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第2部『計画打倒編』
第8話『宿命の対決!残月対残月・真!』
前書き
ライダー図鑑
仮面ライダー残月・真(光実):『仮面ライダー鎧武』に登場。貴虎から譲り受ける形で奪いとったゲネシスドライバーを使い呉島光実が変身。当初は鎧武を騙し、鎧武を殺すために使っていたが、オーバーロードのレデュエと手を組んでからは、人類を自分の物にしようと企む。
point of noreturn:呉島光実のイメージソングで、今回の戦闘用BGM。
その日の夕方、るう子以外の四人は一度雅の所に向かう。
「オヤジさん、流石に三巨頭と呼ばれるだけあって、ガイはかなりの曲者で、私達の方は惨敗だった。ユキ達の方は?」
「蛮野の力は凄まじくて、私達の方も負けたわ。あの時、リメンバが手を抜かなければ、私達は死んでいたかもしれないわ。」
「それはこっちも同じよ。それより、るう子は?」
今になって、華代がるう子のことを質問する。
「まだ帰っていないけど、どうしたんだろ?」
一衣が気になっていると、雅の携帯に着信があり、
「はい。ああ、ハツさんですか。何?解りました。すぐ遊月達を向かわせます!ありがとうございます!それでは。」
雅はるう子の祖母と会話を終わらせる。
「みんな、るう子が酷い怪我で、病院に搬送されたらしい。すぐ行くぞ。」
雅は遊月達に事情を話し、すぐさま病院に向かった。
雅達が病院に着くと、ハツも病室の前にいた。
「申し訳ありません。私の管理及び対応が杜撰な所為でお孫さんをこんな目に合わせてしまいました。」
雅はひたすら平謝りにハツに謝る。
「いいえ、いいのですよ。るうちゃんが自分で考えてやったことですので、何かあってもそれはるうちゃんの自己責任です。」
ハツは冷静に雅を宥める。
「それより、るう子の状態は!?」
遊月が声を荒げて聴くと、
「どうやら、怖い位回復が早いみたいでね。後一時間もしたら意識を取り戻すって。」
「なるほどね。極ロックシードがこんな風に役立つなんてね。」
ハツが状況を説明し、ユキは納得する。
「でもどうして、その極ロックシードの力で治るの?」
「本来、劇中の極ロックシードは知恵の実の力が備わっていて、使用者の傷を癒やす力があるの。多分、その力が再現された恩恵だと思うわ。」
ユキが説明していると、るう子の意識が戻ったようで、医師が知らせに来た。それを聞いて一同は安心し、るう子の病室の中に入る。
「済まない。僕が敵の勢力を見誤ったばかりに──」
雅がるう子に謝ると、
「いえ、それより、なんで一衣がここに居るの!?」
るう子は一衣が居ることを疑問に思った。
「それは、るう子が病院に運ばれたって聞いたから。」
「そうじゃなくて、晶さんと一緒にるうを攻撃したでしょ!?」
「えっ?私、雅さんとずっと一緒に居て、伊緒奈さんとウリスのことを調べていたんだけど。」
「じゃあ、るうを攻撃した残月は誰なの!?」
るう子は声を荒げる。
「多分、そいつは残月の本来の変身者の弟、呉島光実が変身した偽物ね。その行いから、一般的にネット上では、『偽残月・闇』と呼ばれているわ。」
ユキはるう子に説明する
「それ、本当?一衣、疑ったりしてごめん!」
「いいよ、間違いは誰にだってあるもの。」
ユキの説明を聞き、るう子は一衣に謝った。
「さて、ウリスもかなり厄介な陣形を組んだな。攻撃のゴルドドライブに防御のガイ。更に精神攻撃のカイザ。これを潰すのは一苦労だ。」
「あの、ガイと残月・真は私に任せて下さい。」
一衣が、ある提案をした。
「一衣、一体何故、ガイと残月・真なんだ?」
「基本的に、ガイと戦うには単純な力しか無いと思うんです。それなら、残月の武器が一番適していると思うんです。それから、残月・真は私が個人的に倒さないといけない気がするんです。」
「そうか。それなら一衣に任せよう。くれぐれも、無理をせず、何かあれば逃げるんだ。そうなれば、後のメンバーでカイザとゴルドドライブを相手にしよう。組み合わせはその時に応じて替えるように。それじゃ、みんなは今日は解散だ。」
雅は遊月達を解散させる。その後、深夜まで雅はハツと他愛ない世間話をした。
翌日、晶達は残月・真をはじめ、昨日用意したダークライダーを連れて街を破壊していた。
「るう子達が動けない今が、計画を第3段階に移行させるチャンス!仮面ライダーの信頼を奪い、みんなに恐怖心を植え込むんだ!」
カイザ達が街を破壊し、人々を攻撃していると、
「待ちなさい!」
遊月達が声を挙げ、カイザ達を制止させる。その横で、
