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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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外伝~ルーレ、ザクセン鉄鉱山制圧作戦~前篇

同日、17:10――――――



~エレボニア帝国・黒銀の鋼都ルーレ~



「敵襲――――――!メンフィルとクロスベルの連合軍だ――――――ッ!」

「これ以上侵入させるな―――――ッ!」

”ログナー侯爵家”の本拠地である都市ルーレでは”ログナー侯爵家”に仕える私兵部隊―――領邦軍が都市内に”アハツェン”や機甲兵を展開していた。するとその時!

「ハハハハハハッ!そのような玩具で”魔神”である我に対抗できると思っていたのか!?ハアッ!!」

「ガアッ!?」

飛行して近づいてきたリフィアの使い魔である魔神ディアーネが機甲兵の頭の部分にクラフト――――宵闇の一撃を放って頭を破壊すると共に操縦者を絶命させ

「我が名を冥府への土産とし、逝くがよいっ!キル・ディアーネ!!」

さらに無数の魔槍を次々と解き放った!

「グアアアアアアアアアアアアッ!?」

「ギャアアアアアアアアアアアアアッ!?」

解き放たれた魔槍は領邦軍の兵士達の身体や頭を貫いて次々と絶命させ、アハツェンの機体も貫き、操縦者を絶命させたりアハツェンを爆発させた!

「ヒッ!?」

「おのれ、薄汚い侵略者共が……!撃て、撃て、撃て―――――ッ!!」

それを見た兵士は悲鳴を上げ、隊長の一人は表情を歪めた後指示をし、領邦軍の兵士達は次々とディアーネに向けて銃撃を放ったが

「鬱陶しいわっ!」

ディアーネはクラフト――――豪薙ぎ払いで銃弾を薙ぎ払い

「フンッ!!」

「ガッ!?」

「か、身体が石に……!?」

続けてクラフト――――邪眼を発動して、兵士達を次々と石化させ

「フハハハハハハハッ!」

「ギャアッ!?」

「グアッ!?」

高笑いしながら次々と石化した兵士達に強襲し、石化した兵士達を砕いて絶命させた!



「ば、化物が……!奴には機甲兵達で集中攻撃させろっ!!」

それを見た兵士は忌々しそうな表情した後叫んだ。すると機甲兵達が次々とディアーネに向かって行ったが

「フハハハハ――――ッ!余を忘れるでないわっ!ルン=アウエラッ!!」

「ガアアアアアアアアアアアアア―――――ッ!?」

「ギャアアアアアアアアアアアア―――――ッ!?」

後から現れたリフィアの魔術によって機甲兵達は破壊され

「はい敵さんは邪魔!とっとと寝てろですのっ!!」

「ががっ!?」

「ぐぎゃっ!?」

さらにリフィアの後ろから現れたリューンは魔術――――連射光弾・広範囲で領邦軍の兵士達を怯ませ

「爆散せよっ!!」

「ギャアアアアアアアアアッ!?」

「グアアアアアアアアッ!?」

そこにエイフェリアがクラフト――――魔導槍爆撃を放ち、魔導槍による突きで身体を貫かれ、さらに魔導槍の装置によって発動した爆撃を受けた兵士達は次々と爆散して絶命させた!機甲兵は一番すぐに無力化できそうなリューンを狙って攻撃を仕掛けてきたが

「無駄ですの!そんな単調な攻撃、まだ魔物さんの攻撃の方がよっぽどマシですの!!」

リューンは片手の指で魔法陣を描きながら次々と回避し

「贖罪の神炎!!」

「グアアアアアアアアアアアアアア――――――ッ!?」

「ば、馬鹿な……!アーツにも耐えられる装甲だ……………ギャアアアアアアアアアアアッ!?」

魔術による聖なる炎で機甲兵達を次々と焼き尽くし

「魔導の力……思い知るがよいっ!!」

「グギャッ!?」

「ガアッ!?」

エイフェリアは魔導鎧による砲撃――――加速集中砲撃を放ち、放たれた砲撃は機甲兵の頭に命中し、頭を破壊すると共に操縦者を絶命させた!一方アハツェンはリフィアやディアーネに向かって砲撃を放って命中させた。しかし!

「ば、馬鹿な!?」

「砲撃を喰らって無傷だと……!?」

リフィアとディアーネはそれぞれ簡易結界を展開し、砲撃を防ぎ

「フハハハハ――――ッ!その程度で余の結界を破ろうなど片腹痛いわっ!レイ=ルーン!!」

「誇り高き”魔神”をその程度のガラクタで落とせると思うなっ!玄武の地走り!!」

「グアアアアアアッ!?」

「ギャアアアアアッ!?」

リフィアは極大の無属性の魔力エネルギーを放ってアハツェンを破壊し、ディアーネはすざましい衝撃波を放ってアハツェンを真っ二つにして破壊した!

