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作者:紡ぐ風
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第8話『この輝きは永遠』

 
前書き
前回のあらすじ
極アームズの危険性がなくなり安心したるう子達、一方紗良達のグループは残月に変身した謎のセレクターの襲撃を受け全滅した。 

 
その日の夜、るう子と遊月が二人で帰っていると、
「待ってよ、るうるうにゆづぽん!」
二人にとって聞き慣れた声が聞こえ振り向くと、そこには今までとは想像もつかない、パンク系の衣装を纏った晶がいた。
「るう子、てめぇ私をぼこしたけど、あん時一衣の仇より自分が戦うことを楽しんでいたよなぁ?」
「そんなつもりは──」
「でもよ、そのせいで私はボロボロでしばらくモデルの仕事が出来なくなったんだよ!どうしてくれるんだ!?」
「あんたの仕事とるう子は関係ないだろ!?」
「うっせぇ、黙ってろ!兎に角、あんな惨めな負け方したのはキバに負けた時以来だけど、そん時だってあんな傷だらけにならなかった!お前にも、私と同じ状態になってもらう!変身!」
晶はホッパーゼクターの茶色い面を表にしてベルトにセットする。
[henshin! change punch hopper!]
晶は仮面ライダーパンチホッパーに変身。るう子に殴りかかる。
「るう子、ここは私に任せて!変身!」
《シグナルバイク! ライダァー!マッハ!》
遊月はマッハに変身。パンチホッパーを止めようとするが、
「クロックアップ!」
[crock up!]
パンチホッパーはクロックアップを使い、音速で動く。
「やば!仕方ない。なるべくやりたくないけど、重加速!」
マッハは重加速を起動させ世界の速度を急激に落とす。しかし、パンチホッパーの速度はそれでも早い。
「まだ速い。それなら!」
《ズーット マッハ!》
マッハはシフトアップで速度を上げパンチホッパーに追いつき、
「決めさせてもらうよ!」
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
「やられるのはてめぇだ!ライダージャンプ!」
[rider jump!rider punch!]
マッハは必殺技のキックマッハーを、パンチホッパーはライダージャンプでパワーを上げ必殺技のライダーパンチを、それぞれ放つ。
「ゥオラアァ!」
「くたばれぇ!」
マッハのキックとパンチホッパーの拳がぶつかり合い、爆発が発生。互いに背を向けて立つが、ホッパーゼクターに亀裂が入り、
「そんな!」
ホッパーゼクターは砕け散り、晶の変身が解除される。
《オツカーレ!》
遊月はシグナルマッハを外し変身解除する。
「なんなんだよ!どいつもこいつも私を馬鹿にしやがって!ほら、私はまた負けたんだ。笑えよ、笑えっつてんだろ!」
「悪いけど、私もるう子もあんたに付き合っている暇はないから!行くよ、るう子。」
遊月はるう子の手を引っ張り晶のもとから立ち去る。
「本当、惨めだな私って。」
晶が泣きながら座っていると、
「久し振りね、あきらっきー。」
「ウリスぅ!」
ウリスが現れる。
「ねぇ晶、あなたの力、やがて必要になるんだけど、協力する気はある?」
「ウリス、また私はウリスと一緒にいていいの?」
「もちろん、そうじゃなきゃわざわざ私から出向かないわ。」
「解った。ウリスの為なら、私はまたウリスの為に頑張る。あきらぶりー☆」
「それじゃあ、これがあなたの新しいベルトよ。」
ウリスは晶にカイザドライバーを渡した。

翌日、遊月とるう子は伊緒奈から呼び出しを受けていた。
「遊月さん、あなたこっちの世界で重加速を使ったでしょう?後処理が大変だったわ。」
伊緒奈は昨晩の重加速を浦添グループの力でマスメディア全てに圧力を掛けてもみ消していたのだ。
「仕方ないでしょ!ああでもしないと、るう子を守れなかったんだし。」
「そうね。マッハでパンチホッパーに対抗するには、リスクを掛けてでも重加速をかけないと守れなくて二人とも最悪死んでいたわね。」
