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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0981話

 例によって例の如く、朝に寝起きのまま美砂とベッドで抱き合いながら軽い会話をしていると、部屋の外から茶々丸の声によって風呂の用意が出来ていると知らされ、それぞれが風呂に入って朝食を済ませる。
 その後はエヴァの城の中にある一室に集まり、皆でダラダラと過ごす事に。
 正直、今日が卒業パーティ最後の日だけに、皆が派手に遊ぶのではなくこのメンバーでゆっくりと過ごしたいという要望に沿った結果だ。
 ……その割には、あやか達を中心として色々と初体験の話をしていたりする者もいるのだが。
 何だかんだで宮崎も興味があるのだろう。その集団のすぐ近くで聞き耳を立てているのが分かる。

「何だかんだで、卒業パーティも今日で終わりね」
「そうやねぇ。皆と別れるのは寂しいわぁ」
「このちゃん、私は一緒ですから」

 俺の近くで会話をしているのは、神楽坂、近衛、桜咲の3人。
 この3人以外にも色々と分かれて小さなグループが作られており、30畳程もある広い部屋のそこかしこでは、ぞれぞれが中学や高校での思い出話に花を咲かせている。
 時間という意味でもそうだし、やっぱり人生の中で中学、高校というのは色んな意味で特別な時期だ。そんな時期を共に過ごした友人達との別れというのは思うところもあるのだろう。

「まぁ、このまま全員でシャドウミラーに来るっていうなら、俺としては歓迎するんだけどな」
「あははは。確かにそれもいいかもね。またこの皆で同じ時間を過ごせるのなら、進路の希望先に入れてもいいかも」

 神楽坂が笑いながらそう言ってくるが、別に完全に冗談という訳ではない。この3-Aに所属していた者達は、基本的に何らかの能力が高い。
 実際、四葉や葉加瀬はその辺の能力を活かしたり、あるいはより高めるべくシャドウミラーに所属するという道を選んだのだから。
 鳴滝姉妹を含めて特殊な能力を持たない一般人も多いが、そういう面子にだって仕事がない訳じゃない。
 それこそ、交流区画で働く分には特にこれといって特殊な能力は必要としないのだから。
 まぁ、それでも……あやか、千鶴、円、美砂の4人が時の指輪を受け取り、時の流れの外に身を置く事によって不老になった以上、他のメンバーともいずれ必ず別れの時が来るだろう。
 ……今研究中の、ホワイトスターに時の指輪の効果を与えるというのが成功すれば、その辺からは解決されるかもしれないが。
 そういう意味では、実は時の指輪って既にそこまでレアアイテムじゃないのかもしれないな。
 いや、勿論ホワイトスターにいなければ効果がないのに比べると、時の指輪を嵌めていればどこででも不老になれるというのは色々と大きいアドバンテージではあるけど。
 もっともあやか達にしてみれば、時の指輪というのは不老の効果云々というよりも、俺の恋人である事の証という方が強いのかもしれない。
 そんな風に考えつつ、神楽坂の言葉に小さく肩を竦める。

「そうだな。シャドウミラーは組織の規模の割には色々と人材不足だから、本気で就職してくれるのなら俺としては歓迎だな」
「……なるほど、ちょっと興味深いなぁ」
「このちゃん!?」

 俺の言葉に興味を示したのは、話の発端となった神楽坂ではなく、何故か近衛の方だ。

「だってなぁ、せっちゃん。ウチの場合は将来的にこのまま麻帆良にいるってのは実家の関係上難しいやろ?」
「まぁ、確かにそれはそうですが……」

 関西呪術協会の長の娘が、以前は敵対、あるいは対立。仲が改善してきたとしても、ライバル関係の組織にそのまま所属するというのは色々と不味いのは事実だろう。

「けど、ウチは出来ればアスナとかがいる麻帆良の近くにいたいんよ。そう考えれば、アクセル君のシャドウミラーってのはそれなりにいい就職先だと思わへん?」
「いえ、まぁ、それはそうですが……」

 言い淀みながら、チラリとこちらを見る桜咲。

「中途半端な真似は困るが、本気でシャドウミラーに入るつもりなら歓迎するぞ。近衛の回復魔法とか、桜咲の神鳴流とかは、実働班にとってもありがたいし」

 実際、本格的に回復魔法を使える近衛がいるというのは、色々な意味でありがたい。
 病気やらその他諸々の状態異常には効果が薄いって話だが、それでも怪我を回復させる事が出来れば、いつの間にか技術班の他に治療に関しても任されているレモンの負担が減るだろう。
 ……もっとも、その分回復魔法に興味が出てそちらの調査や解析に忙しくなるかもしれないが。

