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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第3話(序章終了)

~グランセル・波止場~



「…………」

戦闘が開始されるとギルバートが呼んだ機械人形――G-アパッシュはケビン達に機銃を連射して攻撃した!

「っと!」

「!!」

「フフ………」

攻撃されたケビンとリースは回避行動を移って回避をし、”霊体”のリタは自分には物理攻撃は効かないとわかっていたので妖しげな笑みを浮かべた後魔術の詠唱を始めた。

「これでも喰らえっ!」

一方ギルバートはリースに手榴弾を投げた!しかし

「せいっ!」

リースは武器を振るって手榴弾を海に向かって打ち返した!

「ほにょ?」

手榴弾が爆発しなかった事や打ち返された事にギルバートは呆けた声を出した。

「狙うは、そこっ!!」

「いいっ!?」

そこにリタの魔術――連続水弾がギルバートに命中し、命中したギルバートは悲鳴を上げて吹っ飛んだ!

「そこやっ!はぁっ!そらっ!これでもくらえやっ!!」

一方ケビンはG-アパッシュにクラフト――クロスギアレイジを放った!ケビンの攻撃にダメージを受けた敵だったが気にせず、また機銃を連射してケビンを攻撃した!

「あいたぁ!?」

「ばぁーーーか!」

ダメージを受けたケビンを見たギルバートは口元に笑みを浮かべて自分も続くように銃を連射してケビンに放ったが

「させません。」

リタがケビンの近くて簡易結界を展開して攻撃を防ぎ

「女神の御加護を。」

リースは聖典の祝福により味方の傷を回復するクラフト――ホーリーブレスを放って、ケビンの傷を回復した。



「この………チャージ!」

自分の攻撃が命中しなかった事にギルバートは顔を歪めた後、銃にエネルギーを充電し始めた。

「……………」

一方G-アパッシュも砲口にエネルギーを充電し始めた

「チャージ完了!喰らえっ!この僕の怒りを…………」

そしてギルバートは攻撃しようとしたが

「無駄ですっ!」

「ぶぎゃっ!?」

リースが放った法剣の刃を伸ばし、攻撃すると同時に敵の行動を妨害するクラフト――アークフェンサーを放って攻撃を妨害すると同時に吹っ飛ばし

「そらっ!シャドウスピア!!」

「恨み、晴らさでおくべきか…」

ケビンのアーツが命中し、戦闘不能になった!

「…………」

そこにエネルギーを充電し終えたGアパッシュが充電したエネルギーを放つクラフト――ブレイクキャノンをケビン達に放った!

「させません。玄武の地走り!!」

しかしリタがクラフトを放って攻撃を相殺した!

「よっしゃ、2人とも終わらせるで!」

それを見たケビンは2人に声をかけた。

「承知しました………!」

「はい………!」

ケビンの言葉に2人は力強く頷き、ケビン、リースは順番に連携攻撃をした後

「討ち取ったり!!」

最後の一撃をリタが槍で敵の装甲を貫いた!ケビン達が放った連携して攻撃をするクラフト――チェインクラフトによって、G-アパッシュは海の底に沈んだ!



「ば、馬鹿なあああっ!?お、おのれ………せっかくの僕専用機体をッ!」

その様子を見たギルバートは信じられない様子で叫んだ後、ケビン達を睨んだ。

「まさかあんな隠し玉を用意してたなんてな………」

「まあ、それでも大した敵ではありませんでしたけどね。」

一方ケビンは冷静な様子で呟いた後、微笑んでいるリタと共に武器を収めた後、リースを見て感心した。

「それにしても、リース。なかなか見事な腕前やんか?」

「まだまだ修行の身。………姉様の足元にも及んでいない。」

ケビンに感心されたリースは静かな表情で答えた後、武器を収めた。

「…………そっか……………はは………ま、それはオレも同じや。」

「……………ケビン……その……………」

(………会話からするとリースさんのお姉さんの話は2人にとって特別のようですけど………一体なんなんでしょう?)

