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詩集「棘」

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水鏡



あの頃は…なんて
誰かと笑って話せてるかな…?
いつか見た夢は褪せて
振り向けば一人分の足跡…

ただ星は輝いているだけで
何の物語も語らない
それでも人は思い描く
夢で終わらせたくないから…

記憶の中の水鏡
涙に満ちた器に映る
未来は曇り雨が降り
憂いた世界を垣間見る…


いつの日か…なんて
想い続けることはバカらしい?
束の間の幻さえ
この恋には許されようもなく…

ずっと会いたいと願うだけで
それでも僕は想い貫く
もう淋しいのはイヤだから…

心の中の水鏡
君への気持ちで満ちている
祈る未来は儚くて
ため息一つ 零したよ…

「恋愛」は「連哀」へ…
所詮僕には過ぎたもの
遠くへ陰った太陽は
きっと明日は…昇らない…

想いの奥の水鏡
ただ君だけを映し出して…
この先ずっと切なさを
抱えて歩むだけなのか…?

涙に満ちた水鏡
明るい未来を映し出して…
願うは君のことばかり
見えない月を仰ぎ見る…

今日も君を…想ってる…



 
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