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ロックマンゼロ~救世主達~

作者:setuna
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第58話 人工太陽

 
前書き
ミッション開始
エックスの特徴は高い拡張性だからゼロナックルに近い能力を持たせています 

 
アリアに協力関係を結んだエックスとルインは、ラクナロク作戦が行われている場所が映されるモニターを見つめる。

「それじゃあモニターに映すよ」

モニターに映されたのはラグナロク作戦が行われている地域。


エリア:人工太陽

ボス:ソル・ティターニャン

ミッション:人工太陽の無力化


エリア:地下樹海

ボス:ノービル・マンドラゴ

ミッション:浸食の阻止


エリア:灼熱粒子砲

ボス:ヒート・ゲンブレム

ミッション:動力部の破壊


エリア:空中庭園

ボス:ペガソルタ・エクレール

ミッション:酸性雨発生装置の破壊


エリア:地場区域

ボス:ミノ・マグナクス

ミッション:施設の無力化


エリア:深海

ボス:テック・クラーケン

ミッション:ドリル型潜水艦の停止


エリア:生きた都市

ボス:プープラ・コカペトリ

ミッション:セキュリティシステムの破壊


エリア:コールドスリープ施設

ボス:フェンリー・ルナエッジ

ミッション:敵部隊の殲滅


「これらがラグナロク作戦が行われている地域なんだ。それじゃあ二人共、お願いね」

「「了解」」

エックスとルインが選んだのは人工太陽のあるエリアである。

「」ポイントA-2に高温の熱源反応を確認したよ。バイル軍が設置した天候調整用の人工太陽だと思うけど…大幅な改造がされているらしくて、エリア内の温度が異常に上がっています。異常な乾燥によりエリア内の土地の殆どは砂漠化して、その影響はエリア・ゼロにまで及び始めてる。大地の砂漠化を止めるため、この施設を攻撃し人工太陽を無力化して。現在このエリアには雲が出ていて、若干ではあるけどエリア内の温度が下がってる。今がこの部隊を攻撃するチャンスかもしれないよ」

「分かりました」

「お願いします」

二人はトランスサーバーに乗り込み、それを確認したアリアは操作を開始した。

「OK、転送準備完了。転送!!」

エックスとルインが人工太陽のあるエリアへと転送された。

「気をつけてね二人共…」

「お兄ちゃん、お姉ちゃん。遊んで…あれ?」

転送室に女の子が入ってきたが、エックスとルインの姿がないことに首を傾げる。

「二人はお仕事に行ったの。良い子にして待ってようね~。」

「はあい」

アリアの言葉に女の子は素直に頷き、一方の二人は人工太陽のあるエリアに行ったのはいいのだが…。

「暑い!?」

「曇りの状態でこれなのか…」

『現在エリア内の温度が急上昇中、いくらエックス君とルインちゃんでもこの高熱の中で長時間行動すると…アーマーの耐熱限界が100%を超えてダメージを受けてしまうの。日陰に入るなどして耐熱限界を超えないように気をつけてね~。また、エリア内に人工太陽のエネルギー発生装置がいくつかあるようだから、それらを破壊すればエリア内の温度を下げることが出来ると思うよ』

