英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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第95話
~特務支援課~
「………………………」
ロイドは仲間達を見回して厳しい表情をして黙り込み
「……こりゃ、とんでもない事になったな。」
ランディは真剣な表情で呟き
「ええ………正直、考えられないくらいの展開の早さだわ。………おじいさまにも確認しようと思ったのだけど昨日から連絡がつかないし………」
エリィは溜息を吐いた後不安そうな表情をし
「課長も朝早くに本部に出かけたきり、帰ってきませんね……『国防軍』という組織について確認しに行ったんでしょうか?」
ティオは疲れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情で言った。
「ああ……正直、寝耳に水だからな。俺達だけじゃなくて警察上層部も同じらしいけど。………ただでさえ局長達までいなくなった状況だからその関係も合わせて会議などもしているんだろうな……」
「フランさんも一体どこに行ったんだろうね?」
「………局長達が一緒にいると思われますから、身の危険の心配はないと思うのですが………」
「……皆さん、一体どこで何をしているのでしょう……?」
「フランの件でノエルも心配しているだろうな………」
ティオの言葉にロイドは頷いた後真剣な表情になり、不安そうな表情で言ったシャマーラの言葉にエリナは頷き、セティは考え込み、リィンは重々しい様子を纏って呟いた。
「オイオイ………さすがにそりゃおかしいだろ。ノエルの方はどうしてんだ?」
一方ロイドの言葉を聞いたランディは呆れた後真剣な表情で尋ねた。
「現在、警備隊方面とは連絡がつかなくなっていますね。恐らく問い合わせが多すぎて情報を遮断しているのではないかと。」
「……無理もないわ。ギュランドロス司令達――――”六銃士”や”六銃士派”の警備隊員全員がいなくなった事もそうだけど……この資産凍結で両帝国や共和国が黙っているはずがないし。」
ランディの疑問にティオとエリィがそれぞれ答え
「『実力行使も辞さない』……国境方面が心配だな。」
「チッ………ミレイユのヤツ、一体どこで何をしてやがるんだ………?」
「お義兄様……………」
ロイドは考え込み、ランディは舌打ちをした後考え込み、エリィは不安そうな表情をしていた。
「………………………」
一方キーアは不安そうな表情で黙り込み
「ゴメン……不安にさせちゃったか?」
キーアの様子に気付いたロイドは尋ねた。
「……ううん。大変な事が起きてるのはキーアにだってわかるし。それよりワジ、朝から見かけないねー?」
「ああ、そういえば………」
「あ、ワジさんなら野暮用で出かけるって言ってました。課長が出た後だったと思います。」
「そうなのか?」
「もう、こんな時にちょっと感心しないわね。」
「ふむ……………」
ティオの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、エリィは呆れ、ランディは考え込んでいた。するとその時
「―――失礼します。」
なんとエリゼがビルに入って来た。
「エリゼ………!」
エリゼを見たリィンは驚き
「…………………お久しぶりです、エリゼさん。いつクロスベルに?」
ロイドはエリゼを真剣な表情で見つめた後尋ねた。
「グランセル発の早朝の飛行船に乗って、今到着して直接こちらに参った所です。」
「こんなに朝早くから一体何の御用でしょうか……?」
エリゼの話を聞いたエリィは不安そうな表情で尋ね
「―――リウイ陛下並びにシルヴァン陛下の指示により、兄様とセルヴァンティティ様達――――ウィルフレド様のご令嬢達をメンフィル帝国の帝都ミルス、そしてユイドラ領にそれぞれ帰還して頂く為、お迎えに上がりました。」
「なっ……!?」
「オ、オイオイ……!一体どういうことだよ!?」
エリゼの説明を聞いたロイドは驚き、ランディは信じられない表情で尋ね
「「「………………………」」」
セティ達は重々しい様子を纏って黙り込み
「……………そうか。」
リィンは目を伏せて呟いた。
「リィンさん?」
「もしかして前もって知らされていたの?」
リィンの言葉を聞いたティオは不思議そうな表情をし、エリィは驚きの表情で尋ねた。
「………ああ。一昨日の夜にな。荷物をまとめて、いつでもクロスベルを離れるようにしておくようにって、リウイ陛下直々から連絡がきたんだ………」
「一体どうしてこんな急に………」
リィンの答えを聞いたロイドは驚きの表情でエリゼを見つめ
「―――これ以上”クロスベル自治州”に力を貸す意味はないとの事で、今回の命令を決められた……との事です。セルヴァンティティ様達に関しては現在のクロスベルの状況をリウイ陛下より知らされたウィルフレド様より帰還指示も出ていますので………」
