英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅰ篇)
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第168話
~ザクセン鉄鉱山~
「Cは俺とアイドス、アンゼリカ先輩、レン姫で相手する!セレーネはエリオットとマキアスと共に右の人形兵器を!アリサ達は残りの人形兵器を頼む!」
「はい!」
「わかったわ!」
「了解!そっちにはアイドスと”殲滅天使”がいるから大丈夫だと思うけど、気を付けて……!」
C達との戦闘を開始したリィンは瞬時にメンバーの役割分担をして指示をした後、それぞれが相手する敵に向かって行った。
「わたくしが前衛を務めますので、後方からの援護はお二人にお願いします!」
「うん!アークス、駆動……!」
「ああ!任せたまえ!喰らえ―――ブレイクショット!!」
人形兵器と対峙したセレーネの指示に頷いたエリオットはオーブメントを駆動させ始め、マキアスはショットガンで強烈な一撃を放って敵を怯ませた。
「今だ!」
「はい!―――スパイラルピアス!!」
マキアスと戦術リンクを結んでいたセレーネは敵が怯んだ瞬間瞬時に敵に詰め寄って強烈な突きを叩き込んで追撃した。
「―――――!!」
「な――――キャアアアアアッ!?」
しかしその時敵は自分を中心とした広範囲に電撃エネルギーのフィールドを発生させるクラフト―――ブラスターショックでセレーネに反撃し
「――――」
続けてマキアスに向けて螺旋するレーザー―――サイクロンレーザーを放った。
「うわっ!?セレーネ、頑張ってくれ!!」
マキアスは放たれたレーザーを間一髪で回避したマキアスは特殊な回復弾を空に打ち上げて回復エネルギーを味方に降り注がせるクラフト―――エナジーショットでセレーネの傷を回復し
「―――お返しです!ホーリーインパクト!!」
「!?」
傷が回復したセレーネは光を纏わせたレイピアで強烈な薙ぎ払い攻撃を放って敵を怯ませ
「そこだっ!!」
セレーネと戦術リンクを結んでいたマキアスはすかさず追撃をした。
「セレーネ、下がって!!」
「!!」
そしてオーブメントの駆動を終えたエリオットが警告をするとセレーネは後ろに跳躍し
「行くよ!―――空の裁きを受けて!アルテアカノン!!」
セレーネが後方に退避すると同時にエリオットはアーツを発動した。すると上空から光の球体が降り注いだ!
「――――!?」
最高位に値するアーツをその身に受けた人形兵器は大ダメージを喰らって怯み
「そこだっ!うおおおおおおおおっ!!喰らえ――――マキシマムショット!!」
その隙を逃さないかのようにマキアスはSクラフトを敵に叩き込んだ!
「聖なる雷光よ、我が手に集え……!」
そしてセレーネは敵に止めを刺す為に両手に魔力によって発生した膨大な雷光を溜め込み
「――――――」
対する敵はセレーネ達を一気に殲滅する為にアーツを撃つ準備をした。
「させないよ!行っけ~!!」
「!?」
しかし敵の行動を見たエリオットはアーツを撃たせない為に特殊魔法―――ソニックレイブを放ち、導力波による衝撃波を受けて全身に強烈な衝撃を受けた影響でアーツの駆動は妨害された。
「全てを呑みこめ!――――超電磁砲!!」
「――――――!!??」
その時両手に魔力を溜め終えたセレーネは両手から極太の雷光のエネルギーを解き放ち、雷光のエネルギーが収まると敵がいた場所には爆発によってバラバラになった敵の残骸があった!
