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リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”

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五十二話、一夏のデバイス、封じられた属性の実態

 
前書き
作者「テンションあがったのでもう一話描きました、其ではどうぞ!」 

 
「とりあえず、最初に魔力の適性とランクについて説明しよっか」

束が一夏のデータを一夏や龍也にも見えるように展開する

「まず魔力ランクだけどAA以上AAA未満といったところだね」

「……それって多いのか? 基準がよくわからないんだが」

「なのちゃん(なのは)、ふぇーちゃん(フェイト)に比べたら下だけど充分高いよ?ちなみに二人はAAAランク以上Sランク未満だよ」

束の言葉にほっとする一夏

「結構高いんだね」

「安心するの早いよ。魔導師ランクは魔力量だけじゃなくて技術能力を踏まえてのものだから、魔力ランクは目安だもん
実際、魔力量じゃなのはさん達より少ない人でも魔導師ランクは上の人もいるから」

「魔力量だけではなく、技術も必要ってこと?」

一夏の言葉に束は頷く

「適性術式は古代ベルカ。次にサイガ式、ミッド、近代ベルカの二つの適性はいまいち、というかミッドは適性がほとんど無いね」

「ただ古代ベルカ式との適性値は驚くほど高い……か。まぁ、一夏は体術の才能が千冬さんクラス、更に銃とかは苦手だけど投剣とかは得意だからな……妥当っちゃ妥当だな?……古代ベルカだけでも希少技能(レアスキル)扱いだな」

束と龍也の納得するような言い方に一夏は頭に?を浮かべる

「俺、ミッド式ダメなのか?」

「うん、ほら、お前ダーツは得意で射的苦手だろ?お祭りで見たけど」

「武器を介して遠距離攻撃すると苦手らしいね? いっくんひょっとしたら野球選手になれるかもよ?」

束の言葉に一夏と龍也は笑う

「あと、変換資質持ちだね」

「「へ?」」

「"雷"……変換資質"電気"の上位互換で全変換資質最速の変換資質……希少技能(レアスキル)認定されるレベルだね」

「……天撃で既に魔術でレアスキル認定されているのにか?」

「俺、レアスキルの塊になってるな……」

顔をひきつる一夏に「大丈夫、たっくんも同じだから」と笑いながら、束は操作する

するとデータが表示される、其と共に気を引き締めた

それを察し、一夏も新たに表示されたデータに向けられる

「次が一番重要……天撃の適性だよ」

その言葉と同時にある表示が出てくる

●○●○

織斑一夏

属性/練度(上限)
火/35(45)
水/05(30)
風/58(78)
雷/75(95)
光/10(55)
闇/18(31)
土/01(25)
龍(封)/15(100)
念(禁)/0(0)

●○●○

「此がいっくんの天撃適性だよ」

「土と水と闇が低いですね」

「代わりに雷、風、龍が高い、か……」

「そう言えばたっくん、龍ってどんな属性なの? 教えてくれないけど?」

束の言葉に一夏も興味が移る

「……あぁ、折角だし説明しても良いだろ」

そう言い、龍也は掌に……

ーバチチッ!!!バチッ!

漆黒の光を放つ天力球を出現させた

「それが……」

「龍属性?」

「そうだ。俺が最も得意とする天撃の属性……此れは『異質』な特性を秘めていてな……はっきりいうと天力といっていいのか解らない」

「どんな能力なんだ?」

「口よりも見せたほうが早いな……一夏、此に天撃をぶつけてくれ」

「?あぁ……天撃の……」

龍也に言われた通り、一夏は掌に火の玉を生み出し……

「火炎!!」

放つ!

その天撃は、

ーバシィ!

龍の天力球に命中・・・した瞬間、

ーバリッ、ボリッ、ゴキュッ!!

「え!?」

「た、食べた……?」

まるで食べられているかのように一瞬で消滅した

「これがこの『龍属性』の特性……こいつは外部から魔力等の"異能の力"を与えられると・・・それを食べてしてしまう」

「異能の力を食らう!!?」

「じゃあ、天力だけでなく、魔力も超能力も全部!!?」

「そうだ、しかも……"天撃の龍球・返"」

今度は・・・

ーゴアァァァァァ!!!!!!

「んなっ!!!??」

「さっきの天力!?」

もう片方の掌に先程よりも巨大な炎の球を出現させた

「っとまあ、こんなふうに取り込んだ力を強化して取りだし、使うことも可能ということだ……」

両手の天力球を消し、一通りの説明を終えた龍也

「そ、そんな力管理局に知られたら……」

「確実にロストロギアに指定されるな……しかも他の属性との組み合わせ次第でアルカンシェルと同じぐらいの威力も出せる……」

「じゃあ、龍也が使う"樹の滅竜魔法"も……」

「あれはこれと自分の変換資質を混ぜ込んで発動する。龍属性の天撃には"身体強化"もあるからな」

「そう言えば何人かリンカーコアを完全に破壊された犯罪者とか連れてきたよね?」

「あぁ、あれはムカついたから……まぁ、俺の腕が鈍るから普段は使用は控えているよ」

「「いや、頻繁に使っていたら大変だよ!!!」」

龍也の言葉に全力で叫ぶ束、一夏の二人だった……

●○●○

その後、一夏のデバイスによる要望等聞きながら一夏専用のデバイスの形を決めたのであった…… 
 

 
後書き
龍也「其では感想待ってます!」 
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