えていた。
後書き
SEEDでビーム兵器ないってキツイですよね。
それに重力下での単独飛行能力がないのも…。
それ考えるとフラッグやイナクトって優秀ですね。
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