「それは………」
「……やはり今回の国家独立と資産凍結が関係しているのですね?」
エリゼの話を聞いたティオは複雑そうな表情をし、エリィは不安そうな表情で尋ねた。
「………はい。既にメンフィル帝国は国庫から資金を出して資産凍結の影響を受けた自国領の民達への給付を開始すると共に、同盟国であるリベールにも資産凍結の被害を受けた民達への給付の提案もし、さらにクロスベル自治州を敵国と認定、クロスベル市長兼IBC総裁のディーター・クロイス並びに総裁代行のマリアベル・クロイスを討伐対象と認定、州内にいる自国領の民には避難命令を出し、各メンフィル帝国領内とクロスベル自治州を行きかう飛行船を臨時用に多くの便を手配しました。」
「そ、そんな!?先日の公式会見では、まだ警告だったではないですか!?その事をお姉様は……イリーナ皇妃は承知しているのですか!?」
説明を聞いたエリィは信じられない表情で声を上げた後尋ね
「――――はい。『あくまで民を傷つけないのならば』という事で了承されました。」
「!!そんな……………おじさまを……ベルを殺すというのですか!?」
「―――自国の経済に甚大な被害を与え続けている”敵国”の領主と領主の意志に従う家族を討ち取るのは至極当然の事だと思いますが?」
「そ、それは……………!だ、だからと言って……!」
「(エリィ………)―――――!まさか……!既にセシル姉もクロスベルから離れているのですか!?」
エリゼの答えや説明を聞いて目を見開いた後表情を青褪めさせて身体を震わせているエリィを心配そうな表情で見つめていたロイドはある事に気付いて驚きの表情で尋ね
「あ…………」
「そういやセシルさんは”覇王”の側室の一人だったな……!」
ロイドの言葉を聞いたティオは呆け、ランディは厳しい表情で言った。
「………セシル様の方も既に私と共にクロスベルに到着したエクリア様が先程、ウルスラ病院に向かった所です。」
「……………そうですか……………」
そしてエリゼの話を聞いたロイドは複雑そうな表情で答えた。
「―――すまない。今のこの状況で突然辞める事になってしまって。」
「本当は離れたくなかったのですが………」
「さすがに領主であり、”工匠”を束ねる父さんの命令には従わないと駄目なんだ………」
「……本当なら今までクロスベルに滞在していたこと自体も大分無理を言っていた状態でしたので………」
その時リィンやセティ達はそれぞれ申し訳なさそうな表情でロイド達を見つめて言い
「いや……気にしないでくれ。状況が状況だ。仕方ないよ。」
「状況が落ち着いたらでいいから………たまにでもいいから、元気な姿を見せてね。」
「………お便り、待っています。」
「短い間だったけど、楽しかったぜ!」
ロイド達はそれぞれ声をかけ
「……リィン達もいなくなるのー?」
キーアは悲しそうな表情で尋ね
「………ああ。」
「ですがいつか必ず顔を見せますので、待っていてください。」
尋ねられたリィンは目を伏せて頷き、セティはキーアの頭を撫でて微笑み
「………うんっ!ずっと待ってるね!」
微笑まれたキーアは一筋の涙を流して笑顔で頷いた。
「では兄様、セルヴァンティティ様、シャマーラ様、エリナ様。突然で申し訳ないのですが20分以内に荷物を纏めて、クロスベルを離れる準備をお願いします。既に今から約1時間半後にユミルと行き交う臨時飛行船のチケットを全員分手配してありますので。ユミルに到着後は1日に1本だけ出ているユミルから直接ロレントに向かう飛行船に乗って、ロレントに向かう予定となっております。」
「ユミル………郷か。郷についたら父さん達に会いにいく時間はないのか?」
「フフ、それは私の方から提案するつもりでしたよ、兄様。リウイ陛下からも1日でしたら宿泊する許可も頂いていますので、一緒に会いに行きましょう。」
「……そうか。じゃあ、すぐに準備する。……そういう訳だから、今日は俺達の故郷に1泊してもらってもいいかな、3人共。俺とエリゼの故郷―――ユミルは温泉郷として有名だから、今までの疲れも癒せると思う。」
「まあ……!温泉ですか……!」
「わざわざありがとうございます。」
「うう~……温泉に行けるのはいいけど、まさかこんなにも早く帰る事になるなんて……まだ半分くらいしか荷物がまとまっていないよ~。」
「私達はほとんど終わっているから手伝いますよ。」
「全く……相変わらず手間がかかる妹ですね。」
「なんだよ~、エリナは生まれた時間があたしと全く同じだから姉じゃないじゃんか~。」
「そう言うのでしたら少しは先の事を考えて行動してください。」
「2人とも、無駄口を叩いていないで、行きますよ?」
「「は、はい!」」
そしてエリゼに言われたリィンは頷いた後セティ達と共にそれぞれの自室に走りながら向かった。
「せめて見送りぐらいは行こうぜ。」
その様子を見たランディはロイド達に提案し
「そうだな……………―――エリゼさん、リィン達が準備をし終える間、答えられる範囲で結構ですのでいくつかの質問に答えて頂いてもらっても構いませんか?」
