転生とらぶる
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0980話
「で、で、どうだったのよ? 初めてのアクセル君との夜は」
朝起きて、照れた様子の円と2人で話していると――身体の具合を聞いたら思いきり抓られたが――既にルーチンワークの如く茶々丸によって風呂の準備が整っていると言われ、昨夜の件で色々と汚れていたのを洗い流して円と合流。その後、朝食を食べる為に食堂へと向かったところ、俺達が姿を現した途端に早乙女と朝倉が目を光らせながら近寄ってきた。
まぁ、俺じゃなくて円の方に行ったので、取りあえず女同士の話し合いには近づかない方がいいだろうと判断して、あやかや千鶴がいる席へと避難する。
ちなみに、さすがに30人以上もいる場所で1人ずつの朝食の用意が大変だったのか、基本的に食事はバイキング形式となっている。
どちらかと言えば食事の用意云々って訳じゃなくて、3-A組からの要望でこんな感じになっているというのが正確なところらしいが。
「アクセルも何が楽しくて女と一緒に過ごすのやら……正直、理解出来んわ」
どこか呆れた様に呟くのは、千鶴やあやか、美砂、夏美といった面子と一緒のテーブルに着いていた小太郎だ。
この面子が揃っているのはそれ程珍しい事ではない。俺がこの世界に迷い込んでいた時は、美砂以外一緒の部屋に住んでいたんだし。
尚、当然の事ながら今の小太郎はもうあの女子寮を出て、きちんと男子寮に入って自分の部屋を持っている。
千鶴としては色々と心配だったんだろうが、さすがにあの状態で小太郎1人だけが部屋に残るというのは我慢出来なかったらしい。
で、部屋が違った美砂がここにいるのは、やっぱり俺との関係からのものだろう。
……そう言えば美砂と仲のいい桜子の姿が見えないが……あ、いた。大河内達と一緒にテーブルで食べているな。
そんな風に周囲を見回しつつ、俺は料理の置いているテーブルから取ってきたサンドイッチを始めとした料理や紅茶をテーブルに起きつつ口を開く。
「まぁ、今の小太郎にはまだ思春期が来てないみたいだから分からないが、そのうち分かるようになるさ」
「オホホホ。そうね、でないと夏美ちゃんも色々と大変でしょうし」
「ごぶっ、ちづ姉!?」
野菜スープを飲んでいた夏美が、思わず口から吐き出す。
それでも誰もいない方へと吐き出したのは、色々とナイス判断だったと言えるだろう。
茶々丸の姉妹が早速掃除しに来ているのに礼を言いつつ夏美の視線は小太郎へと向けられるが、その本人は何が理由でこうなったのか分からないまま首を傾げ、料理を食べている。
「んあ? 夏美ねーちゃん、どうかしたんか?」
「いやいや、何でもないわ。小太郎君は安心してご飯食べててちょうだい」
「まぁ、言われんでも飯は食うけど」
そんな風なやり取りをし、ほっと安堵の息を吐く夏美を眺めていると、海草サラダを食べていた美砂がこっちに流し目を送ってくる。
「で、アクセル君。円はどうだったのよ? それなりにいい身体してたでしょ? 胸は大きいって程じゃないけど、美乳にげふぅっ!」
言葉の途中で飛んできた炎の玉が美砂の顔面へと命中する。
まぁ、炎の玉とはいっても温度自体は体温と殆ど変わらないような低温だった為か、火傷とかはなかったらしいが。
そうして炎の飛んできた方へと視線を向けると、そこにはシースルーの紫の衣装に身を包み、アーティファクトの純炎の涙を身につけた円の姿があった。
頬を真っ赤にしながら手の中に炎の玉を生み出している。
「ちょっと、いきなり何するの!」
「何するじゃないわよ! 美砂こそなんて事を口走ってるのよ!?」
がーっと言い合いをする2人に、周囲からはいつもの如く野次の声が掛けられ、それぞれに食券を賭けていく。
3-Aでは当たり前の光景だったが、普通であればこの賭けが成立するのはあやかと神楽坂の喧嘩なので、どこか違和感があるな。
「はぁ……あの姉ちゃん達2人もかなり強いなぁ」
小太郎のどこか感心したような声を聞きつつ、小さく苦笑を浮かべるのだった。
「全く、ああいう話はせめて周囲に人がいない場所でやってよね」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ。にしても、円がここまで照れ屋だったなんてねぇ……6年近く付き合ってきたけど気が付かなかったわ」
朝食が終わってから数時間。ようやく落ち着いた2人は、皆と一緒に昨日と同様砂浜へとやって来ていた。
