英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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外伝~可憐なる妹の想いが叶う時~
~メルカバ玖号機・個室~
「エリゼ、少しいいか?」
ロイドとエリィが愛し合い始めたその頃リィンはエリゼとエクリア、サリアが泊まっている部屋の扉をノックし
「兄様?はい、どうぞそのまま入ってきてもらって構いませんよ。」
部屋の中にいるエリゼの答えを聞いたリィンは部屋に入った。
「あれ………エクリア様とサリアさんは?」
部屋に入ったリィンは周囲を見回して不思議そうな表情をし
「御二人なら用事があると言って、先程部屋を出て行かれました。」
「そうか………それならちょうどいいな………」
エリゼの答えを聞き、真剣な表情で頷いた。
「?私と二人っきりになって何を話したいのですか?」
リィンの言葉を聞いたエリゼは不思議そうな表情をし
「………ミシュラムでしてくれたエリゼの告白の返事を今しようと思っている。」
「!!そ………それで御返事は……………?」
リィンの言葉を聞いて目を見開いた後、懇願するかのような表情でリィンを見つめた。
「その前に……隣、いいか?」
「あ、はい。どうぞ。」
そしてベッドに座っているエリゼの隣に座り
「………………………」
優しげな微笑みを浮かべてエリゼの頭を撫で
「に、兄様?う、嬉しいですけどいつまでも子供扱いは恥ずかしいです………」
頭を撫でられたエリゼは戸惑った後頬を赤らめて答えた。
「ハハ、ごめんごめん。あの小さかったエリゼが成長したなって改めて思ってさ……」
エリゼの言葉を聞いたリィンは苦笑した後微笑み
「もう………またそうやってすぐに私を子供扱いするのですから……」
エリゼは頬を膨らませてリィンを見つめた。
「今まではさ………命を懸けてでも絶対に守り抜くつもりの存在だと思っていた。」
そしてリィンは目を伏せて呟き
「え………?」
リィンの言葉を聞いたエリゼは呆けた声を出してリィンを見つめた。
「………けどいつの間にか守るべき存在は今では肩を並べる存在になって………ちょっと寂しいって思ったな………」
「……………………………」
苦笑しながら言ったリィンの言葉を聞いたエリゼは複雑そうな表情で黙り込み
「そしてミシュラムで告白されてからできるだけエリゼの事を”妹”としてではなく、”女性”として見ていたら、次々と魅力的な所が見えてきて………ドキドキとした………ハハ、出会った時からずっと傍にこんな魅力的な女性がいたのに何で今まで気付かなかったんだろうな……」
「え……………に、兄様………そ、それって………!」
静かな笑みを浮かべた後苦笑したリィンの言葉を聞いたエリゼは呆けた後嬉しそうな表情でリィンを見つめ
「――――好きだよ、エリゼ。”家族”としてではなく一人の女性として、君が。」
「兄様………!うっ………ひっく………」
リィンに微笑まれたエリゼは嬉しそうな表情をした後、涙を流して泣き始め
「エ、エリゼ!?一体どうしたんだ!?」
エリゼの様子を見たリィンは慌てた。
「だって………幼い頃からずっと大好きだった兄様にようやく女性として意識してもらえた上………好きだって言われて………兄様と恋人や夫婦の関係になる事を一時は諦めていた夢が叶ってとても嬉しくて……………ぐすっ……………」
「エリゼ……………ごめんな………今まで気付かなくて……………」
幼い頃からずっと自分に恋していたエリゼに愛おしさを感じたリィンはエリゼを優しく抱きしめた。
「兄様………………………」
リィンに抱きしめられたエリゼはリィンを見つめた後目を閉じ
(…………………エリゼ……………)
「……………ん……………」
そして二人は口付けをした。
「フフ………状況が落ち着いたら父様達やリフィアにも報告しないといけませんね?」
口付けを終えたエリゼは嬉しそうな表情でリィンを見つめ
「ハハ………認めてくれるかな?特にエリゼは殿下のお気に入りだし。」
見つめられたリィンは苦笑し
「リフィアは私が兄様の事を男性として慕っているのは既に知っていますし、第一あの娘はよっぽど性格が酷い相手ではない限り従者の恋愛に口を出すつもりはなく、両想いなら主として祝福するって断言していましたし、父様達は兄様の素敵な所は全て知っているのですから、きっと認めてくれますよ………」
リィンの言葉を聞いたエリゼは微笑み、そしてなんと服を脱ぎだした!
「エ、エリゼ!?い、い、一体何を!?」
エリゼの行動を見たリィンは顔を真っ赤にして慌てた。
「フフ、兄様が他の女性の方を無意識で落として、他の恋人を作らない内に私が正妻である証拠を今の内に作っておこうと思いましたので。」
下着姿になったエリゼは微笑みながら答え
「いやいやいやっ!?エリゼがいるのにそんな事をするつもりは全然ないって!」
エリゼの答えを聞いたリィンは首を何度も横に振って必死の表情で答えた。
「今までの兄様の行動や言動で今後を考えると全然信用できません。ですから覚悟を決めてください♪」
リィンの言葉を聞いたエリゼは頬を膨らませた後、魅惑的な笑みを浮かべてリィンを押し倒し、リィンの身体のある部分を触り始め
「ちょっ、エリゼ!?そ、そこは……!」
エリゼにある部分を触られたリィンは顔を真っ赤にして混乱し
「フフ………私に興奮してくれているのですね………嬉しいです………………まず口で一端、すっきりさせてあげますね………出したかったら………我慢せずにいつでも出してください………私………兄様のだったら………全部………飲みたいですから……………ん……はむ……ちゅ………」
エリゼは嬉しそうな表情で頬を赤らめた後、ある行為を始め、リィンと愛し合い始めた。
リィンとエリゼが愛し合い始めて半刻後、エクリアとサリアがリィンとエリゼがいる部屋に近づいたその時
「あ……あんっ………兄様……………………………気持ち………いいですか………?」
「う……くっ……エ、エリゼ………!そ………それ以上……………したら………」
「フフ………今日は……………大丈夫な日………あんっ………ですから………好きなだけ……………出して………あ……あ……いいですよ……………ううん………出して下さい……………兄様の……想いを………たくさん……………………」
二人の声が扉の奥から聞こえてきた。
「!!」
声を聞いたエクリアは目を見開いて固まった!
「ふえ??どうしてサリア達のお部屋にリィンさ……もが。」
サリアが首を傾げて呟きかけたその時、エクリアは両手でサリアの口を塞ぎ
「………今夜は二人っきりにしてあげなさい。………私達はセリカ様達が泊まっている部屋に泊めてもらいましょう。」
サリアの口を塞いだ頬を赤らめているエクリアはサリアを見つめて言い
「???」
エクリアの言葉を聞いたサリアは首を傾げたがすぐに頷いてエクリアと共にセリカとシュリ、マリーニャとレシェンテが泊まっている部屋に向かい出し
(フフ、長年の想いが叶ってよかったわね、エリゼ………)
サリアと共に歩き出したエクリアは微笑んでいた……………
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