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第9話『この戦闘は茶番』
前書き
前回のあらすじ
ついに現実世界でも始まるライダーバトル。ダークライダーとの戦いを、残月はただ見つめていた。
「一衣、最近調子はどう?」
るう子は道端で偶然にも一衣と会い、るう子達のよく通うカードショップ『CARD LACK』に向かっていた。
「私の方は、最近はライダーバトルを止めてからWIXOSSのデッキをゆっくり見直す時間が出来ているからデッキの調整をしていたの。るう子は?」
「私の方は、清衣さん、ピルルクって言った方がわかりやすいかな。ピルルクが味方になったり、こっちの世界でも戦うことになったりして大変だったよ。今日だって──」
るう子が話していると、近くでライダーバトルを始めたセレクターがいるらしく、異空間に飲み込まれる。
ヘルヘイムの森で、バロンとブラーボが戦闘を初めていた。
「大金は私が手に入れる!邪魔しないで!」
「にしては、戦い方がなっていないわ。」
その様子を、るう子と一衣は見ているしか出来なかった。
「って、一衣はどうしてこっちに飲み込まれたの!?」
「解らないけど、もしかして、セレクターに触れていた場合、その人も巻き込まれるんじゃないかな?」
「確かに、それならありえるかも!とにかく、一衣はここに隠れていて。るうが止めに行く!」
るう子は一衣をヘルヘイムの樹木に隠し、鎧武に変身し、二人の仲裁に入ろうとする。
「そんな戦い方じゃ、私にはかなわないわ!」
「なら、これはどう?」
バロンは戦極ドライバーを外し、ゲネシスドライバーを装着。
〈レモンエナジー!ロック オン!ソーダァ!レモンエナジーアームズ! ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファファイト!〉
バロンは次世代ライダー、バロンレモンエナジーアームズに変身する。
「それは予想外ね!」
「喰らいな!」
バロンはソニックアローの射撃でブラーボを攻撃する。そこに鎧武が入り、
「なんで戦っているんですか!?」
仲裁に入ろうとする。しかし、
「そんなこと、あなたには関係無い!」
「私達の戦いを邪魔しないで!」
バロンとブラーボは鎧武を攻撃し、再び戦い始める。そんな時、残月が高速で現れ、
「ハァ!」
バロンをひたすらに攻撃し、ゲネシスドライバーを破壊する。
「つ…強い!」
バロンの変身者はその場に倒れる。
「お強いですわね。あなたはどちら様で?」
ブラーボが質問すると、
「静かに!」
ただそう言ってブラーボの戦極ドライバーを破壊。更には、バロンの戦極ドライバーも無双セイバーの銃で破壊する。すると、
「どうして残月が、、、ううん、一衣が残月なの!?」
その言葉を聞き、残月が変身を解除すると、そこには一衣が立っていた。
「るう子、どうして分かったの?」
「普通に考えて、セレクターと一緒に居たって異空間に跳ばされない。仮面ライダーだったら違うけど。」
「やっぱりバレますか。でも、今は私も、賞金の為に戦う、るう子達にとって悪いライダーであることに変わりません。では、行きます。変身。」
〈メロン!〉
一衣はメロンロックシードを開錠し上に投げ、それに掴み、戦極ドライバーにセットする。
〈ロック オン!ソイヤッ!メロンアームズ!天・下 御免!〉
一衣はメロンアームズを纏い、仮面ライダー残月に変身。無双セイバーで鎧武に攻撃する。
「一衣、止めて!友達同士で戦うなんて、おかしいよ!」
「それなら、変身を解除すればいいでしょう。」
「でも、一衣がみんなに迷惑をかけるなら、それは出来ない!」
〈カチドキ!ロック オン!ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!〉
鎧武はカチドキアームズにアームズチェンジし火縄大橙DJ銃で射撃するが、攻撃をメロンディフェンダーで防ぎながら間合いを詰めて、残月は鎧武を攻撃する。
「強い!それなら!」
〈フルーツバスケット!〉
鎧武は極ロックシードを開錠。全てのアーマーが現れ残月を攻撃し、
〈ロック オープン!極アームズ!大!大・大!大・大将軍!〉
鎧武は極アームズにアームズチェンジしヘルヘイムの植物の蔦を伸ばし、残月を捕らえようとするが、無双セイバーとメロンディフェンダーで蔦を切り裂き、
〈スイカ!ロック オン!ソイヤッ!スイカアームズ!大玉ビッグバン!ヨロイモード!〉
残月は巨大装甲、スイカアームズを使い、スイカアームズのヨロイモードに搭乗する。残月スイカアームズはアームズウェポンのスイカ双刃刀を持ち、鎧武に向かう。
「ゴメン、一衣!」