「―――――」
アリサ達と対峙した敵はアーツを撃つ準備をした。
「燃え尽きなさい―――ファイアッ!!」
しかしアリサのクラフト―――フランベルジュを受けて全身に強烈なショックを受けた影響でアーツを放つ準備は妨害され
「そこっ!!」
アリサと戦術リンクを結んでいたフィーは敵が怯んだ隙を逃さず、一瞬で詰め寄って追撃し
「風よ、力を貸して!―――加速!!」
「援護、ありがと。」
ミルモは風の加護で味方の身体能力を一時的に上昇させる魔術―――加速でフィーの身体能力を上昇させ、ミルモの援護魔術によって身体能力が上昇したフィーは敵の周囲を走り回りながら銃撃や斬撃を何度も叩き込んでいた。
「――――――」
フィーの動きをまず止めるべきと判断した敵はクラフト―――ブラスターショックを発動して自分の周囲に電気エネルギーのフィールドを発生させたが
「!やあっ!!」
地面の異変に逸早く気付いたフィーは高く跳躍して退避しながら敵に向けて銃撃を放った。
「―――――」
攻撃を回避された敵は次に後方にいるアリサとミルモに目標を変えて両手を前に出し
「!ミルモ、左右にわかれて退避よ!」
「うん!」
ガレリア要塞で似たタイプの人形兵器と戦っていた為何の攻撃をしてくるのか予測できていたアリサはミルモに警告した後側面に跳躍した。するとその瞬間敵がクラフト―――サイクロンレーザーを放ち、アリサとミルモがいた所はレーザーが襲っていた。
「ポイっと!!」
地面に着地したフィーは敵の頭目掛けてFグレネードを投擲し、投擲されたグレネードは敵の頭にぶつかると同時に強烈な光を放って爆発し、至近距離で爆発を受けた敵はのけ反り
「まだまだっ!ヤァァァァァッ!!」
敵が怯んだ隙を狙ったフィーは続けてクラフト―――リミットサイクロンを敵に叩き込んで追撃した。
「ミルモ!二人で練習したアレをやるわよ!」
「うん、わかった!」
その時アリサはミルモに視線を向けて互いに頷いた後、アリサは導力弓で魔法陣を展開した!
「私とミルモの絆、見せてあげる!―――ミルモ!」
「うん!悠久の電、私の大好きな人に力を貸して!!」
アリサに呼びかけられたミルモは頷いて詠唱を開始するとアリサが展開した魔法陣に雷が宿り
「これが私達のファイナルショット!!」
アリサが弓に矢を番えると魔法陣から雷のエネルギーが無数にわかれて敵を襲い
「「サウザンドアロー―――――ッ!!」」
アリサが矢を解き放つと矢は雷を宿した一本のエネルギーとなり、エネルギーは敵を貫いた!
「――――――!!??」
アリサとミルモが放った協力技―――サウザンドアローを受けた敵は全身から連鎖する爆発を起こし、最後は中心部から大爆発を起こし、敵の残骸は地面に落ちた!
「先手は貰ったぞ!ハアッ!!」
リィン達と対峙したCはリィン達の中心部に飛び込んで闘気を纏ったダブルセイバーで薙ぎ払いを放った!
「ッ……!?」
「クッ……!?」
Cの奇襲攻撃―――クリミナルエッジを武器でガードしようとしたリィンとアンゼリカだったが、ガードしきれずダメージを受けて怯み
「うふふ♪」
「ハッ!!」
レンとアイドスは後ろに跳躍して回避していた。
「我が敵を貫け!―――イナンナ!!」
Cの攻撃を回避したレンは反撃代わりに無詠唱で自分の頭上に発生させた数本の光の槍を解き放ち
「ハッ!」
解き放たれた槍に気付いたCは逸早くその場から退避してレンの攻撃を回避したが
「星光―――紅燐剣!!」
「な――――グウッ!?」
アイドスが放った広範囲にわたる高速剣技を受けて怯んだ。
「二の型―――疾風!!」
「ッ!?」
その隙を狙ったリィンは電光石火の速さで攻撃し
「ハッ!!」
「!!」
リィンと戦術リンクを結んでいたアンゼリカは追撃をしたがCはダブルセイバーでアンゼリカの手甲を受け止め、攻撃を受け止められたアンゼリカはすぐに後ろに跳躍してCから距離を取った。
「貴様は少々厄介だな―――行けっ!!」
アイドスが強敵と判断したCは浮遊する自動ユニットをアイドスの周囲に放ったが
「沙綾―――円舞剣!!」
アイドスは自分の周囲に高速剣を放って自分の周囲に放たれた自動ユニットを真っ二つにして斬りおとした!
