世界をめぐる、銀白の翼
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
クウガ ~出発~
ブォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・・
「蒔風さんはこれが終わったらすぐに旅に出るんですか?」
「あー、大体12時間はいても大丈夫だけど」
「オレ、次は寒い地方に行こうと思ってるんです。前は南の島に行きましたから」
「良さそうですね、それ」
「はい、色んな人の笑顔が見れて、楽しいです」
キキィ、ブォンブォンブォンンン・・・・
「じゃあ、やっぱオレもこのまま出発になるのかな」
ザッザッザッ
「そうですか・・・次はどんな世界に?」
ザッザッザッ
「それはわかんないんだよなぁ」
ザッザッザッガサッ
「でもそれは楽しみでもありますよね!」
「そうなんだよな!楽しみなんだよなー、そこが!・・でも、その前に」
ザッザッ
「ええ」
ザッザッザッザッ、ザシッ
「後顧の憂いは断っておこうか」
オオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・
「じゃあ・・・初めようか!」
「はい!」
「きたな・・・・終わらせてやる」
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蒔風の怪我は告知より少し早く、三日で完治した。
そして四日目の朝に五代と蒔風は一条にこれから長野に向かう旨を伝えた。
「行くのか」
「はい」 「ええ」
「五代、その荷物は・・」
「オレ、またこのまま旅に出ちゃうつもりなんですよ」
「そうか・・・気をつけろよ。旅の土産話、楽しみにしてるからな」
「大丈夫ですって!オレ、クウガですもん!」
「・・・一条さんは長野にはまだお帰りには?」
「まだ科警研の報告書をなんとかスジの通るように杉田さんと作っているんだ。あれを知っているのは私と彼だけだからな」
「すみません・・・」
「構わないさ」
「じゃあ、行ってきます」
「・・・・五代!」
「??」
「どんな姿になっても、自分を見失うなよ・・・」
「大丈夫です。オレは・・・・倒すためじゃなく、みんなの笑顔のために、戦いに行きますから」
「なら、大丈夫だな・・・行ってこい!」
「はい!」
そして、二台のバイクが出発した。
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バッ、ヴォン・・・ギュゥンギュゥンギュゥンギュンギュンギンギンギンギンギンギン・・・・・・
「変身!」
「いくぞ、十五天帝!」
「魔導八天・・・」
各人が戦闘準備にはいる。
五代は基本的なマイティフォームに。
蒔風は十五天帝、龍虎雀武のうちの青龍刀と玄武盾を。
「奴」は魔導八天のうちの一本を手にする。
オオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・
数秒の空白の後、三人が同時に動き出す!
「奴」がクウガの首を狙うのを蒔風が盾で防ぎ、空いた「奴」の腹にクウガの蹴りがめり込む。
「奴」は後退するが、蒔風がそれを許さない。
先日のお返しとばかりに「奴」の背後に回り、玄武盾で思いっきり上空に殴り飛ばす。
そこには既にクウガがマイティキックを準備してジャンプしていた。
「オォリャアァ!」
「グムッ!」
ドガア!
クウガの蹴りが見事に命中し、「奴」の身体が地面にたたき付けられた。
積もった雪が舞いあがり、その姿を隠す。
「どうです、五代さん」
「(スタッ)しっかり命中しました。でも・・・効いているかはわかりません」
「それじゃ・・・・」
「はっはぁおおおおおおおう!!!」
「「!?!?」」
「おォォおおおララララララララララララララァアぁぁライッ!!」
「ぬ、うあ、ぐあっ、このっ、ぶ、がぶぁっ!!」
「うわっ、ぐっ、あああ!ゲッッぐ、おおお!」
突如として奇声をあげて飛び出してきた奴。
「奴」が雪の中から飛び出していき、蒔風とクウガを一気に責め立てていった。
そして剣を構え、二人を一気に吹き飛ばしにかかる!!!
「おらぁ!!ホームラーン!!!」
しかし二人もそう簡単にはやられない。
蒔風が跳び、クウガがしゃがむことでそれぞれかわし、クウガはパンチを、蒔風はキックをぶちかます。
それを「奴」は足と手を使い器用にかわし、いなしていく。
ザッザァァァ
「奴」が二人から距離をとって叫ぶ。
「ふむ、なるほど。さすがに蒔風がいるんじゃ二人相手は厳しいな。・・・・だ、が、な!」
バッン、バッン、バッンバンバンバンバンバンバンバンンンンンンンンンンン・・・・・
「奴」がうずくまり、力を込めるそうして起き上がると、肩から角をだし、頭からも四本の角を・・・・ダグバのような姿と化した。
「「っ!」」
「どうした?こいよっ!」
と、「奴」が蒔風に手を向ける。
すると、蒔風の身体が一瞬で炎に包まれ、その身を焦がす!!