「了解、ミッションを開始します」

「アリアさん。サポートをお願いします」

エックスが腕をXバスターに変形させ、ルインがZXセイバーを構えながら先に進む。

「ふふ…」

「ん?どうしたんだいルイン?」

突然微笑んだルインにエックスは首を傾げるが、ルインは微笑みをそのままにその疑問に答えた。

「うん…エックスと二人でのミッションって本当に久しぶりだなって思っただけだよ」

「そうだね。二百年ぶりだ。」

「本当にアリアさんには感謝だね…エックスを助けてくれて…」

「それを聞いたら絶対に調子に乗るだろうけど」

『聞こえてるよエックス君。とにかく、エネルギー発生装置のあるポイントを送るから頑張って』

溜め息を吐いたアリアがエックスとルインにエネルギー発生装置が設置されているポイントが送った。

「了解、これよりエネルギー発生装置が設置されたポイントに向かいます」

「行こう」

アリアから送られてきたエネルギー発生装置が設置されている場所に向かうエックスとルイン。

所々にある足場を飛び移り、メカニロイドやバリアントを破壊しながら最初のエネルギー発生装置がある部屋に入る。

「せいやぁっ!!」

HXアーマーに換装し、ソニックブームを飛ばしてメカニロイドを両断すると、エックスはバスターを構えてショットを連射して一つ目を破壊した。

「少しだけ暑さが和らいだね」

「少しだけ…だけどね」

ルインは少しだけ暑さがマシになったことは感じたが、それでもまだまだ暑い。

「次の装置を破壊しよう。急ごうルイン」

「うん」

外に出ると僅かに気温がマシになったことで体温上昇は遅くなったが、このままでは耐熱限界を超えてしまうため、急いで移動して別の日陰に向かう。

途中で巨大な斧を持ったメカニロイドが襲ってきたが、エックスがチャージショットを放って破壊し、破壊されたメカニロイドのチップと斧がエックスの足元に落ちる。

チャージショットを受けながら溶解していないところを見ると、かなり高度なビームコーティングが施されているらしい。

「エックス!?早くしないと耐熱限界超えちゃうよ!?」

「ああ、今行くよ」

ルインに急かされたエックスが走り去る。

いつの間にかエックスの足元にあったはずのチップが無くなっていた。

一方、場所はアリア達の拠点に戻り、トレーラーの転送室では端末を操作しているアリアの姿があった。

「えっと…ゼロ君は…今は生きた都市にいるのか」

神としての力を使い、ゼロの居場所を探し終えると、端末を操作してゼロに通信を繋ぐ。

『シエルか?』

「おおー、通信が繋がった繋がった。流石私」

『…お前は誰だ?』

警戒しているような声色にアリアは笑みを浮かべる。

「私は君達の敵じゃない。寧ろ味方だよ…エックス君とルインちゃんの支援をしている者さ」

『エックスと…ルイン…だと?』

「ゼロ君さあ、今生きた都市にいるんでしょ?あそこ床とか動いて面倒でしょ。どうやらそこは強力なウィルスプログラムでそうなってるみたいなんだ~。軽~くハッキングするからちょっと待ってね~。」

アリアが凄まじい速度で端末を操作して生きた都市のコンピュータにハッキングし、ウィルスプログラムを除去する。

「どう?止まった?」

『ああ…』

「そう、良かった。ゼロ君、エリア・ゼロの人達から色々言われて辛いだろうけどさ、頑張ってね。あ、私人間だけど、君達の味方さ。以上通信終わり」

ゼロに軽くサポートした後、エックスとルインのサポートに戻るアリア。

「何者なんだ…」

そして場所はゼロがいる生きた都市に、いきなり知らない相手からの通信とサポートにゼロは困惑しながら床の動きが止まった都市を進む。

そして数々のトラップを潜り抜け、シャッターを抉じ開けるとコカトリスを思わせるエリア・ゼロで会ったレプリロイド、プープラ・コカペトリがいた。

「ケケーッ!待ってたぜ、ゼローッ!よくもあん時はこの俺様を馬鹿にしてくれたなっ!俺様は雑魚なんかじゃねえ!ラグナロク作戦実行部隊、アインヘルヤル八闘士の一人!プープラ・コカペトリ様よぉ!!クケケーッ!!」

「…この都市のセキュリティを操っていたのもお前か…?」

「ケケッ!ビビッたか?バイル様が作ったウィルスプログラムのおかげよ!俺様が直接手を下さなくても勝手に邪魔者を処分してくれるってわけだ!なのに、よくもウィルスプログラムを除去してくれやがったな!!」