「けど、このちゃん。その場合ネギ先生の方はどうするんですか? 造物主の行方を追う事になると思うのですが」
「うーん、確かにその問題もあるなぁ。その場合は一時的にネギ君と一緒に行動するって事になるんかな?」

 悩んでいる様子の近衛を見て、肩を竦めてから口を開く。

「まぁ、ゆっくり考えてくれ。どのみちシャドウミラーに入るにしても、大学に入学した以上は4年後って事になるだろうし。それまでに結論を出してくれればそれでいい。勿論その前に体験する為にホワイトスターに来るというのなら、歓迎するぞ」

 そう告げると、その話は一旦そこで終わる。
 その後は昼食を食べ、夕食を食べ終わるまで1日中皆が部屋でダラダラとしつつ、最後の別れを惜しむ。
 最後の別れとはいっても、実際には明日からは春休みだから完全にこれでお別れって訳じゃないんだけどな。
 ただ、女子寮から出る者もいるし、あやか達のように既に明日から仕事先に合流する者もいる。完全な意味で3-Aのメンバーが揃っているというのは、色々な意味で今日が最後なのだ。
 夕食が終了し、そろそろこの5日間に渡って続いてきた卒業パーティも終わりに近づいてくると、どこかしんみりとした雰囲気が周囲を満たす。
 そして……

「うわぁーん、皆とお別れなんて嫌ですぅ!」

 とうとう我慢の限界が来たのか、鳴滝姉妹の妹の方、鳴滝史伽が泣きながら叫ぶ。
 それに釣られるようにして、周囲の大河内や明石、佐々木といった面々も目に涙を溜めている。

「大丈夫でござるよ。例え進路が違って離れていても、拙者達が友である事に変わりはないのでござるから」
「楓姉っ! でも、でもでもぉ!」
「ぐすっ、史伽、泣くなよ。僕達はもう高校を卒業するんだぞ、大人になるんだから」
「そういうお姉ちゃんだって、泣いてますぅ」

 そんな声と共に、周辺からも嗚咽を堪える声が聞こえてくる。
 卒業パーティとしては異例の長期間だっただけに、この5日間殆ど全員が同じ時間を過ごしていた。
 夜は俺やあやか達が別の場所で過ごしてはいたが、当然修学旅行の如く夜遅くまで色々と語り合ったりもしていたのだろう。
 それだけにこれまでよりも共にいる時間が増え……それが結局より連帯感を増し、別れが辛くなった。
 そんな風にシンミリとした空気の中で、不意にあやかが立ち上がって手を叩く。

「ほら、皆さん。今日が卒業パーティ最後の日なのですよ? それを、涙の別れにしてもいいのですか? 私は嫌です。やはり3-Aの皆と別れるのなら、笑って別れたいと思いますわ」

 あやかの言葉に、賛成するかのような声が所々から上がる。

「それに長瀬さんも言ってましたが、私達の進むべき道が違うものになったとしても、それで縁が切れる訳ではありません。ここで友人になった相手は、一生涯の友人となる筈です。違いますか? 少なくても私はそう思っていますが」
「……うん、そうだよね。まぁ、いいんちょと友人ってのはちょっとアレだけど」
「アスナさん!? 折角私がいい事を言ってるのですから、ふざけないで下さないな!」

 あやかと神楽坂のやり取りに、見ていた周囲の者達は思わずといった様子で笑いを堪える。
 その後は、このやり取りで他の面々も泣いた状態で別れを迎えるよりは、笑って別れを迎えたいというあやかの言葉に賛成するかのように、このメンバーで過ごしてきた6年間の思い出を語りながら、面白おかしく過ごすのだった。





「さて、皆さん。そろそろ準備はよろしいですわね? そろそろ時間ですから、魔法球から出ますわよ。ここから出たら、既に夕方近いですから、皆さんの保護者の方々と合流して2次会という流れになります。……何だかんだと皆と共に過ごす事が出来たこの6年は、私にとっても生涯の思い出となるでしょう」

 委員長の立場としてそう締めくくり、魔法球から出る為の魔法陣へと向かおうとした、その時。

「はいはいはいはい。ちょっと待ったー!」

 朝倉の言葉が待ったを掛ける。
 あやかの、そして千鶴、円、美砂、そして俺の視線を受けた朝倉は、ニヒヒ、とばかりに笑みを浮かべつつ、自分の隣に立っている神楽坂へと視線を向ける。

「ほら、アスナ」
「あ、うん。その……いいんちょやアクセル達には色々と世話になったから、お返しとして1つプレゼントを用意したのよ。私は正直やりすぎだと思うんだけど、皆がそう言うから……」
「プレゼント、ですの?」
「そ。……エヴァちゃんから許可を貰って、いいんちょ達だけもう1日この魔法球を自由に使ってもいいってね」
「え?」