鎧武は向かって来る残月をヘルヘイムの植物で取り押さえ、ヤギインベスをけしかける。しかし、スイカアームズの装甲は堅く、ヤギインベスの攻撃では傷一つ付かない。
「それなら、来て!」
鎧武の声に応じセイリュウインベスが現れ、鎧武はヘルヘイムの果実を食べさせセイリュウインベス強化形態に進化させ、攻撃させようとするが、セイリュウインベスが近づいた途端、
〈ソイヤッ!スイカスカッシュ!〉
残月は必殺技を発動。アームズの離脱し、スイカ双刃刀を持ちセイリュウインベスを一刀両断し、撃破。更に鎧武に近づきながらウォーターメロンアームズにアームズチェンジし、攻撃しようとするが、
〔タカ!クジャク!コンドル!ギン!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!〕
「止まって!」
オーズタジャドルコンボが必殺技のマグナブレイズをウォーターメロンガトリングに当て破壊する。
「みんな、残月のロックシードを外して!」
鎧武の指示でカミキリインベスが残月のロックシードを外し、残月の変身が解除される。
「みんな!?」
既に、るう子達のチームが全員集まっているのを確認し、一衣はるう子達に身を預ける。るう子達は変身解除し、異空間は崩壊。るう子達は作戦ルームに戻る。
「一衣、なんで一衣はライダーに変身してセレクターを襲ったのさ?」
遊月が一衣に質問する。
「それは、みんなの役に立ちたくて。」
「それより、どうして一衣はライダーのベルトをもう一本持っているの?」
るう子が、みんなの質問を代表するように聴く。
「ウリスに負けてからその後、WIXOSSのデッキを調整していたらお母さんが、1000円だから買って来たって言って、私にくれたの。そしたら、ついついロックシードを開錠しちゃって、インベスが出来て、これを使えば、るう子達の手伝いが出来るかもって思って、今こうしているの。」
「確かに、筋は通っているわね。」
「でも、ならなんでもっと早く教えてくれなかったの?」
「それは、みんなをビックリさせたくて。」
「ある意味ビックリしたよ!だって今までと全然様子が違ったもん。」
「ところで、その戦極ドライバーを売っていた店は?」
「確か、玩具の惑星ってリサイクルショップだってお母さんが言っていた。」
「全く、こんな危険な物を売った馬鹿は一体誰よ。」
ユキがイラついていると、
「馬鹿で悪かったわね、クロ。」
繭が現れる。
「繭、どうしてあんな物騒な物を売ったの!?」
ユキは当然怒る。
「一衣に参加権を与えるにはあれしかなかったからよ。一度負けたセレクターに簡単に次のベルトを渡すことは出来ないから、間接的に渡すしかなかったの。」
「繭、あれを誰か別の人に買われていたらどうしたの!?」
「大丈夫よ。普通の人には、全部の塗装が剥げているように見えるから。」
繭が説明する中、
「あの、私はまたみんなのチームに入っても良いでしょうか?」
一衣がるう子達に質問する。
「いいに決まっているでしょ。」
華代が答える。
「良かったわね、一衣。それじゃ、頑張ってね。」
そう言い残して、繭は去っていった。
「兎に角、またこの八人で頑張ろう!」
チームは、更に強くなる。
to be continued
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダー残月:『仮面ライダー鎧武』に登場。ヘルヘイムの森の侵食を防ごうとするユグドラシルの主任、呉島貴虎が変身する。物事をすっぱりと切り捨てるリアリストだが、お人好しで、人を信じる目が無く、弟に何度も裏切られ、死にかけたが奇跡的に生還。その後は自身が散策屑と罵ったビートライダーズが友達となり、交友がある。
植村一衣:イオナ&ウリスに負け、ペナルティーを受けた一衣は、しばらく心を閉ざしたが、母親が買ったデッキに遊月が居たことで、再びセレクターとなり戦いに参加。当初はるう子の敵として立ちふさがり、その後は再び友達になる。
仮面ライダーバロン:『仮面ライダー鎧武』に登場。親は町の工場長であったが、ユグドラシルが積んだ多額の金に目が眩み、工場を売り渡し、あっという間に貧乏になり家庭は崩壊。両親が首を吊るのを見て力で弱者を抑えつける弱者を憎むようになった青年、駆文快斗が変身。
仮面ライダーブラーボ:『仮面ライダー鎧武』に登場。シャルモンという一流ケーキショップのパティシエ、凰連・ピエール・アルフォンゾが、アーマードライダーのふざけた戦いに痺れを切らせていたときにブランクの戦極ドライバーを見せびらかし、営業妨害をしていた客を追い出す際に迷惑料として奪い変身する。オカマでオネェだが戦闘の腕は一流で、ビートライダーズと協力するようになってからは良き兄貴分となった。
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