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『夢の中の現実』

作者:零那
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『亀井サン』



取り立ての人、亀井って名乗った。
帰り際に初めて名乗った。

亀井サンと話した後、家に帰る迄いろいろ考えた。

父さんは、いつもより食いつき気味で話を聞く。
ホンマか?って言われたり、笑われたり怒られたり...
自分が喋ってる此の嘘の過去がホンマやったらええのに。
いつもよりいっぱい話した。
最後は、いろんな話が聞けて良かったって優しく笑ってオヤスミした。

コレでもう安心?
亀井サンとこのファイル見られん?

翌日、出勤した後、亀井サンからメール。
父さんからメール来たって。
もう零那の情報ファイルはいいって。
その代わり、今迄渡したお金は返済分に充てといて欲しいって。

安心した。
とりあえず一難去った。

続けて亀井サンからメール。
今から店かけて呼ぶから詳しく話そうって。
すぐ店長が呼びに来て亀井サン宅に向かった。
今日、支払う日だったこと思い出した。

亀井サンは父さんとの関係とか色々教えてくれた。
カナリ父さんを慕ってる。
父さんもカナリ可愛がってたのが解った。
今は妙な関係やけど本来2人は仲良しらしい。


 
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