| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

監獄学園 theオリジナル

作者:Bloo-D
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1話

 
前書き
正直展開に困ります。 

 
八光学園の入学式が体育館で行われた。
新入生、特に道経達は舞台に1番近い最前列。右から、陽一,宗安,徹,大輔,道経。因みに、影御雷は、道経の隣に座っている。
影御雷は女子生徒達から視線に気になって仕方ない。

影御雷「さっきから視線が気になるんだが……?」

道経「俺達の事でしょ?
初の男子生徒ですからね。」

大輔「っと言いますか…、何故先輩までこの八光学園に編入したのですか?」

徹「やっぱ彼女作るためですか?」

影御雷「んな訳ねぇだろ戯け。
母さんが“折角だから、八光学園に編入したらどう?共学になったんだし、編入してみなさいよ。編入届出しておいたから。”っという流れで……。」

宗安「この学校に編入したという訳ですか?」

影御雷「そう言う事。」

陽一「はた迷惑な母親ですね。」

影御雷「全くだよ。」

道経「そう言えば先輩の母親って、国家公務員でしたよね?」

影御雷「正確にいえば、自衛隊に属する情報管制官を務める自衛官だ。おそらく、僕のためと思っての事だろう。」

徹「ですよね〜……。」

影御雷は後輩の道経達と雑談している。影御雷が八光学園に編入した理由は、母親の(強制的な)薦めによるものだった。
情報管制官とは、自衛隊内における全ての情報を管理する人間の事。
彼の母は自衛隊本部で働くキャリアウーマンで一佐。息子の影御雷には甘い所がある。

余談ながら、影御雷は編入する前は防衛大附属の高校に通っていた。

ーーーー

そんなこんなが有って、入学式が始まった。

ーーーーーーーーーーー

式は予定通りに進んだ。その最中(さなか)…、

≪カッカッカッ……≫

生徒会役員と思われる3人の女子生徒が舞台に出て来た。
特に左端の人、左手に刀を持っている。

?「影御雷君?」

中央に立っていた女子生徒が影御雷の方を向いて聞く。

影御雷「御呼びですか?」

影御雷は聞き返す。

?「私は表生徒会会長 竹ノ宮 ケイト。宜しくね♪」

生徒会長を名乗る女子生徒が影御雷に手をふる。

影御雷「表生徒会?」

一方の影御雷は表生徒会と言う単語に疑問を抱く。

ケイト「後で詳しく説明するわ。とにかく、舞台に上がって頂戴。」

影御雷「解りました。」

そう言われた影御雷は、舞台に上がる。


ケイト「こちらは表生徒会副会長の別当 リサ。
あなたと勝負したいそうよ。」

影御雷「自分と?
なるほど、それで……。」

影御雷は理由を悟った。

影御雷「解りました。しかし、女性が相手だからって手加減する程、自分は甘くありませんよ?」

リサ「無論だ。今世紀最強の剣士に手加減されたとなったら、話にならんからな。」

影御雷「……。(まさか、その話が知れ渡ってるとはな。)」

事を理解した影御雷は手加減はしない事を告げるが、相手のリサからこんなこと告げられて黙り込む。
とはいえ、影御雷が今世紀最強の二刀流剣士である情報は、彼の母の下で厳しい情報管制が敷かれているが、影御雷の正体を知る者達は少なくない(道経達でさえも、影御雷の正体を知る者達の1部である)

ーーーーーーーーーー

という訳で、影御雷とリサが決闘する事になった。
リサは早速左手に持っていた刀を抜き、影御雷は腰の右に差していた刀を抜き払い、リサに刀身を向ける。

生徒達はザワザワし始めた。
道経達もだ。

リサ「では! 」
≪キラッ‼︎≫

影御雷「参ります!」
≪ギラリッ‼︎≫

リサと影御雷の準備は万端。

ケイト「決闘始め!」

ケイトの一声で、決闘が始まった。


リサは刀を振りかざし、影御雷目掛けて突進する。
影御雷はと言うと…、

≪ギラリ……ヒュンッ!≫

腰の左に差していた刀を抜き、それを空高く投げる。

≪バッ!≫

そして、リサの斬り下ろしをバク転で躱(かわ)し…、

≪グルグルグル…ガシッ……ザザザッ!≫

空中回転している最中に、投げた刀を逆手で右手に持ち、着地したと同時に刀を構える。左膝を地面に付け、左手に持った刀を身体の右側に振りかざし、右手の刀を、左手に持った刀と平行になる様にして構える。
そして……

影御雷「二刀流…」
≪ズバッ!≫
影御雷「疾風(はやて)‼︎」

電光石火のスピードで突進してリサを斬り付けた、一瞬の出来事だ。

≪バタッ≫
リサ『……』

この一撃を喰らったリサは言葉も無く、その場に倒れ込んだ。
そして影御雷は……

≪ヒュン…ブンブンブンブン……ガシッ!≫

逆手に持っていた刀を再び空に投げた後キャッチして……

≪カチンッ!≫

2本共鞘におさめる。

ーーーー

『わあ〜〜〜〜‼︎』

その瞬間、生徒達から拍手と歓声が上がった。
教師陣からもだ。

道経「先輩カッコいいっス‼︎」

宗安「やっぱ俺達の先輩すげ〜‼︎」

徹「さすが俺達の先輩だ〜‼︎」

陽一「一撃で倒しちまった‼︎」

大輔「すっげえ〜‼︎」

その中でも特に道経達は興奮している。

ーーーーーーーーーー

興奮しきった生徒と教師を静かにさせるのに大分時間が掛かったが、入学式は何とか終了。
それから新入生達はそれぞれの教室に向かう。
編入した影御雷は2年1組に転入する事となった。

道経5人は、同じ1年3組。
だが女子生徒は寄り付かない。

ーーーー

一方の影御雷は放課となる度に女子生徒達が影御雷の席に集まり話題の種となっている。
中には彼女にして欲しいと言い寄った女子生徒もいたが断わった。だがその女子が泣き出した瞬間影御雷は動揺し、友達ならばいいと言った途端、その女子は泣き止んだ。

ーーーーーーーーー

そんな事が有りながらその日は終了、生徒は学生寮に向かった。
道経達5人は同じ部屋だが、影御雷の部屋は彼等とは別だ。

___________________

それから一週間後、道経の一声により、道経達5人の運命が変わることに…、 
 

 
後書き
次回、道経達が投獄。結果的に影御雷から嫌われる事に…。

疾風:乱月流剣術の基本技の一つ。高速で駆け抜ける体術"瞬足"に居合技の剣技"一閃"を組み合わせた技。乱月流剣術の基本となる技でこの技から派生したタイプは多数ある。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