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作者:紡ぐ風
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第11話『その決戦は炉心』

 
前書き
前回のあらすじ
とうとう襲撃された作戦ルーム。るう子達はプログラムのデータ通り、水道施設に向かう。 

 
ダークライダーによって襲撃されてから2日後、るう子達はウリスの拠点と思われる場所に居た。
「みんな、体力は問題ない?」
「流石に、敵の本拠地ですもの。ダークライダーもどれだけいるか解らないわ。気を付けましょう。」
るう子と華代は全員に質問する。当然、大丈夫の答えが返ってくる。るう子達は水道施設の入り口を通り、地下に向かう。
「奇妙だね。異空間どころか、ダークライダーすらいない。」
「やっぱり罠の可能性が高いわ。」
「それでも、タマ達は行くしか無いよ。」
遊月、清衣、タマはそれぞれの感想を述べる。そうして、しばらく歩いていると、広い施設にたどり着く。
「待っていたわよ。ようこそ、くそったれさん!」
その広間には、ウリスがいた。
「ウリス!あなたの野望はるう達が止めさせてもらうよ!」
「私の方こそ、あなた達のおかげ計画は失敗続きなのよ。だから、ここで倒そうと思うわ。さあ、お話はこれくらいにして、早く始めましょう!」
「るう達も、そのつもりだよ!」
〝変身!〟
るう子達とウリスは変身の掛け声を挙げ、異空間に跳ばされる。

