監獄学園 theオリジナル
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
プロローグ
前書き
入学式直前までを書きます。
2011年、東京都郊外の私立八光学園。首都圏有数の進学校であり、女子校。しかし、この年から男女共学となったため、男子生徒は、新入生5人と編入試験に合格した彼等の1つ先輩1人の計6人、それに対して女子生徒が1016人となった。この圧倒的な差は何であろうか?
まぁ、それはさておき……、
____________________
八光学園入学式前日。東京某所の剣道場。
闥「影御雷、八光学園への入学が決まったそうじゃないか。おめでとう。」
影御雷「ありがとうございます、父さん。」
ここは、宮本 武蔵の二刀流から発展した流派を持つ乱月式剣術、その道場である乱月剣道場。
その師範の闥(たち)と師範代で息子の影御雷が話しをしていた。
ーーーー
闥「それにしてもいいのぉ〜……。」
影御雷「何がです?」
闥「八光学園と言えば、去年まで女子校だったそうじゃないか。
お前の同級生は今頃、お前が八光学園に編入した事に嫉妬の念を抱いているだろうな。」
影御雷「父さん、何鼻の下を伸ばしているのですか?
第一、八光学園は厳格が厳しいので知られているのをご存知無いのですか?」
闥「いや、知らない訳ではないが……」
影御雷「父さんみたいな鼻の下を伸ばす様な男子が入学したら、速攻で退学になるでしょうね。』
闥「そんなに厳しいのか、あそこは?」
影御雷「そうですよ。
何せあそこは、首都圏有数の進学校ですからね。」
闥「そうか……。」
八光学園について話しをしている2人。特に影御雷、口ぶりから察するに八光学園の事を知っている様だ。
ーーーー
影御雷「それにしても、あの面接官……。」
闥「面接官がどうかしたのかね?」
影御雷「実は面接の際、面接官が変な事を聞いて来たのですよ。尻がどうのこうのって……。」
闥「確かに、それは変な面接官だな。それで、一体何て答えたんだ?」
影御雷「“面接ですので真面目に質問して下さい。”っとキッパリ言ってやりました。」
闥「そうか、お前はあの一件以来、下心が無くなったからな……。」
影御雷「何か言いました?」
闥「何でもない。」
と言う様な場面もあった。
変な面接官で察しがつく人もいるかもしれないが、その面接官の正体は理事長のことである。
____________________
2011年4月7日。八光学園入学式当日。
八光学園に入学する事になった生徒達は喜びに満ち溢れていた。
ただ1人を除いて…、
影御雷「はぁ〜……。」
影御雷はため息をついていた。理由は読者にも検討がつくかもしれないが、八光学園に入学したのが己の後輩の道経達5人と編入試験に合格した自分の計6人である事だ。
おかげで…、
「あの男子って、この学園に入学した男子生徒じゃない?」
「違うって、編入試験に合格して、2年生として編入したって言う人よ。」
「えっ?
じゃあっ、あの人って、私達の1つ先輩って事になるの?」
「そう言う事になるわね。」
「大丈夫かなあの人、帯刀何かして怖そう。」
「でも噂によると、下心の欠片(かけら)も無いそうだよ。」
「何でも面接の時、面接官を務めた理事長の下ネタ発言を止めさせたそうだよ。“真面目に質問して下さい。”って言ったらしいよ。殺意のオーラを放出しながら……。」
「嘘だ〜。」
「本当だって、相当の潔白らしいよ。下ネタ発言する人には容赦しないそうだから。」
「へぇー。」
「だったら、安心出来るわね。」
話題の的となっていた。特に影御雷の事だ。女子生徒の1人が、帯刀している所が怖いと言った。この時、影御雷は日本刀を腰の左右に1本ずつ差している。
普通なら銃刀法違反で逮捕されるが、彼が許可証を所持している事と、彼の母が国家公務員である為か、警察等からのお咎めは一切無かった。
ーーーー
その時…、
?「先輩〜‼︎」
影御雷「?」
誰かが影御雷を呼び止めた。
影御雷が声のした方を向くと、そこにいたのは影御雷の後輩の道経,陽一,宗安,大輔,徹の5人であった。
影御雷「何だ、お前等もここに入学したのか?」
道経「はい」
宗安「有名な進学校ですからね。」
陽一「せっかく今年から共学になったそうですし、これを機に彼女を作ろうと思いまして。」
影御雷「いや、お前に彼女は出来っこないよ。」
陽一「ちょっと先輩‼︎
それは流石に無いでしょ⁉︎」
大輔「先輩、そろそろ入学式が始まりますよ。」
影御雷「何、もうそんな時間か?ここは校則が厳しいから、サッサと体育館に急ぐか。」
徹「ですよね〜……。」
っとコミカル的な会話もあったが、大輔の言葉に彼等は体育館に急いだ。
ーーーー
八光学園初の男子生徒6人に待ち受けているのは一体……
後書き
次回、入学式の内容を紹介。
影御雷が表生徒会の副会長に牙を向ける。
ページ上へ戻る