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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第百五十六話 クリスマスパーティー

 
前書き
賑やかなクリスマスパーティーをする大輔達。

 

 
ダークタワーをちゃちゃっと片付けた大輔達はクリスマスを迎えていた。

グツグツグツ…。

アリサ「ねえ、何でクリスマスにカレー鍋なんかしてんのよ?去年のクリスマスのお好み焼きといい」

スバル「ええ~?美味しそうだよ?」

ノーヴェ「カレー鍋嫌いなのか?」

アリサ「別に嫌いじゃないけど…」

すずか「まあまあ。今日は物凄く寒いからいいんじゃないかな?」

賢「確かにね。全員が食べられるように考慮すれば鍋が妥当だね。」

カリム「私、鍋を食べるの初めてです」

一輝「まあ、そうだろうな」

遼「そろそろ煮えてきたな」

ヴィータ「そろそろ食えるかな?」

はやて「もうちょい待つんや」

ギルモン[もうオラ腹減ったぞ…]

腹をさするギルモンに全員が苦笑した。

大輔「お、煮えた煮えた。それじゃあ食うか」

全員【はーい】


































数十分後。

スバル「ねえ、このお肉もういいかな?」

大輔「あ、それはまだ生だぞスバル。もう少し待て」

スバル「は~い」

ノーヴェ「大兄、鍋奉行みたいだ」

アリシア「鍋奉行って何?」

遼「でも大輔の場合、鍋奉行と言うよりもオカンって感じ………」

大輔「遼さん。死にたいならそう言えばいいんです。今から俺が地獄に送ってあげますよ」

遼「すんませんした」

冷や汗をこれでもかと言うぐらい流しながら、遼は土下座した。

アリシア「ねえ、鍋奉行ってなーにー?」

ユーノ「ほら、もう海老が煮えてるよ、縮まないうちに早く取って」

ウェンディ「肉も煮えたッスよ!!」

なのは「はーい」

はやて「リイン、野菜も食べるんやで?」

リイン「はいです~」

アインス「餅が溶けているぞ。私が貰ってもいいか?」

ギンガ「いいですよ。」

ティアナ「ルカ、よく食べる…」

ルカ「もぐもぐもぐ……」

ブイモン[甘口が良かったなあ]

プロットモン[私はもう少し辛いのがいいわ]

ワームモン[頂き!!]

クロアグモン[何!?この俺が遅れを取るだと!?]

ストラビモン[何て奴だ…]

フレイモン[美味い]

Bテイルモン[調子に乗らないでくれるかしら?]

チビモン[そっちこそ!!!]

ドルモン[当たらなければどうということはない!!]

コロナモン[お前それだと何も食べられないぞ?]

ドルモン[…確かに]

ギンガ「あ、海老食べたい」

アリシア「鍋奉行ー」































子供達とデジモン達はカレー鍋を平らげ、うどん、リゾットをも平らげた為に満腹で倒れ伏していた。
そしてD-ターミナルにメールが来た。
大輔は面倒臭そうにメールを読むと…。

大輔「何だって!?」

ティアナ「大輔さん?」

フェイト「…現実世界にダークタワーとデジモンが現れた…だって」

なのは「へえ、そうなんだ…ふええ!!?」

予想外の事態になのはは思わず叫んでしまった。

すずか「これは大変なことになっちゃったね」

大輔「みんな、楽しいクリスマスは終わりだ。出撃するぞ」

全員【了解】































そして辿り着くと、そこにはダークタワーとデジモンが何体かいた。
しかし、どれもこれも確実に倒せる相手だ。

大輔『行くぞ!!』

ダークタワー破壊と同時に全員が殴り掛かる。
まずはゴールドブイドラモンがもんざえモンを瞬殺。
すずかがパソコンを起動させる。

すずか「皆ーっ!!パソコンを起動させたから、一カ所に集めて!!」

全員【了解!!】

凄まじい勢いでパソコンに放り投げるゴールドブイドラモン達。
完全体すらも軽く一蹴し、圧倒的な強さで敵を片付けた。

大輔「ふう…」

「本宮先輩!!」

上空を見上げれば、聖竜学園の後輩達もいた。
彼らもパソコンを起動させながら、デジモン達を放り込んでいた。
ノーヴェのウォーグレイモンとウェンディのピノッキモンがリーダーとなり、2人の指示の元、デジモン達をデジタルワールドに帰還させていく。
最近は大輔達のデジヴァイスの解析を進め、進化促進プログラムにより簡単に進化出来るようになった。
勿論、ちゃんと鍛えてちゃんとそれに相応しいレベルにならないと進化は出来ないようにはされているが。

「高町先輩、あっちのデジモンはデジタルワールドに帰しましたよ!!」

なのは「ありがとう!!お疲れ様!!」

後輩からの連絡になのはは笑顔を浮かべて礼を言う。

大輔「ふう、何とか片付いたか」

フェイト「一体どういうことなんだろう?」

大輔「さあな。それよりもまた奴らが何か仕出かしたのは間違い無さそうだ。」

ルカ「…僕達は本当にまともなクリスマスを送れませんね」

全員【それを言わないで】

去年の世界統合前のクリスマスと言い、何故自分達は普通のクリスマスを送れないのだろうか?
後に合流した太一達は大輔達全員の目が聖人を通り越して賢者状態になっていたと語るのだった。
































そして…異空間にて動き出す2つの影。

[ヨウヤク、復活出来タ。モットモット力ヲ蓄エテ、パワーアップスル]

かつて大輔達に倒された強敵。






























そして別の異空間では…。

[ようやく…この時が来た…殺してやるぞ…]

大輔達が戦ってきた敵の中で間違いなく最強であろう破壊神が動き出す。






























そして翌日。

「本宮先輩!!」

大輔「ん?何だ?」

後輩から呼び止められた大輔は食堂に向かおうとしていた足を止めて振り返る。

「た、大変なんです!!昨日の変な塔が世界各地に建てられているそうなんですよ!!」

大輔「何だって?」

「はい!!間違いありません!!ニュースを見てください!!」

食堂に向かうと、ニュースで確かに報道されていた。

『昨夜、突然現れた黒い塔に驚いた観客が大混乱を起こし、怪物を見たという奇怪な事件が発生しましたが、今日になって同じものと見られる黒い塔が、突如世界中に出現した事が解りました……』

フェイト「……ダークタワー……」

パリに、ニューヨークに、香港に……見慣れた漆黒の塔が、当たり前のような顔をしてそびえ立っている。
まだまだ騒動は終わりそうにないようだ。 
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