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英雄伝説~光と闇の軌跡~(SC篇)

作者:sorano
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外伝~可憐な殺戮者達~

~ミルヒ街道~



「フハハハー!屑が寄り集まった所で所詮は屑である事を思い知らせてやろう!エル=アウエラ!!」

高笑いをしながら放ったリフィアの魔術は厚い装甲を持つ機械人形達を一撃で破壊した!

「ディアーネよ!余の下僕として存分に暴れるがいい!」

「ええい、一言多いわ!玄武の地走り!!」

リフィアの指示に怒鳴り返しながらもディアーネはクラフトを放って、紅蓮の猟兵達を血まみれにしながら吹き飛ばし

「闇に呑まれるがいい!ティルワンの闇界!!」

魔術を放って、機械人形達を破壊し

「雑魚が我に近寄るでない!ハアッ!!」

暗黒の力を込めたすざましい槍の一撃――宵闇の一撃を放って、自分に襲いかかって来る魔獣を粉々に破壊し

「フン!」

そして複数の猟兵達を魔力を込めた眼で睨み、石化させる恐るべきディアーネのクラフト――邪眼で、石化させ、そして!

「奈落の底へと呑まれろ!アビス・フォール!!」

異界より冥府の使者を召喚し、暗黒の魔法陣を放つ時属性アーツの中でも最高位の威力を誇るアーツ――アビス・フォールを放って、石化した猟兵達を砕いた!

「ウム!余の使い魔として相応しい働きをしておるな!レイ=ルーン!!おまけじゃ!ロストメビウス!!」

ディアーネの活躍にリフィアは口元に笑みを浮かべた後、魔術を放った後、空属性アーツの中でも高威力、広範囲のアーツ――ロストメビウスを放って、複数の機械人形、魔獣達を滅した!



「キャハッ♪2人ともはりきっているね♪エヴリーヌも負けないよ♪スパイラルフレア!!」

リフィアとディアーネの活躍を見て、無邪気な笑顔を見せたエヴリーヌはアーツを放ち

「審判の轟雷!!」

アーツを放った所に、魔術を放った!するとアーツによる炎と魔術による雷が連鎖爆発を起こした!連鎖爆発は多数の機械人形達を巻き込み、粉々に破壊した!

「とう!!」

「ギャアッ!?手が、手が―――!!」

エヴリーヌが放った矢によって、片手を粉々に破壊され、大量の血を流している猟兵は悲鳴を上げ

「はい、終わり………氷剣!!」

「ゴフッ!?……」

そして止めに放ったエヴリーヌの地面から氷の刃を発生させる魔術が、悲鳴を上げている猟兵の腹に大きな風穴をあけ、猟兵は口から大量の血を吐いた後絶命した!

「キャハッ♪屍出来上がり~♪」

「もう、エヴリーヌお姉様ったら、酷いわ~♪聖の十字架!!」

残酷な笑みを浮かべているエヴリーヌを見たレンもまた残酷な笑みを浮かべた後、魔術を放った!

「ウ、ウワアアアアッ!?う、動けん!?」

「こ、この………!外れろ………!」

レンの放った魔術によって、”裁きの十字架”の中位魔術――聖の十字架によって発生した光の十字架に張り付けられた猟兵達は焦り

「ラグナブラスト!!」

「グギャアアアアアアアッ!?」

すざましい雷のアーツを放ち、敵に大ダメージを与え、そして光の十字架は大爆発を起こした!

「ガハッ!?……………」

光の大爆発によって猟兵達は呻き、地面に倒れて気絶したが

「クスクスクス♪まだ眠るのは早いわよ?玄武の鎌撃!!」

「ギャアアアアアアアッ!?」

レンが放ったクラフトにより、猟兵達は全身血だらけになり、絶命した!

「ふふっ………そういう貴女も酷いわね♪ハアッ!!」

レンの攻撃にセオビットは残酷な笑みを浮かべた後、自分に襲い掛かって来た魔獣達にクラフト――回転斬りを放って、真っ二つにした!

