ソードアートオンライン ー青黒剣士ー
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SAO
第2話 恐怖のGAME START
リゴーン!リゴーン!リゴーン!リゴーン!リゴーン
それは突如、俺、いや全プレイヤーの耳に響き渡った
「おいおい、耳が壊れちまうよ もうちょっと音量下げてほし…」
声が途切れた。
なぜなら俺の5m先にいたプレイヤーが青い光と同時に消えた。
「「強制転移‼︎」」
この現象はゲームのPVでみたプレイヤーアイテム「転移結晶」だ。
しかし第1層にそんな効果なアイテムは存在しない。
すると…
「おわ、うわー‼︎」
俺の体を青い光が包み込む。もしかしてこれは、運営による転移なのか…
第1層 主街区 始まりの街中央広場
そんな考え事をしてる間に転移は終え、青い光は消えた…
「…おいおい…どうゆう事だよこれ…」
降りたった場所は、なんと最初の初期リスポーン地<始まりの街の中心部の広場>だ。
驚くのはそれだけではない。
目の前にはたくさんのプレイヤー…いや…今ログインしている全プレイヤー”約”10000人の
プレイヤーが、ここに強制転移されたのだろう…。
すると、耳を疑うような発言が聞こえた。
「ここにくればログアウトできるか?」
「おいGM‼︎出てこい‼︎」
「早く出せ‼︎5時30分のピザが冷めちまうぞ‼︎」
「は⁉︎みんな揃って何言ってるんだ…ログアウトボタン押せば…」
体全身が凍った…
「あれ?あれ?あれ?ログアウトボタンがない⁉︎」
まさに緊急事態だ。
なぜなら、現実世界に帰るにはこの方法しかないのだ。
もしこのままだと、俺たちは一生現実世界に帰れないのか。
あれ?そういえばフェルは…?
そう思った瞬間…
誰かが叫んだ
「あ…上を見ろ‼︎」
少年の指差した方向には
[warning]
[System Announcement]
の二つの文字が、パネル状に頭上にあった。
そして、そのパネルが中央広場を覆いつくし、空は赤く染まる。
さらにもう一つの出来事が…パネルの間から真っ赤な血が垂れ落ち、
それらが空中で合体していく。
完成形が、真っ赤なローブを着た巨大な人間ができた。顔はないが
「「あぁ⁉︎」」
次の瞬間。そのローブ男が喋りだした
『プレイヤー諸君、私の世界へようこそ』
「は⁉︎私の世界?何言ってんだこいつ?」
だが、俺は思った。
もしかしたら、こいつはGM(ゲームマスター)なのか
次の瞬間、その疑問を解消してくれる発言が聞こえた
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界を動かす有一の人間だ』
「なっ…」
”茅場晶彦だと‼︎”
まさか、俺の憧れていたあの茅場晶彦か‼︎
そうこうしてるうちに、茅場となのるローブ男は話を進めた
『君たちはすでにゲームメニューにあるログアウトボタンが消滅してるのに気づくが、これは”ゲームの不具合”ではない。繰り返す、これはソードアートオンライン本来の
”仕様”だ』
は⁉︎本当に何言ってるだこのおっさn(殴 。
意味不明だ。これじゃあ俺たち、まるで鳥かごの中にいる鳥じゃん。
『また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合──』
その男は、一呼吸したとき、思わぬ発言をした。
『ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を”破壊”する。』
空気が凍りついた。
う…うそだ…。
脳を破壊っつーことは、「死ぬ」てことじゃん…
周りのプレイヤーがざわついた。だがローブ男は喋り出す
『より具体的には、十分間の外部電源切断、二時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み──以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局及びマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、その結果』
次の発言はとても嫌な予感しかしない。だがローブ男は止まらず言い出す。
『残念ながら、既に二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界を永久退場している。』
誰かが、突然悲鳴をあげた
…やはり…
しかも213人…
アーガスは一体なにをやってるんだ…
では、俺たちの体はどーなるのか。
またもや、ローブ男がその疑問を解消する発言をした。
『諸君が、向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要は無い。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ている事も含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強引に除装される危険は既に低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の身体は、ナーヴギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい』
ホント何これ、あいつはアホなのか?”ゲーム攻略に励んでほしい” は⁉︎ こんな状況でだと?
ふざけるな⁉︎
さらにローブ男の口は止まらない
『しかし、充分に留意してもらいたい。諸君にとって《ソードアート・オンライン》は、既にただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。……今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に』
なんとなく次の言葉が察してきた。聞きたくないが…
『諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』
…やはり…
俺の脳に死の文字が横切った。
つまり自分のHPが0になった瞬間”死ぬ”ということだ。
さらに言えば、100層まで1回も死ねな…ということだ…
さらに話は進む
『諸君がゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたとおり、アインクラッドの最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』
クリア第100層?
とてもじゃない。半年前に行われたβテストは、2ヶ月で6層…つまり、クリア第100層までは、約2年‼︎ 2年間もこの世界にいろ‼︎ということなのか‼︎
ふざけんな‼︎
数時間前まで現実世界にいた俺の親、友達 に2年間もあえない‼︎
働かない頭をどうにか動かそうとするとき、ローブ男は喋り出す
『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私から
プレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』
みな、一斉にメニューを開き、プレゼントボタンを押す。すると
「おーい シュン‼︎ 助けて!」
ん⁉︎その声はフェル? 振り返ると、フェルがいた
「大丈夫?」
「うん、シュンはどう?」
フェルはとても怯えてた。しかも、今にも泣き出しそうだった
「お、おう。大丈夫だ。それより、アイテムみた?」
「んんー、まだ 今開こうと思った。」
「じゃあ、一緒に開けよう 行くぞ…」
俺とフェルは、アイテムから”手鏡を取り出し、実物化した
第2話 完
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