地球の中心核〝コア〟
「何、ここ!?前にウリスと戦った場所と全然違う。」
「多分、私が解りうる限りでは、あのライダーを召喚するつもりだわ。」
驚く鎧武にベルデは冷静な判断をとる。
「さて、こっちも少しは作戦が進んだ証を見せないとね。」
<クリエイト!ナウ!>
ソーサラーがクリエイトウィザードリングをスキャンすると、ブレイクガンナーが出現し、
《break up!》
ブレイクガンナーが起動され、紫のオーラが出現し、魔進チェイサーが現れる。
「そんな!?仮面ライダー以外も召喚出来るの!?」
マッハは驚く。
「それから、行きなさい。イドゥン、歌舞鬼、ダークキバ、アナザーアギト!」
ソーサラーは更に四人のダークライダーを呼び、鎧武達に向かわせる。
「貴方、貴虎と同じ力を使っているのね。呉島のその力、私が破壊するわ!」
「来て下さい。貴方の相手は私とるう子がします!」
鎧武と残月はイドゥンを連れて離れて行く。
「見つけたぞ、仮面ライダー。お前の相手は俺だ!」
《tune!chaser bat!》
魔進チェイサーはバットバイラルコアを使い右腕にボウガンのウィングスナイパーを装着しマッハを連れて離れて行く。
「つまり、この強敵をこの五人で倒せってことね。それなら、一気に頑張りましょう。」
<ランド!ドラゴン!ダン!デン!ドン!ドゴーン!ダン!デン!ドンドゴーン!>
ウィザードは防御と重力操作に重きを置いたランドドラゴンに変身する。
「流石に、この状況ならこれで行くしか無いわね。」
〔タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~!♪〕
「ふむ、いいだろう。ライダー達よ、王の判決を言い渡す。死だ!」
ダークキバは高らかにそう宣言し、ライダー達に波動結界を放つ。空に居たオーズ、クリアーベントを使い逃げていたベルデには当たらなかったが他の三人には当たり、動きを封じられ、更に電撃が走る。
「グハァッ!」
あまりに強力な電撃であるため三人は拘束を解除された途端に倒れてしまう。
「伊緒奈。これは、私達二人で倒すしか無いみたいね。」
〔HOLD VENT〕
ベルデは透明になったままバイオワインダーを投げダークキバに巻き付けて身動きを取れなくする。
「そうね、ユキ。」
〔タカ!クワガタ!ライオン!サイ!シャチ!プテラ!コブラ!ギガスキャン!〕
オーズはタジャスピナーに七枚のメダルを入れてスキャンする。
〔FINAL VENT〕
ベルデは契約モンスターのバイオグリーザを召喚し、そのまま必殺技のデスバニッシュを放つ。
「くっ、、、貴様、王を愚弄する気か、、、家畜の分際でぇ!」
「そんな考えの貴方に、団結して戦う素晴らしさも、人間の絆も解らないわ!」
オーズはタジャスピナーから必殺技のマグナブレイズを放ち、ダークキバに見事に当たる。
「くそ、、、家畜共め!俺は、、、認めん!」
ダークキバは最後にそう言い残して撃破される。
「かなり、きつかったわね。」
ベルデは疲労を見せていると、
「おっと、俺達を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
歌舞鬼とアナザーアギトの攻撃がベルデに放たれる。
その一方でマッハは魔進チェイサーに大苦戦していた。
《tune!chaser spider!》
魔進チェイサーはスパイダーバイラルコアを装填し、巨大な爪型武器、ファングスパイディーを装備し、マッハを攻撃する。
「お前は、その程度の覚悟で仮面ライダーになったのか?」
「その前に!あんたの名前は何だ!」
「名乗る必要もない。今から倒される相手に。と言いたいが、俺は魔進チェイサー。ダークライダーの守護者だ。」
「本当に、何も覚えていないみたい。本当の魔進チェイサーは、ロイミュードの戦士だ!」
《ゼンリン!》
マッハはそう言いながらゼンリンシューターで殴る。
「何を言っているのか、俺には理解出来ない!トリプルチューン!」
《tune!chaser bat!tune!chaser cobra!》
魔進チェイサーはウィングスナイパーとテイルウィッパーをファングスパイディーに合体させトリプルチューンにする。そして、光弾をマッハに対してぶちまけるが、
《ズーット マッハ!》
マッハはシフトアップして回避し、
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
必殺技のキックマッハーを魔進チェイサーに放つ。
「くっ、まずい!」
《execution!full break!》
魔進チェイサーもそれに対して必殺技のエクゼキューショントリプルチューンを放つが、
「ぅうおらぁ!」
マッハは気合いだけでそれを押しのけ、魔進チェイサーのブレイクガンナーをトリプルチューンごと破壊し魔進チェイサーを撃破し、オーズ達の所に合流する。
その頃鎧武達はイドゥンを相手に善戦していた。
「何故、どうして!それは呉島の力、捨てられた子供達を実験材料にして造られたものなのよ!なのに、どうしてそれを正しく使うの!?」
「それは、私達が、みんなの幸せと、平和の為に使っているからです!」
〈ソイヤッ!メロンスカッシュ!〉
残月は無双斬を放ちアップルリフレクターを破壊する。
「どうして!どうしてあの人と、、、貴虎と同じことを言うの!?ッ!」
イドゥンが戦極ドライバーの真実と、貴虎との思い出を話しているとヘルヘイムの植物がイドゥンを浸食する。
「そろそろ限界ね。最後に、その2つだけでも、破壊してみせる!」
〈カモン!リンゴォスカッシュ!〉
「るう子、この決着は私にさせて!」
〈ソイヤッ!メロンスパーキング!〉
「うん、解った。」
イドゥンと残月は必殺技を発動し、鎧武は見守る。
「ハァーッ!」
「終わらせます!」
しかし、イドゥンのソードブリンカーはメロンディフェンダーに弾かれ、残月の無双セイバーがイドゥンを貫いた。
「貴虎、、、これで、、良かったのよね?」
イドゥンはそのまま爆発した。二人はそのままオーズ達の救援に向かう。
オーズとベルデ、いち早く救援に向かったマッハは既に歌舞鬼の音叉剣とアナザーアギトのアサルトキックによって既にボロボロの状態であった。
「これで終わりだな。悪いが、人間を救うのは俺の仕事だ。」
アナザーアギトがウィザードのウィザードライバーを拳で破壊しようとした瞬間、
〈ブドウ龍砲!〉
鎧武極アームズがブドウ龍砲でアナザーアギトの腕を狙い妨害する。
「誰だ、俺の仕事の邪魔をするのは?」
「あなたがやろうとしていることは、これから多くの人が傷付くことです!」
〈バナスピアー!〉
鎧武は更にバナスピアーを召喚し攻撃する。
「だが俺は、俺自身の手で全てを救わなければならない。それが雅人の為で、俺の為だ。」
アナザーアギトはクラッシャーを解放しジャンプ。必殺技のアサルトキックを鎧武に向けて放つ。
「その苦しみ、私が、るうが解放する!」
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
鎧武はブドウ龍砲からドラゴンバレッドを放ち、バナスピアーを使いスピアビクトリーをアナザーアギトに放つ。
「雅人、今、俺もお前の所へ、、、」
バナスピアーはアナザーアギトを貫通し、アナザーアギトはそう言い残して爆発する。
「こちらも終わらせます!」
〈ソイヤッ!ウォーターメロンスカッシュ!〉
残月ウォーターメロンアームズはガトリングによる攻撃で歌舞鬼を寄せ付けないまま撃破する。しばらくしてオーズ達が起きあがり、ソーサラーを追って奥に進むと、
「ようやく追いついたの?でも手遅れよ!」
ソーサラーはコアのある結晶の近くでクリエイトウィザードリングを発動させる。
「さあ、出て来なさい!最強の仮面ライダー、コア!」
黒いコアメダルと一本のガイアメモリはその言葉に呼応する。」
[良かろう。我が力で、こ奴等全員蹂躙してやろう。変身!]
ガイアメモリはコアメダルを取り込んで炎の巨人、仮面ライダーコアに変身する。るう子達のラストバトルが、今始まる。
to be continued
 