「クク…………いい女がいるじゃねえか………」

「その綺麗な顔を歪めるのが楽しみだぜ………」

一方猟兵達はセオビットの美貌を見て、残酷な笑みを浮かべていた。

「フン、汚らわしい。私の全ては父様に捧げている。貴様ら如きにこの私を見る事すら許さないわ!父様に抱いてもらったこの身体が穢れるわ!ヴォア・ラクテ!!」

「ガアアアアアアッ!?」

不愉快そうな表情に変え、オーブメントを駆動させたセオビットが放った魔術によって、猟兵達は苦しんで、その場に倒れ

「ふふっ………この私を欲にまみれた視線で見た代償がそれだけで済むと思っていないわよね?……滅びの太陽よ!汝の焦熱にて我が仇名す者達を焼き尽くせ!アークプロミネンス!!」

「ギャアアアアアアアアッ!?」

さらにセオビットが放った火のアーツの中でも最高位を誇るアーツ――アークプロミネンスによって、猟兵達は焼き尽くされ、悲鳴を上げた!

「潰れなさい!氷垢螺の氷柱!!」

「なっ!?……………」

そして止めに放ったセオビットの巨大な氷柱を降らせる魔術によって、猟兵達は氷柱に潰され、地面に血を染めて絶命した!



「ヒッ………な、なんなんだよ、奴らは!化け物か!」

「クソ………!忌々しいメンフィルの悪魔共め………!」

猟兵の軍団はリフィアとディアーネの活躍、エヴリーヌ達の残虐な行為を恐れ、忌々しい様子でリフィア達を睨んだ。

「か、彼女達が味方でよかった……」

「こうなると敵が哀れに見えてくるよな………」

また、王国軍もリフィア達の活躍を恐れると共に、味方であることに安堵の溜息を吐いた。

「おお………!さすが我等が王のご息女………!」

「我等も殿下達に続くぞ!」

「オオーッ!!」

一方メンフィル兵達はリフィア達の活躍に士気を高めた。

「む~…………レディ達に向かって悪魔だなんて、失礼しちゃうわね!……気高き(しろがね)の意志よ!我等に誇り高き魂を!ゾディアック!!」

猟兵達の言葉に頬を膨らませたレンは自分を含めた、味方全体の物理攻撃、防御力を上げる幻のアーツの中でも最高位に数えられるアーツ――ゾディアックを放って、身体能力を強化した!

「ふふっ。それにしてもこの”オーブメント”……だったかしら。結構役に立つわね。」

「ん。エヴリーヌ達が使えない属性の魔術によく似た力も使える上、付けているだけで身体能力も上がるしね。それにタイミングがわかれば、魔術と同時に放つ事も可能だしね、キャハッ♪」

セオビットは自分が装着しているオーブメントを見て呟き、エヴリーヌは頷いた後、楽しそうな表情をした。

「フン!弱き人間が作った物に頼るとは、軟弱者共め!」

一方ディアーネは鼻を鳴らして不愉快そうな表情で言ったが

「やれやれ…………オーブメントを装備し、さっきアーツを放ったお主が人の事を言える立場か?」

「ぬぐっ………!黙れ!人間の物をどう使うかは我の勝手だ!」

呆れた様子のリフィアに指摘され、表情を歪めて負け惜しみの言葉を言った。



「クッ………応援部隊はまだか…………?」

「…………!今、連絡が来たぞ!王国軍の警備艇に見つからなかった2艇がこちらに向かって来てくれているぞ!」

「ふむ。さすがに飛行艇に来られると、ロレント市が被害を受けるな。……ディアーネよ、地上の敵の相手はお主に任せてもよいか?」

猟兵達の会話を聞いたリフィアは考え込んだ後、ディアーネを見て尋ねた。

「我を誰だと思っている!このような雑魚共を滅する等、造作もないわ!」

「ふむ、そうか。……では余は空の敵を撃ち落とそうぞ!………存分に暴れるがいい!我が下僕よ!」

ディアーネの答えを聞いたリフィアはディアーネに指示をした!

