selector KAMENRIDE WIXOSS
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第2部『計画打倒編』
第9話『ラストクライマックス!俺達はか~な~り強い!』
前書き
ライダー一言図鑑
仮面ライダーデューク:『仮面ライダー鎧武』に登場。ドライバーシステムの開発者の戦極綾馬が変身。自身のドライバーには強力なシステムが多数搭載されている。自分にとって都合の良い進化を肯定し、それ以外を否定する。
仮面ライダー牙王:『劇場版仮面ライダー電王 俺、誕生!』に登場。人生に飽きたガオウがデンライナーのオーナーから奪ったパスで変身。自分と一緒に全てを亡き者にしようと企む。
仮面ライダー幽鬼:『劇場版さらば仮面ライダー電王 ファイナルカウントダウン』に登場。ソラという少女と相思相愛であった武家の息子の死郎が、死んでしまったソラを蘇らせる為に幽霊列車を駆り戦う。
Action Zero ver.2010:『超電王トリロジー エピソードレッド ゼロのスタートィンクル』のエンディングで、今回のゼロノスの戦闘用BGM。
「だ─誰だぁ!」
残月・真が後ろを向くと、ソニックアローを構えた仮面ライダーデュークが居た。
「戦極綾馬、どうして貴様がぁ!」
「まだ解らないのかな、光実君。計画は第3段階にシフトしたんだ。君みたいな、自分の都合で動くダークライダーは用済みなんだよ。」
「何を言う!僕はまだ、やるべきことを終わらせていない!早くこいつ等を─」
「ああぁ。それなら、もう大丈夫だ。計画が進んだ以上、もう彼女達は放置しておいても平気だよ。」
「なんだと!?」
その頃、現実世界では─
「さあ、もっと泣き叫びなさい!その絶望と怖れの力が、クリエイトウィザードリングに力を与えて行くのよ!」
ソーサラーは、攻撃用の魔法を駆使して市街地を破壊。更には家族の内一人を重点的に攻撃したりと、悪業の限りを尽くしていた。そこに文緒と剣崎、雅が集まる。
「ウリス!お前の悪業もそこまでだ!」
「こんな事を平気で出来るとは、、、」
「あぁら?来たのね、くそったれさん。」
「ウリス!あんたの相手は、俺達仮面ライダーだ!」
「へぇ~。でも、そこにいる凪風雅は戦えるのかしら?」
「どういうことだ!」
「雅はもう、戦えないのよ。そぉよねぇ、凪風雅?」
「雅さん、どういうことですか?」
「ゴーストの力を使えばその力で僕の居られる時間は縮む。ディロードマッハドライバーを使うのは危険すぎる。確かに、もうまともに戦う力は残っていない。」
「雅、それじゃあ──」
「だが!僕にはまだ、隠し玉が残っている!」
雅達が会話をしていると、
「何をごちゃごちゃ!さあ、始めるわ!クリエイトウィザードリング計画の第3段階を!」
<クリエイト!ナウ!>
ソーサラーはクリエイトウィザードリングをスキャンさせる。
その頃、異空間では、大きな揺れが起きていた。
「えっ!一体何が!」
「ふむ。どうやら、ウリス君は成し遂げたみたいだ。」
「戦極綾馬!一体何がどうなっている!」
「決まっているだろう?クリエイトウィザードリング計画がステップアップしたのさ!」
「そんな、、、それじゃあ─」
「ああ、世界は変わるさ。仮面ライダーが存在していることが常識の世界に!」
デュークがそう言うと、異空間は崩壊し、現実世界に戻される。
「雅さん!」
「一衣、みんな!そっちは無事か!?」
「それは大丈夫なんですが──」
「なるほどな。久し振りだな、呉島光実に戦極綾馬。」
「ん?なんだ、希望とかいう病原菌を悪化させる屑か。」
「まあまあ光実君、そう言うなって。久し振りだね、装填の守護者。君には驚かされたよ。まさか、私の作ったドライバーシステムを完全にコピー出来たとはね。」
「いや、あれはある人物の協力があって出来たものだ。」
「なるほど。それはまた興味深い。是非とも合ってみたいものだ。」
「なに、運が良ければ合えるさ。」
「まったく、ごちゃごちゃ五月蝿いわね。来なさい、オルタナティブゼロ!」
ソーサラーはオルタナティブゼロを呼びだす。
「さて、言いたいことは解っています。そこにいる凪風雅を亡き者にするですね。小さな犠牲は、後に大きな勇気となるのです。」