「ぐっ!?ごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「まっ、蒔風さん!」
「ははははははははははははははは!そのまま焼け死ぬのか!?蒔風ぇ!」
しかし
「ごっ、くえん!」
ボッ、シュシュシュシュシュシュゥ!
蒔風が叫び構えをとると、その手に炎が集まり消えていった。
「素晴らしい力だなこれは・・・・・む、獄炎で炎をまとめたか。ま、焼き殺せはしなかったが、気分はいいな」
「っち、おらぁ!」
ガギィ!
蒔風が青龍刀を振るい、「奴」は武器を構えず、素手でそれを受け止める。
「!?」
「今のオレにはこんな事もできんだ。あともうひとつ。この肩のトゲ、常に高エネルギーのプラズマを放出していてな、さっきの炎もそれによるものなんだが・・・・」
「なっ、しまっ」
「蒔風さん!離れて!」
「近づくだけで切り裂かれるそうだ」
ドパッ!
そう「奴」が言い終えると、蒔風の全身が切り刻まれ、いたるところから血が噴き出した。
「ぎ、ギァァァァァァァァッ」
「蒔風さん!オオオオオオオオオオオオ!」
「がっ、来るな!五代!」
「無駄、だぁ!」
ボグァッ!!!!!
「ゲッブァァァァァ!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!
「奴」が蒔風を救おうと走るクウガを一瞬でなぎ払う。
ダメージにうずくまり、地面を転がるクウガ。
その光景に、「奴」がどんどん高揚していく。
「いいぞお!!最高だ!!おれはこの世界を喰える!!!」
「それは・・・・させない」
「奴」につかまれてぶらついていた蒔風が、絞り出すように声を出す。
「なに?」
「絶対に、させない!!!」
そして自分を掴む腕を握りしめ、燃えているかのような眼光を真っ直ぐに叩きつけた。
だが「奴」はそんなことは意に介さず、うっとおしいものを捨てる感覚で蒔風を投げ捨て、クウガ―――五代に視線を向けて話しかける。
「五代雄介。貴様、みんなの笑顔を守りたいんだよな。だったらオレに任せろ。オレが世界を再構築すれば、本当に誰も悲しまなくて済むんだぞ??」
「それは違う!!!」
「なにがちがうと?」
「みんなが笑顔になるのはいいことだ。それは本当だ。お前が目指すものは素晴らしいのかもしれない」
「ならば・・「でも!!!」・・・」
「でも!それだとその為に、いまこの世界だからこそある笑顔が消えてしまう。この世界だからこそ生まれる笑顔が!!だから、残念だけど認められない。今この世界にある笑顔を消していい理由にはならないから。そうさせるわけには、いかない!!」
「そのとおりだ・・・」
「!! 大丈夫ですか!蒔風さん!!」
地面に腕をつけ、それでもよろよろと蒔風が立ち上がる。
「ああ・・なあ!聞いたかよ!!これが五代さんの覚悟だ!!彼が守るのはこの先の笑顔のためだ。お前も先の笑顔を求めるんだろうが、この人はさらに「今」の笑顔も守り通せる男だ!!先だけしか見ず今を見捨てる貴様に、俺たちは倒せない!!!なあ、五代さん!!」
「・・・・!!(コクン)」
「そんなものは今が幸せな奴の戯言だ!!!」
「戯言だと言い捨てるのは簡単だがな、それをやろうとするのがこの人だ!!開翼!!!」
バッサア!!!
「さあぁ・・・行くぞ!!」
【KAMEN RIDER KUUGA】-WORLD LINK- ~WEPON~
「五代さん!!」
「はい!!見ていてください!!オレの、変身!!」
グオオオオオオオオオオオオオオオオ
「はぁぁァァァァァァァァァ!!!!究極変身!!!」
黒煙がクウガを包んでいく。
そしてそれが晴れた時、彼は、究極の姿に変わる。
しかしその姿は
この世界では発現されぬ姿!!!!
