英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第188話
~???~
「二の型―――疾風!!」
「虎口一閃!!」
戦闘開始早々リィンとメサイアはそれぞれ電光石火の速さで攻撃を仕掛け
「…………!」
アドルは腕に付けている盾で二人の攻撃を防いだ。
「皆さん……どうか頑張って下さい!行きますわよ…………!」
アルフィン皇女は祈りを捧げて仲間達の闘志を高めるクラフト―――プリンセスエールでリィン達の闘志を高めた後魔導杖を掲げて集中し始め
「アークス駆動……!」
オリヴァルト皇子は戦術オーブメントを駆動させ始めた。
「燃え盛れ……滅!!」
「光よ、煌めけ!昇閃!!」
「セイッ、ヤッ、ハァァァァ……!!」
自分を挟み込んで同時に強烈な一撃を放ったリィンとメサイアにアドルは連続で回転斬りを放つクラフト―――回転乱舞で攻撃を相殺すると共に衝撃によって二人の体勢を崩し
「滅!!」
「グッ!?」
「キャッ!?」
剣を地面に突き立て、剣気によって周囲を攻撃するクラフト―――アヴェンジャーで二人にダメージを与えた。
「ソニックスライド!!」
「……ッ!」
更にリィンは突進と共に薙ぎ払い攻撃を仕掛けて来たアドルの剣を間一髪太刀で受け流した。
「ハッ!シルバーソーン!!」
その時オーブメントの駆動を終えたオリヴァルト皇子がアーツを発動し
「!これは……!」
自身を包囲した銀の楔に気付いたアドルは前方に跳躍してアーツの攻撃範囲外へと退避した。
「フッ、狙いは外さないよ!」
「クッ!?」
しかしアドルの行動を狙っていたオリヴァルト皇子が狙いすまされた銃撃―――スナイプショットでアドルにダメージを与え
「陵、其は崩壊の序曲を刻みし者、重圧――――エアプレッシャー!!」
「クッ……!?」
続けてアルフィン皇女が魔導杖に搭載されてある大気の重圧で敵を押し潰す特殊魔法――――エアプレッシャーでアドルの動きを一時的に制限した。
「二の型―――大雪斬!!」
「闇よ、全てを斬り裂け―――斬闇!!」
動きが制限されたアドルの隙を狙ったリィンが上空から、メサイアは地上から攻撃を仕掛けた。
「させない!」
「なっ!?」
「私達の同時攻撃を……!」
しかしアドルは盾で上空から襲い掛かって来たリィンの太刀を受け止め、剣でメサイアの攻撃を受け取めていた。
「ダブルライジング!!」
「グッ!?」
アーツによる重圧攻撃が無くなると盾を持つ腕を振るい、続けて蹴りでリィンを空へと打ち上げ、アドルはリィンより更に高い位置まで跳躍し
「パワースマッシュ!!」
「クッ!?カハッ!?」
「!!」
そのまま剣による強烈な打撃で太刀で自分の攻撃をギリギリ防御したリィンをメサイア向けて叩き落とし、それに気付いたメサイアは叩き落とされたリィンを回避してすぐに反撃した。
「ハァァァァ……!!」
「クッ……!?」
続けてアドルは怒涛の連続突きをメサイアに放ち
「ブレードラッシュ!!」
「キャッ!?」
連続突きの後に小さな竜巻を放ってメサイアを吹っ飛ばした。
「炸裂せよ――――フレアバースト!!」
「グッ!?」
その時魔導杖を掲げて集中していたアルフィン皇女が敵陣に炸裂する火炎弾を放つ特殊魔法――――フレアバーストを放ってアドルにダメージを与え
「フッ、輝け、光よ!」
オリヴァルト皇子は神聖の魔力を込めた魔導弾をチャージし、敵に放つクラフト―――ホーリーチャージをアドルに放った。
「……!舞え、不死鳥よ!」
「キャッ!?」
「あたっ!?」
放たれたエネルギーを盾で防いでダメージを最小限に防いだアドルは剣から不死鳥を放つクラフト―――鳳凰天翔駆を放って後方にいる二人にダメージを与えた。
「殿下!?クッ……二の型―――洸破斬!!」
「ッ!?」
アルフィン皇女達がダメージを受けた事に驚いたリィンはすぐに反撃してアドルにダメージを与え
「燐の型―――弧武紅燐剣!!」
続けて高速剣による衝撃波を放った。
「光よ!フォトンブレード!!」
「な――――クッ……!」
襲い掛かる衝撃波に対し、アドルは闘気で剣を光の長剣と化させて振り下ろして衝撃波を斬ると共にリィンへと攻撃し
「炎よ!ギガファイアー!!」
「グッ!?魔法まで扱えるなんて……!?」
自分の攻撃を回避したリィンに炎の球体を放って炸裂させてダメージを与えた。
「皆さん、大丈夫ですか!?――――癒しの風!!」
その時魔術の詠唱を終えたメサイアが自分達の傷を回復し
「歪められし扉、今開かれん、ネガティブゲイト! 」
「うわ……!?」
アルフィン皇女が闇の空間を発生させて攻撃範囲内の敵の動きを一時的に封じ込める特殊魔法でアドルにダメージを与えると共にアドルの動きを封じ込めた。
「お兄様、今ですわ!」
「フフッ、任せたまえ!お見せしよう!美の真髄を!!」
アルフィン皇女の言葉に応えたオリヴァルト皇子は銃弾に口付けをした後銃に込め
「はっ!ふっ!そぉれ!」
銃弾を放ち、放たれた銃弾は巨大なエネルギー球となり、アドルに命中して大爆発を起こした!