ランディの提案に頷いたロイドは真剣な表情でエリゼを見つめて尋ねた。
「………兄様達の手伝いをしようと思っていたのですが……………皆様にはリフィアの件でお世話になりましたし、私で答えられる範囲でしたらお答えします。」
そしてロイドに尋ねられたエリゼは答えた。
「ありがとうございます。ではまず………”ラギール商会”はあの襲撃の後、どうしているのですか?リフィア殿下のお傍付きであり、秘書の役割もしている貴女なら当然ご存知なんですよね?」
「……………申し訳ありませんが、そちらに関しては国家機密となっていますので、お答えする事はできません。」
「……わかりました。では次に………”銀”は今も”ラギール商会”に雇われ、共に行動しているのですか?」
「……………はい。」
「ええっ!?」
「一体どうして………」
ロイドの質問に答えたエリゼの言葉を聞いたエリィは驚き、ティオは信じられない表情をし
「それは私達メンフィルの方でもわかりません。ただ、リー……いえ”銀”様が再度契約する時にチキ様に提示した”条件”を考えると、何となく想像はつくのですが………」
エリゼは答えた後、複雑そうな表情をした。
「……………その”条件”とは?」
エリゼの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後尋ね
「全てを答える事はできませんが………その中の一つなら、話しても問題ありませんし、皆様にとっても喜ばしい情報ですので答えても構いません。」
「私達にとっても喜ばしい情報………?」
「一体何なんでしょう?」
ロイドの疑問に答えたエリゼの言葉を聞いたエリィとティオは不思議そうな表情をし
「――――ティア様とペテレーネ様に武装集団達によるクロスベル襲撃の時に大怪我を負ったアルカンシェルのスター、イリア様の治療をしていただく事です。」
「あ……………」
「なるほど………な。」
「リーシャさん…………………」
説明の続きを言ったエリゼの言葉を聞いたティオは呆け、ランディは重々しい様子を纏い、エリィは複雑そうな表情をし
「…………………最後に一つだけ。メンフィル帝国はいつ頃、このクロスベルに軍を差し向けるつもりなのですか?」
ロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後厳しい表情で尋ねた。
「…………………今しばらくは大丈夫かと。エレボニアとカルバードの状況を見てから動くそうですし、それにメンフィルは現在クロスベルを最大限に警戒していますから、二大国が武力行使を仕掛け、その結果を見てから動くと思われます。」
「メンフィルがクロスベルを?」
「メンフィルほどの大国、こんな小さな自治州、その気になれば制圧なんざ、すぐにできるのに一体なんでだ?」
ロイドの質問に答えたエリゼの言葉を聞いたエリィは目を丸くし、ランディは不思議そうな表情で尋ねた。
「…………リウイ陛下はクロスベル……というよりもディーター市長の強引すぎる姿勢から私達メンフィルや二大国に対抗できるような”切り札”のようなものがあるとお考えのようです。」
「確かに言われてみればそうだな……………」
「資産凍結をすれば各国がどんな反応をするか、わかり切っていることですしね。」
「メンフィルはともかく、通商会議の件で痛い目に合わされた二大国は絶対に武力行使をするだろうしな。」
「一体おじ様は何を考えているのかしら………?」
そしてエリゼの答えを聞いたロイド達はそれぞれ考え込んだ。
「―――エリゼ。準備ができたぞ。」
「こちらも終わりました。」
その時それぞれの荷物を持ったリィンやセティ達がロイド達に近づいてき
「わかりました。それでは行きましょう。」
リィン達を見たエリゼは促した。
その後ロイド達は空港でリィン達とエリゼを見送った後、支援課のビルに戻った。
「一気に寂しくなったな………」
「ええ………」
「あっという間に、わたしたちだけになりましたしね……」
ビルに戻ったロイドとエリィ、ティオは溜息を吐いた。するとその時、扉をノックする音が聞こえ
「こんな時にまた……」
「今度は誰だ……?」
ノックの音を聞いたエリィは驚き、ランディは目を細めた。
「――はい!どちらさまですか!?」
「よかった……いてくれたみたいね。私よ、セシルだけど。」
「セシル姉!?」
すると私服姿のセシルがビルの中に入って来た。
「あ、セシルだー。」
セシルを見たキーアは呟き
「セシルさん……どうなさったんですか?てっきりエクリアお姉様と一緒に既にメンフィルに向かったと思っていたのですが……」
「私がエクリアさんと?どういう事?」
エリィに尋ねられたセシルは不思議そうな表情をし、ロイド達はセシルにエリゼが来た経緯などを説明した。
「そう……………じゃあ入れ違いになっちゃったのね。」
説明を聞いたセシルは複雑そうな表情をし