「香川先生まで!仕方がない。こちらも隠し玉を使うしかないか。華代、コネクトウィザードリングを渡してくれ。」
「一体どうするの?」
「まあ見てろ。コネクトウィザードリング、起動!」
雅がそう叫ぶと、雅の手元に透明ではあるが、魔法陣が浮かび上がる。そして、雅が魔法陣に手を突っ込み、引き抜くと、雅の手には、ドライブドライバーとシフトブレスが握られていた。
「雅さんが、どうしてドライブドライバーを!?」
「以前、ドライブを持つセレクターはいないと言ったはずだ。その理由は一つ。僕が既にセレクター用のドライバーを所持していたからだ。さて、フルスロットルで決めるか。」
《ファイヤー!オールエンジン!》
雅はシフトトライドロンを取り出す。
「変身!」
《ドラァイブ!タァイプ トラァイドロォン!》
雅は、仮面ライダードライブタイプトライドロンに変身する。
「さて、ひとっ走り付き合ってもらおう。」
「嫌よ。ここはダークライダー達に任せるわ。」
<テレポート!ナウ!>
ソーサラーはテレポートウィザードリングを使い逃げ出し、ドライブはカイザ達を倒しに向かう。
それより少し前、ふたせは一人で、街の人々を救出していた。
「みんな、大丈夫ですか!?」
「もう駄目だ、全てがお終いだ。」
「そうだよ、もう絶望的だ。」
「もう、どうだっていい。」
「そうだな」
「そうよ」
「まったくだ」
街には、沢山の人々の嘆く声が聞こえてくる。
「酷い、、、誰がこんなことを─」
ふたせが疑問に思っていると、
「ほう、ここにも仮面ライダーがいたのか。」
「ソラの為だ。消えてもらう!」
牙王と幽鬼、ゴルドラ、シルバラが現れる。
「これはかなりヤバいね。もうチケットも一枚しか無いし。でも、私一人でも頑張らないと!」
ふたせはゼロノスベルトを装着する。その時、ゼロライナーがふたせとダークライダーの間を通り過ぎ、その後には、茶色の帽子にコート、そして懐中時計を持った男性が立っていた。
「貴様、何者だ?」
「俺は、、、桜井侑斗!」
時計の男は帽子とコートを脱ぎ捨て、正体を現す。その正体は、仮面ライダーゼロノスの変身者である桜井侑斗本人であった。
「ふたせ、デネブから話は聞いている。こいつ等を一人で相手にするのは無茶だ。俺も手伝う。」
「ありがとうございます!桜井さん!」
「余計な話は後だ。まずはこいつ等を潰すぞ!」
侑斗はゼロノスベルトを装着する。
「「変身!」」
[Zero Form]
[Altair Form]
二人はゼロノスに変身し、ふたせはゼロフォームに、侑斗はアルタイルフォームに変身する。
「「最後に言っておく!私(俺)達はか~な~り強い!」」
二人のゼロノスは前振りの決め台詞を言い、ゼロフォームはゴルドラと幽鬼を、アルタイルフォームはシルバラと牙王を相手にする。
「貴様達時の列車を持つ仮面ライダーには前に一枚食わされたからな。そのお返しといこうか。」
ゴルドラは杖の先端から雷を放ちゼロフォームを攻撃する。しかし、攻撃は当たらず、
「そうはさせない!」
ゼロフォームはゴルドラの前でジャンプし、身体を捻りながらスクリューし、背中にデネビッグバスターで射撃する。
「貴様、なかなかやるな。」
「なるほどな。ソラが悲しんでいたのはお前の所為だったのかぁ!」
その光景を見た幽鬼は、急に激昂しゼロフォームに襲いかかる。
「うわ!危ない。一体どうして?」
「気をつけろ!奴はまともな判断が出来る状況に無い!」
アルタイルフォームは叫ぶ。
「おいおい、自分の事に集中したらどうだ?」
牙王がそう言いながらガオウガッシャーを組み立ててアルタイルフォームを攻撃する。
「フッ、このままじゃあの時の二の舞だなぁ。」
牙王は構わずアルタイルフォームを攻撃しようとするが、ガオウガッシャーの鋸になっている刃をアルタイルフォームはゼロガッシャーのサーベルモードで受け止め、牙王を蹴り上げる。
「どうやら、この間より出来るようになったじゃねえか。面白い。再び死にたくなるじゃねえか。」
牙王は笑いながら立ち上がりゼロノスに向かう。
「悪いが、それはお断りだ!」
[Full Charge]
