監獄学園 theオリジナル
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第2話
前書き
およそ2,3ヶ月ぶりの公開となります。
入学式から1週間後の夜の8時過ぎ。
大輔「お前今何つった?」
道経「覗き」
徹「何処を⁉︎」
陽一「何処って女子風呂をに決まってんじゃん!」
宗安「お前が言うのかよ⁉︎
って言うか、んな事真顔で言うな!」
道経達の部屋では騒然となっていた、道経と陽一が女子風呂を覗こうと言い出したからだ。
宗安「大丈夫かよ、下手したらタダじゃ済まされねぇぞ?」
陽一「ばれなきゃいいんだよ、ばれなきゃ。」
大輔「けどさ、先輩に知られたらどうするんだよ?」
徹「先輩の事だから、死刑は免れんだろうな……。」
道経「大丈夫だって、俺を信じろ!」
宗安「お前だから信用出来ねぇんだよ……。」
「「うんうん。」」
陽一はばれなきゃいいと言ったが、宗安達は気が気じゃない。
仮に影御雷に知られたら、たとえ道経達でも容赦しない。にも関わらず、道経は宗安をその気にさせようとしたが、逆に不安を募らせる事となった。
影御雷の言う事なら自信は持てるが、道経や陽一となれば話は違う。
道経「まあそんな事を言わずに、覗きに行くぞーー!」
宗安「っておいこら!引っ張るな‼︎」
陽一「いいから行くぞ!」
大輔「俺等もかよ⁉︎」
徹「誰かー!助けてーー‼︎ 」
そんな道経と陽一は嫌々言う宗安達を引き摺り出して女子風呂に向かった。
ーーーー
影御雷「あいつら、やけに煩いな。≪ボソッ≫」
一方の影御雷は部屋で勉強をしつつ、騒ぐ道経達に苛立ちを抱いた。
ーーーーーーーーーー
そして女子風呂では…、
「…でね……」
「え、本当なの?」
道経達が覗きに来ようとは知らずに、女子達は風呂に入っていた。
ーーーー
道経「よーし、誰も居ない。」
陽一「絶交の覗きチャンスだ。」
宗安「おいおい、やっぱやめようぜ。」
大輔「先輩が見張っていたらどうすんだよ?」
道経「なーに、先輩がそんな役目を引き受ける訳ねえだろ?」
徹「そりゃそうだけどさ……。」
女子風呂の脱衣所前に道経達が到着。やはり影御雷の事で不安を抱いていた。
陽一「大丈夫だって。ほら、これカメラだから。≪ワクワク……≫」
道経「一杯写真撮るぞ。≪ワクワク……≫」
「「「ウ〜〜……」」」
そう言った陽一は、みんなにカメラを渡し始めた。
道経は張り切っていたが、宗安達はそうでは無かった。
ーーーー
それから数分。
道経「ふふっ、中々良い写真が撮れたぞ≪ニヤニヤ……≫。」
道経はカメラの音声を切りながら写真を撮っていた。
すると…、
「キャ〜、覗き〜〜!」
道経「⁉︎」
背後から女性の声がした。
道経が振り向くと、そこには下着姿の女子生徒がいた。
「覗きよ〜!覗きがここに居るわ〜〜‼︎」
「なんだと⁉︎
者共であえであえ〜〜!」
『ワアァ〜〜!』
道経「やっば‼︎」
事態を聞きつけ女子達が集まり出した。
この事態に道経はその場から離脱しようとしたが……
「逃がさないわよ‼︎」
道経「げ‼︎」
『さ〜て、覚悟は出来てるでしょうね〜〜⁉︎』
道経「ぎゃ〜〜〜〜‼︎」
1人の女子に捕まり、道経はフルボッコにされた。フルボッコにされた道経は断末魔の叫びを上げて沈黙した。
陽一達も女子達にあっけなく捕獲された。
ーーーーーーーーーー
一方……
『ワイワイガヤガヤ……』
影御雷「本当煩いな……盗人でも入ったのか?」
影御雷は未だ部屋で勉強をしていた。
ーーーー
その頃道経達は十字架に貼り付けられ、一晩の間女子達から醜態を晒されていた。
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それから一夜明けた早朝5:50。
道経達は黒と白の縞模様の囚人服を着せられ、鉄格子で囲まれた部屋に置かれたパイプ椅子に座らされていた。
?「全く、女子風呂を覗こうとして捕まるとは……。」
?「最低な男共だな‼︎」
『……(悔しいが言い返せねぇ……)』
2人の女子生徒が道経達に罵声を浴びせていた。
一方は厳つい目付きで、もう一方は胸元がこれでもかと言わんばかりに肌けている。
ーーーー
?「会長 」
するとそこへ、もう1人の女子生徒が姿を現した。
容姿はゆるふわ系で妖艶にも見える。
?「花か、どうした?」
花「みなさんにお会いしたいという方がお見えですが……。」
厳つい目付きの女子生徒は姿を現した女子生徒に聞く。
その厳つい目付きの女子生徒から花と呼ばれた女子生徒はみんなに会いたい人がいる事を言った。
?「私達に会いたい人?