「これは・・・・・金のビリビリの力!!??」
ここに
この世界ではあり得ぬ、仮面ライダークウガ ライジングアルティメットフォームが立つ。
「馬鹿な!!!それはこの世界のでは・・・・・」
「WORLD LINKをなめんじゃねえよ・・・いくぜ、五代さん!!」
「はい!!」
二人が「奴」に掴みかかっていく。
その力は、ダグバの力を取り込んだ「奴」をも凌駕する!!!
「なっ、がぁ・・・はなっせ!!」
「では」
「要望通りに!!!」
「「おらああああ!!!」」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
蒔風が放り投げ、クウガが宙へ飛ぶ!!!
空中で切りもみ回転して落ちてくる「奴」にパワー100tのパンチが撃ちこまれた!!!
「ぬぐ。グアアアアアア!?」
ドッ、ドンッッッッッ!!!バツっ、バチバチ・・・
叩き込まれる拳。
それを何とかガードした「奴」だが、それでも全身を叩きつけられたかのような鈍痛が腹部を襲い、地面に落ちてさらにそれが増していった。
「が、ガードしてこの威力・・・・だと!?く、このままじゃ・・・・」
「とどめだ五代さん!!!」
「おお!!」
【KAMEN RIDER KUUGA】-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~
「っ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぬうん、おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
クウガが中腰になって両手を広げ、蒔風が片足を地面に円を描くように回してから構え、力をためていく。
クウガのその強靭な右足に莫大なエネルギーが集まっていき、蒔風のほうにも同じエネルギーが集まっていった。
ボッボッボボボボボボボボボ!!
二人の周囲をそれそれ炎が円形に地面に現れ、さらに稲妻がほとばしる。
周囲の雪が除け、蒸発し、雷がそれを晴らしていく。
充填されるエネルギー。
しかもクウガのそのエネルギーと同質のエネルギーが蒔風の脚部にも集まっていく。
そして、二人が敵を真っ直ぐに見据え
跳躍し、「奴」に向かって蹴りを放つ。
「俺たち二人分の!!!」
「この一撃を食らええ!!」
「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「「ダぁりゃああああああああ!!!」」
ゴッ、バアアアアァァァァァァァァ・・・・・
すさまじい爆発が起き、それを背にクウガと蒔風は大地に着地する。
その爆発の中では、「奴」の体から排出されたダグバのベルトが、粉々に砕け、灰になり、消えていった。
一撃が終わる。
クウガはマイティフォームに戻り、蒔風は翼を消した。
「終わっ・・・・た??」
「ぐ、まだ・・・・だ」
「「!!!」」
「終われる、かぁ!!」
すでにユラユラと消え始めている「奴」が、魔導八天を何本かまとめ手にし、蒔風にすさまじい勢いで駆け出してくる。
「天馬!!!」
蒔風はそう叫び、自身の背中に斜めにかけてある十五天帝の一振り「天馬」を抜き、それに応じる。
そして
二人の姿が
刹那の瞬間すれ違い
ギャリィィィィィィ・・・・・・・ン
五メートルの間をあけて止まる。
蒔風は両手を突き出し膝を曲げて低い位置に
「奴」はその剣を両手で振り落とし、体重を前に傾けたままの状態で
大体こういうシーンでは、どちらが勝ったのかわからないものだ。
だが、五代には、どちらが勝ったかは一目瞭然であった。
蒔風の手には先ほど握られていた「天馬」がない。
しかし、「奴」の手にはしっかりと「鬼人」が握られている。
そして
蒔風の「天馬」が、「奴」の胸に突き刺さっていた。
「ぐ、あ・あ・あ・あ・あ!!!」
ボッッッ!!シュウウウウウウ
そうして
それ以上の言葉を残すことなく、山風の音にかき消されるように「奴」が一瞬ではじけ飛んで、きえた。
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「では、蒔風さん、オレはこれで・・・・」
「ああ、ちょっと待ってくれ・・・・っと」
「なにを」
「いやなに・・・・・」
そうして二人は二言三言、言葉を交わし、共に去っていこうとする。
「蒔風さん!!」
「んーーー??」
「行ってらっしゃい!!」
「・・・はは。五代さんも」
[Gate Open---KAMEN RIDER KUUGA]
そして蒔風がゲートをくぐって、次の世界に向かった。
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「さてっと、俺も行きますか・・・・・ん??」
五代が出発しようとすると、視界の隅に、何か黒い影が写りこんだ
「なんだ??」
と、そこで彼の本能が、逃がすな!!!と叫んできた。
「っ!変身!!」
そして再び変身し、黒い影を追う。
黒い影は小さく、丸い形をしていて、直径十五センチほどのものだ。
それは自分が完全に発見され、なおかつ逃げ切れないことを悟ったのか、急に大きくなり、反撃してきた。
「うわっ・・・・あれ??思ったより強くない・・・」
どうやらその影はたいした戦闘力をもっていないようだった
「でも何があるかわからないから・・・・超変身!!」
クウガは近くの木の棒を拾い、構え、その姿をいかなる攻撃にもひるまない、最高防御力を持つタイタンフォームに超変身した。
ギギィ、ギィ!
