英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第41話
~冥き途~
「光よ!我等を守りたまえ!防護の光陣!!」
「我に眠りし命の炎よ……我が前へ!!」
「剣に眠りし命の炎よ……我が前へ!!」
戦闘開始早々、ティナは魔術で味方全体の防衛能力を上げ、エステルとリンはクラフト―――”聖炎剣”を使って、それぞれの武器に”聖炎”を宿らせ
「魂をも凍らせてあげる!氷垢螺の絶対凍結!!」
リタは魔術を敵達に放った!
「…………………」
「たぁっ!!」
自分達の周りに吹雪が発生する瞬間ティファーナとシルフィアは回避してティファーナはニルの攻撃を捌いた後ティナに攻撃を仕掛けた!
「させないわ!」
敵の攻撃を剣で受け止めたエステルだったが、敵はもう片方の手に持っている大鎌をティナからエステルに目標を変えた敵が攻撃を仕掛けた!
「させん!」
しかしリンが剣で受け止めて防御した!
「………………」
一方シルフィアはクラフト―――フルブラッシュをアドルに放った!
「ソニックウェイヴ!!」
対するアドルもシルフィアが放ったクラフトと同じ剣から衝撃波を出すクラフトを放って相殺しようとしたが、シルフィアの放った衝撃波はアドルの技を呑み込んでアドルを襲った!
「グッ!?」
そしてアドルに命中し、アドルはダメージを受けた!
「イーリュンよ………癒しの息吹!!」
それを見たティナは魔術でアドルの傷を回復した。
「せいっ!!」
「これでっ!!」
「食らえ!!」
リース、ラピス、リタは同時にシルフィアに攻撃を仕掛けた!
「…………」
「きゃっ!?」
「くっ!?」
「いたっ!?………クッ…………なんとなく感じましたが、この方、”聖騎士”ですか………私にとっては厄介ですね………」
「今、治療しますわ………癒しの風!!」
しかしシルフィアが放った光を纏った武器で自分の周囲を攻撃するクラフト――――聖光円舞を受け、リースとラピスはダメージを受け、さらに霊体である為倍のダメージを受けたリタはニルの治癒魔術を受けながらシルフィアを警戒した。
「…………………」
一方ティファーナはクラフト―――玄武の地走りをエステルとリンに放った!
「「フルブラッシュ!!」
しかしエステルとリンが同時にクラフトを放って相殺し
「光よ、降り注げ!爆裂光弾!!」
ニルが魔術を放って、ダメージを与え
「剣技―――疾風!!」
それを見たエステルが追撃しようとした!
「…………………」
「クッ!?今の技を見切られるなんて……!」
しかし敵はエステルの技を見切って、エステルが襲い掛かる瞬間武器で受け止め、それを見たエステルは驚いた。
「剛震突き!!」
そこにリンがクラフトを放って襲い掛かって来た!
「………………」
「はっ!?」
「うっ!?」
しかし敵はエステルを武器で弾いた後、クラフト―――薙ぎ払いを放ってダメージを与え、さらに
「……………」
「あうっ!?」
「きゃっ!?」
クラフト―――白露の鎌撃を続けて放ってニルとティナにダメージを与えた!
「っ………!イーリュンよ、お力を!癒しの風!!」
しかしティナが痛みを我慢しながら魔術を放ってエステルや自分達の傷を回復した!
「さあ、行くわよ!!まだまだまだまだまだまだぁっ!」」
そしてエステルは再び敵に攻撃を仕掛けた!
「…………………」
しかし敵はエステルの攻撃を全てさばいていた
「一刀両断!聖炎剣・剛!!」
「とどめっ!!」
そこにリンが技を放ち終わろうとしているエステルと共に襲い掛かった!
「…………………」
敵は一端後退して回避した後クラフト―――玄武の地走りを放とうとしたが
「させないわっ!」
ニルがクラフト―――連接剣伸長を放ってダメージを与えると共に中断させた!
「これでも喰らえ!槌の光霞!!」
さらにリンが魔術を放って追撃し
「行くわよ―――フェヒテンイング!!」
エステルが敵が持っているある部分を集中して攻撃した!
