Monster Fusion
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
The first season ~人と獣~
第一章 【獣の勇者】
第三狩 《仲間になりたそうにこちらを見つめている.......?》
前書き
やっとこさ三話目か.......お待ちしてすみませんでした。またもや思い付いたネタをソッコーで文にしたのでおかしいところもあるかもしれませんがその時は指摘をお願いいします。少し短めですね。
それでは、お楽しみ下さい。
「.............行ったか?」
「あぁ、もう大丈夫だろ。」
恐暴竜たち(人間?)が立ち去って数秒後、大鳳は半人半火竜の状態で、周りを警戒しながら、
足で花煽を掴みながらその羽ばたく音を極端に小さく抑えながら、恐暴竜が作った地割れの中から出てきた。
大鳳は花煽を地に下ろし、自分も人間の姿に戻る。
大鳳が口を開く。
「....っは~~~!!!!!!危なかったなぁ.....生きててよかった~♪」
それに続いて花煽も口を開く。
「あぁ...上手くやり過ごせて良かったな、もし見つかってたら今ごろどうなってたか.......」
花煽は冷や汗を拭いながら言う。
そこに少し困ったような様子を見せながら大鳳はいった。
「ホントだぜ.........まったく、とんでもないことに巻き込まれっちまったぜ.........おかげで目的地の方角がわかんなくなっちまったぜ。ただでさえ遅れてるっつーのに。」
「ん?どこかに向かっている途中だったのか。」
「あぁ、ちょっくら"ハイダン"って町にな。」
「ん?ハイダンなら俺の今の拠点じゃねぇか。」
「なっ!?ホントか!?なら良かった連れてってくれよ」
大鳳は仲間になりたそうにこちらをキラキラした目で見つめている。仲間にしますか?
はい/いいえ
「いや何で某RPG風なんだよ!?作者知らねぇだろ!!!!」
花煽は作者に歯向かうという本当なら許されないことをした。しかし、作者はシカトして続ける。
「おい、何かメタいネタ多くねぇか?」
花煽は落ち着くため、一つ深呼吸した。
そして面と向かって大鳳に言う。
「あぁ、もちろんだ。むしろ、こちらから同行してもらいたいくらいだ。」
「良かった~♪......あ、そういや花煽はもう帰っていいのか?お前見たとこハンターだろ?クエストやんないでいいのか?」
「あぁ、それに関しては大丈夫だ。お前に出会う前にソッコー終わらしてたから。白兎獣。」
「あ、そう。じゃあ、早速ハイダンに向かいたいんだが。」
「あぁ、行こうか。」
そして、二人はハイダンに向かって歩きだした。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
~ハイダン~
村の出入り口をくぐるとそこは市場になっており、いまはもう夜だが、きらびやかな灯りがそこかしこに灯っており、昼間と同じように賑わっている。
花煽はとりあえず別れる前に助けてもらったお礼をしようと思い、酒場で大鳳にメシを奢ることにした。
二人はその市場を抜けて、村の中央広場の辺りまで歩き、適当な酒場に入った。
席に着き、適当な注文をした。
「着いたぜ、ここがハイダンだ。ようこそ。」
花煽はグラスを顔の辺りまで持ち上げる。
「おう、連れて来てくれてありがとな。」
大鳳は花煽のグラスに自分のグラスをぶつけ乾杯を交わす。
だが、グラスといってもガラス製ではなく木で出来た樽のようなものなので"ゴンッ"という鈍い音がするだけだ。
二人は、そのまま一気に酒を飲みほす......などというもったいなことはせずゆっくりと口に含んだ。
その後運ばれてきた料理でプチ宴会のようなものをした。
大鳳が普通のメシで大丈夫か心配だったが(モンスターになったりするから)、その心配は一切なく、キレイに全てをたいらげた。
支払いを済ませ、店の外にでる。そこに大鳳が口を開く。
「んじゃ、ここでお別れかな?メシ奢ってくれてありがとな。」
「いやいや、助けてもらったんだ。このくらい当然だ。ホントありがとう。」
大鳳は満面の笑みでそれに答えた。そしてその顔のまま言った。
「ホント、初対面じゃねぇみたいだな、俺たち。何かまたお前とは近いうちに会える気がするぜ。」
花煽もその笑みに負けず劣らずの笑顔で答えた。
「あぁ、そうだといいな。........それじゃ、また会おうぜ。秋炎!」
大鳳.....もとい秋炎は少し驚きを表したが、すぐに元の笑顔にもどり、
「ああ!!またな!!!涼!!」
そして二人は固く握手を交わす。その時花煽は本当に聞きたいことを聞いてないことに気付いた。
「なぁ、秋炎、お前はいったい何なんだ?」
「あ、俺か。俺はな、『Monster Fusion』だ」
「Mons...?」
それを最後に秋炎は手を放し、手を振りながら笑顔で人混みに消えていった。
花煽はそれを見送ったそしてあることを思い出した。
「あ、クエストの報告してなかったな。」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
花煽は、集会所に戻ってきた。もう夜遅いので他のハンターの姿は見れない。
「んまぁ.....当然か....」
花煽は頭をかきながらカウンターの方へ向かう。この集会所では受付嬢に言わなくても、手配書にハンコを押せば自分でクエストを達成したことになるのだ。
花煽は当然受付嬢はもう居ないもんと思いながら、カウンターに向かっていた。だからそこに彼女が居たことにとても驚いた。
「........うおっ!?」
そこには机に突っ伏して寝息をたてている女........花澤 小咲がいた。
別に、受付嬢が一晩中カウンターにいるのはたまにあることはあり、花煽はそれには対して驚きはしなかった。
が、花煽は驚いたのは小咲のあまりにも、無防備だったからである。
こんな年頃の女の子、二十歳位であろう(年を聞くのは失礼なので予測)が、一人で誰でも出入りができる集会所で寝ている。しかも、たまに「うにゅう......」とかそういう寝言のようなことを言って少し笑みを浮かべている.......
