リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”
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五十三話、新たな家族との出会い
前書き
?「僕と兄さんが出会った時だね?」
龍也「そうだな……其ではどうぞ!」
一夏のデバイス作成から数日後、とある無人世界である組織の研究施設で龍也と篠之乃束の彼氏の、彼氏の佐々本勇樹(重要なので二回いう)がその組織の構成員相手に戦闘を繰り広げていた
「くらえ!"バブルバスター"!!」
「"フォトンバレット・サウザントシフト"!!」
『ギャアァァァ!!!!』
龍也の水属性砲撃魔法"バブルバスター"と勇樹の十八番魔法"フォトンバレット・サウザントシフト"を受けた相手は吹っ飛ぶ
それを見た勇樹はため息をつきながら呟く
「……弱すぎだろ、こいつら……」
[仕方がありませんよ、マスター……こいつらはどうやら研究員のようですし……それよりこの島で連中が研究しているっていう何かを早く見つけな いといけませんよ?]
勇樹のメイス型デバイス"エネミークラッシュ"(通商エネク)の声が相槌を打つ
「今式神達に探らせていますから、俺たちも探しに行きましょう……もしかすると強いやつもいるかも知れませんし……」
龍也の言葉に勇樹も頷き、二人は施設内の捜索を始めた
●○●○
捜索を開始した龍也達2人は30分ほどで施設の最深部にある扉の前にいた
どうやらこの中にこの施設の研究の成果があるようである……
「ずいぶん捜索に手こずりましたね……」
[まぁ……罠がありましたから……]
[たらいとか、ハリセンとか……]
「地味に痛かったな……」
勇樹の言葉に頷く龍也
「では……開けます」
龍也が扉を開くとそこは大きいホールになっていた。部屋の壁に沿って大型のパソコンがずらりと並び、部屋の中央には明るい緑色の液体の入った円柱型の巨大な水槽……
その中には酸素マスクに繋がれた龍也と同じぐらいの髪の長い男の子が目を閉じて眠っていた。どうやらこの施設での研究・開発は目の前の少年に対して行われていたようである……
「なんだこりゃあ・・・連中いったい何を・・・」
予想外の光景に驚く勇樹だったが、部屋を見渡していた龍也は少年の入った水槽の前に置かれていたとあるモノに目が移っ た
「ん? 書類……?」
それは一冊の書類……
其にはこう書かれていた……
"人造人間兵器作成計画"と
●○●○
「"人造人間……"」
[兵器作成計画!?]
龍也とウィルは驚き其に気付いた勇樹も近付く
「……此れって、時空管理局の上層部が昔考えた計画だった筈だぞ?」
「[え!?]」
勇樹の言葉に驚く龍也とウィル
「まぁ、流石に道徳的にマズイってことでお蔵入りになったやつだがな……」
ー俺水槽に入っている子を出すから
そう言って勇樹は水槽に向かった……
龍也は書類を読み進める
「製造No. 0……個体名、リュウ……オリジナル、"九重龍也"……って俺かよ!?」
[理由も書いてますね……"樹木"の変換資質を持ち、天撃という希少技能を操り、式神も扱うことが出来、尚且つ身体能力も同年代、下手すると全世代以上であることから……ですか]
龍也は更に読み進める
「"樹木"の変換資質を持つことが出来なかったが、代わりに別の変換資質"鋼鉄"を持っていることが判明……"鋼鉄"?」
[確か、実体型の魔法を得意とするものです、"ブラッティダガー"や"チェーンバインド"、"鋼の軛"が其です]
「あぁ……あの魔法か……どちらかと言うと捕縛系が得意なのか……」
そして読み進める龍也
「えっと……天撃、式神使いの才能は持っているかは不明……見た感じ持っているんだよな……」
[ロードは見ただけでわかりますもんね]
「まぁな……そして、リュウの見た目が女の子に見えるのは……」
[あぁ、そう言えば男の子にしては線が細いですもんね? 髪も長いですし……]
ウィルが言うようにリュウはどちらかと言うと男の娘のような見た目なのだから仕方がない
「……完全にこの施設の責任者の趣味である」
[…………]
龍也の言葉に無言になるウィルだった……
●○●○
その後、リュウはしばらくの間聖王教会の病院で治療を行い、退院と同時に九重家の養子になることが決まった……
後書き
リュウ「……」orz
?「リ、リュウさん!? 落ち込まないでください!」
龍也「シリカ、お前まだ出てくるな!?」
作者「因みにリュウが主人公のスピンオフ小説をソードアートオンラインとのクロスとして書くことを予定しています! 其では感想」
シリカ「待ってます♪」
作者「あ、俺の言葉……」
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