ソードアートオンライン ー青黒剣士ー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
SAO
第3話 本当の第1歩
二人で手鏡を同時に取り出す。
「...?シュン、何にも起きないよ...ただ私の顔が映るだけ...」
俺も思った。鏡に映ったのは、現実とは少し違う顔が映っている。だが、やはり何かが起きた。
「おわ、うわ~~~~~」
誰かが悲鳴を浴びながら、またあの青い光に飲み込まれていった。
周りを見ると皆、青い光にどんどん飲み込まれていった。
「え?何が起こったんだ...って、おわっ⁉」
「キャーー なにこれ」
悲鳴を言いながら二人は、青い光に飲み込まれた。
視界が一瞬白くなった.
数秒して視界が開けた。
ザワザワ ザワザワ
「うーん だ、ダイジョブか、フェr...」
そこにいたのは、あのフェルではない。
身長は変わらないが、髪の色が緑からちょっと青色の髪に。
さっきまでポニーテールだったのがほどかれ、ロングヘアーになってる。
「...君?誰?…」
俺は念のため、聞いてみた。
しかしフェルではない少女は
「?あなたこそ誰?」
え…?
あれ?
さっきまで一緒にいたのに?
記憶喪失?
そんなこと思っていたら、周りがどんどんざわつく
「え⁉お前男だったのか⁉」
「あんたこそ18ってウソかよ!」
「お前クラインか?」
「えー どうゆーことー」
あれ、さっきとみんな顔が違う。
「...てことはもしかして...」
念のため、自分の顔を手鏡で確認してみる。
「...なんと...」
あまりのすごさに絶句した。あのRPG風なかっこいい顔ではなく、
黒だった髪が黒色になって
身長が165になって
腕の筋肉が少しなくなっていき
...まるで現実の俺っていうより本当の姿の俺
「「ってことは、」」
二人は相手の顔を指差し
「「お前、フェル(シュン)なのか!?」
つまり今、現実の体とほぼ変わらない俺たちがあってるっということか。
「ど、どうなってるの?シュン?」
俺は瞬時に考えだし、1つの意見が脳裏に浮かんだ。
「たぶん、ナーブギアは顔をすっぽり埋めて、顔をセンサーで認識できるが、たぶんあのセンサーの数を見ると、体全体を認識することができるかもしれない...」
「じゃあなんで?こんなことをしたの?」
フェルが聞いてきた、が俺はすぐに言った。
「たぶんそろそろあの茅場昌彦が答えてくれるはずだ。」
そう言ってるうちに、俺の答えは当たった。
ローブ男がしゃべりだす
『諸君は今、なぜ、と思っているだろう。何故私は、SAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』
俺はもうそれしかない...と考えたが、それを覆す発言がまた聞こえた。
『私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、既に一切の目的も、理由も持たない。なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。この世界を作り出し、”観賞”するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』
周りがまた凍り付いた。
『以上で《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の──健闘を祈る』
その言葉とともに、あの赤い茅場昌彦と名乗る巨体なローブ男が姿を消し、
周りに聞こえるのは、始まりの街に流れるBGMだけだった。
「うっうっ...」
「嘘だろ...なんだよこれ、嘘だろ‼!」
「ふざけるな、はよここから出せ‼」
「出してよ!ねぇ出してよぉ!!」
「こんなの困る!この後約束あるのに!」
「嫌あああ!返してよ!嫌ああああ!」
周りいたプレイヤーが叫び、大音量でプレイヤーの叫びが聞こえる。
悲鳴 怒号 罵声 懇願 咆哮
あるものは頭を抱え、両手を突き上げ、抱き合い、罵り合った。
「ふっふざけるな!」
「⁉」
俺はもう切れた
「何が”私の目的はどちらでもない””理由もない””鑑賞” ふざけるな!何が「諸君らの健闘を祈る」だとぉ! 俺らを何だと思ってる」
「おい!見てるか茅場昌彦!お前を絶対に!第100層で、倒してやる!」
「...シュン」
は⁉おれはあまりにイライラしすぎて、混乱してた。落ち着いたかもしれん
「私、シュンのコンビとなって、一緒に冒険へ出る」
「へ⁉」
突然の提案で、思考が止まる
「なんでいきなり?」
「私、さっきの茅場昌彦の発言で、大ファンだったのに突然裏切られ、絶望してた」
「でも、さっきのあなたの発言聞いて、ちょっと勇気をもらった」
「え、あ、その、ありがと」
おれはその言葉しか言えなかった。
あの怒号を見て勇気をもらったなんて、ちょっと意外だったが。
「だから、私はあなたと一緒に冒険をして、あなたを守る!だからシュンは私を守って」
俺はその励ましで、だんだん正気を取り戻してきた。
あとちょっといらってたら、たぶんフェルを残してソロになかったかもしれん。
「ありがとうフェル 励ましてくれて」
「さっきのことば あたりめーだろ!一緒に旅するなら、お前をサポートするのは当然だろ!」
「うん!」
最高の笑顔で、返事をくれたフェル。 ちょっとかわいかったかもw
「よし!フェル 次の村へ、出発するぞ!フェル!準備はいいか⁉」
「あぁ待ってよ~シュン。まだ装備とか武器とかそろえてない~」
「ああああもう、あと20分後に行くぞ」
その言葉を広場にのこし、足を動かす。
後ろを見ても、だいたいの咆哮や悲鳴で感情がわかるが、今はそれどころではない
最初の第1層のボスを倒すために俺ら二人は、本当のGAMEへの第1歩へと進み始めた
第3話 完
後書き
今回は少し原作から文やセリフを抜き出していきましたが、面白かったでしょうか。原作だと悲しいイメージで旅に出ますが、楽しく最初の旅へ出るような設定をしました。
ページ上へ戻る