英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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外伝~鋼鉄の咆哮~後篇
さまざまな場所で戦いが起こっている中、支援課のビル周辺でも戦闘が起きていた。
~中央広場~
中央広場では支援課のビルに何体もの人形兵器が向かっていたが
「邪魔ダッ!!」
ラテンニールが強襲して破壊し
「はハハハハッ!!」
さらに新手の人形兵器には魔術やアーツを放って次々と破壊していた!正面出入口はラテンニールがたった一人で守るという無謀な戦いかと思われたが、”魔神”であるラテンニールの圧倒的な力に人形兵器達は次々と数を減らしていった。そしてラテンニールが戦っている隙を狙ってビルに向かう敵もいたが、それらは全て出入口付近で警戒しているツァイトによって滅された!ラテンニールが戦っている一方西通り方面の裏口でも戦闘が繰り広げられていた!
「二の型――――疾風!!」
リィンはビルに向かって来る人形兵器達を見た後クラフトを放ってダメージを与え
「行きます――――雷光閃!!」
「行っくよ~!ジャンピングスマッシュ!!」
リィンに続くようにエリナやシャマーラもクラフトを放ってリィンが攻撃した人形兵器達に止めを刺して破壊した。するとその時新手の人形兵器達が現れてリィン達に銃撃を放ち、リィン達は後退した。そして人形兵器達はリィン達に近づいたが
「―――させません!!」
上空から次々と矢が人形兵器達に襲い掛かって人形兵器達のさまざまな所に刺さったり、さらに魔術による竜巻が人形兵器達を襲ってダメージを与え
「そこだ……弧影斬っ!!」
「裁きの槍よ!聖槍!!」
「闇刀の一撃!!」
リィン達がクラフトや魔術を放って止めを刺した!するとその時新手の人形兵器達が現れたが
「絶対に後ろには通さないよっ!!」
「”天使”の血を引く者としてこれ以上の狼藉は許しません!!」
「老師に伝えてもらった八葉が一刀………守るべき者達の為に今こそ、存分に震わせてもらうっ!!」
シャマーラ達はそれぞれ自分に気合いを入れて戦闘を再開した!
「ハッ!!」
地上でシャマーラ達やラテンニールが戦っている中、ビルの屋上にいるセティは屋上を駆け回ってそれぞれの援護射撃を行い
「―――闇の精霊よ!力を貸して!ティルワンの闇界!!」
さらに魔術を放って援護攻撃を行っていた!
~旧市街~
旧市街でもあちこちで火の手があがり、一部の建物は破壊されていた。そこに建物の屋根に魔人化したヴァルドが着地した!
「クク……いい光景じゃねぇか………この先もオレが強くなり続け、プラトー達をも圧倒できる為に必要な”贄”………カハハ……悪くないアドバイスだぜ……!」
屋根で笑い続けたヴァルドは跳躍して近くの建物を破壊し
「ククク………カハハハハハハハッ!!」
大声で笑い続けていた!
「な、なんだこりゃあ!?」
「ボ、ボロアパートが!?」
「完全にクラッシュぅぅぅぅぅっ!?」
するとその時”イグニス”からサーベルバイパーの青年達が出て来て状況を見て驚き
「なんだあの化物は……!?」
青年の一人はヴァルドを見て驚いた。
「ハハ……いい所に来やがったなァ?」
青年達に気付いたヴァルドは笑った後跳躍して青年達の前に現れた!
「うおおおっ……!?」
「うわあああっ!?」
目の前に現れたヴァルドを見た青年達は驚いたり、悲鳴を上げたりした。
「クク……てめえらにはここで犠牲になってもらうぜ……このオレの過去と弱さ………守らなきゃならねぇ”余計なモン”の象徴としてなァ……?」
「へ………」
「ま、まさか……ヴァルドさ―――」
そしてヴァルドが呟いた言葉を聞いた青年達が呆けたり信じられない表情をしたその時!
「ハアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ヴァルドは武器で薙ぎ払いを放ち
「ノォォォォォッ………!」
「……ぅ……ぁ……」
ヴァルドの攻撃を受けた青年達は吹っ飛ばされて地面に倒れて身体をピクピクさせて気絶した!
「せ、先輩達!?」
その時”イグニス”から”教団”事件の際、”グノーシス”を服用し、操られた少年が出て来て状況を見回し
「みんな!?コウキさん!し、しっかりしてください……!」
地面に倒れた青年達を見て驚いた後側に倒れている青年に声をかけ
「……だめ……だ……お前だけでも……にげ……」
声をかけられた青年は弱弱しい声で警告しようとしたが気を失った。
「クク……てめぇもいたか……」
そしてヴァルドの声を聞いた少年は表情を引き攣らせて恐る恐るヴァルドに視線を向け
「ひいいいっ!?ば、化物―――」
ヴァルドを見て悲鳴を上げた!
「丁度いい……てめぇもこの手で……」
ヴァルドは少年を見つめて呟いた。
「―――そのくらいにしておけ。」
するとその時低い声が聞こえ、声を聞いたヴァルドが振り向くとそこにはアッバス率いるテスタメンツの青年達やアシュリーとその娘がいた。
「おー、でっけーな!?」
アシュリーの娘はヴァルドを見て驚き
「な、なんだあれは……!?」
「鬼……!?」
テスタメンツの青年達は信じられない表情をしたが
「……お前達は周辺の鎮火に当たれ。」
「わ、わかった……」
アッバスの指示に頷き
「ジンゴ、アンタはこの辺りの連中を避難させな。」
「うん、そうするぞー。」
娘は母親であるアシュリーの指示に答えた後それぞれ行動を開始した。
「ハゲ坊主に武器商人か……クク……お前らもオレに”チカラ”を見せてくれんのか……?」
「―――望みとあらば。」
ヴァルドの言葉を聞いたアッバスは静かに呟いた後何かの拳法らしき構えをし
「ワジの許可は得ているし、存分に相手させてもらおう。」
「やれやれ、直接ドンパチはスタイルじゃないんだが……ウチの店の近くで好き勝手やった落とし前は付けてもらおうかねえ?」
さらにアッバスに続くようにアシュリーは大型の火薬兵器を取りだした!
「クカカ……上等だ。このヴァルド・ヴァレスの”チカラ”……骨の髄までタップリと味わってもらおうかあああああッ!!」
ヴァルドは凶悪な笑みを浮かべて笑った後アッバス達との戦闘を開始した……………!
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