 その言葉に、俺とあやか達の視線がエヴァへと向けられる。
 だが視線を向けられた張本人は、そっぽを向きながら鼻を鳴らす。
 それでいて微妙に頬が赤いのは、色々と照れているからか。

「ふんっ、まぁ、アクセルには色々と世話になったからな。その礼だとでも思え。……言っておくが、1時間だけだからな。お前達をこの場に残していけば、それこそいつまででもいそうだからな!」
「ま、そういう訳で。アクセル君達はここでゆっくりと蜜月を過ごしてきてね。もう、それこそ18禁的な意味で!」
「ちょっ、朝倉さん!?」
「じゃーねー。ばいばーい! ほら、皆行くよー!」

 朝倉の言葉で色々と頬を赤くしながらも、3-Aメンバーは揃って魔法陣の上に乗って魔法球から出て行く。
 そうして気が付けば、ここに残っているのは俺、あやか、千鶴、円、美砂の5人のみとなっていた。

「……えっと、その……どうします?」

 チラリと頬を赤く染めながらこっちを見てくるあやかの問い掛けに、小さく肩を竦めてから口を開く。

「まぁ、向こうが折角用意してくれたサプライズプレゼントだ。ありがたく受け取っておけばいいんじゃないか?」
「そうね、確かにその方がいいかも。私は賛成かな。卒業パーティもそれはそれで忘れられない思い出になったけど、こうして私達だけで過ごすってのも、卒業パーティに負けない程に重要でしょうし」

 美砂が俺の意見に賛成するように、腕へと抱きついてくる。
 ちなみにその服装は、当然卒業式が終わった時とは全く違ったものだ。
 衣服に関しては、茶々丸の姉妹が用意してくれているので着替えがなくて困ったりということはない。
 ……30人以上の着替えを5日分も用意するってのはかなり大変だと思うけど、人形だけに、その辺の苦労はあまりないみたいなんだよな。

「そう、ね。確かにこの5人だけでゆっくりと過ごす時間はあまりなかったし……皆の気持ちはありがたくいただいた方がいいんじゃないかしら」
「で、でも……その、つまり私達5人だけで過ごせっていうのは……つまり、その、そいういう事なんでしょ?」

 赤く染まった頬の円が何を考えているのか理解したのだろう。この中ではもっともその方面に対する探究心が強い美砂が、ニヤリとした笑みを浮かべる。

「ま、そうでしょうね。……けど円。私達がホワイトスターでアクセル君と一緒に住む事になったら、当然レモン達も含めて多人数でそういう事をするのよ? 今から慣れておいた方がいいんじゃない?」
「た、多人数……」
「別に円がアクセル君と夜を過ごさなくてもいいんなら、慣れる必要とかはないと思うけど」
「そ、それは……」

 そう告げた円の肩をポンと叩く手。
 だがそれは、これまで円と話していた美砂ではなく千鶴のものだった。
 その隣には、こちらも頬を真っ赤に染めてはいるが決して拒否している訳ではないあやかの姿。

「はい、答えは決まったわね。……じゃ、アクセル君の部屋は狭いから……」

 呟き、チラリと茶々丸の姉妹へと視線を向ける千鶴。
 すると、全て理解しているとばかりに答えを返す。

「はい、前もってマスターに言われて大きいベッドを用意してある部屋があります」

 ……エヴァ、お前実はノリノリだったのか?
 そんな風に考えている間に、千鶴や美砂は円を引っ張って着替えに行き、俺は1人案内された部屋でただ待っている。
 朝倉達の心遣いはありがたいが……色々と見透かされてそうな感じだよな。
 キングサイズのベッドに寝転がりながらそんな風に考えていると、やがて部屋の扉がノックされ、俺の返事を聞く前に開かれた。 
 そうして入って来たのは、あやか、千鶴、円、美砂。それぞれが俺と共に夜を過ごしたシースルーのネグリジェを着ている。
 色々と汚れていたと思うんだが、その辺はきちんと洗濯したのだろう。

「その……分かってはいても、こんな格好を大人数でしていると、少し恥ずかしいですわね」

 あやかがそう言いながら自らの身体を抱きしめるが、寧ろそのせいで身体が色々と強調されている。
 千鶴は言うに及ばず、円や美砂もまた平均よりも女らしい身体つきをしているだけに、色々な意味で刺激が強い。

「取りあえず、入ってくれ。人がいなくても、その格好で廊下にいるのは落ち着かないだろ」

 そう告げ、4人を部屋の中に招き入れ……この日、色々な意味で熱い夜を過ごす事になる。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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