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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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SEEDに介入

 
前書き
ビアンは第三次αの人です。
SEEDの人達を知っています。
だからこそ、サイコフレーム擬きを作れたんです。知ってますからね 

 
 
 深夜、ヘリオポリスが静かになった頃。
 ヨハンとタチハロは動き始めた。
 タチコマのハッキングと光学迷彩で、後ろから警備員せまり少しお眠り頂く。

 (総帥~。仲には誰もいないようです)

 (よし。ライフルや弾薬。それとコアユニット、動力も持っていくぞあっちで調べる)

 (了解しました~)

 タチハロに命令したヨハンは、自身もガラクタの山からジンの頭部。
 背部スラスター等を自身の時空間に送っていく。
 シグーの盾を見つけ時空間に収納すると。タチハロが戻ってくる。

 (総帥~終わりました!OSは自分の中に取り込みました!)

 (良くやったタチハロ。あっちに戻るぞ!)

 (了解であります!)

 タチハロを収納して、FF本拠に戻った。
 幸い人目のつかない所に、既にマーキングを残している。
 戻る事など造作もない。


「(帰って来たか。情報は既にこちらにも伝わっている)」

「解析とMSを制作しないとだな」

「成程。未知の世界のMSか~気になるね」

「皆~運ぶぞ~! 「「おお~!!」」

 タチハロに取ってきた物品を運ばせ、早速調べる。
 勿論一緒にいったタチハロは、情報の並列化をせがまれていた。
 ビアンからは既に制作自体は開始していた事を告げられた。


「この世界のMSは前時代的だね。機体が無駄に重い」

「それに。敵の武装の解析も遅いな」

「(ふむ、しかしタチハロの取ってきたフェイズシフト装甲という代物…)」

「我々が知る。GN粒子を塗装した装甲に近いですね」

 タチハロは軍の機密にもアクセスしていた様で、母艦のデータや製造中MSのデータまであった。

「問題は重力下だ。飛べない機体というのは厳しい」

「わかっておる。これを見よ」

 エイフ爺が画面に出したのは、今制作中の機体データだった。
 アスカローネという名の機体だった。
 あちらの世界でも知られている、モノアイ式のメインカメラ。
 後頭部には2本のアンテナが付いており。少し拡張されている。
 全体的に見れば、アリオスガンダムの頭部が変わり、動力がバッテリー式になっている事ぐらいだろう。
 SEEDの世界で主流の電気バッテリー。これは元々高効率の物を持っていたので使用。
 スラスター関連は、クシャ・トリヤ等で得た技術を使用した。フェイズシフト装甲も展開可能だが、使うと活動時間がかなり短くなる。
 武装は、実弾を排除してビームハンドガンを両前腕部に内蔵。ツインビームライフルとビームサーベルしか持たせない。
 バッテリー式な事もあり、マシンガンにはしなかった。


「よし、動かしてみろヨハン」

 制作自体は元々の技術を使用した事で時間が短縮され。
 2週間半で完成した。調整等はまだ行っておらず。
 2週間の間は、ヨハンは妻に食べられ。あまり作業自体には参加していなかった。

「了解」

 スタンドマニューバ等、細かな動作確認。
 そこから機体反応の速度などを調節していき、狭いコクピットになれるため模擬戦を行う。
 メインカメラをいじった事により、視界は広がったが狭い事に変わりはなかった。

 (まぁこれぐらいであれば問題ない)

「どうだい。問題はなさそうかな?」

「あぁ大丈夫だ」

「よし。ならばあちらの世界でデータを頼むぞ」

 エイフ爺とビリーはこの機体の実戦データが欲しいらしい。
 ビアンには、絶対に全滅戦争をさせるな、と言われた。
 戻る前に、旧リオン一式と食料。制服を時空間に入れて出発する。

