英雄伝説~光と闇の軌跡~(SC篇)
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外伝~”剣聖”カシウス・ブライト~後篇
~エリーズ街道~
「「「喰らえっ!!」」」
3人の猟兵達が大剣で同時にカシウスに攻撃したが
「ハァァァァァ………そこだっ!!」
カシウスは自分に襲いかかって来る猟兵達に”金剛撃”の究極技――絶招・金剛撃を放った!
「「「ガアッ!?」」」
カシウスのクラフトが命中した猟兵達は悲鳴を上げて、気絶した!
「クッ………撃て~!」
それを見た猟兵は銃弾を放ち、他の十数名の猟兵達も続くように銃弾を放ったが
「はあっ!裂甲断!!」
カシウスは大地をも引き裂く衝撃波を放ち、敵を怯ませる達人の技――裂甲断を放って、自分に放たれた銃弾を吹っ飛ばすと同時に猟兵達に攻撃した!
「グワアッ!?」
カシウスのクラフトが命中した猟兵達は悲鳴を上げて、吹っ飛ばされた!
「死ね!」
しかし猟兵達が攻撃している間に1人の猟兵がカシウスの背後に廻りこんで、背後から攻撃したが
「はいっ!」
「ガハッ!?」
カシウスはすぐに振り向いて攻撃し、攻撃された猟兵はその場で地面に倒れた!
「クッ……散開!」
そして一人の猟兵の号令によって、大剣を持った猟兵が8名、カシウスを取り囲むかのように散開した!
「…………………」
一方囲まれたカシウスは動じず、オーブメントを駆動させた後、棒を構えていた!
「攻撃開始!」
そして猟兵は号令をすると同時にカシウスに襲い掛かり、また周りに猟兵達も同時に攻撃した!
「とおうりゃあ!雷光撃!!」
眼にも止まらない雷光のごとくの動きで自分の周囲を攻撃する達人の技――雷光撃を自分を攻撃した敵達全員に命中させた!
「ギャアッ!?」
カシウスのクラフトが命中した猟兵達は悲鳴を上げて、その場で蹲ったその時!
「グランストリーム!!」
駆動をしていたカシウスのオーブメントの駆動が終わり、風のアーツの中で最高の威力を持つアーツ――グランストリームが放たれた!
「ウワアアアアアアッ!?……………ガハッ!?」
アーツによってできたすざましい竜巻のアーツによって空高くへと巻き上げられ、さらに竜巻に切り裂かれダメージを受けた後、地面に叩き付けられた!
「クッ………やはりそう簡単にはいかないか………なら、これでも喰らえ!」
そして一人の猟兵は煙幕が込められている手榴弾をカシウスに投げた!
「せいっ!」
しかしカシウスは”捻糸棍”の究極技――絶招・捻糸棍を放って、手榴弾を撃ち落とした!
「今だ!」
それを見た一人の猟兵は銃弾を放ち
「これでどうだ!」
さらに他の猟兵はカシウスに突進し
「ウオオオオッ!!」
たたみ掛けるように数名の猟兵は大剣を構え、跳躍して、カシウスに攻撃したが
「はあっ!裂甲断!!」
「グアッ!?」
カシウスはクラフトを放って、銃弾を放った猟兵ごと、銃弾を撃ち落として攻撃して、銃弾を放った猟兵を気絶させた後
「はあぁぁぁぁーっ!」
「なっ!?ガハッ!?」
大剣で襲い掛かった猟兵達にカシウスは”旋風輪”の究極技であり、すざましい旋風によって竜巻をも発生させるクラフト――絶招・旋風輪を放って、戦闘不能にした後、猟兵の突進を回避した後
「そら!そら!そら!どりゃあっ!」
「グアアアアアアッ!ガッ!?」
圧倒的な連打で敵を弾き飛ばす達人の技――百烈撃を放って、猟兵を吹き飛ばした!吹き飛ばされた猟兵はカシウスが放ったすざましい威力を持つクラフトにより、戦闘不能になった!
