転生とらぶる
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0979話
「いや、何て言えばいいのかしら。昨日はいいんちょ、今日は那波さん。……あんた、どれだけ女好きなのよ?」
どこか呆れた様な表情で呟くのは、当然の如く神楽坂。ジト目を俺に向けてくる。
その視線から逃れるように神楽坂の顔から身体へと視線を向けると、そこには水着に包まれた肢体が存在していた。
まぁ、それも無理はない。ここはエヴァの別荘の中にある海なのだから。
ホワイトスターにある別荘の方にも、海を用意すべきか?
ただ、研究所がメインとなっている以上、潮風やら何やらの悪影響が強すぎるだろうな。
水中用の機体を開発する分にはいいんだろうけど。
ともあれ、卒業パーティ3日目は、こうして海でのバカンスと相成った。
「……アクセル君。私と一夜を過ごした翌日にアスナさんの水着姿に目を奪われるのって、失礼じゃないかしら?」
俺と一緒にビーチパラソルの下にいた千鶴が、そう告げつつ俺の脇腹を抓ってくる。
千鶴の言葉を聞いた神楽坂は、ビキニに身を包んだその身体を俺から隠すようにして抱きしめ、背後へと跳躍する。
おお、なかなかに鋭い動きだな。
そんな風に感心している俺に向かい、顔を真っ赤にしながら神楽坂が叫ぶ。
「ちょっとアクセル!? あんたもしかして本当に私も狙ってる訳じゃないでしょうね!? 言っておくけど、私はあんたみたいな女誑しは好みじゃないんだから!」
「いや、別にそんなつもりはないけどな」
そう言いつつも、神楽坂の水着姿というのは間違いなく称賛に値するものだった。元々中学時代からスタイルは悪くなかった神楽坂だ。それが高校に入った3年で、よりその女らしさを増している。
聞いた話によると、神楽坂も他の面子同様にこの3年間で相当な人数から告白されたらしい。……まぁ、それは当然同年代であり、年上好み……もっと正確に表現すれば、あやか曰くオジコンである神楽坂の眼鏡には適わなかったようだが。
ただし、称賛に値するのと狙っているというのをイコールで結ばれてもちょっと困る。
「そ、それはそれで女としてのプライドが傷つくわね。……じゃなくてっ、あんたがいいんちょや那波さん、柿崎や釘宮とそういう関係だっていうのは知ってるけど、幾ら何でもいいんちょとその……一夜を共にした次の日に那波さんとなんて、節操なさ過ぎるでしょ!」
がーっと叫んでくる神楽坂。
当然だがそんな風に叫んでいる以上は周囲に丸聞こえであり、海で泳いでいる者達以外は興味津々の視線をこっちに向けている。
「アスナさん。この件はあやかも承知している事よ」
俺の隣で話の成り行きを見守っていた千鶴がそう口にする。
その言葉が予想外だったのだろう。神楽坂はポカンと口を開けて千鶴へと視線を向けていた。
数秒程で我に返り、思わずといった様子で尋ねる。
「それ、本当?」
「ええ。そうよね、あやか」
千鶴が呼びかけたのは、神楽坂の後ろからこっちに近づいてきているあやか。同時に、その左右には円と美砂の姿もある。
「その通りですわ。この件に関しては、アクセル君の従者である私達が前もって決めていました。だからこそ、卒業パーティの場所としてエヴァンジェリンさんの魔法球を提供して貰ったのですから」
「さすがにそこまで堂々と言い切るのはちょっと照れるんだけど……こういうのって、普通はもっと隠さない?」
「そう? なら今日は円の代わりに私の番にする? 私はそれでも全然いいけど」
「それはない」
あやかと美砂、円の言葉を聞きながら、今日は円の番なのか……とふと納得してしまう。
そんな俺の視線に気が付いたのだろう。セパレートタイプの水着にその魅力的な肢体を包んでいる円が、薄らと顔を赤くしながら慌てたように口を開く。
「あ、その、ちょっ、ちょっと、アクセル君。あんまりイヤらしい目で見ないの!」
「まぁ、アクセル君も男だしねぇ。ほら、円はアクセル君に見られるのが嫌みたいだから、私の水着姿を堪能してよ」
そう告げ、ビキニタイプの水着を着ている美砂が自分の身体を見せつけるように砂浜で四つん這いになりながらポーズを取る。
何だったか……そうそう、確かムウから教えて貰った雌豹のポーズとかいう奴だ。
「ちょっ、美砂!?」
「何よ、別にアクセル君には後で全部見せる事になるんだから、これくらいいいじゃない」
「ちょっとは慎みってものを……」
「アクセル君以外は女だけのここで、慎みも何も……」
美砂がそう告げた、その時。
「お、いたいた。ネギ、アクセルがいたで!」
「あ、本当だ。アクセルくーん。久しぶりーっ!」
そう告げながら、小太郎とネギの2人がこちらへと走ってくるのが見えた。
そんな2人を見て、円は未だに雌豹のポーズを取って胸を強調している美砂の頭を軽く叩く。
「ほら、アクセル君以外の男が来たからさっさと立ちなさい」
「えー……アクセル君以外の男って言ったって、ネギ君と小太郎じゃない」
「い・い・か・ら!」
美砂にしても、さすがに今の状態の円に逆らうのは不味いと判断したのか、そのまま立ち上がる。……その際にも胸を強調する姿勢を取りながら、俺に見せつけるのは忘れなかったが。
「あらあら、あの2人も元気ですね」
千鶴は笑みを浮かべつつ、俺の隣でネギと小太郎の2人がこっちに向かってくるのを眺めていた。
「まぁ、あの2人も今日を楽しみにしていたみたいですからね。……それより千鶴さん。身体の方はその、大丈夫ですの?」
あやかが千鶴とは反対の方向に座りながらそう尋ねる。色々と生々しい話をしているが、出来ればそういう話は俺のいない場所でやって欲しい。
まさか3-Aメンバーの中でもそんな風な話をしているんじゃないだろうな?
