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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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第186話

~???~



「排除する。」

「わっと!?」

戦闘を開始したフィーはクラフト―――クリアランスでナユタを牽制し

「コォォォォ……ハアッ!!」

「アークス、駆動……!」

ラウラは気功で自身を強化し、トワはアーツを放つ準備を開始した。



「ポイッと。」

「ヤアッ!」

フィーが投擲したFグレネードを跳躍で回避したナユタはそのまま後方にいるトワに向かって流星の如く強襲した!

「奥義―――流星撃!!」

「あうっ!?……っ!えいっ!」

ナユタの強襲攻撃によって発生した衝撃波を受けた影響によりオーブメントの駆動を中断されたトワは魔導銃を撃って攻撃したが

「させない!」

ナユタは籠手で襲い掛かるエネルギー弾をガードし

「剣技―――旋回斬り!!」

「えー――」

トワの隙を見つけ、反撃した。



「セイッ!!」

「!!」

「大丈夫ですか、会長!?」

「う、うん!ありがとう、ラウラちゃん!」

しかしラウラのクラフト―――鉄砕刃を回避する為に攻撃を中断して側面に跳躍して回避した。



「行くよ―――シュッ!!」

「させない!」

風をも切る猛スピードのフィーの強襲攻撃――――スカッドウィングをナユタは武器で受け流し

「真空斬!!」

「ッ!?」

抜刀による衝撃波を放ってフィーに攻撃を叩き込んだ。



「逃さぬ―――」

「わわっ!?」

「ハアッ!!」

「クッ……!?」

ラウラのクラフト―――洸閃牙によってラウラの元へと引き寄せられたナユタはラウラの薙ぎ払い攻撃を武器で受けたが余りにも凄まじい衝撃によって体制が崩れ

「フィー!」

「ん!セイッ!ハッ!!」

「うっ!?」

ナユタの体制が崩れた瞬間ラウラと戦術リンクを結んでいたフィーが一気にナユタに詰め寄って双銃剣を振るってナユタにダメージを与えた。



「アークス駆動―――ハイドロカノン!!」

「うわっ!?」

その時二人の攻撃の間に戦術オーブメントの駆動を終えたトワがアーツを放ち、アーツによって発生した鉄砲水をその身に受けたナユタは吹っ飛ばされたが

「秘技――――裏疾風!!」

「な―――」

「ッ……!?」

「え――――」

「斬!!」

何とリィンやエリゼが使っている剣技と同じ剣技―――裏疾風で反撃をし、ラウラ達にダメージを与えた!



「今の剣技は”八葉一刀流”の剣技………!そなたも”八葉一刀流”の使い手なのか……!?」

「いえ、”影の国”の時に”八葉一刀流”の使い手の方々に教えてもらって習得しただけです。それに僕は他の流派の剣士ですから。」

ラウラの問いかけに対してナユタは静かな表情で答え

「奥義―――」

「なっ!?これは……!」

「わわっ!?」

「吸い寄せられる……!」

更に”気”によってラウラ達を引き寄せ

「散蓮華!!」

「クッ!?」

「あうっ!?」

「ッ!?」

ラウラ達を引き寄せた後一閃してラウラ達にダメージを与えた。



「奥義!裂空斬!!」

続けてナユタは回転斬りをしながら空へと跳躍しようとしたが

「獅吼―――滅龍閃!!」

「うわっ!?」

ラウラが大剣で自分の周囲を薙ぎ払うと共に発生させた蒼き獅子の闘気を受けて吹っ飛ばされた!

「二人とも、頑張って!――――エナジーレイン!!」

ナユタが自分達から離れるとトワは回復弾を空に放って自分達の傷とオーブメントのEPを回復させ

「耐えられる!?ハリケーンスラッシュ!!」

フィーはその場で全身を回転させて竜巻を発生させてナユタに放った。



「アークス駆動……!よっと!」

一方ナユタは戦術オーブメントを駆動させた後襲い掛かる竜巻を側面に跳躍して回避したが

「貫け―――熾洸剣!!」

「うわっ!?」

ラウラが足元から発生させた光の剣をその身に受けてダメージを受け

「行くよ……!シュート!!」

「……ッ!」

追撃に放たれたトワのクラフト―――流星撃を籠手でガードし、ガードした際の衝撃によって後ろへと吹っ飛ばされた。



「せーの……!ヤァァァァァ……!!」

「ハァァァァ……!!」

二人の攻撃の後に一気に自分に詰め寄って攻撃したフィーのクラフト―――リミットサイクロンによる斬撃は受けてしまったが、その後に放たれた銃撃は剣を振るって次々と襲い掛かる銃弾を斬り落とした。

「それ!――――カラミティクロウ!!」

そして駆動を終えた戦術オーブメントでアーツを発動したその時、ラウラ達は漆黒の爪に包みこまれた!

「クッ!?なんだこれは……!?」

「身体の動きが……!?」

「これはまさか……”カラミティクロウ”!?アークス駆動……!」

漆黒の爪によって身体能力を下げられたラウラとフィーが驚いている中、アーツの正体がすぐにわかったトワは戦術オーブメントを駆動させた。



「ハァァァァァ……ヤアッ!!まずは後方支援の貴女を無力化させてもらいます!」

ナユタはクラフト―――麒麟功で自身の身体能力を上昇させた後剣を上段に構えて全身と剣に凄まじい闘気と魔力を纏わせた!