「バカなっ………これほどの数がいて、こちらが劣勢だと………!?」
「本当に人間か、奴は!?」
そしてまだ無事だった猟兵達は信じられない表情でカシウスを見ていた。
「やれやれ。”少し”本気を出しただけで、大げさだな。」
一方カシウスは呆れた様子で答えた。
「クッ………全員、リミッターを解除して、一斉攻撃だ!」
そして猟兵の号令によって、倒れていた猟兵達は立ち上った!」
「死ねーっ!!」
そして猟兵達は一斉に攻撃を開始した!
「フッ。さぁて、そろそろ行くぞっ!」
一方カシウスは一斉攻撃を見て、不敵な笑みを浮かべて全身に自分を包むかのようにすざましい闘気を纏った!カシウスを包むかのようなドーム型になった闘気はカシウスを襲う銃弾を弾いた!
「おおおああぁぁぁっ!そらそらそらそらぁっ!」
そしてカシウスは走り出した後
「うおりゃあぁ~っ!」
回転しながら空高くへと跳躍し、巨大な火の鳥を形どった闘気を纏い、そして!
「奥義!鳳凰烈波!!」
猟兵達の中心地に突進した!猟兵達の中心地に突進した巨大な火の鳥は小さな爆発を起こしながら、大爆発を起こし、猟兵達全員を巻き込んだ!
「ギャアアアアアアッ…………!?」
不死鳥の如き、闘気を纏った最大の回転攻撃にして、カシウスの奥義――鳳凰烈波が命中した猟兵達は全員悲鳴を上げながら、地面に倒れ、気絶した!
「まっ、こんなところか…………」
技を出し終わったカシウスは棒を回転させた後、構え直した!
「フッ。わざわざ俺達が出る必要など、ないのじゃないか?」
「フフ、相変わらずやるわね、”剣聖”♪年々強くなっているじゃない♪」
「……見事。フフ、機会があればぜひ、私とも対戦してほしいわ。」
そこにリウイ、カーリアン、ファーミシルスがカシウスに近づいて来てカシウスを称賛した。
「おや、リウイ殿。それにカーリアン殿に大将軍殿も。どうしてこちらに?」
リウイ達に気付いたカシウスは驚いた表情でリウイ達に尋ねた。
「………何。部下達が戦っていて、俺達が戦わない訳にはいかないだろう?」
カシウスに尋ねられたリウイは不敵な笑みを浮かべたが
「……1国の王が嘘をつかないで下さい、あなた。エステルさんに”何か”を言われて、手伝う気になったんでしょう?」
「…………………………」
リウイ達の背後からペテレーネを伴ったイリーナの言葉に黙り込んだ。
「あの娘は1国の王になんて事を………申し訳ございません。私の教育不足です。」
イリーナの言葉を聞いたカシウスは頭を抱えた後、リウイに謝罪した。
「………構わん。それにここしばらくは政務続きで身体がなまっていたからな。準備運動代わりだ。前線の戦いを手伝ってやろう。」
「勿論、私達”個人”の”好意”ですから、安心してもらって構いません。」
「……そうですか。ご協力、ありがとうございます。………?失礼ですが、貴女は?」
リウイとイリーナの言葉を聞いたカシウスは2人に感謝した後、イリーナに気づいて正体を尋ねた。
「……初めまして。私の名はイリーナ。リウイの正妃です。」
「!!貴女が将軍がおっしゃっていたリウイ殿の………!リベール王国軍所属、准将を務めているカシウス・ブライトと申します。以後、お見知りおきを。」
イリーナの正体を聞いたカシウスは驚いた後、敬礼をして自己紹介をした。
「フフ、貴方がエステルさんのお父上ですか。」
「………イリーナ殿も娘と親交が?」
微笑みながら言ったイリーナの言葉にカシウスは若干驚き、尋ねた。
「ええ。私とリウイにとって、エステルさんは数少ない”友人”ですよ。」
「”友人”………………」
イリーナの答えを聞いたカシウスは呆けた。
「ハハ、それを言ったら俺達もそうかもしれないな。」
「フフ、そうですね、ウィル。」
「ハア……なんで関係のない貴方達も首を突っ込むのよ………」
そこに苦笑しているウィル、微笑んでいるセラウィ、そして呆れた様子でいるエリザスレインがイリーナ達に続くように現れた。