遊月の言葉に華代は納得し、肩をもつ。
「まあ、大事には至らなくて良かったわ。でも、これからは現実世界での戦闘も考えましょう。」
伊緒奈がそう言っていると、ライダーサーチャーを拡大化させたモニターにダークライダーの反応が五つ現れる。
「どうやら、ここは廃工場みたい。皆さん、行きましょう。」
るう子達は伊緒奈と共に車に乗り、とある廃工場の向かう。
廃工場に着くと、シザース、リュウガ、レンゲル(スパイダーアンデット洗脳状態)、レイ、ポセイドンがいた。しかし、リュウガとレンゲルはどうやら何かの揉め事を起こしているようだ。
「えっと、何があったんだろ?」
るう子が呟くと、
「いえ、あれはどっちが最強のライダーかで揉めているだけですので。」
シザースが説明した。
「あれ?あの人意外とまともそう。」
るう子が落ち着いていると、
「とんでもない!あの中で一番卑劣なのがシザースよ。刑事時代に一般人を殺して、その罪を隠す為にライダーになった凶悪犯よ。」
「そんな酷い人なの!?るう、許せない。行くよ、みんな!変身!」
るう子達は一斉に変身し鎧武はシザースと、ウィザードはリュウガと、デルタはレンゲルと、ベルデはレイと、オーズはポセイドンと、それぞれ戦闘を開始する。
〔CLEAR VENT〕
ベルデはクリアーベントで透明化しレイに少しずつダメージを与えてゆく。レイはベルデの攻撃をひたすら受け続けガードが甘くなり、
「終わりね。」
〔FINAL VENT〕
必殺技のデスバニッシュが炸裂し、レイは撃破される。
一方オーズ対ポセイドンサイドでは─
「言ったはずだ。いくら戦おうと無駄な足掻きだと。」
オーズはポセイドンを圧されていた。
「無理かどうか、まだ解らないわ。」
オーズは金のコアメダルをセットする。
〔スーパー!スーパー!スーパー!スーパータカ!スーパートラ!スーパーバッタ!♪スゥパァ!タトバ
タ・ト・バ!♪スーパー!〕
オーズは未来のコアメダルの力でスーパータトバコンボにコンボチェンジする。
「なんだ!その力は!」
「一気に終わらせるわ。」
オーズは空間移動の力でポセイドンを攻撃し、ポセイドンの攻撃を回避し、
〔スキャニングチャージ!〕
必殺技を発動。上空320mまで跳び急降下で必殺技のスーパータトバキックを放ちポセイドンは撃破される。
その頃デルタの方でも─
「チェック!」
[exceed charge]
デルタは必殺技の認証コードを発声し白いフォトンブラッドが全身を巡る。
「それなら、俺も最強のライダーの戦いを見せてやる!」
[float drill tornado]
レンゲルも負けじとハートの4,5,6をスキャンする。
「スピニングダンス!」
本来ならコンボが発生するが、トランプマークの違うカードをスキャンしたためコンボ技の音声が流れずレンゲル自らで技名を言い、回転しながら浮上する。そして、デルタのルシファーズハンマーと激突し、
「俺が、最強のライダーのはずなのに!」
レンゲルバックルが破壊されてレンゲルは爆破される。
続くように鎧武サイドでも─
〈ロック オープン!極アームズ!大!大・大!大・大将軍!〉
〈ソニックアロー!ブドウ龍砲!〉
鎧武は極アームズにアームズチェンジしソニックアローとブドウ龍砲を装備し、シザースの堅い装甲を銃撃で破壊し、
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
必殺技の極無頼キックをシザースに放ちシザースのVバックルが砕け散り、
「そんな!私の契約が!」
シザースは爆発し、撃破される。
一方、ウィザードサイドでは─
〔STRIKE VENT〕
リュウガはドラグブラッガーの力を使いドラグクローファイヤーをウィザードに放つ。
<ディフェーンド!プリーズ!>
ウィザードウォータードラゴンはディフェンドウィザードリングを使いバリアを張り攻撃を防ぎ、
「仕方ないわね。これを使うか。」
<♪シャバドゥビタッチヘンシーン♪>