「!そういう事ね………たぁっ!!」
エステルの行動に気付いたニルはクラフト―――連接剣伸長をエステルが攻撃している同じ部分を狙い
「そこだ!!」
エステルが攻撃をし終わった後リンが大剣を豪快に振るって、エステルとニルの攻撃によって何度も衝撃が来ていた敵の片方の武器を攻撃し、敵の片方の手にすざましい衝撃を伝わらせて、敵の手から武器の片方を弾いた!
「…………………」
武器が片方になった敵は自分の状態を気にせず、リンに襲い掛かった!
「させん!!」
しかしリンが自分の武器で受け止め
「聖炎剣・剛!!」
「電撃剣!!」
エステルとニルがその隙をついて同時に攻撃してダメージを与えた!
「………………」
ダメージを受けた敵は残っていた片方の大鎌にすざましい闘気を溜めた後、それをエステルに放った!
「やばっ………!?」
敵の攻撃に気付いたエステルは剣で防御しようとしたその時
「エステル!…………きゃあっ!?」
「ニル!?」
なんとニルがエステルの前に飛んで来て、エステルを庇って背中を斬られ、それを見たエステルは驚いた!
「クッ…………庇って正解だったようね………私はここまでよ………後は頑張って………」
敵がによって自ら負った傷を力とし、敵に倍の威力で放つ恐ろしき起死回生のクラフト―――竜牙の鎌撃を受けたニルはエステルに微笑んだ後、光になってエステルの身体の中に戻った!
「………ありがとう、ニル……………さっきのお返しよ!真なる焔よ、燃え上がれっ!!」
申し訳なさそうな表情で呟いたエステルは敵を睨んで、神剣にすざましい炎を纏わせて、炎の長剣と化させた!
「!一気に勝負を決める気か………ならば、私も手伝ってやろう。………真なる焔よ、燃え上がれっ!!」
エステルの様子を見たリンは口元に笑みを浮かべた後、エステルのように大剣にすざましい炎を纏わせて、炎の長剣と化させた!
「………………」
エステル達の様子を見た敵はクラフト―――玄武の地走りを放った!
「させません!」
しかしティナが自分を中心にドーム型の結界を展開して、敵の攻撃を防いだ!
「ハアァァァァァ………!」
「ウオォォォォォッ…………!」
そしてエステルとリンは並んで同時に走りだし、敵にエステルは袈裟斬りに、リンは逆袈裟斬りに同時に技を放った!
「「真なる焔の剣!!」」
すざましい威力を持つエステルとリンのSクラフトを受けた敵はなんと”グリモア”に変身した!
「とりゃぁっ!!」
「とどめだっ!!」
そこにエステルとリンが同時に武器を振るって、敵を十字に斬って止めを刺した!
「行くわ―――瞬散槍!!三段突き!!」
「ソニックスライド!!ダブルライジング!!」
エステル達が戦っている一方リース達と共にシルフィアを相手にしたラピスはクラフト―――瞬散槍を放った後、続けてクラフト―――三段突きを放ち、アドルも続くように次々とクラフトを放った!
「……………」
しかし敵は大剣を軽々と振るって、ラピスとアドルの攻撃を次々と捌き
「剛震突き!!………クッ………中々やりますね。」
リタが放ったクラフトも受け流し、受け流されたリタは敵を睨んだ。
「えいっ!ラグナブラスト!!」
そこに後方からリースがアーツを放った!
「……………」
しかし敵は聖なる光を一閃に貫くクラフト―――突光剣を放ってアーツを呑み込ませ、さらにリースに攻撃した!
「!!」
攻撃に気付いたリースは回避し
「そこですっ!!」
クラフト―――アークフェンサーを放った!しかし敵はリースの攻撃に気付き、武器を振るって技を弾いた後魔術―――贖罪の光霞をリース達に放った!
「ぐっ!?」
「っはぁ!?」
「きゃっ!?」
「効きます……ね………」
敵の魔術を受けたアドルとラピス、リ―スはダメージを受け、敵の魔術の属性が弱点であったリタは顔を顰めた。
「水よ………私達に聖なる恵みを………!恵みの雨!!」
そしてラピスは浄化と癒しの効果を秘めた雨を降らす魔術―――恵みの雨を放って、自分達の傷を回復し
「………まだ傷が回復しきっていないようですね。………癒しの息吹!」
「ありがとうございます。」
まだ傷が癒えきっていないリタに気付いたリースは魔術を使ってリタの傷を完全に回復した!
