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第10話『その襲撃は極悪』
前書き
前回のあらすじ
ついに、残月の正体が一衣と判明。改めて一衣も加わり、チームはより強くなる。
「困ったわ。るう子達がライダーになってから、この計画に支障をきたしている。早くなんとかしないと、厄介なことになりそうだわ。」
ソーサラーは今日も異世界にばらまかれたカンドロイドを破壊していた。
「ん?これは使えそうね。」
<リミューナレイション!ナウ!>
ソーサラーはバッタカンドロイドにコモンウィザードリングで傍受の魔法をかけてバッタカンドロイドの電波の送り先を確認した。
「ふぅん。そこね。意外と分かり易い所ね。行きなさい。」
ソーサラーは三人のダークライダーに指示を出す。
「いいだろう。仮面ライダーを倒すのは、俺の仕事だからな。」
「傭兵は契約者に従うだけの話だ。」
「……………」
三者三様の意見を述べ、ダークライダー達はある場所に向かう。
その頃、作戦ルームでは──
「ようやく完成したわ。」
伊緒奈が何かを完成させていた。
「伊緒奈、何が出来たの?」
遊月が伊緒奈に質問する。
「今完成したプログラムは、次にダークライダーが召喚された時にそこから探知してウリスの拠点を探し当てるプログラムよ。これまででもう一つ分かったことがあって、ダークライダーはクリエイトウィザードリングから召喚されるわ。つまり、ダークライダーが召喚されればそこがウリスの拠点だと判明するの。」
伊緒奈がやや自慢気に説明していると、
「ならば、早々に破壊しないとな。」
〔ゾーン!マキシマムドライブ!〕
マキシマムドライブの発動にあわせ、三人のダークライダーが作戦ルームの内部に現れる。
「お前達は!?」
遊月が身構えると、
「俺は1号と2号を倒した仮面ライダー、3号!隣に居るのは世界最凶のダークライダー、クウガライジングアルティメット。」
「俺は仮面ライダー、エターナル!さあ、死神のパーティータイムだ!」
3号とエターナルが名乗る。
「そこの3号!勝手に増えるな!?1号と2号の次はV3だ!3号なんて存在しない。」
「それは敗者の歴史だ。歴史は常に、勝者の為にあり、敗者を地に落とすためにある。」
「なら、私達がお前達を倒す!行こう、みんな。変身!」
《シグナルバイク! ライダァー!マッハ!》
遊月の掛け声に合わせてるう子達七人も変身する。
「兎に角、ここから叩き出さないと!」
マッハとウィザードは3号を、ベルデとファイズ、デルタはエターナルを、鎧武、残月、オーズはクウガを掴み、屋上に連れ出す。
「やはり邪魔されたか。だが、貴様等を倒してからでも遅くはない。行くぞ、ライダーパンチ。」
3号はライダーパンチをウィザードに放つ。ウィザードはディフェンドでガードしたがそれでも受けたダメージは大きかった。
同じタイミングでデルタ達も苦戦していた。何故なら、オーズも加勢し、四人で戦っているにもかかわらず、エターナルに一切のダメージが通らないからだ。
「いくらダメージが無くても、氷には弱いはず。」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!♪プ・ト・ティラ~ノザウル~ス!♪〕
〔スキャニングチャージ!〕
オーズは恐竜メダルの力で冷気を操るプトティラコンボに変身し、必殺技を発動。エターナルを氷付けにする為に大量の氷を放つが、エターナルの周りのみが固まり、エターナル本人は一切凍りついていなかった。
「やはりね。今、エターナルはあのマントをしているけど、あれの所為で攻撃が弾かれるわ。このままでは永遠にこちらのジリ貧が続くわ。」
四人はエターナルローブの性能に手こずる。
しかし、鎧武達もピンチであった。既に鎧武と残月のスイカアームズはクウガによって完全に粉砕されており、残月の防御も、最強の力を持つライジングアルティメットには通用しなかった。その状況をオーズは見て、咄嗟にガタキリバコンボに変身し、80に分裂し攻撃しようとするが、クウガは両手に禍々しいオーラを溜める。
「伊緒奈さん、避けて!」
鎧武はクウガの後ろに避けて、クウガを攻撃するが、クウガの100tあるキックが腹部に直撃し、その場に倒れ込み、クウガはオーズ目掛けて必殺技の暗黒掌波動で80体いるオーズ全てを攻撃する。ガタキリバコンボの分裂能力は確かに万能で便利だ。しかし、決定的な弱点があり一人がダメージを受けると本体を通じて全ての分裂体にもダメージを与えてしまう。当然、80全てがダメージを受けた時に来る苦痛など、説明出来るはずもない。伊緒奈は変身が解除され、気絶した。
「伊緒奈さん!」
「伊緒奈、しっかり!」
鎧武とベルデが伊緒奈に呼びかけるが、気絶しているため返事がない。
「さて、残月とオーズは倒した。後はお前達だ。」
3号達は寄って来る。
「でも、あなた達の倒し方は分かったわ。」
〔HOLD VENT〕
ベルデはバイオワインダーでエターナルローブを絡め取り、引き剥がす。
「清衣!タマ!今よ!」
「分かったわ。」
[ready?exceed charge!]