 ヘリオポリスに戻った時、そこは戦場になっていた事をまだ知らない。

 ――――――――――――――――――――


「しっかし、まぁ良いのかね~」

「なにがだ?」

「中立国のコロニーに手出してさぁ~」

「ッ!じゃあ中立国がコロニーでこっそり、地球軍の兵器作ってるのは良いのかよ?」

「ハハッ!そりゃ、やっぱダメっしょ」



「ン!ンッ!!」

「「あ…」」

「乗らないのなら先によろしい?」

「あぁ…。すいません。どうぞ」

 学生6人の後ろにいた軍人が先へ行く。
 三人の軍人が先に車に乗り、どこかへ向かう。


「なんとも平和な事だ…まったく」

「それは?」

「あのぐらいの年で前線に出る者もいると言うのに」


「時間だな…」

 仕掛けらた爆弾の時間が、00:00を表示。その瞬間コロニーが揺れた。


 ヨハンは、その少し前にコロニーの大地に降り立っていた。
 そしてアスカローネを空間から出し、一息つく。
 この出し入れ。物体が強大であればあるほど疲労もある。
 勿論、一度入れた事のある物ならば平気だが。アスカローネは新型だ。

 タチハロを現在の様子を調べさせるため出す。

「総帥大丈夫ですか?」

「あぁ、すぐに良くなるさ。それより現在の周囲の状況を探ってくれ」

「了解です!」

 タチハロが調べてくれている間に、買っておいた食品を摂取する。

「総帥!プラントが攻撃してきています!」

 既にこの世界の事はあらかた調べ、この戦争が純粋な人と強化人間によって行われている事は知っている。

「成程…よしこの場を撤収する!タチハロ」

 タチハロが俺に触れて時空間に戻る。
 この倉庫もELSの食料として、消え去る。

 ヘリオポリスの揺れを感じながら、機体のコクピットに乗り込む。

「さて。しばらく様子を見させてもらう」

 ――――――――――――――――――

 少年兵たちが搬入途中のMSを乗せた車両を襲っている。
 武器は…手榴弾に機関銃を使用しているようだ。

 (身体能力は高いな…。だがそこまで脅威ではない)

 自分も特別性のオートマ拳銃。全長30cm口径13mm重量3kgという完全に趣味の物だ。
 旧時代のデザートイーグルを元に改造した拳銃だが。FFの配布される拳銃は普通だと言っておこう。

 そんな事を考えていると。目の前のMSが次々と立ち上がる。

「バスターとデュエル…ブリッツか」

 それらが飛び去ったのを見て。行動を開始する。

「アスカローネ、行動を開始する」

 フェイズシフトを起動せず、元の黄色い装甲の状態でその場から動き出す。

 ジンがこちらに向けてアサルトライフルを発射してくる。
 だが俺のアスカローネは、ジンの様に一部分しかスラスターがない訳ではない。

「遅い!」

 巡航状態に変形して突っ込む。

「ぐわぁあああ!!」

 接触回線で声が聞こえるが、構わず大型クローで挟み切った。
 情勢を考えると、まずプラントには参加できない。
 自分はコーディネイターではないからだ。それにラウ・ル・クルーゼと一緒に居る事は現在あまりよくはない。
 アークエンジェルに乗ってオーブに接触する機会を持った方が賢明だろう。

 ジンが落した重斬刀と、76mm銃突撃機銃があるが。必要ないので機銃に重斬刀を刺し、破壊しておく。

「さて、こちらを見ている彼に接触するか」

 モニターにはこちらを警戒する、ストライクの姿がある。
 ゆっくり歩いて近づく。勿論両手は上げる。
 そしてコクピットを開き、外に出る。

「安心しろ。敵じゃない」

 近くにいた学生組が恐る恐る、こちらを見て質問をしてくる。
 質問をしてきたのは、サイという少年だった。

「あの。そのMSは…」

「俺の商売道具だ。それよりそこのパイロット君?降りてきたらどうかね」

 俺の言葉を聞き。ストライクのコクピットが開き、一人の少年が降りてくる。

 名をキラ・ヤマト。この世界の主人公と思わしき人物だった。
  
 

 
後書き
変態機動性を持つ、アリオスをモデルにSEED用機体を作成!
ミゲルの機体に向かって、拾った重斬刀投げつけるというアイデアがありましたが
爆風で学生組死んでしまう事に気が付き、やめました。

まともな国家がオーブってかなりヤバイですよね。
まぁそこはヨハンの腕の見せ所です。
少なくとも氏族の心に火が入れば、半端ないと思います。 
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