「え……じゃあ、セシルさんも既にクロスベルから離れるようにとリウイお義兄様から知らされていたのですか!?」
「…………ええ…………一昨日の夜あたりに3日以内に迎えをよこすから、いつでも離れる準備をしておけって。………さすがに今の状況ではこれ以上私をクロスベルに置いておくことはできないって言われてしまったわ……」
驚きの表情のエリィに尋ねられセシルは複雑そうな表情で答え
「……そッスよね………」
「メンフィルの皇として……セシルさんの夫として適切な判断ですね……………」
セシルの答えを聞いたランディは重々しい様子を纏い、ティオは複雑そうな表情で言った。
「……それでセシル姉はどうしてここに?」
ロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後不思議そうな表情で尋ねた。
「その……アリオスさんとかこちらに来たりしていないわよね?」
「……アリオスさん?」
「来ていませんが……どういう事でしょう?」
「……それが……昨夜、夜遅くに病院に来てシズクちゃんを連れていったの。その場で退院の手続きもしてしまって……」
「えっ!?」
「それって……!?」
セシルの話を聞いたロイドとエリィは驚き
「シズクが……」
キーアは不安そうな表情をした。
「それで、どういう事情なのか確かめに来たのだけど……ギルドのミシェルさんも全く心当たりがないみたいで。それで念のため貴方達の所も訪ねてみたの。」
「そうだったのか……」
「あのオッサン……何だってそんなことを。」
「夜遅くというのも普通ではない気がします。」
「………………………」
セシルの説明を聞いたロイド達がそれぞれ顔を見合わせたその時、通信機が鳴りはじめた。
「っと……」
「エニグマじゃねぇって事は課長じゃなさそうだが……」
「まさかアリオスさん関係とか?」
そしてロイド達は通信機に近づいて通信を始めた。
「はい、こちらクロスベル警察、特務支援課――――」
「よかった!ロイド君、そこにいたのね!」
「わっ………」
通信を始めたロイドはいきなり聞こえてきた大声に驚き
「通話設定がスピーカーになっていたみたいですね。」
「この声……グレイスさん?」
「そうみてぇだな。」
ティオ達はそれぞれ話し合っていた。
「えっと……グレイスさん、どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたも……あなた達にも教えとこうと思って!さっき、オルキスタワーからとんでもない通達があったのよ!どうやらディーター市長が『クロスベル独立国』の初代大統領に就任したらしいわ!」
「な―――――」
(あんな事をした上、この時期で3大国から独立し、大統領に就任ですって……………何かあるわね。)
そしてグレイスの話を聞いたロイドは絶句し、ルファディエルは目を細め
「初代大統領………」
ティオは呆け
「大統領って……お、おじさまが!?」
「オイオイ……なんの冗談だよ、そりゃ?」
エリィは驚き、ランディは戸惑った。
「あ、あたしだって最初は冗談だと思ったわよ!でも、その通達をしてきたのが白い軍服を着た兵士で……発表されたばかりの『国防軍』って名乗ったわよ!?」
「ほ、本当ですか!?」
そして慌てた様子で言ったグレイスの情報にロイドは厳しい表情になり
「兵士ってことは、まさか…………」
ランディは目を細めた。
「ええ、多分残っていたタングラム門の警備隊のメンバーなんでしょうけど………そ、それと驚かないでね……?就任直後にディーター大統領が『国防長官』の任命を行ったの。それも――――”あの、アリオスさんに”。」
「―――へ。」
「……それって………」
「ん~~っ……?」
「アリオス、さん……?」
「……………………………」
さらにグレイスの話を聞いたロイド達はその場で固まり
「ええええええええええっ!?」
それぞれ驚きの表情で声を上げた!
「ちょうどこれから大統領の就任演説が始まるらしいわ!導力ネットでも配信するみたいだからよかったら見ておきなさい!」
「……グレイス先輩!何とか取材許可が下りました!」
「よっしゃ!レインズ君、でかしたわ!――ゴメン!これから就任演説の取材なの!それじゃあまたね~。」
そしてグレイスが一方的に通信を切るとその場は無言に包まれた。
「今のは……本当なの?」
「わ、わからないけど……あのアリオスさんが『国防長官』………?」
セシルの言葉にロイドは戸惑った後真剣な表情になり
「長官ということは『国防軍』のトップ……!?」
「あ、ありえねぇだろ……遊撃士の肩書きはどうすんだ!?ディーターのオッサンが大統領ってのも唐突過ぎるし……」
エリィとランディは声を上げ
「……とにかく端末で就任演説を見てみましょう。」
「ああ……!」
ティオの言葉にロイドは頷き、仲間達と共に端末で就任演説を見始めた……………
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