「ユキ、分かった。チェック!」
[exceed charge!]
「「ハァッ!」」
エターナルはガイアメモリを使おうとするが、ポインターによって身動きが出来なくなっている。そこにファイズのクリムゾンスマッシュとデルタのルシファーズハンマーが放たれ、2つの必殺技にエターナルメモリは耐えきれず砕け散り、
「たまには、こういうのも悪くないか。」
エターナルはそう言い残して撃破される。
「くっ、エターナルが。それならこちらも本気で!」
3号が向かおうとするが、
「あんたの相手は私達だ!」
《シグナルバイク!シグナルコウカン!トマーレ!》
《ヒッサツ!フルスロットル!トマーレ!》
マッハはゼンリンシューターから敵の動きを封じる弾を3号に放つ。
「くっ、動けん!」
「華代さん!今だ!」
「ええ、解っているわ。こっちも準備が整ったしね!」
<オールドラゴン!プリーズ!>
ウィザードはウィザードラゴンのパーツを装着しオールドラゴンに変身。ドラゴネイルで切り裂き、ドラゴスカルからの炎で焼き、
<チョーイイネ!キックストライク!サイコー!>
ウィザードは必殺技のオールドラゴンストライクを3号に放ち、3号は爆発と共に散る。
一方鎧武も──
「るうはもう、絶対に許さない!」
〈極アームズ!〉
鎧武は極アームズに変身する。
〈レモンレイピア!ウォーターメロンガトリング!〉
更にレモンアームズとウォーターメロンアームズの武器を装備し、レモンレイピアでアークルを攻撃しながらガトリングでクウガの胸部を攻撃、更に、
〈イチゴクナイ!マンゴパニッシャー!キウイ撃輪!ドリノコ!影松!〉
アームズウェポンを一斉召喚しクウガを攻撃する。そして、
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
「えぇい!」
必殺技の極無頼キックを放つ。クウガも必殺技のライジングアルティメットキックを放つが、今までのダメージの所為でフルパワーを出せず鎧武に倒される。六人は変身解除し、伊緒奈と一衣を救護室に送る。
その頃ソーサラーはるう子達の作戦ルームに居た。
「これがあの子達の作戦ルームね。確か、私を探しているのよね。いいわ。遊んであげましょう!」
<オブストラクション!ナウ!>
ソーサラーはコモンウィザードリングで妨害の魔法を発動し、偽の情報をコンピューターに書き込み、テレポートのウィザードリングで逃走した。
数時間後、一衣と伊緒奈は目を覚ます。
「るう子、遊月、みんな!あれからどうなったの?」
「みんなで協力して倒したよ。」
一衣の質問にるう子は答える。
「それで、私達の部屋はどうなっていた?」
「様子を見る限りでは、荒らされてなかったわ。」
伊緒奈の質問にユキは答え、
「可笑しくない?じゃあ、なんであいつ等は私達を襲撃したのさ?」
その答えに遊月が質問する。
「解らないわ。兎に角、また作戦ルームに行ってみましょう。」
ユキの提案で八人は作戦ルームに向かい、おかしな所が無いか調べる。すると、
「みんな、ウリスの拠点が載っているわ。」
先ほどのプログラムにウリスの拠点のデータが記されていた。
「明らかに胡散臭いわね。」
「それでも、るうは行くべきだと思う。」
「るうだけじゃ無いよ。全員がそう思っているわ。」
「兎に角、何にしても、行かないことには始まらないわ。皆さん、行きましょう。」
コンピューターの画面には、明らかに胡散臭い地下水道への入り口が記載されていた。
to be continued
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダー3号:『スーパーヒーロー大戦GP仮面ライダー3号』に登場。F1レーサーの黒井響一郎がゲルショッカーに改造された三番目の仮面ライダー。ひたすら勝利することに固執し、負けた者を貶める性格の持ち主だが、ショッカーグランプリでドライブに負け改心した。
仮面ライダークウガライジングアルティメットブラックアイ(一部ではダークアイとも記載):『劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』に登場。大神官ビシュムの力で洗脳された小野寺ユウスケが変身。早さ以外は全ライダーの中でトップクラス。ただし、アルティメットフォームで使える能力は使えない。
仮面ライダーエターナル:『劇場版仮面ライダーダブル AtoZ運命のガイアメモリ』に登場。死者を蘇らせる技術で復活した傭兵軍団、NEVERの隊長である大道克巳が変身。風都を死者の町にしようと企む。
エターナルローブ:エターナルの装備の一つ。ありとあらゆる物理、特殊な攻撃を寄せ付けない。ダブルとの決戦の時に何故着てなかったかは謎である。
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