「なんだ、ただの屑か。まあいい。所詮屑がどれだけ纏まっても、屑は屑だ。」
残月・真は呆れている。
「あなたですね。私の友達を、るう子を傷つけたのは!」
一衣は激怒する。
「なんだ。お前もそんな下らない物に縋る弱者か。面白い。僕が相手になってあげる。」
残月・真は一衣を見下す。
「遊月、みんな、行きましょう!変身!」
一衣の声に反応し、異空間が展開される。
製薬会社ユグドラシル社内
既に異空間では、昨日の予定通り戦闘が行われ、残月がガイと残月・真を、ウィザードとベルデ、オーズがカイザを、ファイズとマッハがゴルドドライブを相手にする。
「私はあなたのことを、絶対に許しません。」
残月は無双セイバーにで残月・真を斬り裂き、無双セイバーのガンモードでガイのメタルバイザーを攻撃する。
「やばいるーん。これじゃあ、せっかくのコンファインベントが役に立たないるーん。」
『それならあれでしょ。』
「オッケーるーん☆」
〔STRIKE VENT〕
ガイはストライクベントでメタルホーンを出現させて装備し残月を攻撃しようとするが、メロンアームズの武器、メロンディフェンダーでガードし弾き、先端のハサイシンでガイの腹部を攻撃する。
『こいつ、かなりやるね。』
「結局、僕の前には兄さんが立ちはだかるのか。なら僕は、兄さんを越えてみせる!」
〈ロック オン…メロンエナジー!〉
残月・真はソニックボレーを放つが、
〈ソイヤッ!メロンオーレ!〉
残月は防御を展開し、防ぎきり、
〈ソイヤッ!ウォーターメロンアームズ!乱れ玉 ババババン!〉
残月はウォーターメロンアームズに変身。ウォーターメロンガトリングでガイと残月・真を攻撃し、
〈ソイヤッ!ウォーターメロンスカッシュ!〉
残月は必殺技を発動。無数のガトリング弾が残月・真に向かうが、
「邪魔だ!」
なんと、残月・真はガイを盾にする。
『グハッ!』
ガイは火花を散らしながら残月・真を睨む。
『なんだよ、仲間じゃなかったのか!』
芝浦は激怒する。
「悪いね。僕にとって仲間っていうのは、利用する価値のある弱者の事を指すんだ。」
『何だよそれ。訳わかんねーよ!』
芝浦はそう言いながらVバックルが砕け散り、ミルルンの変身が解除される。
「なんだ、あれも役に立たなかったか。」
残月・真はそう言うと、ソニックアローで残月と接近戦を開始する。
一方、カイザはウィザード達に苦戦していた。それもそのはず。既にカイザはウィザードインフィニティドラゴンゴールド、ファイズブラスターフォーム、オーズスーパータトバコンボの三人を相手に体力を消耗していたからだ。
「なんだよ、テメー等!おい、ピルルク、テメーも本来私の仲間だろうがよ!」
「そんなこと無いわ。あなたは、セレクターバトルに罪悪感を感じていたかしら?私にはあったわ。だからこうして、あなたと戦っている。華代、伊緒奈、晶は私に任せて、リメンバをお願い。」
「オッケー。」
「分かったわ。」
二人はベルデの応援に向かう。
「君が清衣か。ウリスと晶から聞いているよ。君みたいな奴は嫌いなんだよ。だから君は俺が潰すんだけど、ッね!」
草加がそう言うと、晶はカイザドライバーから弾き出される。カイザドライバーはそのまま宙を浮き、
「草加、テメー何の真似だオイ!」
「決まっているだろう。君の役目は終わったんだ。変身!」
[complete.]
カイザドライバーはそのまま金のラインを出現させて、仮面ライダーカイザに変身する。そして、一瞬首を捻り、
「さて、初めようか。」
カイザはカイザブレイガンを構え、ファイズに向かう。
その頃、残月は無双セイバーとメロンディフェンダーで残月・真を圧倒していた。
「何故だ!残月・真は残月の上位機種。なのに、何故勝てない!」
「簡単なことです。私達には、互いに信じあえる、仲間が居るからです!」
〈ソイヤッ!メロンスカッシュ!〉
「そんなこと、口だけならいくらでも言える!」
〈ソーダ…メロンエナジースカッシュ!〉
残月の無双斬と残月・真のソニックアロースラッシュがぶつかり合う。
「ッグッ!」
残月・真はその場に倒れる。しかし、すぐ立ち上がり、
「まだ僕は、舞さんを助けてない。舞さんを助けるまでは!」
残月・真は立ち上がりそう言う。しかし、次の瞬間、黄色いエネルギーの矢が、残月・真を貫いた!
to be continued
次回予告
ついに起動する第3段階!狂う世界のライダー達は!次回『ラストクライマックス!俺達はか~な~り強い!』
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