「結局自分では何も出来ない下っ端ということか」

ゼロからすれば何気なく、素直に意見を述べただけだが、これがコカペトリの怒りに油を注ぐことになる。

「ケーッ!この鳥頭がっ!俺様は雑魚でも下っ端でもねえって言ってるだろっ!もう許さねえ!てめえは石にしてこの部屋の飾りにしてやらぁ!!」

怒り心頭のコカペトリがゼロに襲い掛かるのであった。

そしてエックスとルインは二つ目のエネルギー発生装置を破壊し、更に奥に進むと複数のオプションを持ったメカニロイドがいた。

「オーバードライブ!ダブルプラズマサイクロン!!」

二つの電磁竜巻がメカニロイドとオプションをズタズタにしていき、オプションが無くなったところをダブルチャージショットで狙い撃って破壊した。

そして扉を潜り抜け、外に出ると立ち塞がるバリアントやメカニロイドを薙ぎ払いながら、残りのエネルギー発生装置を破壊した。

途中でエックスが立ち止まったりしたが、すぐさま先に進み、シャッターを潜ると、こちらに舞い降りてくる一体のレプリロイド。

ソル・ティターニャン。

「(ソル・ティターニャン。試験運転中の天候調整用小型人工太陽のオペレーティングレプリロイド。バイルが人工太陽を奪取すべく部隊を派遣した際、誤って一体を破壊。丁度回路同調中であったため、残った一体も管理回路に損傷を受ける。直後、派遣部隊は消し炭と化した。灼熱の空間、嬌声を轟かせ炎の麟紛を撒き散らし舞うティターニャンは後にバイルの部下となった。炎属性と言うことは弱点は電気属性か)」

エネミーアナライジングで解析し、解析結果をエックスに送るとエックスも頷いて両腕を交差させて、それを広げるとボディの色が電気属性の黄緑色に変化した。

「キャハハハッ!ここまで来るなんてあんたら、超気合入ってんじゃん!あ、でもその偉そうな顔は超むかつくー。もっとこう、汗とか涙とか、ズルズルに垂らしてさっ!ヒーヒー言って命乞いしてみせてよ!そういう奴を真っ黒な消し炭に変えてやるのが超楽しいんだもんっ!あんたらも…消えてなくなっちゃえっ!!」