「クロスベル帝国軍突撃開始ッ!!」

「メンフィル帝国軍突撃開始ッ!!リフィア殿下に後れを取るなっ!!」

「リフィア殿下付き親衛隊、突撃開始ッ!!今こそメンフィルの次代の皇帝たる偉大なるリフィア殿下の守護者たる我等親衛隊の底力、思い知らせてやれっ!!」

「オオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオ―――――――――ッ!!」

その時クロスベル、メンフィル軍の兵士達が次々と現れて領邦軍の兵士達に襲い掛かった!

「ギャアッ!?」

「おのれ……クロスベルの分際で……ガッ!?」

「援軍は……援軍はまだか―――――ッ!?グアアアアッ!?」

”貴族派”が抱える領邦軍の兵士達は決して弱くなかったが、白兵戦では右に出る者はいないメンフィル兵、ギュランドロスによって鍛え上げられた元警備隊員であるクロスベル兵の強さには敵わず次々と討ち取られ、アハツェンや機甲兵もメンフィル、クロスベルの魔導兵器や合成獣(キメラ)によって次々と破壊された!



~同時刻・ザクセン鉄鉱山~



同じ頃エレボニア帝国を長年支える鉄鉱山―――ザクセン鉄鉱山でもネネカとアルフィミア率いるクロスベル、メンフィルの連合軍が攻めていた。

「撃て――――――ッ!」

「絶対にこの先を進ませるな――――ッ!!」

領邦軍の兵士達は猛スピードで突撃して来るネネカに銃撃を放ち、アハツェンは砲撃を放ったがネネカは全て軽やかに回避し

「死ねっ!!」

「ゴホッ!?」

クラフト――――串刺しで兵士の心臓を貫いて絶命させ

「邪魔だッ!!」

「え―――――」

クラフト――――回転蹴りで兵士達の頭を次々と刈り取って絶命させ

「ぶっ壊れろっ!!」

武具を付けた片手でクラフト――――延髄砕きを放ってアハツェンの装甲を大きく歪ませると共に吹っ飛ばし、吹っ飛ばされたアハツェンは他の戦車や機甲兵達を巻き込んで転倒させ

「氷の精霊よ……今こそその真なる力を奮うがいい……!ユン=ステリナル!!」

「ウアアアアアアアアアアアア―――――――ッ!?」

「こ、凍え死んで……しま……う…………」

そこにアルフィミアが魔術――――ユン=ステリナルを放ち、最上位魔術による猛吹雪によって機甲兵やアハツェンは凍りつき、操縦している兵士達は凍死し、さらに凍り付いてる機甲兵やアハツェン達に魔導兵器達が次々と集中攻撃して破壊した!一方機甲兵は突出して戦っているネネカを包囲して同時に武器を振り下ろしたが

「遅いっ!!」

ネネカは空高くへと跳躍して回避し

「大地よ、吼えろっ!!天震撃!!」

「うわあっ!?」

地面に落下した際に武具を付けた片腕で地面を叩きつけた!するとネネカを中心とした地面が大きく揺れた後割れ、機甲兵達を転倒させた!

「捕まえたぞっ!!」

「ば、馬鹿なっ!?」

そしてネネカは機甲兵の片足を両手で掴んで持ち上げ

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――ッ!?」

なんと機甲兵を振り回して周囲の機甲兵やアハツェンを薙ぎ払い

「飛んでけ――――――ッ!!」

「ウアアアアアアアアアアアアア――――――――――――――ッ!?」

周囲の敵を薙ぎ払った後、振り回していた機甲兵を奈落の底へと続く谷に向かって投擲し、落下した機甲兵は地面に叩きつけられて破壊され、操縦者は絶命した!

「ヒィィィィ――――――ッ!?」

「に、人間業じゃねえ……!」

「ば、化物がッ……………!」

それを見た領邦軍の兵士達は悲鳴を上げ

「怯むな――――――――――ッ!絶対にここを死守しろ――――ッ!!」

兵士達を束ねる隊長は怒鳴り声を上げて士気を高めようとしたが

「漆黒の炎よ!我が敵を焼き尽くせ!滅界獄滅炎!!」

「グアアアアアアアアアアアアアア―――――――――ッ!?」

「ギャアアアアアアアアア――――――ッ!?」

アルフィミアが放った魔術――――滅界獄滅炎を受けて部下共々焼き尽くされて絶命した!

「フフ……私にとって”最強”の存在であるネネカを貴様ら如きに止める事はできぬよ……」

魔術を放ったアルフィミアは妖しげな笑みを浮かべていた。

「敵は狩って、狩って、狩り尽くすっ!!」

一方ネネカは膨大な闘気を纏って叫んだ後戦闘を再開し

「俺達も遅れるなっ!!彼女に続けっ!!」

「白兵戦で我等メンフィルが遅れを取るなっ!!獣人族に続いて我ら”闇夜の眷属”の恐ろしさ、見せつけてやれっ!!」

「オオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオ―――――――――ッ!!」

ネネカの活躍によってクロスベル、メンフィルの連合軍は士気を高め

「やはり生まれ変わってもお前はお前だよ、ネネカ…………」

その様子を見たアルフィミアは口元に笑みを浮かべていた……………… 
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