ドリトル先生北海道に行く
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第九幕その一
第九幕 湖を見て
先生達は夕張からキャンピングカーで摩周湖に向かいます、その時に動物の皆は外の景色を見ながら言いました。
「広いね」
「お家なんてないよ」
「開けている中に道があるとかね」
「日本じゃないよね」
「日本って人が多いしね」
「しかも山も凄く多くて」
だからというのです。
「こんな景色他にないよね」
「北海道だけだね」
「さまか日本でこんな景色観られるなんて」
「思いも寄らなかったよ」
「北海道も山が多いけれど」
それでもと言う先生でした、先生も外の景色を観ています。
「ここはこうした場所もあってね」
「こうした風景も観られるんだね」
「平野の中の道一本とかね」
「あるんだね」
「山が近くにない場所も」
「日本でも」
「そうなんだ」
こうお話するのでした。
「日本には滅多にない景色だよ」
「というか日本はね」
王子も景色を観つつ言います。
「山と海の国だよね」
「うん、そうだよ」
「山がない場所はなくて」
「四方は海だよ」
「だからどっちも観られるけれど」
「平地はね」
それこそです。
「ここまで広い場所は滅多にないよ」
「そうだよね」
「けれど日本でもね」
「こうした場所があるんだね」
「山も海もない場所が」
「そうなんだ」
こうしたことをお話しながらお外を観ています、そしてそうしたお話をしながらでした。王子の執事さんとトミーがです。
ティーセットを用意していました、トミーは全部整ってから先生に言いました。
「先生出来ました」
「あっ、もうお茶の時間だね」
「はい、如何ですか?」
「やっぱり三時はね」
「旅行の時でもですよね」
「お茶を飲まないとね」
にこにことして言う先生でした。
「よくないね」
「そうですよね」
「じゃあ今から楽しもう」
「はい、ティーセットを」
「やっぱり北海道でもだよね」
ホワイティがその先生に言います。
「先生は三時にお茶は欠かさないよね」
「ティーセットをね」
ポリネシアも言います。
「飲まないとだね」
「むしろお茶を飲まない先生は」
どうかと言ったのはトートーです。
「何か違うね」
「そうそう、だから旅行の時も欠かさないし」
老馬はそのお茶の香りを楽しんでいます、キャンピングカーの中に満ちているそのかぐわしい香りをです。
「今もだね」
「そしてティーセットも」
「それもだね」
オシツオサレツも言います。
「欠かさないね」
「絶対に」
「じゃあ今からね」
「楽しみましょう」
チープサイドもうきうきとしています。
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