| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

GUNDAM02

 ホリーさんを救出した我々は日本の小笠原諸島近くの海域に建設した海底基地に戻っていた。

 「ようやく、ここまで来たねビアン」
 (そうだな、拠点制作にここまで苦労するとはな…ネットワークを独自に開発し、そこから様々な物も蓄える必要があったからな)

 「そうだね、僕たちは大規模に電力供給はできないからね…必然、エネルギーの観点で核が必要だしね)
 (プラズマ・ジェネレーターの制作・小型リオンシリーズ・TCM・テスラ・ドライブ、上げればキリがない程に作り上げたな)

 「本当にビアン様様さ」
 苦笑しながら言う俺にビアンも同じ様な反応で
 (お前たちも成長したからこそ、だろうな)

 「命がかかってるからね。
 母艦は作ったし、そろそろ…」

 (待ちわびた、機体作成段階だな)

 背後に宇宙航行すら可能とする母艦。
 アーガマを背にして中に戻った。




 「兄貴~これからは機体制作だろ?俺ら今まで体鍛えたり、シュミレーションとか機械弄りはやったけど、どうすんの?」

 「食料とかはあるけど金属とかは少なくなってるよヨハ兄?」

 「あぁ、予定より結構消費したからなしょうがないさ。
 ただ今後は宇宙に出ないとだな。実験も地球じゃそろそろ厳しくなってきたしな」

 さすがに機体を実験せず戦闘に使ったり実機での訓練無しはきついからな。
 それに鉱物とか諸々地球だと補給しずらいしな…

 「そっかー、まぁ隠れたり・逃げたりは十八番だしな俺ら」

 「あたしは食べ物が心配だな~。美味しくないご飯は勘弁って感じ」
 ネーナも年頃だからな。

 「(心配するな、あちらでもおいしい物が食えるように色々持っていくつもりだ)」

 勝手に出てくるなよビアン!

 「あ!ビア爺さっすが!」

 いや…ビアン親バカすぎるぞ本当。
 ほら見ろミハエルの顔を。

 ミハエルを確認したビアンは昇○拳を発動!ミハエルは気絶した!!

 そして何事もなかったようにネーナに「どんな機体がいいかい?」なんて聞いている。


 「んん!!話を戻そう、あと一人メンバーが増えたら宇宙に上がるつもりだ。
 その頃には疑似太陽炉を何個か作ってアーガマに乗せる事が出来るだろう。
 それまでに買いたい物はこっそり買っておくぞ!!」

 「「おー!!」」

 (日本酒は必須じゃな、いい機会だ日本に今度いくぞ)

 了解、了解~




 ――――――――――――――――――――――――


 ホリー視点


 戦場にいたはずの私は目を覚ますと、カプセルのような物に入れられていた。
 目の前には、まだ幼い子供が二人と青年がいた。

 「あの…ここはどこかしら?……私は戦場で死んだと思ったのだけれど」

 目の前の青年に問いかけると色々な事を教えてくれた。

 まず、私は瀕死の状態であった所を彼が助けて治療してくれたこと。
 彼らは随分前から三人と一人?である、クローンの様な形で生み出されそんな状況から逃げ出した事。
 それゆえ、隠れて活動をしており、私は暫く、夫達と会えないだろう事を理由も含めて話してくれた。

 今後の事も聞いた上で私が思ったのは、彼らには親がいない。
 ならば、せめて私が彼らを心の面で支えよう…何故だかそう思った。


 …けして、ネーナちゃんが可愛くて娘だったらこんなかしら~、なんて思ったからじゃないのよ!



 暫くして加入?したエイミーちゃんも可愛いわ!着せ替えとか楽しみだわ。



 ――――――――――――――――――――――――



 宇宙に行き、忙しいながらもどこか精神的余裕を持てるようになった頃。

 兄弟二人とエイミーちゃんがアニメを見ている頃、ホリーさんに聞かれたことがある。

 「軍のあり方、そして世界がどうあるべきか…か」

 「えぇ、どう思うかしら?」

 「そうですね…、俺は軍とは国民を守りそして、国家を正しく導く安全組織であるべき…そう思う。
 軍人もそうだが、一人一人が平和とはなにか…どうあるべきか、それを考える必要性がある。
 政治と軍事が交わってはいけないというのは、安全組織という側面が消えるからだ。
 人間は基本的には愚かな生き物だ、間違いを犯してから出ないと本当の意味で理解しない。
 だが、だからこそ人の命を愚かながらも背追わなければならない。
 そして、世界は根っこが変わらなければどうにもならないさ…今はまだ……な」

 「よく、考えているのね…」
 
悲しげに言うホリーさんは何か思うところがあったのだろう。

 「まぁ、俺達兄弟が正にその間違いで産まれた。愚かな欲望でな…だからこそ見せつけるのさ、ざまぁ見ろってね」

 
「くすっ…。えぇ…ぜひ特等席で見せてもらうわ」




 自室に戻った俺は日本酒を飲みながら、先ほどの事を振り返っていた。

 「少し、熱くなったか…」

 (それが人間というものだ。私もそのような時があったものだ)

 「それを聞くと安心するな…」

 (それと、恐らくホリー嬢は機体を欲しているな…特等席とはそういう事だ。
 …日本酒、私の分も残しとけよヨハン)

 「あぁ、そろそろ眠るさ…任せた」





 「(ミハエルは近接型…ネーナは支援とそれぞれ要望を聞いたが)」

 ヨハンにサービスで与えられた、記憶の共有と分け与える能力を使っていろんな機体を見たが…
 まさか、デスサイズとヘビーアームズを基本案として出してくるとはな…。
 ……まぁ、第一期を見て自分たちが辿ったかも知れない未来にショックを受けていたが。
 ミハエルは俺、ザコすぎだろ…などと言っていたがな。

 私が夢見た物をやっとこの目で見れるかもしれないのだからな…腕がなるという物。


 
 

 
後書き
ビアンは自身の見たり、関連するものは作れる。という設定です。

ホリーさんはママン成分たっぷりな人という事にしています。
ネーナとエイミーは娘のような感じですね。
彼らは家庭的な味を食べられるようになったのだ!


主人公ヨハンはビアンと共にいることで思考も磨かれています。
それと戦闘にならないと書けませんが、ヨハンの髪は段々、某錬金のリンの様な髪の毛に近づいてます。

右目も実は奥さんには勝てない人の最強の目です。(見た目が同じという事です。眼帯もしてますし)
能力と関連があるという事で採用しました。


ミハエルは声つながりで弄られるウェ○バーのイメージ。決してリ○ィではないです 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