視線の先では3-Aメンバー達がビーチバレーをしており、2日続けての海での卒業パーティだというのに、全く飽きた様子がない。
長瀬辺りが鳴滝姉妹によってリクエストされ海の上を走っているが……この辺に関しては既に驚くべき事でもなかった。
こうして見ると、皆がそれぞれ思い切りこの卒業パーティを楽しんでるんだよな。
まぁ、それも当たり前か。卒業パーティは全部で5日の予定であり、今日は既に4日目。となると、残りは今日を入れても2日しかない。
つまり、中学入学から6年――小学校から一緒だった者達にすれば12年――ずっと一緒だった皆との別れがすぐそこまで迫っている事になり、だからこそ今を精一杯楽しもうとしているのだろう。
……もっとも、普通なら5日間も卒業パーティをやり続けられるというのが有り得ないんだろうから、かなり恵まれているんだろうが。
いっそ、ホワイトスターの魔法区画にある魔法球を提供しても良かったかもしれないな。あれなら単純にこのエヴァの魔法球の倍の時間的な余裕があるし。
ただ、あの魔法球は技術班の巣窟となっているうえに、この海みたいなバカンス用として使うのには向いてないしな。
そんな風に考えていると、不意に背中に柔らかい感触。
そちらへと視線を向けると、そこではビキニの水着を身に纏った美砂が俺の背中へと抱きついていた。
俗に言う、当ててんのよ状態だ。
グニュリとした柔らかさを背中で感じつつ、美砂へと声を掛ける。
「何だ急に?」
「えへへ。嬉しいでしょ? まさかこの私の胸の感触を味わいながらも嬉しくないなんて言わないわよね?」
「それは勿論嬉しくないとは言わないけどな」
その言葉に、更に平均と比べると十分以上の大きな胸を押しつける力を増す美砂。
「これまでの流れで大体分かるでしょ? 昨日は円だったんだから、今日は私がアクセル君に抱かれる番だからね」
「大声でそういうことを言うなよ」
美砂の言葉を聞いていたのだろう。砂浜で遊んでいた他のメンバーがこちらに視線を向けてくる。
「まさか私達の中で最初に経験するのが、いいんちょとかのグループだとは思わなかったよね。……しかも全員。色んな意味で伝説に残りそう」
「寧ろ、結局高校を卒業するまでクラスの中で誰も恋人がいなかったってのが色んな意味で驚きよ。こうしてみる分にはレベル高いのが揃ってると思うんだけど」
「いや、寧ろだからこそじゃない? レベルが高すぎて高嶺の花には手を伸ばしづらいとか」
「……お前等、現実を見ろよ。確かに色んな意味でレベルは高いのかもしれないが、恋人にするなら内面も……」
「千雨ちゃんしゃらーっぷ! それ以上は駄目。言っちゃいけない! 朝倉!」
「はいよ!」
早乙女がそう告げつつ、長谷川の口を押さえて言葉を封じる。
確かにこうしてみる分にはレベルが高いんだけどな。それでも高校を卒業するまで誰もその手の経験がないってのは、ちょっと驚きだった。
「まぁ、中にはああいう子もいるんだけどね」
相変わらず俺の背中に抱きつきながら美砂が指さした先には、2人で砂の城を作っている宮崎とネギの姿が。
どちらもそれとなく照れくさそうにしている辺り、意外といいカップルなのかもしれない。
……進展は望めそうにないが。
ネギも紳士だとか言うが、それは逆に考えれば宮崎に手を出さないという事を意味しているような気がする。寧ろ宮崎の方がリードしないと、男女の仲的な進展はないだろうな。
「ね? ネギ君と本屋ちゃんのやり取りは見ていて微笑ましいでしょ?」
「それは否定しないけど、あの2人の仲が進展する事ってあるのか?」
「さて、どうかしら。まぁ、ネギ君はまだそっち方面に対して興味が薄いみたいだし、あの2人が進展するのはもう少し先の話でしょうね。……アクセル君みたいに、色事に対しての興味が高ければ、もうパクリといかれていてもおかしくないんだけど」
ぎゅうっと力を込めて、より俺に密着してくる美砂。
その身体の柔らかさを余す事なく堪能していると、再び飛んでくる炎の玉。
美砂としてもそんな一撃が飛んでくるのは予想していたのだろう。あっさりと魔力の籠もった拳で炎の玉を弾く。
朝と同様に炎の威力自体が殆どないようなものだからこそ、咄嗟に出来たんだろうが。
「ちょっと何するのよ」
「何するのよじゃないわよ。今はまだ夜じゃないんだから、妙な雰囲気を出さないの。ほら、あっち見なさい」
そう告げた円の視線の先では、頬を真っ赤に染めた古菲の姿が。いや、古菲だけじゃなくて桜咲や長谷川、神楽坂の姿もある。
どういう組み合わせだ? ああ、ネギパーティの面々か。