「……………………」
一方敵は再びクラフト―――突光剣を放った!
「!パワー………スマッシュ!!」
敵の行動に気付いたアドルは仲間達と共に回避をした後クラフトを放ち
「そこっ!!」
「せいっ!!」
「いくわ……剛進突破槍 !!」
アドルに続くようにリース達も同時に敵に攻撃した!四人同時に襲い掛かられた敵は武器にすざましい聖気を纏い、そして
「……………………」
聖気を纏った大剣で華麗に舞いながらアドル達を攻撃した!
「ガッ!?」
「くっ!?」
「うっ!?」
敵が放った最上級の神聖魔術を武器に纏わせて華麗に舞うSクラフト―――神極聖乱舞を受けたアドル、リース、ラピスは大ダメージを受け
「今回ばかりはこの身体が仇と………なったようですね…………」
すざましい威力に加えて自分にとって弱点でもあった攻撃を受けたリタは戦闘不能になり、魔槍から落ちて、地面に蹲った!
「………………………」
そして敵は追撃をする為にアドル達に襲い掛かった!
「させん!!」
しかしティファーナの姿をしたグリモアとの戦闘を終えたリンが駆けつけて敵の攻撃を受け止め
「せいっ、せいっ、せいっ……………!とりゃあぁっ!!」
リンが攻撃を受け止めている隙に武器を剣から棒に変えたエステルがクラフト―――百烈撃を放って攻撃し、敵を吹っ飛ばし
「イーリュンよ、お力を!癒しの風!!」
「ありがとうございます。………女神の御加護を。」
さらにティナが治癒魔術を使って、アドル達の傷を回復し、さらにリースがクラフトを放ってリタを戦闘不能から復活させた!
「うあっ!?………ハッ!」
しかしその時敵の強力な一撃を再び剣で受け止め、吹っ飛ばされたリンがアドル達の所まで吹っ飛び空中で受け身を取って着地した。
「くっ………さすがシルフィア様…………でも、これならどうかしら!?ハァッ!!」
強敵のシルフィアをエステルは睨んだ後、自分に秘められし力を解放し、髪や瞳の色を変え
「はぁぁぁぁ!!いっけ~!」
さらに闘気の竜巻を敵に放った!
「…………………」
しかし敵は自分の周りにすざましい闘気の竜巻を発生させてエステルの攻撃を相殺した!
「これが!”あたし達”の!とっておき!!我に眠りし命の炎よ……ここに来たれ!」
対するエステルは鞘から剣を抜いて、片手で握り、もう片方の手には棒を握って叫んだ!すると、剣には”聖炎”が宿り、棒は”聖炎”によって刃が宿り、槍と化した!
「これで……終わりよ!」
そして両方の武器を構えて、そのまま敵目掛けて突進した!
「………………」
対する敵も武器にすざましい聖気と闘気を纏わせてエステルに突進し
「聖技!!グランドクロス!!」」
「……………………!!」
なんと2人は同じSクラフトを同時に放ち、それぞれの背後まで駆け抜けた!するとなんとエステルに闘気と聖気によってできた十字架が刻まれた!
「そ、そんな…………ごめん、みんな…………」
敵が放った自分ができる最大の威力を持つ同じ技を放たれたエステルは信じられない表情をした後、戦闘不能になった!
「イーリュンよ、かの者にお慈悲を!聖なる蘇生!!」
それを見たティナは強く祈り、エステルを戦闘不能から復活させた!
「ハアァァァァァァァッ!行くぞっ!!」
一方アドルは自らにすざましい闘気を込め、解き放ち自らの能力を短時間だけ強化するクラフト―――ダブルブーストを使い
「天の眷属たる女神の僕よ、昏き大地を清めんがため、今こそ来たれ!」
リースは聖書を取り出して強く祈った!するとするとリースの足元に”星杯”を中心とした法陣が現れ、さらに聖書から光の球が発生し、リースの頭上に強く輝いた!すると光の球はなんと一対の白い翼を持つ戦乙女を具現化した!