オリヴァルト皇子のSクラフト―――ハウリングバレットによる大ダメージを受けたアドルであったが、爆発の煙が消えると未だ戦闘の続行が可能な様子で現れ
「さすがだな……ここからは本気で行くよ!ハアッ!!」
リィン達の強さに感心していたアドルは 自らに凄まじい闘気を込め、解き放つクラフト―――ダブルブーストで自身を強化し、一番近くにいるリィンに攻撃を仕掛けた。
「ビートダウン!!」
「クッ……!?(さっきの動きや力とは明らかに違う!?これは一体……!)」
アドルの連続突きを武器で防御していたリィンはアドルの攻撃力や動きに驚き
「ハアッ!!」
「グッ!?」
連続突きの後に放った斬撃を防御した際の衝撃によって吹っ飛ばされた。
「ソロモンの魔槍よ、全てを貫け!―――死愛の魔槍!!」
「……!」
「え――――――」
リィンを吹っ飛ばした後に放たれたメサイアの魔術が命中する瞬間一気に加速して回避すると共にメサイアに詰め寄ったアドルは剣を地面に叩きつけた。
「パワースマッシュ!!」
「キャッ!?」
「そこだっ!ハァァァァ……!!」
「ああっ!?」
剣を叩きつけた際に発生した衝撃波に怯んだメサイアに突きを叩きこんだアドルは闘気によって剣を巨大化させた後薙ぎ払いを放ってメサイアに大ダメージを与え
「止めだ!星方陣!!」
メサイアの周囲を駆けて五芒星を描いた後凄まじい衝撃波を発生させた!
「キャアアアアアッ!?そ、そんな…………申し訳ございません、リィン様………」
「メサイア!?」
アドルの連携攻撃によって戦闘不能になり、地面に膝をついたメサイアを見たリィンは驚いた。
「光よ!闇を照らして!イノセントレイ!!」
「!!」
その時魔導杖を構えて集中していたアルフィン皇女がアドルの頭上から光の球体を放ったが、頭上からの攻撃に気付いたアドルはアルフィン皇女達の方向へと跳躍して回避し
「させないよ!」
アドルの行動を見たオリヴァルト皇子は雷の魔力を込めた魔導弾を連射して周囲に雷を発生させるクラフト―――サンダードロウを放ち、アドルに命中させたがアドルはそれに怯む事無くアルフィン皇女達に詰め寄ろうとした。
「殿下……!」
アドルの行動を見たリィンは”疾風”の動きでアルフィン皇女とアドルの間の位置へと移動してアドルを迎え撃とうとしたが
「時よ、凍結せよ!タイムストップ!!」
「なっ!?か、身体の動きが……!?」
走りながら詠唱を終えていたアドルの魔法によってアルフィン皇女達と共に動きを封じ込められた。
「セイッ!ハアッ!」
「ぐっ!?」
そしてリィン達の動きを封じ込めたアドルはクラフト―――ダブルライジングでオリヴァルト皇子を宙へと打ち上げ
「これで決める!ハァァァァァ…………ハッ!」
オリヴァルト皇子を宙へと打ち上げたアドルは全身に凄まじい闘気を纏って鷹の姿となって跳躍し
「ホークブラスト――――ッ!!」
宙へと打ち上げたオリヴァルト皇子に突進し、闘気による大爆発を起こした!
「うぉっ!?ボ、ボクとしたことが…………」
アドルのSクラフトによる大ダメージに耐えられなかったオリヴァルト皇子は地面に叩きつけられた後立ち上がろうとしたが地面に膝をつき、戦闘不能状態になった。
「お兄様!?」
「余所見をしている暇はないよ!次は君だ!デモンスラスト!!」
「あ――――」
アドルが放った鋭い突きに反応できなかったアルフィン皇女が呆けた表情でアドルの攻撃を受けかけたその時
「うおおおおおおおっ!させるか――――!」
「リィンさん………!」
クラフト―――神気合一によってその身に秘める”力”を解放したリィンが一瞬でアルフィン皇女の前に現れて太刀でアドルの剣を受け止めた。
「ハァァァァ……!!」
「クッ……!?」
アドルの剣を受け止めていたリィンはそのまま力押しでアドルの体勢を崩し
「斬の型―――紅燐舞華斬!!」
太刀に膨大な闘気を纏わせて強烈な一撃を放った!