「倒されるのはお前だ!」
ゼロノスはスプレンデッドエンドを牙王に縦一文字にして発動する。
「ヘッ、確かに、強くなったな。」
牙王はそう言い残して爆破した。
[Full Charge]
「悪いけど、こっちも退場してもらうわ!」
ゼロフォームは必殺技のバスターノヴァを放つ。
「おのれ!我等鬼一族の悲願を、また邪魔する気かぁ!」
「また、ソラが悲しむ!」
必殺技を食らい、幽鬼とゴルドラも撃破される。
「兄ちゃん!こうなれば!」
シルバラは鬼ヶ島に眠る時の戦艦を召喚し、搭乗する。
「兄ちゃんの仇だ!行けー!」
シルバラはがむしゃらに戦艦で砲撃し、辺りを破壊する。
「ちっ、こうなったら厄介だ。ふたせ!ゼロライナーに乗るぞ!」
「うん!」
二人のゼロノスはゼロライナーに乗り、時の戦艦をドリルと薙刀で少しずつ攻撃し、砲門を全て破壊する。
「くそ!この!」
シルバラは動かそうとするがびくともしない。
「今だ!行くぞ!」
アルタイルフォームはチャンスを確認し、ゼロライナーで戦艦のコックピットに突進し、戦艦ごとシルバラを撃破する。
二人のゼロノスはゼロライナーから降りて変身を解除しようとした瞬間、
「まったく、役に立たない連中ね!」
ソーサラーが現れる。
「お前が噂のソーサラーに変身するウリスってセレクターか?」
「ええ、そうよ。でも、もうお別れね!」
<イィエェス!バニッシュストライィク!アンダースタン?>
ソーサラーは必殺技を発動。アルタイルフォーム目掛けて巨大な魔力攻撃が向かって来る。
「ヤバいな!クソッ!」
アルタイルフォームが諦めかけた瞬間、ゼロフォームがアルタイルフォームを突き飛ばし、身代わりとなり攻撃を受ける。
「グハッ!グゥワァァア!」
激しい攻撃にゼロノスベルトは耐えきれず、粉々に砕け散る。ふたせの変身が強制的に解除され、
「ちっ、失敗したわ。でも、これで雅の戦力は大幅なダウン。また合いましょう。くそったれさん!」
<テレポート!ナウ!>
ソーサラーは去って行き、侑斗は変身を解除し、ふたせを安全な場所に運んだ。
しばらく経ち、
「君、大丈夫かい?」
キバが倒れているふたせを発見し、起こす。
「文、、、緒?」
ふたせは文緒の名を呼ぶ。すると、
「何故、どうして君は僕の名前を知っているんだ!?」
キバは頭の中がこんがらがる。
「そうか。私はもう、誰の記憶にもいないんだ。」
ふたせはそう呟くと歩いて去って行った。
少し経ちゼロライナーの内部では─
「デネブ、どうやら、あれには関わらない方がいいみたいだ。」
「そうだな、侑斗。」
そんなことを話していると、誰かが乗った合図が出る。客室の扉を開くと、そこにはふたせがいた。
「ふたせ!どうしてお前がここにいる!」
「私はもう、誰の記憶の中にもいないから。あの戦いが、最後の一枚。文緒と一緒にいた、記憶だったんだ。」
ふたせは涙ぐみながらそう言う。
「それなら!俺が持っている20枚を渡す!それなら、ふたせは乗らなくて済む!」
「もう、無理です。私のゼロノスベルトは粉砕され、ゼロノスの資格を失いました。」
「なんでだよ!なんでこうなるんだよ!」
侑斗が叫ぶが、それはすぐに消え、本日、ゼロライナーに一人の客が乗った。
to be continued
次回予告
計画によって仮面ライダーの存在が当たり前となった世界。今ならまだ間に合う!ライダー達は協力し、クリエイトウィザードリングの破壊を願う。次回『戦慄の旋律』
後書き
ライダー一言図鑑
桜井侑斗:ゼロノスに変身する青年でゼロライナーのオーナー。イマジンを倒す鍵となる自分の娘、ハナを隠す為に現在の自分を抹消し、過去の自分を現代に送る。そして自分は時の旅人となり、コートと帽子で身を隠す。
二人のゼロノス:かつて、ある戦いの時に時計の男(本来の侑斗)が現れ、過去の侑斗と二人でゼロノスに変身した。二人共同一人物である為、相性は抜群のコンビプレーを発揮した。
ゼロノスのデメリット:ゼロノスは変身に使うゼロノスチケットが消滅する度に、ランダムで不特定多数の人からその存在の記憶が失われる。彼が一度全て使いきった時には、彼を怨んでいた人の記憶からも、桜井侑斗という人物の存在が消滅した。
ページ上へ戻る