「行くぞ!ハァァァァァァッ!!」
アドルはすざましい剣撃の嵐を敵に放った!
「………………」
しかし敵は次々と捌いていた!
「其は光にして騎士、七耀の守護者なり、今こそ我らに力を!」
一方リースが祈り続けると戦乙女は剣を天高くへと掲げ、そして巨大な光の球を発生させ
「ヘヴンスフィア!………シュート!!」
リースが技の名を叫ぶと巨大な光の球を敵に放った!
「月竜剣――――――ッ!!」
剣撃を終わらせたアドルはリースの所まで下がってすざましいエネルギーと剣から解き放った!2人のSクラフトは同時に敵に襲いかかった!
「……………………」
しかし敵はその場で剣を構えて、詠唱をした後剣にすざましい魔力と聖気を纏わせ、それを解き放ち、アドルとリースが放ったSクラフトを相殺した!
「!あれは………!シルフィア殿の最大の魔術………”エクスピアシオン”…………!!」
2人の攻撃を相殺した敵の攻撃を見たリンは驚いた!
「………今よ!」
「はい!」
一方大技を放ち終わり隙ができた事に気付いたラピスは叫び、リタと共にSクラフトを放った!
「槍に眠りし命の守護よ……ここに来たれ!! 蒼流……演舞槍!!」
「行きます………!吹雪よ、我が魔槍に宿れ!………ハァァァァァァッ!奥義!氷獄舞踏!!」
ラピスが放ったSクラフト――蒼流演舞槍とリタが放った憑りついた槍に吹雪を纏わせて、槍を舞わせて攻撃するSクラフト―――氷獄舞踏を受けた敵はダメージを受けると共にラピスの水を纏わせた攻撃によって濡れた身体をリタの技によって凍らせられ、身動きが取れなくなった!
「よし!今が最大のチャンスね!ラピス!リン!」
その様子を見たエステルはラピスとリンに呼びかけた!
「ええ!」
「ああ!見せてやろう………私達が3人揃った時こそ放てる真の力を!」
エステルの呼びかけにラピスとリンは力強く頷き、そして!
「「ハアァァァァァァァッ!!」」
エステルとラピスは敵を挟み撃ちにしてそれぞれ棒と槍によるすざましい突きと、2人の闘気によって発生した闘気の刃を同時に放ち
「もらったぁぁぁっ!!」
2人の攻撃が終わった後、リンが大剣にすざましい闘気を纏わせて、跳躍した後敵の目の前に叩き付けた!すると敵の周りにすざましい衝撃波が発生し、敵にダメージを与えると共に空高くへと打ち上げた!
「これが!」
「魂の!」
「力よ!」
そしてエステル達は並んでリンは大剣に”聖炎”を、ラピルは斧槍にすざましい水を、エステルは棒にすざましい闘気を纏わせて3人同時に武器を落ちてくる敵の目の前に叩き付けた!その技は魂の奥義!その技の名は………!
「「「ハーツオブソウル!!」」」
3人が放った協力技―――ハーツオブソウルは天をも貫くかのように聖炎、水、闘気が混じった柱を発生させた!それを受けた敵はなんとグリモアに変身した!
「とりゃっ!!」
「はぁっ!!」
「これでっ!!」
それを見た3人は同時に攻撃して止めを刺した!
「は~………ようやく終わったわ………」
「なんとか勝てましたね………」
戦闘が終了し、疲労により地面に跪いたエステルとリースは安堵の溜息を吐いた。すると2つの封印石が目の前に現れた!
「封印石………!」
「という事はお二人が解放されるのですね………!」
それを見たアドルは呟き、ティナは嬉しそうな表情をし
「こ、この中に私やラピスお姉様が!?」
「フフ………まさかあの2人にも会えるとは思わなかったわね。」
一方リンは驚き、ラピスは微笑んでいた。
「……これ以上の戦闘の続行もさすがに厳しいですし、中にいる方達を解放する為にも一端拠点に戻りましょう。」
そしてリースは疲労によってそれぞれ地面に膝をついている仲間達を見て提案した。
その後リース達は一端庭園に戻った………………
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