英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第31話
~ル=ロックル訓練場~
「グオオオオオ―ッ!!」
戦闘開始早々、ミントは地のブレス―――隕石石化大地震撃を放った!
「ぽーん、ぽーん。」
しかしナベリウスが魔術――炎叉龍の轟炎を放って相殺した!
「そらっ!ラ・クレスト!!」
「ハアッ!ラ・フォルテ!!」
「や~!クロックダウン!!」
そしてケビンとアガットはアーツで味方全体の攻撃、防御能力を上げ、クローゼはアーツでミントの身体能力を下げた!
「奈落の底に呑まれろ!アビス・フォール!!」
「蒼溟たる波濤よ、戦禍となりて厄を呑み込め!B(ブルー)・アセンション!!」
ヨシュアとツーヤは高火力のアーツや魔術を放って、ダメージを与えた!
「グオオオッ!!」
しかし竜である為、強靱な鱗を持っているミントは高火力のアーツや魔術を受けてもあまり傷はついておらず、巨大な尻尾を薙ぎ払って、ケビン達を攻撃した!
「あいたぁっ!?」
「うっ!?」
ミントの攻撃にケビン、クローゼはダメージを受けると共に吹っ飛ばされ
「ガッ!?」
「あうっ!?」
アガットとツーヤは武器で防御したが、それでも防御しきれず吹っ飛ばされてダメージを受けた。
「防御、防御。」
一方ナベリウスは自分自身に結界を貼って防御し
「朧!!」
ヨシュアはクラフトを放って回避すると同時に攻撃した!
「クッ…………ティアラ!!」
「癒しの光よ………癒しの息吹!!」
そして吹っ飛ばされたケビンはアーツで、クローゼは魔術で自分自身の傷を回復し
「癒しの雨よ、降り注げ!ヒールレイン!!」
ツーヤは範囲回復魔術を使って、自分とアガットの傷を回復し
「そこだぁ!ドラグナーエッジ!!」
アガットはクラフトを放って、反撃をした!
「きらーん。死愛の魔槍……………!」
「水よ、お願い!連続水弾!!」
「これでもくらえやっ!!」
そしてナベリウスとクローゼは魔術で、ケビンはクラフト―――ゴルゴンアローを放ってミントに攻撃し
「十六夜………”破”!!」
「身妖舞!!」
「ふおらあぁぁぁ!フレイムスマッシュ!!」
続くようにツーヤ、ヨシュア、アガットもクラフトを放って攻撃した!ケビン達の総攻撃を受けたミントは少しはダメージを受けたが、決定打にはなっていなく、飛び上がって翼を羽ばたきしてツーヤ達をケビン達の所まで吹っ飛ばした後
「グオオオオオ―――ッ!!」
身体全体に魔力を纏わせて雄たけびを上げた後、シャインブレッドの強化魔術である魔術―――シャインアローを放って、光の矢の雨をケビン達に放った!
「なぁっ!」
「っ!」
「かはっ!」
「きゃっ!」
「うっ!」
「ぼうりょく………はんたい………」
ミントの放った魔術によってケビン達はダメージを受けて怯んだ!
「くっ………今助けたるっ!そらっ!!」
「光よ………我等に慈悲を!癒しの風!!」
攻撃を受けたケビン、クローゼはそれぞれクラフトや魔術で自分達を含めた味方達の傷を癒し
「うおぉぉぉぉぉぉ、だぁぁぁぁぁっ!!」
アガットはクラフト―――バッファローレイジを使って、ダメージと引き換えに闘気を最大限にし
「大いなる水よ………かの者に癒しを!ティアラル!!」
ツーヤはアーツでクラフトによって受けたアガットの傷を回復し
「きて…………」
「グルルルルル!!」
ナベリウスはケルベロスを召喚した!
「グル!!」
召喚されたケルベロスはミントに暗黒のブレス――ダークブレスを放った!
「グオオオ―――ッ!!」
対するミントはドラゴンブレス―――魂断獄炎撃(ソウルブレイクファイア )を放って、ケルベロスのブレスを呑み込み、さらにブレスを吐いたケルベロスに攻撃した!
「ギャン!?」
ミントのブレスを受けたケルベロスは大ダメージを受け、悲鳴を上げた!
「かいふく………かいふく………」
それを見たナベリウスは急いで魔術―――闇の息吹を放ってケルベロスの傷を回復した。
「グオオオッ!!」
一方ミントは追撃をかけるかのようにグランドフレイムの強化魔術であり、地を這い、さらに目標の周りに魔術による溶岩を発生させて攻撃する魔術――バーングラウンドをケビン達に放った!
