サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシが香水を見つめボーっとしていると、、
PrrrrPrrrr
サトシ:「ん?、、」
知らない番号から電話がかかってきた。
サトシ:「誰だろう、、、」
ピッ
サトシ:「もしもし?」
サトシが電話に出ると、、、
タマ電店長:「あ、もしもしー、
私タマムシ電気の◯◯ですけどもー」
サトシ(やべっ!タマ電だ!)
サトシ:「あ!あの時はすみませんでした!」
ラポールタマムシでのやりとりを思い出し、
サトシはすぐに謝った。
タマ電店長:「、、、仕事は無事に辞められ
たかな?笑」
サトシ:「、、、はい?」
(電話の後ろ)「ホッホッ」「ふふっ笑」
サトシ:「あのー、、、」
ガサガサッ(ノイズ)
ヒロシ:「、、ははっ、俺だよ俺、ヒロシ!」
サトシ:「、、って、ヒロシ!?」
ヒロシ:「ごめんごめん!実は
さっき会社に電話かけたの、俺なんだっ、」
サトシ:「え!?」
再び頭の中が整理出来なくなった
サトシに対し、ヒロシは説明をした。
ヒロシ:「カツラさんの作戦でさっ。
本人が自主退社出来ないなら、
会社側でクビになるように
促せばいいって事で、急遽発明品作ったり
何だりで実行したんだ。」
サトシ:「そ、そうだったのか!?」
サトシの中で、昨夜カツラのとった行動が
全て繋がった。
ヒロシ:「とりあえず、無事か?」
サトシ:「え?あ、あぁ!俺は大丈夫だっ」
ヒロシ:「そうか、なら良かった。」
サトシ:「、、何か、ありがとうな!!」
ヒロシ:「気にすんなよっ。礼なら
この2人に言ってくれっ。
お前が寝ている時にいろいろ会社の事調べたり
変声機作ってくれたみたいだし。
、、はいっ。」
ヒロシは電話を変わった。
ヒカリ:「サトシ、大丈夫!?」
サトシ:「ヒカリ!」
ヒカリ:「内緒にしててごめんねっ!
カツラさんが、”内緒にした方
自然体な演技でその場に居れる”って
言ったからさっ!」
サトシ:「あぁ、大丈夫だ!ありがとう!」
ヒカリ:「えへっ♪じゃ、カツラさんに
代わるわね!、、はいっ!」
電話はカツラに変わった。
カツラ:「、、もしもし?わしじゃ」
サトシ:「カツラさん、、。
ありがとうございましたっ!」
カツラ:「お礼はレイバンのサングラスで
構わんよっ」
サトシ:「ははっ」
電話は再びヒロシに代わった。
ヒロシ:「サトシ、今から帰って来れるか?
実はいま、みんなでトキワの森に行こうって、
話になってるんだ。」
サトシ:「え?トキワの森?」
ヒロシ:「あぁ、実は、、、」
ヒロシは新聞の記事の事をサトシに話した。
サトシ:「本当か!?」
ヒロシ:「あぁっ、見つかるかどうか
わかんないけど、みんなで
探した方見つかりやすいだろうし、
出来れば明るい内に森に入りたいんだ。
トキワ駅で合流しないか?」
サトシ:「わかった!次の電車で向かう!
1時半には着くと思うから
待っててくれ!」
ヒロシ:「了解っ。じゃあ、あとでなっ」
サトシ:「あぁっ!」
サトシは急いで駅に向かった。
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