「やかましいわ!ハアッ!!」

リフィアの指示に怒鳴り返しながらもディアーネは自分を襲う魔獣達にクラフト―――薙ぎ払いを放って、滅した!

「…………………………」

一方リフィアは身体全体にすざましい魔力を纏わせて、詠唱を始めた!無防備になったリフィアを見て、機械人形達は銃で攻撃を仕掛けてきたが

「フン!」

なんとディアーネがリフィアをかばうかの如く、リフィアの前に出て、結界をはって防御した!

「おおー。まさかディアーネが人を庇うなんて………明日は槍でも降らすつもり?」

ディアーネの行動に驚いたエヴリーヌはディアーネに尋ねた。

「勘違いするな!この小娘は我の憎き獲物だ!雑魚如きに譲るつもりはない!それと……それほど望んでいるのなら、望み通り、槍を降らせてやろう!……我が魔槍にて、消滅するがいい!出でよ、魔槍達よ!」

エヴリーヌの言葉を聞いたディアーネにはエヴリーヌを睨んだディアーネは片手を空へとかざした!すると、ディアーネの背後に異空間から無数の暗黒の槍が現れた!

「塵となるがいい!キル・ディアーネ!!」

そしてディアーネがかざしていた片手を敵達の方に向けると、無数の暗黒の槍は敵達を襲った!無数の暗黒の槍は頑丈な機械人形達に風穴をあけ、さらに巻き込まれた猟兵達を肉塊へと変え、ディアーネが放ったSクラフトによって大ダメージを受けた機械人形達は大爆発をして、バラバラになった!また、ディアーネのSクラフトを受け、肉塊になってしまった猟兵達は自らの血で地面を真っ赤に染めた!

「フン、雑魚共が。相手にならんではないか。」

敵の残骸を見たディアーネは鼻を鳴らした。

「それでこそ、余の下僕よ!リベールに暗躍する屑共よ!屑共には希望すらもない事をこの余が教えてやろう!十戒の鼓動、起死の招来!善導の聖別がもたらせしは、魂滅による安息と知るがいい!」

ディアーネの活躍を見て、足元に大きな魔法陣を発生させ、不敵な笑みを浮かべたリフィアは禁じられし魔術――大魔術の詠唱を終えた!すると巨大な光の魔法陣が赤い飛空艇が進む先の上空に現れ、そしてそこから細い光が飛空艇を襲った!光は一見細かったが、威力は高く、2機の飛空艇は光を受けた場所から煙を上げた!

「ファントムデストラクション!!」

そして巨大な魔法陣は巨大な光の道を作って飛空艇を襲った!すると飛空艇は大爆発を起こして、バラバラになった!

「ふはははははははー!見たか!余の力を!」

大魔術を放ったリフィアは飛空艇が破壊された空を見て、胸を張って大笑いした。



「なっ…………!な、生身の人間が飛空艇を破壊するだと………!?」

「クソッ………!撤退!撤退だ―――っ!!」

リフィアが放った大魔術――ファントムデストラクションによる飛空艇の破壊を見た猟兵達は驚き、そして表情を青褪めさせた後、退却を始めた!

「クスクスクス………レン達を前に逃げられると思っているのかしら?行くわよ~………ハァァァァァァ!そ~れっ!!」

猟兵達の行動を見て残酷な笑みを浮かべたレンはその場で大鎌に魔力と闘気を込めて振るい、竜巻を作って、それを猟兵達に放った!

「ギャアアアアアアアアアアアアッ!?」

竜巻に巻き込まれた猟兵達は全身を切り刻まれ、悲鳴を上げながら上空へと舞い上がらせられた!

「エヴリーヌお姉様!」

「次はエヴリーヌの番だね?ぜ~んぶ、潰す!!」

レンの呼びかけに頷いたエヴリーヌは上空に一本の巨大な矢を放った!巨大な矢は空で無数の矢に別れ、まるで矢自身に意思があるかのように1本残らず、上空に舞い上がった猟兵達に襲い掛かかった!