「吹き荒れよっ!ハリケーンブリザード!!」
ミントの魔術に逸早く気付いたツーヤは自分達の周りに吹雪の嵐を放って、相殺した!
「……………………」
一方ミントは口にすざましいエネルギーを溜め始めた!
「!我が右手に有りし星の杯よ、天より授かりし輝きをもって我らが盾となれ………グラールスフィア!!」
それを見たケビンはSクラフトを放って、全員に絶対障壁を貼り
「らあぁぁぁぁぁぁぁぁ、くらえっ!ファイナルブレイク!!」
「わたしの………とっておき…………深淵の暗礁壁………!!」
アガットとナベリウスはそれぞれ一気に決めるもしくは怯ませる為にSクラフトを放ってダメージを与え
「グルルルルッ!!」
ケルベロスも続くようにSクラフト――地獄の突進を放ってダメージを与えたが、3人の強力な攻撃を受けてもミントは怯まず、口にすざましいエネルギーを溜め続けていた。
「十六夜………”突”!!」
「おぉぉぉ!!」
一方ツーヤとヨシュアは行動を中断、もしくは止める為にクラフトを放ったが、それでも意味はなく、ミントは溜めていたエネルギーを口から解き放った!
「グオオオオオオ――――ッ!!」
「んな!?嘘やろ!?」
ミントが放ったすざましいエネルギーによって、ケビン達を覆った絶対障壁に皹が入り始め、それを見たケビンは驚いた。そしてエネルギーは絶対障壁をも貫き、ケビン達を襲い、大爆発を起こした!
「なぁっ!」
「っ!」
「かはっ!」
「きゃっ!」
「うっ!」
「いーやー…………」
ミントが放った絶対障壁すら貫くブレス―――巨大太陽嵐撃によって、ケビン達は大ダメージを受け、さらに
「あかん…………ダメダメや…………」
「こんなところで…………」
「こん………ちくしょう………」
「す、すみません、みなさん…………」
ケビン、ヨシュア、アガット、クローゼが戦闘不能になって地面に膝をついた!
「クッ………ヒールレイン!!ホーリーブレス!!」
一方竜である為人間のケビン達と違って、ブレスに耐性があり戦闘不能になっていなかったツーヤは魔術を放ち、そのすぐ後にクラフトを放つ前に駆動させ、駆動が終わったオーブメントのアーツで自分と自分のように耐性を持っていてまだ戦闘不能になっていないナベリウス、ケルベロスの傷を完全に回復した。
「ナベリウスさん、あたしが時間稼ぎをするのでその間にみなさんにこれらを使って、回復して下さい!」
そしてツーヤは自分の手持ちにあった回復道具――ゼラムカプセルや血廉の癒手を取り出してナベリウスに渡して言った。
「どう…………する………の………?」
「………すぐにわかります。………ハァァァァァ!!」
ナベリウスの疑問にツーヤは静かに答えた後、竜化した!
「グオオオオオッ!!」
それを見たミントはドラゴンブレス―――氷金剛破砕撃 (ダイヤモンドアイスバースト)をツーヤに放った!ミントのブレスを受けたツーヤだったが、ツーヤは吹雪や水の攻撃を無効化できる体質を持っていた為、ミントのドラゴンブレスを無効化した!
「今度はこっちの番だよ!王氷金剛破砕撃 (ロイヤルダイヤモンドアイスバースト)!!」
「グオオオオオオオッ!?」
そして反撃に放ったツーヤのドラゴンブレスであり、ツーヤ自身は記憶を失っているため知らないが、ツーヤは水竜の中でも王族に値する水竜で、王族の水竜が吐く事によって通常の吹雪のドラゴンブレスの倍以上はあるツーヤのドラゴンブレスを受けたミントは悲鳴を上げて、怯んだ!
「あの竜を………手伝って………あげて………」
「グルッ!!」
それを見たナベリウスはケルベロスに指示をし
「グルルルルッ!!」
指示をされたケルベロスは石化を効果を持つブレス――――ストーンブレスを放って追撃を行った!
「ぽい。………はい………」
そしてナベリウスはツーヤから渡された回復道具をケビンとクローゼに使った。
「助かったわ…………アセラス!!」
戦闘不能から復活したケビンは溜息を吐いた後、アーツを放ってアガットを復活させた!
