詩集「棘」
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冬の夕暮れは
十二月の陽射し 淡く…
どこか遠い空
どこまでも高く 君に続く青に…
目を細め…手を伸ばす…
届かない…なんて解ってる
そっと…微笑んでみる
飛び立った鳥たちに
ほんの少しだけ…嫉妬
瞬く間に沈む太陽
まだ…もう少しだけ…
冬の夕暮れは淋しさつのらせて
恋しい君を想い出させる
気紛れに吹き抜ける風は
頬を刺すようで…
心までも凍らせてくれたら いいのに…
思い出を紡ぐ 今を…
そっと抱くように…
終らないような冬の寒い日々に
空見上げ…君 想う…
ため息は…白く棚引き
スッと…目を閉じてみる
ささやかな冬の響き
君が愛しくて…辛い
気持ち抑え待つだけの四季(トキ)
ねぇ…嘘でもいいから…
冬の夕暮れは心を惑わせて
愛しい君を映し出したよ
焦がれずにいられない僕を
嘲笑うように…
ひっそりと ただ夜の中へと堕として…
冬の夕暮れは想いを焦がして
君への気持ち巡ってく…
優しい藍に輝く星に
そっと囁いた…
願わくは…愛しいあの人と ずっと…
冬の夕暮れは淋しさつのらせて
恋しい君を想い出させる
気紛れに吹き抜ける風は
頬を刺すようで…
心までも凍らせてくれたら いいのに…
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