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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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110

PM12:00

タマムシ公園にて



サトシは”会社をクビになる”という
予想外な出来事が起こりしばらくの間
頭の中が整理出来ていなかったが、
タマムシ公園に来て一旦落ち着いた。



サトシ:「ふぅ、、、。
俺、会社クビになったのか、、、。」


以前まで、今後の為にラポールタマムシを
辞める事を考えていたが、
いざ辞めると、職を失った事への不安が
少し残っていた。


サトシ:「、、、生活費どうすんだろ。」


ポケモン捜索をする際の生活費や
資金集め等、色んな事が頭をよぎる。


サトシ:「多分カツラさんが考えて
くれていると思うけど、ちゃんと
食って行けんのかな、、、」


サトシがベンチに座り考え込んでいると、、


通行人:「えぇっ、もう少しで着くわ」



チャリーンッ


サトシ:「ん?、、、?」


前を通った通行人が、
キーホルダーを落とした。


サトシ:「あ、すいません、
キーホルダー落としましたよ、、」


サトシはキーホルダーを拾い、
通行人に話しかけた。


通行人:「えっ?、、まぁ、すみませんっ。
、、、あら?、、あなた、サトシ君じゃない?」




サトシ:「ん?、、、
あっ!あなたは!エリカさんっ!!」





キーホルダーを落とした通行人は
元タマムシジム・ジムリーダーのエリカだった。



エリカ:「あらまぁ久しぶりねぇサトシ君!」


サトシ:「あっ、はい!
お久しぶりですエリカさん!」


かつてのタマムシシティで
代表的な人物だったエリカに再会し、サトシは
この再会をタマムシシティからの
ちょっとした”退職祝い”のように感じた。


エリカ:「まぁっ。私より背も伸びて、、
立派な男性になりましたねっ♪」


サトシ:「いや〜、俺ももう25ですから」
サトシ(エリカさん容姿あんま変わんないな)


エリカ:「サトシ君はいま何をしてるの?」


サトシ:「え?、、あー、ちょっと休憩を、、
エリカさんこそ、どうしたんですか?」


エリカ:「私は今からお仕事よっ。
お仕事と言っても、パートですけどね♪」


サトシ:「え?、、あぁっ!そんなんですか!」
サトシ(そう言えば、あの資料に
エリカさんの熱愛報道があったっけ)


エリカ:「、、あっ、久しぶりの再会と、
キーホルダーを拾ってくれたお礼に、
この香水を差し上げますわ♪」


サトシ:「えっ!、、あぁ、
ありがとうございますっ!」


サトシはエリカから香水を貰った。


エリカ:「いろいろと聞きたい事もあるけど
今からパートに向かうので、また
どこかでお会いした時にお話しましょうね♪」


サトシ:「あ、はいっ!じゃあ、
パート頑張って下さい!」



エリカ:「うふっ♪では、ごきげんよう♪」


エリカはそのままパートに向かった。







サトシ:「、、、香水って、どこに
つければいいんだ?」



 
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