 

 
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
魔進チェイサー:『仮面ライダードライブ』に登場。プロトドライブの性能が組み込まれたブレイクガンナーを使う擬似ライダー的怪人。その正体はプロトドライブ本人でクリム式ロイミュードのプロトゼロ。個人としての名前はチェイス。
仮面ライダーイドゥン:『鎧武外伝 仮面ライダー残月』に登場。貴虎の元使用人で呉島家の孤児施設育ちの朱月藤香が呉島家に施設の仲間の敵を討つ為に変身。しかし、最後は自分と同じ生き残りに殺される。
アナザーアギト:『仮面ライダーアギト』に登場。壊死した右腕に弟の腕を移植し、医師免許をなくした木野薫が全ての人間を救う為に変身。
仮面ライダー歌舞鬼:『劇場版仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』に登場。人から迫害され魔化魍に身を捧げた青年、カブキが変身。人は憎むが子供にだけは優しい。
仮面ライダーダークキバ:『仮面ライダーキバ』に登場。ファンガイアの王、キングが纏う闇のキバの鎧。凄まじい力を誇るが、魔皇石を正しくコントロール出来ないと死んでしまう。
不味いアップルパイ:主と使用人の関係であった貴虎と藤香。藤香は貴虎の為に一生懸命に様々な料理を作ったが、アップルパイだけは何があっても不味かった。それは、大人同士になって再会し、藤香の家に貴虎が行った日も変わらなく、二人の幸せの時間でもあった。
身近な人が敵になったら:貴虎は、弟の光実にこの質問をした。貴虎の中では、愛する人や恋人、妻が敵になったらと思い質問したが、光実からはトンチンカンな答えが来た為、貴虎は早々に切り上げてしまった。
兄弟で登山家:木野薫と弟の雅人は登山の趣味があったが、その登山の時に遭難し、薫は右腕を壊死し、雅人は死んでしまう。そんな薫だが、死の瞬間の夢で、雅人と仲良く登頂し、彼は息を引き取った。 
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