影は攻撃を仕掛けてくるが、タイタンフォームには効かない。
拾った木の棒が剣に変わり、タイタンソードを振り上げた。
その後あっけなく切りつけられて、その黒いヤツは消滅した。
「何だったんだあれは・・・・「奴」が残したもの??でもあんなに弱かったし・・・・」
その後、悩みながらも、五代は旅に出た。
そして、この出来事はこんなこともあった程度に収まってしまった・・・・
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蒔風が次に降り立つ世界
そこのある高校の部室の一室の机に、黒い三角錐が置かれており、そこにはこう書いてあった。
団長
・・・・・と
to be continued
後書き
・自然発火能力
ダグバの持つ能力の一つ。
他にもあらゆるものを斬り裂くショルダーだとか、瞬間移動能力まであるとかなんとか。
ちなみに、アルティメットフォームのクウガもこれと同じ能力を持っているとされ、お互いにそれを打ち消し合ってしまうために最後は殴り合いの戦いになったらしい。
・ライジングアルティメット
別の世界のクウガにおける最終形態。本来、五代雄介がこの形態になることはない。
・[Gate Open--]
別世界に行くための門。卵形の光の輪が開く。
ちなみに、この門の先が直接異世界につながっているわけではない。
蒔風は「奴」を追うため、「奴」が世界に入ったのを確認してからそこに入る必要性があるからだ。
世界が「奴」の侵入を察知し、蒔風に知らせるまで、彼は世界の狭間と言われる異空間で待ちぼうけとなる。
その期間は基本的に二週間ほど。
つまり、クラナドの世界からクウガの世界に来るまで、実は二週間経っている。
ちなみに「奴」よりも遅く世界に入ったとしても、その世界内のどの時間軸に降り立つかは世界が便宜を図ってくれる。
その為、「奴」より世界入りが遅くても間に合うのである(とはいっても、「奴」が入った時間の昨日~翌日のタイムラグがある)
・木の棒を拾って
クウガのフォームチェンジした際の武器は、手ごろなものを手にすることで変化させて調達している。
モーフィングパワーという力で、長いものを棒や剣、銃をボウガンに変化させるのである。
デ・レ・レ・レ・レン!!ガシュッ、ピユーン
アリス「ディケイドの終わり方?」
よくわかったな
ア「それよりなんか思わせぶりでしたね」
クウガの最後?
ア「ええ。あれ何なんです?」
終盤まで明かしません
蒔風「やっとこっち来れた」
もう終るぞ???
蒔「まてよ!!なあ、オレのあの四日間とか描写してくれよ!!!」
それはいつか
蒔「この野郎めんどくさがりやがって・・・・」
ア「まったく、うるさい主人公ですね」
蒔「ここ来んのやめようかな・・・・」
では今回の世界を
【仮面ライダークウガ】
構成:"no Name" "ライクル"
最主要人物:五代雄介
-WORLD LINK- ~WEPON~:《ライジングアルティメットフォーム》クウガをライジングアルティメットフォームに
-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~:《Wライジングアルティメットキック》蒔風に同様の力を付加しダブルキック
出典:仮面ライダーディケイドのクウガから
です
ア「"ライクル"??」
ああ、別に未来的なものじゃなくても、超古代の技術だろ??あれ
ア「なるへそ」
さてと、よろしく
ア「はいはい。次の世界にきた蒔風。そこで彼は災いと言われ??」
ではまた次回
蒔「主人公なのに主人公なのに主人公なのに主人公なのに・・・・・・・・・・」
ただの人間には興味ありません!!!
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