「オォォォォォ――――フンッ!!」
「うふふ、まだまだね♪」
そしてCは闘気を込めた強烈な一撃―――アークスラッシュをレンに放ったが、レンは子供とは思えない脅威的な身体能力で後ろに跳躍して回避し
「冥界の叫びよ!―――マインドクラッシュ!!」
反撃に魔術―――マインドクラッシュを放った。
「!!」
足元からの危機に気付いたCは跳躍して回避したが
「燃え盛れ……滅!!」
太刀に闘気の炎を纏わせたリィンがCが回避する場所に待ち構えてクラフト―――業炎撃を放ち
「オォォォォオ……!闇よ!!」
Cは暗黒の闘気を纏わせた一撃―――カオスセイバーを放ち、リィンの太刀とぶつかり合った!するとその時、リィンとCは鍔迫り合いの状態になったがなんとCのダブルセイバーに罅が入り始め
「!?クッ……!」
リィンの太刀と打ち合うのは不味いと判断して後ろに跳躍してリィンから距離を取った。
「冥府より出でよ!――――スンラスーア!!」
「チィッ……!?」
しかしリィンから距離を取ると今度はレンは無詠唱で発動した魔術によって地面から無数の魔槍が現れ、その事に気付いたCは回避行動に専念したが
「光よ、行けっ!!」
「クッ……!?」
アイドスが放った無数の光の魔力弾による攻撃――――嵐光弾・広範囲による魔力弾による弾幕を受けて怯み
「斬の型――――滅鋼斬!!」
その隙を狙ったリィンが一気にCに詰め寄って闘気を纏わせた太刀を振り下ろした!
「!!」
リィンの強烈な一撃をCは後ろに跳躍して間一髪回避した。しかし!
「フフ、私の事を忘れてもらっては困るね!?喰らえ―――ドラグナーハザードッ!!」
「ガアッ!?」
仲間達がCに次々と攻撃を加えている間に大技の態勢に入っていたアンゼリカが上空から竜の闘気を纏って強襲し、Cはアンゼリカの蹴りを受けると共に起こった闘気の爆発に巻き込まれ、強烈な一撃を叩き込んだアンゼリカはCから離れて爆発の煙が晴れるのを待った。そして煙が晴れたその時!
「オォォォォォ―――――ッ!?」
「な―――」
「しま―――」
Cが煙の中から現れると同時に一瞬でリィン達に詰め寄って斬撃を叩き込み
「「!!」」
Cの奇襲を受けたリィンとアンゼリカと違い、アイドスとレンはそれぞれの武器で防御し
「我らの大望は何者にも阻ません!デッドリ――――クロスッ!!」
リィン達の背後へと移動したCは斜めクロスの衝撃波を放った!
「ハアッ!!」
「何!?」
しかしアイドスは神剣で襲い掛かる衝撃波を真っ二つにして消滅させ
「エニグマ駆動―――ダークマター!」
「グッ……!?」
レンはアーツによって発生した重力場でCの動きを抑えつけ
「癒しの光よ、彼の者達に慈悲を――――大いなる癒しの風!!」
レンがCを抑えている間にアイドスは治癒魔術でリィンとアンゼリカの傷を完全回復した。
「フフッ、今度はこちらの番だ!」
「!!」
そして傷が回復したアンゼリカは一瞬でCに詰め寄り
「コォォォォ…………ハアッ!!」
「ガッ!?」
クラフト―――ゼロ・インパクトでCを吹っ飛ばした!
「リィン!」
「ああ!この剣で全てを決する!うおおおおおおおおっ!!」
アイドスに呼びかけられたリィンは頷いて太刀を空高くへと掲げて闘気を溜め込み
「星芒よ!邪を退ける光をかの者に与えよ!」
アイドスがその場で祈るとリィンの太刀に膨大な神力が込められた!
「これが人と神の!」
「絆よ!」
「「神技!神葬星条破ッ!!」」
そして膨大な神力が込められた太刀をCに詰め寄ったリィンがCの目の前の地面に叩きつけると戦場全体に光が走った後、地面から神力による無数の衝撃波が戦場全体を煌めかせながら天に向かって上がって行った!
「うおおおおおおおおおおおおおおおお――――ーッ!?」
リィンとアイドスの協力技―――神葬星条破を受けたCは大ダメージを受け続けた。するとその時!
「うふふ、これでフィナーレにしてあげるわ♪空の力よ!今こそ裁きの光をここに!――――輝き、爆ぜよ、空の裁き!アダンテ!!」
膨大な魔力を全身に纏ったレンが大鎌を掲げると戦場全体の空間が圧縮した後光の超越した大爆発を起こした!
「があああああああああああああ――――――――――ッ!?」
レンが放ったSクラフト――――爆輝アダンテをその身に受けたCは悲鳴を上げながら吹き飛ばされて奈落の底へと落ちて行った!
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