そんな風に考えていると、小太郎がこっちに向かってきて……そのまま跳躍し、こっちに向かって跳び蹴りを放つ。
3年経って以前よりも格段に威力の増した蹴りだったが、別に本気で仕掛けてきている訳ではない。気を使われている訳でもないその蹴りを受け止め、思わず呆れたように呟く。
「一体何の真似だ?」
「挨拶や、挨拶。実際、こうしてアクセルに会うのも久しぶりやから、今の俺の実力を見せてやろうと思ってな」
蹴りの足を俺に捕まえられた状態のままそう告げる小太郎。
小さく溜息を吐き、そのまま近くの砂浜へと放り投げる。
「おいっ、ポイ捨てすんなや!」
「うるさい。いきなり飛び蹴りを放ってきた方が悪いだろ。……ネギも、久しぶりだな」
「うん。でも、いいんちょさん達からアクセル君の話はよく聞かせて貰ってたから、あんまりそういう気はしないんだけど」
「そうか。……ん? そう言えばカモはどうした?」
いつもならネギと一緒に行動をしているカモの姿が見えなかったので尋ねたのだが……
「カモ君は……ちょっと刀子先生にお仕置きを……」
どこか遠い目をしながら、そう呟く。
まぁ、カモの性格や性癖を考えれば、何をしたのかは大体想像がつく。特に葛葉は色々な意味で真面目な性格だからな。
……そう言えば一般人の恋人がどうこうって話を聞いたんだが、その辺はどうなってるんだろうな?
カモが捕まったのはその辺が理由か?
「それはともかく……皆さん、高校卒業おめでとうございます!」
これ以上カモの話をするのは危険だと判断したのだろう。ネギは近くにいた3-Aのメンバーにそう告げながら大きく頭を下げる。
少し離れた場所では、砂浜の上に尻餅をついていた小太郎が心配して見に行った夏美にそっぽを向きながら花束を渡していた。……小太郎らしくない行動だが、花束のセンスから考えてネギのアドバイスだろう。
あの2人は何だかんだ言っても色々と仲が進展してるっぽいし。
昨夜、千鶴が寝物語で嬉しそうにその辺を話していたので、大体理解していたりする。
小太郎の場合は恋愛云々じゃなくて、親しい姉ちゃんって感じらしいんだが……その辺はこの先何年かして女に興味を持つようになれば自然と変わってくるだろう。
そんな風に考えていると、宮崎や綾瀬、早乙女といったお馴染みの面子と話していたネギがこっちに近づいてくる。
「アクセル君、その……いいんちょさんや那波さん、釘宮さん、柿崎さんの事……よろしくお願いします」
その言葉と共に頭を下げるネギ。
少し意外そうな表情を浮かべてしまったのは、おかしくないだろう。
何しろ宮崎からの告白に関しても物凄く悩んでいたネギだ。てっきり1人に絞れとか何とか言われるのかと思っていたが……
だがその辺を聞くと、戻ってきたのは恥ずかしそうな笑みだった。
「僕も最初は絶対そうした方がいいと思ってたんですけど、いいんちょさん達を見ていたら必ずしもそういう訳じゃないかなって。それで幸せな未来を築けるのならいいと思います」
「へぇ……」
暫く会わなかったが、随分と大人な考えになったな。
それでも色々と思うところはあるらしく、紳士的に云々、他の世界の紅茶云々、コーヒー派に対して押され気味云々といった話をしているうちに、ふと造物主の話題になる。
「まだ追っているのか?」
「ええ。……ただ、手掛かりが全く掴めない状態なんですけどね。フェイトからも情報を貰ってはいるんですけど……」
そこで嫌そうな表情を浮かべる辺り、この2人の相性はかなり悪いんだろう。
「まぁ、グレートグランドマスターキーを奪われた以上は下手な真似を出来ないってのもあるんだろうな」
「でしょうね。それに……もしかしたら魔法界の存続が現実味を帯びてきているのも影響しているのかもしれません」
「ブルーマーズ計画か」
「はい。ただ、それでも僕は追うのを諦めませんけどね」
「だろうな」
造物主云々とかいう前に、その造物主が使っているのがナギ・スプリングフィールドの身体だ。ファザコン気味な程に父親が大好きなネギにしてみれば、それを放っておくという選択肢を選ぶ訳にはいかないんだろう。
