「今更だが、我々の組織に旗印と名前をつけようと思う」
俺は、みなに相談を持ち掛けた。
「ねぇー、ミハ兄そんなのあたしらに必要なの?」
「ん~、良く分かんねぇけどかっこいいならいいZE!!」
ミハエル、やはりかっこいいのは大切だよな。俺は頷く。
「意図は何となくわかるわ」
「え?ホリーさんそれって?」
「それは俺が説明しよう。今後行動するときに、我々の所属が名無しじゃ困る。
それに、相手方に見分けがつくようになれば…面倒な事は避けられる」
ビアンと色々考えて、記号や日本の家紋を見て考えた結果が…これだ!
※旗は画像で出します。
「「地味」」
「まぁ、待て。これはFを翼のように捉えて、2翼を意図しているんだ。鳥は自由の象徴だからピッタリだろう?
「組織名はFF、FreedomFlame意味は自由な炎。俺達はさしずめ火の鳥なのさ」
「それに、これは組織の紋だ。俺達は三人兄弟だから、俺達三人は海王星の記号も使うことにした。
そして作ったのがこれだ!背中には二翼の紋を付けた青い羽織だ。胸元には♆だ。」
それぞれ思い思いに見ているが、ふとミハエルが
「兄貴、なんで羽織なんだよ」
「俺とビアンの趣味だ。BUSHI、SAMURAI…最高だな」
やはり、見た目は大事だな。
ネーナ達女性陣は他だと、どんな色がいいか話している。
ミハエルは袖なしがいいらしい、まぁあとで渡そう。
「ミハエル、わかってると思うがお前の機体にはダイレクト・モーション・システムが搭載されている。
これからはお前には生身で武器を扱い、慣れてもらうぞ」
「あぁ、兄貴見てろよ。絶対ぶったおしてやんぜ!」
「ふ…、それは楽しみだな!!」
俺は自家製の打刀、ミハエルは自家製の棒で戦闘訓練を再開した。
一方ネーナはビアンに説明を受けていた。
「これがあたしの機体…」
「(そうだ、両足に設置されているビームガトリング手に着けられたGNハンドガンとドッキングして使用できる。
この機体は ガンダムヘビーアームズドライ…とでも名付けようか?どうかな?)」
「最高!さっすがねビアン爺。でも残念…ミサイルは厳しかったか~」
「(そうだな、生産ラインがまだ不十分だからな。まぁいずれ搭載できるようになるだろう)」
「ら~じゃ!」
ガンダム デズサイズヘルズ(命名ミハエル)とヘビーアームズドライが完成したころ…
(いよいよだなヨハン、海に設置した情報収集装置からの情報では既にガンダムは行動を開始しているようだ)
「あぁ、ついに始まったか。」
俺は少し感慨深く目から汗を流しながら過去を振り返った。
最初は、死にもの狂いだった。脱出してからも色々大変だった。
ホリーさんが来てからはなんだか俺達は明るくなれたと思う。いつも死の危険と隣り合わせだった訳だからな。
別に逃げてもよかったのかもしれない。だけど負けたくはなかった。
だからこそ、戦う。自身達の尊厳を守るためにも…
「さて、世界はガンダムにより世界は今混乱のただ中だ」
「いよいよだな兄貴」 「そうね~、でも操縦の腕はイマイチね」
「という事でだ。地球に戻って戦の前にリフレッシュに行くぞ」
さぁ、行こう観光に!(日本)
「あらあら、楽しみね、エイミーちゃん」 「うん、楽しみかも!」
地上に戻り、リオンシリーズに歓迎され、広くなった海にある基地にアーガマと機体を置いて観光に向かった。
「ミハエル、ネーナ。俺は用事がある。この場所に迎えを頼む」
「ん?…あぁ了解。抜け目ないね兄貴は」 「目の付け所が違うのよヨハ兄は」
「じゃあ後でな」
目指すはアメリカ。 エイフマン教授の確保だ。
ユニオン アメリカ MSWAD基地
「私の仮設通り、ガンダムのエネルギー発生機関がトロポジカル・ディフェクトを利用しているなら説明がつく。
ガンダムの機体数の数が少ない理由も、200年以上の時間を必要とした事も…。
あのエネルギー発生機関を作れる環境は木星。ハッ!」
背後の窓を叩く音に気付き後ろを見ると人影が。
その人物は窓を破壊し侵入してきた。
「ここの警備を潜り抜けるとは大した奴よ」
「まぁ忍び込むのは得意でして。それより端末を見たほうがいい」
そこには【あなたは知りすぎた…】。
「ま、まさか!!」 外にはガンダム来訪を知らせる警報が。
「時間がなさそうですね。捕まっててくださいよ!」
窓から飛び降り建物の影に隠れながら、グライダーをつかって煙で視界が悪くなっている方向に飛び降りる。
「なんということだ…」
背後の建物は煙を上げて壊れ果てている。
「詳しい事はあとで、今は取りあえずバレないように布をかぶっててください」
バギーを猛スピードで走らせ、機体の近くまで行き。破壊したのちに機体に乗り込む。
海に逃げ込み小型シーリオンで予定合流地点にいるアーガマに急いだ。
「それで、君たちは何者だね。見た所先ほどのガンダムのように私の抹殺が目的ではないようだが」
(この母艦、見たこともない。それにこの技術力…)
「えぇ、我々は独立組織です。それと貴方が消されそうになった理由も説明しましょう」
「いや、いい。十分理解している。恐らく私がイオリア計画の真の目的に気がつき、多くを知りすぎたからだろう」
「ご明察です。まぁ暫くは表に出れないでしょう。そして私たちもね」
「どういう事かね」
「私たちは先ほどのガンダムのパイロットなのですよ、ある意味。
まぁ彼らは私たちのスケープゴート。
私たちはイオリアの計画を我が物にしようとする者たちに作られたデザインベビー。
そして時期に彼らは用済みで抹殺されるでしょう。
それに気が付いた私は約十年前にスケープゴートを作り、今までこっそり活動していた訳です」
「成程な、そしてこの組織に加入することを私に求めるという訳か」
「えぇ、捨てる物がいれば欲する物もいる。そういう事です」
「ふむ、選択肢がないではないか。いいだろう、参加しようじゃないか」
よし、これで頭脳面の弱さがカバーできたかな?
「まさか、独力でここまでやっているとはな」
エイフマンさんの前にはリオンシリーズ、HARO達、野菜の栽培。そして4機の機体。
「もう一人の俺である、ビアンのおかげですけどね」
エイフマンさんは目の前の数々に興味深々なようで、勝手に見て回っていた。
「ヨハ兄、そろそろ宇宙じゃないの?」
「あぁ、エイフマンさんがあと少し楽しんだら行こうか」
「さて、見てもらった通り地上では疑似太陽炉が三陣営にもたらされた」
「まったく、虎の威を借る狐のようじゃ。見ていて不愉快だな」「エイフ爺はそのもたらした奴らに殺されかけたってのにな」
「まったくよ、汚い大人って感じ」
「それで、ヨハン君。今私たちはどこに向かってるのかしら?」
俺は笑みを浮かべて言う
「ソレスタルビーイングの母艦にですよ」
皆は口を開いて唖然としていた。