ウィザードはウィザードライバーを変身形態に変え、銀色のウィザードリングを読み込ませる。
<イィンフィニティー!プリィーズ!♪ヒースイフードー! ボーザバビュードゴーン!♪>
ウィザードは、銀色の鉱石に身を包まれ、それが砕け散り最強形態、インフィニティスタイルに変身。もう一度インフィニティウィザードリングをスキャンする。
<イィンフィニティ!>
ウィザードは専用武器、アックスカリバーを持ち高速移動でリュウガを攻撃し、アックスカリバーをカリバーモードからアックスモードに持ち変える。
<ターンオン!ハァイタッチ!シャイニングストライク!キラキラ~!>
更に必殺技を発動。アックスカリバーは巨大化し、リュウガを必殺技のドラゴンシャイニングで切り裂き、撃破する。
ダークライダー達を倒しるう子達は変身解除し、再び伊緒奈の用意した作戦ルームに戻る為に車に乗る。その様子を残月は遠くから見ていた。
to be continued 
 

 
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダーウィザードインフィニティスタイル:ウィザードの強化形態。繰真晴人の中のファントムが撃破された時に溢れ出た涙が結晶化し生み出された言わば変則強化形態。ウィザードラゴンの力を自由に使いこなせる。
仮面ライダーパンチホッパー:『仮面ライダーカブト』に登場。シャドウ部隊隊長の座を降ろされた影山瞬がかつて自分が追放した矢車想から受け取り、義兄弟の契りを果たす形で変身。この二人は、俗に『地獄兄弟』と呼ばれる。
蒼井晶:るう子とのセレクターバトルに負け、冷静な判断が出来ない時にウリスの挑発を受け三回目の敗北のペナルティーとして、モデル業が続行出来ないような傷を顔に着けられ、激昂し、るう子達をナイフで襲撃しようとしたが、巡回していたお巡りさんによって未遂に終わる。この時のフットワークの良さは、もはや有名で語り草となっている。
仮面ライダーシザース:『仮面ライダー龍騎』に登場。ある私情で殺人を行い骨董屋に死体遺棄していたところでカードデッキを貰った刑事、須藤雅史が変身。防御は堅いがパワーと特殊能力は正直ハズレだ。
仮面ライダーリュウガ:『仮面ライダー龍騎』に登場。ミラーワールドにいる城戸真司の悪しき心が具現化し変身。オリジナルの城戸を取り込みミラーワールドおよび現実世界での両方で無限に活動出来るライダーになろうとした。
仮面ライダーレンゲル(洗脳状態):『仮面ライダー剣』に登場。迷いと恐怖心でいっぱいだった上條睦月の心に付け入ったスパイダーアンデットが一時的に肉体を乗っ取り変身。粗暴な戦闘スタイルで戦う。
仮面ライダーレイ:『劇場版仮面ライダーキバ魔界城の王』に登場。3WAが造った人造キバットシステムのレイキバットを使い白峰天斗が変身。
仮面ライダーポセイドン:『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦MEGA MAX』のオーズ編に登場。作中の40年後の戦士である湊ミハルが変身するのだが、水への恐怖心から相性は最悪な挙げ句、オーズが最終決戦で使ったブラックホールがポセイドンに繋がり、大量のオーメダルが入り込んでしまい、メダルに主導権を握られた。
これが最強のライダーの戦い方だ!:レンゲルはある理由で一時的にカリスのラウズカードを所持し、その力を利用していたが、スート(トランプマーク)の違うカードは使用が出来るだけで力を完全に発揮出来ない。しかし、睦月の幼い精神は、新しいカードを使いたいがためにカリスのカードを無駄に使っていた。その時の台詞がこれである。
重加速:仮面ライダードライブの世界では、仮面ライダーおよびロイミュードが持つ〈コアドライビア〉の力で、周辺の速度を異常に低下させ、周囲の人は、あたかも相手が加速しているように見えることからこの名称を開発者のクリムは名付け特状課はどんよりとした重さになることから〈どんより〉と呼んでいる。 
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