2人の意味ありげな様子を見たリタは首を傾げていた。

「さてと――」

一方気を取り直したケビンはギルバートに近づいた。



「カードも尽きたみたいやしそろそろ仕舞にしようや。ええ子にしとったら兵士さんに突き出すだけで勘弁しといたるで?」

「…………………………」

「こ、この僕を王国軍に引き渡すつもりか!?」

自分が聞きたかった事を聞けなかったリースはその様子を静かに見つめ、ギルバートは慌てた様子で尋ねた。

「ご希望とあらばこのままアルテリアに連行したってええけどな。―――ただしその場合、身の保障はできへんで?」

「できればナベリウスの仕事を増やすような事はしてほしくないんですけどね………半年前のリベールの”異変”の件で、ナベリウス、大忙しでしょうし。」

ギルバートに尋ねられたケビンは凶悪な笑みを浮かべて忠告し、ケビンの忠告を聞いたリタは苦笑した。

「ひっ………」

ケビンの忠告や凶悪な笑みを見たギルバートが悲鳴を上げたその時、大聖堂で聞こえた何かの音がケビン達に聞こえた!

「くっ………」

「ま、また………」

「これは一体………」

何かの音を聞いたケビンとリースは戸惑い、リタは周りを見回して不思議そうな表情をした。

「な、なんだ………今のは………?」

一方ギルバートは訳がわからない様子で呟いた。そしてケビンは懐から光り輝いているアーティファクト――”方石”を取り出した。

「またコイツや………一体、何やっちゅうねん。」

「何かに反応している………?」

「な、なんだそれは………いったい何のつもりだ!?」

「なるほど。それがアーティファクトですか。じゃあやっぱりケビンさん達がリベールにいたのは”星杯騎士”の役目の一つ、アーティファクトの回収の為だったんですね?」

光り輝く”方石”をケビンとリースは戸惑いながらみつめ、ギルバートは慌て、リタは”方石”を見て尋ねた。

「あー、兄さんには関係ないからちょいと黙っとき。というかリタちゃんにオレらの役目をそこまで話した覚えはないねんけどな………」

「プリネちゃんにあなた達、”星杯騎士団”の役目は聞きました。もちろん、もう一つの”役目”も知っていますよ?」

「「………………」」

リタの話を聞いたケビンとリースは真剣な表情でリタを見つめた。

「……………ま、メンフィルの皇族と親しいリタちゃんならオレらの事を詳しく知っていてもおかしくない………か。しかし…………さっきから一体何が――」

気を取り直したケビンが”方石”を見つめ、呟いたその時!



「フフ………始まったか。」

どこからか男の声を聞こえた!慌てたケビン達が周囲を見回すと、いつの間にか倉庫の屋根に顔には黒い仮面を付け、片手には鉤爪を装備し、黒い甲冑姿の男が現れた!

「へ…………」

「な………!?」

「………いつの間に…………」

「………?(何だろう?この覚えのある気配は。どこかで会ったのかな?)」

男の登場にケビン達は驚き、リタだけは首を傾げていた。

「久しいな。ケビン・グラハム―――罪深き”聖痕”を背負い、道なき闇を這いずる贖い人よ。」

「!?あ、あんた一体………」

男の言葉を聞いたケビンは驚いた後、男を睨んだ。そして男は何かの動作をした!すると”方石”は強く光り輝き始め、辺りが見えないくらい輝きだした!

「う、うわわっ…………!?」

「くっ………!?」

「ケビン…………!」

「これは一体……!」

突然の事にギルバートやケビン達は慌てた。

「かくして”王”は復活し、昏き煉獄の扉は開かれた………いざ来たれ!贄よ!迷い人達よ!魂達よ!異界の神々よ!果てることのない永劫の炎に焼き尽くされるがいい!」

辺りが真っ白に包まれる中、男は高々と叫んだ!



