リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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第百五十五話 ラーメンジョグレス
前書き
依頼をこなし続けるタケル達。
それを見続ける大輔達の心境にも多少の変化が現れる。
パタモンが転生してから数週間。
大輔達は聖竜学園のパソコンルームでタケル達の働きを見ていた。
全員が太一達の働きを見ていた。
アリサ「ふーん、少しはマシになったわね」
アリサが少しだけ見直したように呟く。
すずか「タケル君だったっけ?ちゃんと改心しているようだし、そろそろ許してあげようよ」
ルナモン[う~ん…]
プロットモン[それは少し悩むわね…]
少し抵抗がありそうなデジモン達。
特にプロットモン達はタケル達に対して敵としてのイメージしかないために、和解するには抵抗があるのだ。
大輔「まあ、気持ちは分かるけどな。とにかく、最後のホーリーストーンは封印したし、そろそろ行くか」
フェイト「どこに?」
大輔「鍛える」
全員【?】
大輔の言葉に全員が首を傾げた。
そしてしばらくして、休憩している太一達に大輔達が歩み寄る。
大輔「精が出ますね太一さん達。」
太一「大輔、どうしたんだ?」
大輔「いやー、皆さん。随分と頑張ってますから」
フェイト「少し鍛えてあげようかなって」
全員【え…?】
ズドオオオオオン!!!!
吹き飛ばされるグレイモン達。
因みに大輔達も成熟期かそれに相当する形態であるにも関わらず、てんで相手になっていない。
フレイドラモン[ほらほらどうした!?]
ブイドラモン[たーまやーっと!!]
ブイブレスアローを喰らって天高く吹き飛ぶアクィラモン。
アリサ「ちょっとあんたら弱いにも程があるわよ」
ルカ「今までどういう訓練をしてきたんですか?」
呆れ顔のルカ達。
グレイモン達も何とか食らいつこうとするが、力の差はどうしようもなく、あっさり返り討ちにされる。
スバル「ねえ、ジョグレスしなよジョグレス」
伊織「ジョグレス…そ、それは…」
スバル「やらないで駄目だと思ってちゃ駄目だよ!!昨日食べたチャーシュー麺のように、具とスープの見事に絡み合いの如く…」
なのは「スバル、具とスープもいいけど、それに絡める麺の存在を忘れちゃ駄目!!」
スバル「ああ、そうだった。うっかりしてた!!」
伊織「一体何の話をしているんですか!!?」
ジョグレスからいつの間にかラーメンの話になっていることに伊織は我慢出来ずにツッコんだ。
タケル「ラーメン…そ、そうか!!」
伊織「え?」
タケル「僕達はジョグレスに関して難しく考えすぎていたんだ。多分、2人はこう言いたいんだよ。難しく考えるなって」
伊織「いえ、それは絶対に違うと思います」
何か吹っ切れたタケルは時折訳の分からない発言をする。
タケル「そう…ラーメン作りとジョグレスは同じなんだ…」
伊織「いえ、全然違います」
タケル「ラーメンのように簡単に考えればいいんだ。どうして気付かなかったんだろう」
伊織「あの、タケルさん。本当にどうしちゃったんですか!!?改心と同時に頭の枷も外れちゃったんですか!!?」
タケル「伊織君!!今こそ、僕達のジョグレス進化の時だ!!ラーメン作りをするようにリラックスして!!」
伊織「あの…ジョグレスとラーメン作りは全く関係ないと……」
タケル「行くよ伊織君!!ラーメンジョグレスだ!!」
伊織「何ですかラーメンジョグレスって!!?」
絶対に失敗する。
ほぼヤケクソになった伊織がデジヴァイスを掲げた。
アンキロモン[アンキロモン!!]
エンジェモン[エンジェモン!!]
[ジョグレス進化!シャッコウモン!!]
大きな銀色の土偶のようなデジモン。
太陽の光に反射して、そのデジモン…シャッコウモンの身体が煌めいた。
スバル「シャッコウモン、完全体、フリー種。天使と土偶が掛け合わされたような姿を持つ完全体の突然変異型デジモン。銀色に輝くボディに白い翼を持っており、一説には古代デジタルワールドに降臨した天使型デジモンではないかと言われている。首や胴が360°回転し、全方位に対して攻撃することができるのが特徴。人形のような顔は表情が無い分、何を考えているのか皆目検討もつかず、見る人によっては怖さを感じる場合もある。しかし性格はいたって温和である。必殺技は両目から焦点10万℃にも達するという赤い破壊光線を照射する“アラミタマ”。」
なのは「ラーメンジョグレス完了だね!!」
大輔「き、奇跡だ…よくキットコンナモンとかタブンコンナモンにならなかったな…」
キットコンナモンやタブンコンナモンになったらなったで、黒歴史をほじくり返されたタケルは精神的ダメージが酷すぎてしばらく復活出来なかっただろう。
見た目はツッコミどころ満載だが、多分、エンジェモンの神聖な力にアンキロモンの防御力がプラスされたと考えればいいだろう。
タケル「やった…遂に…遂にジョグレス出来た!!」
伊織「…信じられません」
絶対に失敗すると思っていた伊織は呆然としている。
ティアナ「でも…」
はやて「?」
キャロ、ルーテシア「「格好悪い…」」
シャッコウモン[………っっっっっっ!!!!!!??]
アリシア「滅茶苦茶ショック受けてる…」
リイン「ですう…」
アリサ「メンタル面、弱すぎよ」
メタルガルルモンX[コキュートスブレス!!]
ウォーグレイモンX[ポセイドンフォース!!]
シャッコウモン[うわああああああ!!?]
全員【しかも弱い!!?】
あっさりやられたシャッコウモン。
しかし今回ばかりは相手が悪すぎたとしかいいようがない。
タケル達は大輔達からイジメ…ではなくしばらく鍛えられることになるのだった。
ルカ「それにしてもあの弱さは予想外でしたね」
アリサ「あれってダークマスターズにギリギリ通用するくらいのレベルじゃない?」
スバル「えっと…ほら、私達の冒険も息をつく暇もなかったじゃない?それだよ」
ティアナ「私達はデジタルダンジョンがあったから2年間の特訓が出来たけど…」
すずか「向こうはそうじゃないからね」
ユーノ「寧ろ、特訓する暇もない状況で生き延びて勝ったという事実を誉めるべきかもね」
フェイト「でもあれは流石に問題があるよ。少なくても成熟期で完全体とある程度渡り合えるようにならないと」
大輔「よし、じゃあトレーニングメニューを地獄レベルで組み立ててみるか」
賢「いやいや、デジタルダンジョンに4年間放り込めばいいんじゃないの?」
なのは「よ、4年…デジタルダンジョンに4年もいるなんておかしくなりそう…」
アリシア「さ、流石に発狂しちゃうんじゃない?」
全員【うーん…】
後書き
原作が適当だったからこれでいいや
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