「チッ。以前ボースで戦った竜―――レグナート以上の強さじゃねえのか?………うおぉぉぉぉぉぉ、だぁぁぁぁぁっ!!」
復活したアガットは舌打ちをした後クラフト―――バッファローレイジを使って、失った闘気を復活させ
「私は彼とは戦っていないので何とも言えませんが………エステルさん達が苦戦した獣の魔神―――カファルーさんにもかなりのダメージを与えていましたから、もしかしたらそうかもしれませんね………神の力を示すとき、今こそきたれ!神の光!リヒトクライス!!」
クローゼはアガットの言葉に頷いた後Sクラフトを放って、全員の傷を全回復すると同時に戦闘不能になっていたヨシュアも復活させた!
「ヨシュア、使え。」
「ありがとうございます、アガットさん。」
復活したヨシュアはアガットから渡された闘気を回復させる道具―――闘技石を使って闘気を回復させた。
「ツーヤちゃん達が頑張ってくれているんや。オレらも頑張らないとな!……そらっ!!」
ケビンはケルベロスと協力してミントと戦っているツーヤを見て言った後、クラフト―――サクリファイスアローを放って、ヨシュア達の闘気を回復させ
「これで………決めさせてもらう………!はぁぁぁぁ!」
「これで決まりだ!!らあぁぁぁぁぁぁ!ふおらぁ!」
ヨシュアとアガットはそれぞれSクラフトを放ち始め
「万物の根源たる七耀を司るエイドスよ…………」
「……………………」
クローゼとナベリウスは詠唱を始めた!
「せやっ!秘技・幻影奇襲(ファントムレイド)!!」
「うおぉぉぉぉぉぉっ!だぁぁぁぁっ!行くぜっ!ドラゴンダーーイブ!!」
「グオオオッ!?」
そしてヨシュアとアガットのSクラフトがミントに命中し、命中したミントはダメージを受けると共にのけ反り
「光よ! 我に集いて魔を討つ陣となれ…………サンクタスノヴァ!!」
「グオオオッ!?」
続くようにクローゼが放ったSクラフトも受け、さらにダメージを受けて怯んだ!一方ナベリウスの詠唱も終わった!
「冥府の底に燃え盛る聖玉の彩光………贖罪無き罪は罰と化し…………」
ナベリウスが魔術を放つと紫色に妖しく燃える妖炎がいくつもの線となってミントを襲い、さらに妖炎による球体がミントを覆い
「裁きの時を呼び寄せる!…………ペイルフレアー……!!」
そして爆発した!
「グオオオオオオオオ―――ッ!?」
ナベリウスが放った冥界の炎を放つ大魔術―――ペイルフレアーを受けたミントは悲鳴を上げ
「グルッ!!」
さらにケルベロスがクラフト―――大型の闇牙を放って、ミントの首筋を噛みついた!
「ガアアアアアアアア――――ッ!?」
大ダメージが重なり、さらにケルべロスの攻撃によって急所を攻撃されたミントは悲鳴を上げた後、”グリモア”に変化した。それを見たツーヤは人型に戻って、刀を構え
「十六夜………”斬”!!」
クラフトを放って、グリモアを真っ二つに一閃した!ツーヤの攻撃によってグリモアが消滅するとグリモアがいた場所に封印石が現れた!そして封印石をツーヤが回収した。ツーヤが回収すると同時にケビン、ヨシュア、クローゼ、アガットは緊張感が解放されたのか、それぞれ地面に膝をついた!
「ぜえ………ぜえ………それにしても悪魔や怨霊、獣人と来て、ついに竜と戦う羽目になるとはな…………」
「なんとか………勝てましたね………」
「うん………ハハ………まさか竜化したミントがここまで強いとは思わなかったよ………」
「下手すりゃ、あいつ一人で”執行者”の奴等を一掃できたんじゃねえか………?」
地面に膝をついたケビンとクローゼは疲労を隠せない様子で呟き、ヨシュアとアガットは苦笑して呟いた。
「おつかれさま………戻って………」
一方ナベリウスはケルベロスを一端自分の身体に戻した。
「みなさん、お疲れ様です。………これでミントちゃんを解放できます。」
「フフ、早く庭園に戻って解放してあげないとね。」
嬉しそうな表情で言ったツーヤをクローゼは微笑ましそうに見つめていた。
その後ケビン達は封印石の中にいる人物を解放する為に庭園に戻った……………
ページ上へ戻る