「ま、頑張れ。手伝える事があったら手伝うから」
「はい!」
元気よく返事をし、その日は小太郎やネギも含めて海で泳ぎ、砂遊びをし、バーベキューをしたりして過ごすのだった。
夜、今日は少し目先を変えるという事で、茶々丸ではなく四葉の作った料理で皆が満足してそれぞれの部屋に戻った後、俺はベッドの上で雑誌を読みながら扉がノックされるのを待っていた。
昼の話から誰が来るのかは分かっていたし、既にあやか達の中で話し合いがあった事、更にはあやかを抱いた時にレモン達とも話を付けていたと聞いていたからだ。
そして……コンコン、というノックの音が部屋に響く。
雑誌を空間倉庫へと戻し、扉を開けると、そこには俺の想像通り、照れで顔を真っ赤にした円があやかや千鶴と同じシースルーのネグリジェを身に纏って立っていた。
違うのはネグリジェの色だろう。白のあやか、黒の千鶴ときて、今回の円は赤。
当然薄いネグリジェであるが故に、その下……下着についても半ば透けて見えている感じだ。
「ちょっ、あんまり見ないでよね!」
「いや、見せるために着てきたんだろ?」
「そ、それは……もうっ、いいから部屋にいれてよ。事情は知られているとしても、あんまりこんな姿を人に見られたくないんだから」
そう言われ、確かにそれはそうだと扉を開けて円を部屋の中へと招き入れる。
ちなみにネギと小太郎は、俺や3-Aの生徒達とは離れた部屋に泊まっている。
この辺、一応エヴァ辺りがこっちの事情を汲んでくれたのだろう。
昨日と同様、円と共にベッドの上に並んで座る。
「あ、あははは。分かっていても、やっぱりこんな格好でアクセル君と2人きりになると照れるわね」
照れで頬を真っ赤に染めた円の肩に手を伸ばして引き寄せると、次の瞬間には円の身体は俺の腕の中にあった。
「安心しろ、お前は十分に魅力的だよ」
「そ、そう……かな?」
「ああ、間違いない。10人男がいれば、10人全員がお前の魅力にクラッとくるだろうな。……もっとも、こんな円を他人に見せるのは絶対にごめんだが」
そっと頬を撫でながら告げ、言葉に詰まった円の顎に指を当てて上を向かせる。
「あ……」
そのまま何も言わせず、円の唇へとそっと唇を重ねる。
触れるだけのキスだったが、それが円の緊張を解いたのだろう。ガチガチになっていた身体の力が抜け、俺の身体へとしなだれかかってきた。
「アクセル君。……私、頑張ったんだよ? この3年間、アクセル君に相応しい女になる為に、一杯頑張ってきた」
潤んだ瞳で告げてくるその言葉に頷き、再びの口付け。
ただし先程とは違い、深い……深いその口付けは数分にも及ぶ。
お互いが離れると、既に決まった出来事であるかのように銀糸が俺と円の間に生み出される。
「分かっている。……それに約束云々って訳じゃなくて、俺はお前が欲しい。俺と共に永遠を生きてくれるか?」
空間倉庫から取り出した時の指輪を手に尋ねると、円は艶やかな笑みを浮かべ、その瞳から涙を一滴流しながら頷く。
「……ふふっ、嬉しくても涙が出るって本当なんだね。わかったわ、アクセル君。私はこれからずっと……アクセル君が嫌だって言っても、ずっとずーっと一緒にいるんだから」
中学生の時には自分のハスキーな声を嫌っていた円だったが、今の円からはそんな空気は一切感じない。この3年間で、そのハスキーな声も自分の魅力だと気が付いたのだろう。
「ああ。時々喧嘩するかもしれないし、マクロス世界の時のように急にいなくなってしまう事もあるかもしれない。でも……それでも、俺はお前の、そしてお前達の下に絶対に帰ってくるよ」
そう告げ、円の手を取り左手の薬指へと時の指輪を嵌め……そのまま抱き寄せ、再び深く口付けを交わしながらベッドへと押し倒すのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1167
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