「ガッ!?」

全身の到る所に矢が刺さった猟兵達はさらに悲鳴を上げた!

「セオビット!」

「ふふっ。今度は私ね♪我が闇の刃、受けなさい!!」

そしてレンに続くが如くのエヴリーヌの呼びかけに頷いたセオビットは魔剣を振るって、暗黒の鎌鼬を放った!

「ウギャアアアアアアアアアッ!?」

暗黒の鎌鼬に斬り刻まれた猟兵達は耳をつんざくような断末魔を上げながら、血達磨になって、血の雨を降らしながら落下して来た!

「ふふっ♪」

「これで♪」

「終わりよ♪」

そして両手を空へと掲げたセオビットは暗黒の球体を、エヴリーヌは雷の球体を、レンは純粋の球体を頭上に発生させた後、それぞれ残酷な笑みを浮かべて放った!

「ガアアアアアアアアアアーッ!?……………………」

すると3つの球体は猟兵達が地面に落ちる寸前でぶつかり、大爆発が何度も連鎖して、大地をも揺るがすような轟音を立てながら猟兵達に耳をつんざくほどの断末魔を上げさせながら塵に変えた!その協力技は自分達に仇名す者達を殺す事だけに専念した残酷、無邪気な性格にして、美しくそして可憐な容姿を持つ最凶の姉妹達が放つ殲滅奥義(ルインクラフト)!!その名は………!



「「「奥義!ルイン・ハウリング!!」」」



3人が放った協力技(コンビクラフト)をも超える協力技――ルイン・ハウリングはすざましい大爆発の連鎖を起こし、猟兵達を塵に変えた後、さらに爆発の連鎖を起こしながら雷と暗黒のエネルギーが巨大なドーム型の半球体に覆った後、周りの機械人形や魔獣達を巻き込み、今までの連鎖爆発の数倍の超越した大爆発を起こした!大爆発が収まると、王国軍やメンフィル軍が相手にしていた敵達以外は消滅しており、また大爆発が起こった場所は巨大なクレーターになっていた!



「ウフフ♪レン達、姉妹の力………思い知ったかしら♪」

「キャハハハハハハハハハッ!み~んな弱すぎて、だっさ~♪」

「ふふっ♪私達が強すぎるのが罪なのよ♪」

クラフトを放ち終えたレン達はそれぞれ無邪気で残酷な笑みを浮かべて笑っていた。

「「…………………………」」

無邪気に笑っているレン達を王国兵だけでなく、メンフィル兵もレン達に畏怖を抱いて、呆けて見ていた。

「ウフフ♪ボーッとしていていいのかしら?敵が逃げちゃうわよ?」

「……………ハッ!敵が逃げていく……お、追えーっ!!我等もレン様達に続くぞ!」

「リベール軍も続けーっ!!後顧の憂いを断つぞ!!」

レンの言葉に呆けていた両軍のそれぞれの軍を率いている隊長達は我に返った後、撤退していく敵達に気づき、号令をかけて追撃を行った!

「クスクス……さあ、この大地をデクノボーさん達の血で真っ赤に染めましょ♪」

「キャハハハハハハッ♪どうせなら誰が一番殺したか競おうか♪」

「ふふっ♪それはいい提案ね♪行くわよ!」

「ハハハハハハ!滅多にない機会だ!この我も存分に敵達を絶望に陥らせて、惨たらしく滅してみせよう!」

そしてレン、エヴリーヌ、セオビット、ディアーネは逃げて行く敵達を味方軍と共に追っていき、まだ生き残っている猟兵達を惨たらしく殺して行った!

「まったく………揃いも揃って血に餓えた戦闘凶共が………結社の者達よ、せめてもの情けとしてお前達の死体は余自ら葬ってやろう。贖罪の光霞!!」

その様子を呆れた表情で見ていたリフィアは溜息を吐いた後、魔術を放って、惨たらしく殺された結社の猟兵達の死体を消滅させて行った。



一方エリーズ街道ではカシウス、リウイ達、そしてウィル達”英雄”による蹂躙劇が繰り広げられていた………!




 
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