「……失礼ですが、貴方達は?」
一方ウィル達の正体がわからなかったカシウスはウィル達を見て尋ねた。
「俺の名はウィル。ウィルフレド・ディオン。リウイ達の世界のユイドラという都市で領主をしている者です。」
「ユイドラ領主ウィルフレド・ディオンの妻、セラヴァルウィ・ディオンと申します。セラウィとお呼び下さい。」
「………ユイドラ近郊の種族達を代表したユイドラ領主並びに領主夫人の警護役のエリザスレインよ。」
ウィルとセラウィは軽く会釈し、エリザスレインは静かに答えた。
「エステルとは少し縁があって、友人になったんですよ。エステル達の国が大変な事になっていると聞き、俺達も”友人”として手伝う事にしました。」
「………そうですか。異世界からはるばる駆けつけてくれて、ありがとうございます。(……エステル。お前、自分が結んだ”絆”がどれだけ凄い事になっているか自覚しているのか?)」
ウィルの答えを聞いたカシウスは心の中でエステルがエステル自身が持つ交友関係のすざましさに自覚を持っているかを疑問に思っていたが、顔に出さず、感謝した。
「そういえば、リフィア殿下達はご健勝ですか?エステル達の旅を手伝って頂いたと聞きますが。」
「………元気すぎて困っているぐらいだ。少しは落ち着いてくれてもいいものを…………」
「………と、いいますと?」
頭痛を抑えるかのように頭に手を置いて語るリウイの言葉を聞いたカシウスは尋ね、そしてリウイの代わりにペテレーネが答えた。
「……リフィア様達はその………ミルヒ街道での戦いの援護に向かわれました。」
「なんと………重ね重ねありがとうございます。」
ペテレーネの言葉を聞いたカシウスは驚き、感謝した。
「さて………お互い忙しい身だ。……さっさとお互いの役割に戻る為にここは共同戦線を張らないか?」
「ハハ……まさかリウイ殿達と肩を合わせて戦う日が来るとは思いませんでした。……お言葉に甘えて、共闘し、ロレントの戦いを終わらせましょう。」
リウイの提案にカシウスは笑ながら頷いた。
「フフ、そうこなくっちゃ♪」
「”剣聖”の技………とくと見せてもらうわよ。」
カシウスの答えを聞いたカーリアンとファーミシルスは不敵な笑みを浮かべた。
「あの、イリーナ様………本当にイリーナ様も戦われるのですか?」
一方ペテレーネは心配そうな表情でイリーナに尋ねた。
「フフ、心配してくれてありがとう、ペテレーネ。……でも、大丈夫よ。”神格者”の貴女ほどではないけど、魔力はそれなりにあるし、何よりユイドラでの戦いも生き抜いてきたから、これくらい大丈夫よ。……それにいざとなったら、私を守ってくれるのでしょう?あなた。」
「当たり前だ。」
イリーナに微笑まれたリウイは頷いた。
「ハハ………夫婦仲がよくて、大変よろしいですな。……では…………行きましょうか!」
リウイとイリーナの様子に苦笑したカシウスはリウイ達を促した。
「ああ。マーリオン!……皆、行くぞ!」
「「はい!」」
「ええ!」
「ハッ!」
「了解……しました……!」
カシウスの言葉に頷き、マーリオンを召喚した後、言ったリウイの号令にイリーナ達は頷き
「アスモデウス!……よし、俺達も行こう!」
「「ええ!」」
「うむ。」
リウイのようにアスモデウスを召喚した後、言ったウィルの号令にはセラウィ達が頷いた!そしてカシウス達は前線に向かった!
今ここに”剣聖”は太陽のような明るさを持つ娘が結んだ”絆”によって2人の”王”とその仲間達と邂逅し、そして彼らとの共闘を始めようとした!
カシウス達が共に戦場に向かったその頃、ディアーネを召喚し、エヴリーヌ、セオビット、レンと共に戦場に乱入したリフィアはディアーネ達と共に一騎当千の活躍をしていた…………!
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