「何よ、自分が先にアクセル君に抱かれたからって、自慢してるの?」
「誰もそんな事を言ってないでしょうが。時と場所を弁えろって言ってるの。……そっちの2人もなんで美砂に注意しないのよ」
円の視線が、俺の近くで笑みを浮かべて会話をしていたあやかと千鶴の方へと向けられる。
円があやかや千鶴に注意するという珍しいやり取りを見ていると、未だに背中から抱きついていた美砂が、俺の耳元でそっと囁く。
「アクセル君、今夜楽しみにしているからね」
そして頬に当たる柔らかな唇。
「あーっ! 柿崎がアクセル君にキスしてるよ!」
そんな声と共に、ワーワーキャーキャー騒ぎながらその日は賑やかに過ごすのだった。
ノックと共に、聞こえてくる声。
「アクセル君、いる?」
夕食を終え、後は寝るだけとなっていた部屋に響いたのは、前もっての予想通りに美砂の声。
扉を開けると、そこには薄い青のネグリジェに身を包んだ美砂の姿があった。
当然の如くシースルー状態で、ネグリジェの下に着ている下着までしっかりと見えている。
そんな姿を俺に見せる美砂だが、特に恥じらう様子もなく……寧ろ見せつけるかのように胸を張る。
「お前、少しは恥じらいってものをだな……」
そんな美砂を見て、思わずそう言葉にしてしまった俺は悪くないだろう。
だが、美砂はそんな俺に対して拗ねたように口を開く。
「あのねぇ。別に私だって恥ずかしくない訳じゃないし、露出狂って訳じゃないのよ? アクセル君が相手だから、こうして恥ずかしいのを我慢して見せているんじゃない。もしここにアクセル君以外の男がいたら、それこそフルボッコにしてるわよ」
そう告げる美砂の頬は、確かに恥ずかしさを我慢しているのだろう。薄らと赤く染まっている。
「……悪かったな。なら、早く部屋に入れ。俺もお前のそんな姿を他の男に見せたくないし」
「もう、馬鹿な事を言って。大体、今この魔法球の中にいるアクセル君以外の男って言ったら、ネギ君達だけじゃない。あの2人とアクセル君が本気で戦ったりしたら、ここが崩壊するわよ? ……まぁ、それでもアクセル君の独占欲は私としても気持ちのいいものがあるけどね」
照れたような笑みを浮かべつつ部屋に入ってきた美砂は、そのまま真っ直ぐベッドの上へと移動して、腰を掛ける。
「アクセル君との約束から、もう3年ちょっとか。長かったようで短かったわね。……まぁ、最初の1年半は他の世界に行って全くいなかったし。しかも戻ってくれば戻ってきたで、シェリルみたいな新しい女を連れているしね」
微妙に責めるような流し目を向けてくる美砂に促されるように、俺もまたその隣へと座って肩を抱き寄せる。
「そうだな、正直今ではもう女好きって言われてもそれを否定する事は出来なくなった自分に驚いてる。けど……いいのか? ここで俺の女になるって事は、自然とこれからも仲間が増えていくかもしれないんだぞ?」
「ふふっ、まぁ、アクセル君を私1人のものに出来るなんて最初から思ってないわよ。それに……レモン達から色々と話は聞いてるもの。正直、アクセルの夜の相手を1人や2人でやろうものなら色々と壊れるって……」
その言葉は美砂にしても色々と恥ずかしいものがあったのだろう、視線を逸らす。
一応美砂は3-Aの中でもその手の話に興味津々だったと思うが、やはり実際に行うとなると色々と照れくさいのか。
だが、やがて自らに気合いを入れるかのように深呼吸し……俺の方へと顔を近づけ、唇を重ねてくる。
「それに、私は他の誰でもないアクセル君を愛しているの。だからいつまでも……それこそ永遠に一緒にいたいって思うのは間違っていない筈よ。……はい」
そう言って差し出してきたのは、左手。
それだけで何を求めているのかは明らかだった。
空間倉庫から時の指輪を取り出し、美砂の左手を握り……その手の甲へとそっと口づける。
「きゃっ!」
小さな悲鳴を上げて責めるような視線を向けてくる美砂に、もう一度唇を重ね……今度こそ本当に左手の薬指に時の指輪を嵌める。
「これで、私はアクセル君と永遠に共に……」
「ああ。覚悟しろよ? 俺は嫉妬深いから絶対に手放してやらないからな」
「……うん。手放さないで。そして、私にアクセル君の女だっていう証を刻み込んで頂戴」
そう呟く美砂の唇を再び塞ぎ、そのままベッドへと押し倒すのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1167
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