ティターニャンがエックスとルインに向かって火炎放射を繰り出してくる。

「来るよ!」

「分かってる!!」

ダッシュで火炎放射をかわし、ルインはオーバードライブを発動し、ダブルセイバーで斬り掛かる。

直撃はしなかったが、電気属性の攻撃が掠ったため、ティターニャンの機嫌がすこぶる悪くなる。

「あんた、超ムカつくんだけど!フレイムファン!!」

赤い炎と緑色の炎のブーメランを作り出し、ルインに喰らわせようとするが、ルインはエアダッシュで上に移動した。

そしてエックスはチャージしているバスターの銃口から雷を迸らせ、ダッシュジャンプでティターニャンとの距離を詰めた。

「え!?」

「ダブルチャージショット!!」

至近距離での電気属性を持ったダブルチャージショットが二発同時にティターニャンに直撃した。

「きゃああああっ!?」

弱点の電気属性を、しかも強力なチャージショット二発もまともに喰らったティターニャンが仰け反る。

「当たれ!プラズマビット!!」

ルインもエアダッシュで距離を詰めて電撃弾を発射し、仰け反っていたティターニャンを叩き落とす。

「こ、この…もう許さないんだから!バーニングミーティア!!」

ダメージと感電から立ち直って再び飛翔すると、巨大な火球を頭上に作り出し、エックスとルインに向けて放り投げる。

「危ない!!」

かわそうとするが、火球は着弾と同時に分裂を起こしたため、エックスは咄嗟にバスターの銃口からシールドを発現させた。

「それ、ランプロートXのシールドだよね?」

「ランプフロートXのチップをバスターに組み込んだんだ。使えるかは分からなかったけど試してみるものだね」

ランプシールドを構えながら言うエックス。

このシールドはかなりの耐熱性を備えており、ティターニャンの炎にも耐え切れた。

「ムカつく~!そんなチャチな盾であたしの炎を防ぎ切れるわけないでしょ!!」

度重なるダメージや攻撃を防がれたことによって頭に血が上ったのか、地雷を撒き散らしながら突撃してくる。

「危ないな…!プラズマサイクロン!!」

電磁竜巻で地雷を巻き上げ、爆発させていく。

「っ!!」

次の瞬間には竜巻の引力に引かれ、抵抗するティターニャンにエックスがダブルチャージショットを繰り出す。

電気属性のダブルチャージショットを喰らったティターニャンは感電して動きが止まったことで電磁竜巻に飲まれ、ズタズタにされていく。

「あ…がああああああっ!!?」

電磁竜巻にボディをズタズタにされたティターニャンは力なく地面に激突した。

「終わりだね」

ダブルセイバーの片方をティターニャンに向ける。

エックスもすぐさまダブルチャージショットを撃てるようにバスターのチャージをしていた。

「あ、あたしが…負ける…?こ、こんな奴らに…そ、そんなはずない…そんなはずないんだ!!」

「命を奪うのは気が進まないけど。僕達にも譲れない物がある。悪いけど、処分する!!」

エックスがダブルチャージショットを放とうとした時であった。

人工太陽を遮っていた雲が無くなったのは。

「!?」

「暑っ!?」

急激な気温と体温の上昇に気を取られたエックス達にティターニャンは笑みを浮かべながら飛翔した。

「キャハハハハッ!あたしってばツイてる!この状態なら私の最大の必殺技を放てる!!」

先程の火球よりも遥かに巨大な大火球を作り出すティターニャン。

そのあまりの熱量にエックスとルインも戦慄を覚えた。

「これがあたしの切り札、バーニングミーティアネオ!!これでみんな燃え尽きちゃえ!!」

「やらせない!ロングスナッパー!!」

エックスのバスターの銃口から何かが凄まじい勢いで伸び、ティターニャンの腕を捕まえた。

「痛っ!?これは…ポップラン!?何であんたのバスターから…」

「はあっ!!」

一気に腕を振ってティターニャンを振り回すと、大火球はそれにより見当違いの場所に飛んでいく。

そしてそれを確認したエックスがロングスナッパーを勢いよく引くと、そしてロングスナッパーを解除して巨大な斧、メガアックスを発現させた。

「たあっ!!」

勢い良く振り下ろされたメガアックスの斬撃で真っ二つに両断されるティターニャン。

「あ…あれ…?何であたし…動けないの…?何で…あたし…こんな奴らにやられなきゃいけないの…?さ…最低…超…最…低……キャ…アアアアアアアアアッ!!」

両断されたティターニャンが敗北を認められないまま、断末魔の叫び声を上げながら爆散した。

「(悪くない)」

メガアックスの切れ味に満足な表情を浮かべるエックスであった。

「えっと…ミッション終了。転送して下さい」

『OK』

転送の光に包まれた二人はトレーラーの転送室に転送され、一方のゼロがいる生きた都市でも決着がついていた。

ゼロのZセイバーで胴体を真っ二つに両断されたコカペトリの姿があった。

「ケ…ケケッ…何だ…俺様が動けねえだと…?石にされた訳でもねえのに…何で俺様が…動けねえんだ…!てめえを前にして…この俺様がビビっちまったってのか…!?クケッ…ケケケケケケエーッ!!」

コカペトリは断末魔の叫びを上げながら爆散する。

「何とか片付いたか…しかし、奴は何者なんだ…」

『ゼロ?どうしたの?』

「お前に伝えておくことがある。転送してくれ」

『分かったわ。オペレーターさん…お願い…』

『了解しました。転送します』

ゼロは転送の光に包まれ、シエル達が待つトレーラーの転送室に転送されたのであった。 
 

 
後書き
コカペトリ戦省略。

だってあいつ弱いんだもん

 
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