~???~



「(ん………なんや………オレ………どうして………!!!)なんやここ………」

しばらくすると謎の場所で倒れていたケビンは起き上がった。そして自分の近くに倒れているリースとリタに気付いた。

「おい、リース!リタちゃん!」

倒れている2人にケビンは慌てて駆け寄った。

「2人とも!しっかりしろ!くっ………何なんや一体………」

「「ん………」」

現状にケビンが戸惑っていたその時、2人は目を覚まして、起き上がった。

「………ケビン………?それにリタさんも………?どうしてここに………」

「それは私も言いたいですよ………」

「ふう………目ぇ醒ましたか。気分はどうや?吐き気とかあるか?」

目を醒ました2人を見たケビンは安堵の溜息を吐いた後、状態を尋ねた。

「私は”霊体”ですから、体調の心配は無用です。」

「………私は気持ち悪い。」

可愛らしい笑顔を見せているリタとは逆にリースは顔を顰めて呟いた。

「ホ、ホンマか!?」

リースの言葉を聞いたケビンは慌てたが

「お腹空きすぎて。もう限界………さっき買ったパンを食べさせてもらう。」

「ガクッ………気持ちはわかるけど!それより先に疑問に思うことあるやろ!」

「フフ………エステルとはまた違ったマイペースな方ですね。」

次のリースの言葉を聞いて脱力し、リタは微笑んでいた。



「む………食は全ての基本なのに………。………!………そういえば。あの変な男が現れて”方石”が真っ白に輝いて………それで………」

「ああ………わからない事だらけや。それに………周りを見てみい。」

「………………石造りの書架…………遺跡の中………?ううん、それにしては………え…………」

「この空間は”裏”の”四輪の塔”の時の………!」

ケビンに促されたリースとリタは謎の空間―――”裏”の”四輪の塔”にあった謎の空間によく似た異空間に驚いた!

「………参ったな。思った以上に………面倒な任務だったみたいや。」

2人が驚いている中、ケビンは真剣な表情で溜息を吐いた。その後ケビン達は謎の場所の探索を始め、謎の場所は”隠者の庭園”という場所である事、そして場所の名前が書かれた石碑でケビン達が相談していると”方石”は輝き始めた。するとケビン達のクオーツが全て破壊されるというとんでもない出来事があったが、その代り謎の声が突如聞こえ、謎の声に従って方石を石碑にかざすと、石版を含めたさまざまな場所が光り輝き始め、場所によったさまざまな施設が使えるようになった。そしてケビン達はさまざまな施設を使って装備やクオーツ等を整えた後、全ての施設を回った後、同時に現れた光の壁がいつの間にかなくなり、

壁の先にあった光の法陣の前に来た。



「色々驚く事はありましたが………どうしますか?あの中に飛び込みますか?」

法陣の前に来たリタはケビン達に尋ねた。

「せやな。どの道オレらにそれ以外の選択肢はない。あ、でも2人はここで待ってて――」

リタの言葉にケビンは頷いた後提案したが

「………………」

リースは無言でジト目でケビンを睨み

「………………………あら。関係のない私を巻き込んでおきながらそんな勝手な事を言うんですか?」

リタは可愛らしい微笑みを浮かべながら、どこか棘のある言葉を言った。

「―――と思ったけど、やっぱ3人で行動するか。何か起こるかわからへんし。」

2人の様子にケビンは溜息を吐いた後、苦笑した。

「………当たり前。」

「フフ、元の世界に帰る為に”魔槍のリタ”、これより助力させて頂きます。」

ケビンの言葉にリースは頷き、リタは微笑んだ。

「あの法陣に飛び込んだら何が待ってるかわからへん。気、引き締めて行くで。」

「うん。」

「はい。」



そして3人は光の法陣に飛び込み、どこかに転移した…………!


 
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