イイだろう、通せ!」
花「はい、どうぞ……」
厳つい目付きの女子生徒はその人間を通すように言った。
言われた花はその人間を室内に通した。
その人物は……
影御雷「失礼します。」
道経「げ、先輩‼︎」
「「「「⁉︎」」」」
入って来たのは道経達の先輩の乱月 影御雷であった。
この影御雷の登場に道経達は驚きを隠せなくなった。
この時の影御雷は、制服姿でありながら2本の刀を腰に差していた。
っと言うより、影御雷は制服姿でも私服姿でも関係なく、常に帯刀している。
通常、校内への武器,凶器の持ち込みは禁止とされているが、影御雷に至っては特例で許されている。
ーーーー
影御雷「御無礼をお許し下さい。
何せ、自分の後輩が問題を起こしたとお聞きしましたので。」
?「構わない。こちらも君を呼ぼうと思っていた所だ。」
影御雷「そうですか。
所で、大変失礼ながら貴女方は?」
?「おっと、紹介が遅れたな。
私は裏生徒会会長の栗原 万里、こちらが副会長の白木 芽衣子、そしてあなたをここまで案内したのが書記の緑川 花だ。」
影御雷がやって来たのは、道経達が問題を起こした為である。影御雷は突然の訪問に謝罪したが、厳つい目付きの女子生徒は呼ぼうとしたから構わないと言った。それ聞いた影御雷は、女子生徒達の素性を聞いた。すると厳つい目付きの女子生徒が代表して紹介した。厳つい目付きの女子が栗原 万里、胸元が肌けた女子が白木 芽衣子、ゆるふわ系の女子が緑川 花である。
芽衣子「久しぶりね。
会えて嬉しいわ、ミヅチ。」
影御雷「僕としては最悪の再会だな、メイ。
第一、お前とは関係は一切断ち切ったと言うのに。
オマケにウチの後輩は問題を起こすし。」
芽衣子「それもそうでしょうね。」
万里「あら、2人は知り合い?」
芽衣子「幼馴染みですよ。」
影御雷「しかし、メイのスキンシップのせいで、ずっと拒絶していましたが……。」
万里「そうなの……。」
紹介の後、芽衣子は影御雷との再会に喜んだが、当の本人は渋い表情を浮かべながら愚痴を零した。
万里は芽衣子と影御雷が親しく話すさまに驚いて2人に聞いた所、2人は単なる幼馴染み。
しかし、芽衣子からのスキンシップ(どんなスキンシップだったかは読者の想像にお任せします。)で、影御雷は芽衣子をずっと拒絶し続けていた。
ーーーーーーーーーーー
影御雷「ところで、自分の後輩が何をしたのでしょうか?」
万里「昨晩、あなたの後輩が女子風呂に覗きを働いたのよ。」
影御雷「何ですって⁉︎」
すると影御雷は本題に移した。
万里から道経達の所業を聞いた影御雷は驚いた。
≪ギラリッ≫
影御雷『おいお前等……。』
っと同時に、影御雷は道経達に殺意を露わにし、腰に差した2本の刀を抜いた。
宗安「待って下さい!悪いのは道経と陽一だけで……」
影御雷「問答無用!」
≪ドガーーーン!≫
「「「「「ぎゃ〜〜〜〜〜‼︎」」」」」
事の重大性を察した宗安は弁解しようとしたが、怒り狂った影御雷の耳には届かず二刀流技で蹂躙され、道経達は断末魔の叫びを上げて沈黙した。
≪カチンッ≫
影御雷「これに懲りて2度しないように、脳みそもしっかり鍛えて貰うんだな‼︎」
「「「「「≪プシュウゥウウ〜〜〜〜≫」」」」」
影御雷は刀を鞘に収めた後、道経達に怒鳴り付けた。
一方、怒鳴り付けられた道経達は魂が抜けかけの状態で、影御雷の声など聞こえなかった。
ーーーーーーーーーー
影御雷「ところで、裏生徒会とは?」
万里「裏生徒会とは、あなたの後輩のような生徒達を投獄し指導する者達の事よ。
幸い、あなたはそんな人じゃない事は解っているから、懲罰を受ける権利はないけど……。」
影御雷「そうですか。
では、自分の後輩は貴女方にお任せ致します。彼等はそう簡単には直りませんからビシバシ鍛えてやって下さい。」
万里「そうさせて貰うわ。≪ニヤッ≫」
道経達へのお仕置きを終えた影御雷は、裏生徒会について聞いた。それについて万里は答えた。裏生徒会について聞いた影御雷は道経達の処遇を万里達に任せる事にした。
ーーーー
宗安「あの〜、先輩……?」
影御雷「覗きを働く後輩なんぞ嫌いだ!≪プイッ≫」
宗安「ガーン‼︎」
その時、正気に戻った宗安は影御雷に声を掛けたが、影御雷から嫌われた宗安はショックを受けた。
影御雷「っと言う訳で、自分はここで失礼致します。」
そう言った影御雷は万里達に一瞥すると、その場を後にした。
ーーーーーーーーーー
芽衣子「さて。
お前達は1ヶ月間の間、懲罰棟で我々の指導を受けて貰う。
出来ない場合は即退学だと思え‼︎」
「「「「「……」」」」」
芽衣子の言葉を聞いた道経達はただ黙っていた。
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そして、道経達の過酷な1ヶ月間が始まった。
後書き
次回、道経が相撲観戦に誘われる⁉︎
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