((..........可愛い過ぎるだろっっっ!!!!!!!!))
そう。今花煽のような純粋·健全な青年でも理性を保っているのがやっとなのに、それをどこぞの変態野郎がこの天使の笑顔を見ようものなら、一大事である。
花煽は寝ているところを邪魔するのには、少し気が引けたが、このままじゃ、さっき言ったように危険だし、なにより、根本的に、こんなところで寝ていたら風邪を引きかねない......そこで起こすことにした。
「お~い、小咲さ~ん。起きてくれ~。」
しかし、声をかけても起きる気配はない。ただ安定の「うにゅう.....」がかえってくるだけだ。
「しょうがないなぁ......」
花煽はゆさぶって起こそうと手を伸ばした。あと数ミリで手が届くところで花煽は"待てよ"となり、手を止めた。
というのも花煽の脳内でこんな方程式が出たからである。
ゆさぶる→手が触れる→起きる→誤解が起きる→セクハラ容疑=?
「何も手段がありまっせーーーーん!!!!!!!!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「ん......ふにゃわ~.......」
小咲は目を擦りながら体をおこす。ここは集会所のカウンター?
「確か私は涼ちゃんが帰って来るのを待ってたような.....?」
小咲は自分が寝てしまったことに気付いた。
「あちゃ~、寝ちゃったかぁー。.......ん?」
小咲に疑問は浮かぶ、それは一晩寝ていたのにもかかわらず、少しも体が冷えてないのだ。むしろ温かいぐらいだ。とその時自分の肩に何かがかかっているのに気づいた。それは緋色のコートだった。そう、ちょうどこういうコートを花煽は着ていた.......
「...って、え!?」
小咲は周りを見まわす。そして、カウンターの一番端、そこに彼はいた。
壁に背中を預け、静かに寝息をたてている。その顔は、前日見たときには笑みで分からなかったが、上手く表現出来ないが....一言でいうと、そう。
(.....何これ、めっちゃかっこいいんですけど!?)
しかもコートを自分にかけてくれていたのだ。それが小咲には恥ずかしくも、嬉しかったりもした。いや、完全に嬉しかった。
そのため顔は結構赤くなっていることは自分でも分かった。
しかし、いくら男といえども、こんなところで上着も無しに寝てしまっては風邪をひいてしまいかねない。
そこで小咲は恥ずかしいが平静を装いおこすことにした。
「涼ちゃ~ん。朝ですよ~♪」
「......ん、朝?.........え、寝ちゃってた!?」
「おはよう?いつ帰ってきたの?」
花煽は少しボーッとしながらも答えた。
「えと.......小咲は寝てた。」
「え!?寝顔見られちゃった!?」
小咲は赤面した。
「いや、当然でしょ。」
そこで寝起きの顔を見合せ二人は大笑いした。
そのとき花煽はアイツのことを思いだした。
「そうだ!!小咲!!面白い土産話があるぞ!!」
「えっ?なになに!?」
そこで花煽は一呼吸おいて言った。
「あれだよ、半分人間で、半分モンスター......『Monster Fusion』をみて友達になったんだよ!!!!!!」
そしてそこからまた夜まで花煽はアイツの話を小咲に話尽くした。
後書き
ちょっと、最後ラブコメ方面に迷走してた気が.......何でこうなったか作者自身分かっておりません。←
今回、私にしてはギャグが極端に少なかったかもしれません。
M.Fを見てくださってありがとうございました。
感想、意見、お待ちしております。
次はIDの方を投稿すると思います。
それでは、また、次回。以上火蝶 烙でした。
ページ上へ戻る