「鳴り響くは雷鳴………咲き乱れるは桜花…………全てを決する為に………爆ぜよ!!」

目を閉じて静かに呟いたナユタは目を見開き、トワに詰め寄った!



「ウォリアーゲイン!!え――――」

「トワ会長!」

「しまった――――」

アーツで自分達の下がっていた身体能力を回復したトワはラウラとフィーが血相を変えている中自分に詰め寄って来たナユタに呆け、ナユタはトワに斬撃を放った後トワの側面や背後に移動した後斬撃をまた繰り返すという行動を何度も続けた!すると斬られた瞬間に雷が落ち、さらに地面から衝撃波が起こり

「桜花雷爆斬!!」

最後の斬撃を放ったナユタがトワの背後で剣を構え直すと、トワが斬られた瞬間、桜の花びらが舞った!

「キャアアアアアッ!?ご、ごめんラウラちゃん……フィーちゃん…………」

ナユタの奥義――――桜花雷爆斬をその身に受け、ダメージに耐えきれなかったトワは戦闘不能になり、地面に膝をついた!



「クッ、後方援護がやられてしまったか……!」

「短期決戦で一気に決める!」

トワの戦闘不能にラウラが唇を噛みしめている中、フィーは再びFグレネードを投擲した。

「奥義――――流星撃!!」

しかしナユタはラウラ達の方へと跳躍した後強襲攻撃を行い、二人はそれぞれ攻撃を回避した。

「秘技―――裏疾風!!ヤァァァァァ……!!」

「地裂斬!!」

更にナユタが電光石火の斬撃を叩き込んだ後に放った斬撃波をラウラはクラフトで相殺した。



「排除する!」

「うわっ!?」

フィーのクラフト―――クリアランスを受けたナユタは怯み

「ゆくぞ―――セイッ!!」

その隙にラウラはクラフト―――鉄砕刃で襲い掛かって来た。

「奥義――――神風!!」

「ッ!?」

ナユタは勢いよく突撃してラウラの強襲攻撃を回避すると共に剣から衝撃波の刃を放ってフィーにダメージを与えたが

「ハァァァァァ……セイヤッ!!」

「うっ!?」

ラウラのクラフト―――洸閃牙で引き寄せられて斬撃を受けると共に吹っ飛ばされた。



「フィー、無事か!?」

「ん……でもこのままだと不味い。ラウラ、一分だけ耐えてくれる?一分あれば、わたしのとっておきで敵の防御を崩して見せる。」

「承知……!ハアッ!!」

フィーの言葉に頷いたラウラは再びクラフト―――鉄砕刃で襲い掛かり

「ミッションスタート。」

フィーはクラフト―――エリアルハイドで気配を完全に消して反撃の機会を待ち始めた。



「ヤッ!ハッ!セイッ!!」

「オォォォォ……!」

ナユタは次々と剣を繰り出し、ラウラはそれに対抗するかのように大剣を苦も無く振るってナユタの攻撃を次々と相殺していた。

「大地よ、吼えよ!烈震天衝!!」

「!!…………?あれ……一人足りない?」

ラウラの反撃を後ろへと跳躍して回避したナユタはフィーがいない事に気付き

「―――!しまった……!なら……!」

ラウラがフィーから注意を逸らせる為に自分と何度も剣を撃ち合っていた事に気付いたナユタはフィーの奇襲の前にラウラを無力化する為に大技の構えをした。



「師匠直伝!まずは神風!!」

「クッ……!?」

突進と共に放たれた衝撃波の刃をラウラは武器でガードしたが

「散蓮華!!」

「ッ!?」

続けて”気”によって引き寄せられた後に放たれた一閃によって体勢を崩した。

「裂空斬!!」

「うあっ!?」

体勢が崩されたラウラは空へと打ち上げられた。

「止めの流星撃!!これがアルハゼン流最終奥義―――我流乱舞!!」

「グウッ!?」

ナユタは打ち上げられたラウラより高い位置から強襲してラウラを地面に叩きつけると共に凄まじい衝撃波を発生させてラウラに大ダメージを与えると共に吹っ飛ばした!



「”西風の妖精(シルフィード)”の真髄……見せてあげる!ハァァァァ……!!」

「え―――うわっ!?」

Sクラフトを放ち終えた際に出来たナユタの隙を逃さなかったフィーは自身が作った分け身達と共にナユタの周囲を凄まじいスピードで駆け回りながら銃撃を放ってナユタをその場から動けないようにした。するとフィーと分け身達がナユタの周囲を駆けまわり続けた事によって竜巻が発生してナユタを飲み込み

「シルフィード―――ハリケーン!!」

「あうっ!?」

フィーは分け身達と共に竜巻ごとナユタに無数の斬撃を叩きこむと共に闘気の大爆発を起こしてナユタに大ダメージを与えた!

「ラウラ、今――――!」

「心得た!この奥義にて全てを決する!ハァァァァ……!!」

フィーの言葉に応えたラウラは膨大な闘気によって大剣に凄まじい光を纏わせ

「貫け!洸竜滅牙槍!!」

竜の姿をした光の闘気を解き放った!

「うわあああああああっ!?僕の負け……です…………」

光の竜を槍のように貫かせるアルゼイド流の奥義――――洸竜滅牙槍(こうりゅうめつがそう)をその身に受けたナユタは戦闘不能になり、地面に膝をついた! 
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