「……!うあっ!?」
リィンの攻撃を盾で防御したアドルだったが、攻撃を受け止めた際に発生した衝撃によって後方へと吹っ飛ばされた。
「ご無事ですか、殿下!?」
「はい……!リィンさんのお蔭ですわ……!」
「俺が一人で相手しますので、殿下は後方からの援護をお願いします!」
「わかりましたわ!」
アルフィン皇女に指示をしたリィンはアドルに攻撃を仕掛けた。
「滅――――大雪斬!!」
「!ビートダウン!!」
上空からのリィンの追撃を回避したアドルは反撃し
「オォォォ……!」
アドルの反撃に対し、リィンは太刀を振るって攻撃を相殺し続けていた。
「氷刃よ、悪を断ち切れ―――――アイスシアーズ!!」
「クッ!?」
リィンがアドルの攻撃を相殺し続けていると詠唱を終わらせたアルフィン皇女が特殊魔法でアドルの左右の地面から氷の刃を発生させると共に氷の刃でアドルを挟み込んでダメージを与えると共に怯ませ
「秘技―――裏紅蓮剣!!劫!」
「うあっ!?」
アドルの怯んだ隙を狙ったリィンが追撃し、アドルに更にダメージを与えた。
「やっぱり後衛が厄介だな……!ソニックウェイヴ!!」
「オォォォォ……セイヤッ!!」
アドルがアルフィン皇女目掛けて衝撃波の刃を放つとリィンがクラフト―――滅・弧影斬で相殺し
「疾風の爪にて引き裂かん、ガスティーネイル!!」
「グッ!?」
「十六夜――――”斬”!!」
「うっ!?」
そしてリィンが時間を稼いでいる間に次の詠唱を終わらせたアルフィン皇女が空間から発生させた風の爪による2回攻撃でアドルを怯ませ、リィンが抜刀技による追撃をアドルに叩き込んだ。
「このままじゃ、不味いな……!だったら……!行くぞ!ハァァァァ……!!」
「…………!」
膨大な闘気を解放したアドルはリィンに猛ラッシュ攻撃を行い、アドルの猛ラッシュ攻撃をリィンは太刀で防御し続け
「月の力よ、僕に力を!月竜剣―――――!!」
「!!させるか――――!うおおおおおおおっ!!」
猛ラッシュ攻撃を放った後後ろへと跳躍して剣から放ったアドルの極太のレーザーを太刀に闘気や魔力を込めて受け止めて後方にいるアルフィン皇女に攻撃が行かないようにしていた。
「リィンさん……!―――ルシフェリオン、貴方の力を貸して……!」
リィンが自分を庇う為にアドルの凄まじい攻撃を受け止め続けている事に気付き、更に戦術リンクを結んでいる影響で攻撃を受け止め続けている間に大技を放って一気に決めて欲しいという意志を知ったアルフィン皇女はその場で魔導杖に凄まじい魔力を通して詠唱を始めた。
「集え、明星!全てを焼き消す焔となれ―――――!」
詠唱を終えたアルフィン皇女がアドルの方へと魔導杖を突きつけると膨大な魔力によって形成された紅きエネルギーの球体が現れ、戦術リンクでアルフィン皇女の行動がわかったリィンは側面に跳躍し、リィンが受け止め続けていたエネルギーはアルフィン皇女を襲ったが
「ルシフェリオン・ブレイカー!!」
アルフィン皇女が魔導杖から放った極太の紅きエネルギーとぶつかり合い、紅きエネルギーは徐々にアドルが放ち続けている月のエネルギーを圧し始めた。
「なっ!?クッ……!」
「絶対に負けられませんわ……!」
エネルギーを放ち続けている二人は互いにそれぞれ闘気や魔力を武器を込めて出力を上げて一進一退を続けた。
「縛!!」
「な――――」
しかしその時リィンの魔眼によってアドルの動きが封じ込められ、アドルが放ち続けていたエネルギーはアルフィン皇女が放ち続けている紅きエネルギーに呑み込まれアドルを襲った!
「うわあああああああっ!?」
魔導杖―――”ルシフェリオン”に秘められた力を引き出すアルフィン皇女のSクラフト―――ルシフェリオン・ブレイカーを受けたアドルは戦闘不能になったかと思われたが
「グッ…………まだだ……っ!」
何とエネルギーが消えると剣を支えに立ち上がり、武器を構え直した。
「次で終わらせる!―――殿下!」
「はい!真紅の爆炎、かの者に宿れ!」
「この剣は全てを焼き尽くす轟爆の魔剣!」
その時互いのARCUSから強い光を放ち続けていたリィンの呼びかけに応えたアルフィン皇女が詠唱をするとリィンの神剣に凄まじい炎が宿り、リィンはアドルに一気に詰め寄って炎が宿りし神剣で斬撃を叩き込んだ!
「「秘奥義―――――インフェルノドライブ!!」」
リィンが斬撃をアドルに叩き込んだ瞬間炎の大爆発がアドルを飲み込み
「うわあああああああっ!?ハハ、お見事……僕の負けだよ…………」
リィンとアルフィン皇女の協力技――――インフェルノドライブによるダメージに耐えきれなかったアドルは戦闘不能になり、地面に膝をついた!
ページ上へ戻る