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遊戯王GX 輪廻に囚われし赤

作者:ユキアン
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玩具VS神

 
前書き
連日投稿、そしてHEROは犠牲になったのだ。
HEROデッキの特徴だな。勝とうが負けようが決着が早い(確信) 

 

「オレのターンだ。ドロー、永続魔法トイポットを発動して手札を一枚捨てて効果発動。ドローして公開、そのカードが『ファーニマル』モンスターなら特殊召還だ。オレがドローしたのはファーニマル・オウル、よって攻撃表示で特殊召還」

ファーニマル・オウル ATK1000

「ファーニマル・オウルの効果、このカードが手札から召還、特殊召還されたとき、デッキから融合を手札に加える。更にコストで墓地に送ったエッジインプ・チェーンの効果を発動、デッキから『デストーイ』カードを1枚手札に加える。オレは魔法カード魔玩具融合を加える。セットしてある融合を発動。場のファーニマル・オウルと手札のエッジインプ・シザーを融合。現れろ、デストーイ・シザー・タイガー!!」

場に現れたのは大きな青いトラのぬいぐるみ。そして次の瞬間、その腹を、腕を、大きな鋏が切り裂き、ぬいぐるみの中に潜む何かが姿を見せる。

デストーイ・シザー・タイガー ATK1900

「デストーイ・シザー・タイガーの第2の効果、融合素材になったモンスターの分だけフィールドのカードを破壊出来る。オレはアブソルートZeroとセットカードを選択して破壊」

「場を離れたアブソルートZeroの効果を発動、更に伏せていたヒーローメダルの効果を発動。デッキから一枚ドローしてヒーローメダルをデッキに戻し、相手のフィールドのモンスターを全て破壊します」

「続いて、オレはファーニマル・ドッグを通常召還。手札から召還・特殊召還された時、1ターンに一度エッジインプ・シザーまたは『ファーニマル』モンスターを手札に加える事が出来る。オレはエッジインプ・シザーを手札に加える。そして融合を発動。場のファーニマル・ドッグと手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・キャットを素材に、デストーイ・シザー・ウルフを融合召還。融合素材となったファーニマル・キャットの効果で墓地の融合を1枚手札に加える。さらに魔玩具融合を発動。墓地に眠るエッジインプ・チェーンとファーニマル・キャットを除外してデストーイ・チェーン・シープを融合召還」

デストーイ・シザー・ウルフ ATK2000
デストーイ・チェーン・シープ ATK2000

「バトル!!デストーイ・シザー・ウルフは融合素材の数だけ攻撃出来る。よって三回攻撃が可能だ!!」

「ええっ!?」

宮田ゆま L8000→2000

「止めだ!!デストーイ・チェーン・シープで直接攻撃!!」

「私の出番これだけなんですかーー!?」

宮田ゆま LP2000→0

とぼとぼと下がって行く宮田を見送り最後の生徒が現れる。

「全く役に立たない者達だ。まあ、この皇骸進一人で十分なのだがね」

現れたのは偉そうな態度の男だった。デュエルディスクも特注の物を使っているのだが、デザインが少し廚二くさい。

「特別ルールによりメイン2に移りカードを一枚伏せてターンエンドだ」

神楽坂 LP8000 手札1枚

デストーイ・シザー・ウルフ ATK2000
デストーイ・チェーン・シープ ATK2000
永続魔法トイポット
セットカード1枚

「私のターン、ドロー。やはり私は神に選ばれている。極星天ヴァルキュリアを通常召還する。このカードが召還に成功した時、相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールド上にこのカード以外が存在しない場合、手札の「極星」モンスター2体を除外する事でエインヘリアル・トークン2体を守備表示で特殊召還する」

極星天ヴァルキュリア ATK400
エインヘリアル・トークン DEF1000
エインヘリアル・トークン DEF1000

「レベル4エインヘリアル・トークン2体にレベル2極星天ヴァルキュリアをチューニング。北欧に君臨する最高神、ここに降臨!!極神聖帝オーディン!!」

極神聖帝オーディン ATK4000

「攻撃力4000!?」

「そしてオーディンの効果を発動。このターン、魔法・罠の効果を受け付けない。バトルだ。デストーイ・シザー・ウルフを攻撃!!」

神楽坂 LP8000→6000

「カードを一枚伏せてターンエンド。さあ、神の前にひれ伏すが良い」

皇骸進 LP8000 手札2枚

極神聖帝オーディン ATK4000
セットカード1枚

「くっ、オレのターン!!カードを1枚伏せてデストーイ・チェーン・シープを守備表示に変更。ターンエンド」

神楽坂 LP6000 手札1枚

デストーイ・チェーン・シープ DEF2000
永続魔法トイポット
セットカード2枚

「私のターン、ドロー。良いカードだ、私は極星霊スヴァルトアールヴを召還。このカードをシンクロ素材とする場合、他のカードは手札の『極星』モンスター2体でなければならない」

「手札のモンスターとシンクロだって!?」

「私は手札のレベル4極星將テュール2体にレベル2極星霊スヴァルトアールヴをチューニング。北欧のトリックスター、ここに降臨!!極神皇ロキ!!」

極神皇ロキ ATK3300

「更に3300のモンスターまで」

「オーディンの効果を発動させてからバトル。ロキでデストーイ・チェーン・シープを攻撃」

「リバースカードオープン、マジカルシルクハット。デッキから「ムダだ、ロキの効果発動。私のターンのバトルフェイズ中に一度だけ発動した魔法・罠を無効にし破壊する」なっ!?と言うとでも思ったか!!もう1枚のマジカルシルクハットを発動。デッキよりトイポット2枚を攻守0のモンスター扱いとしてデストーイ・チェーン・シープと共にシャッフルして裏側守備表示でセットする」

「三分の一か。それでも私ならば!!左のカードに攻撃!!」

「くっ、デストーイ・チェーン・シープだ。破壊されたデストーイ・チェーン・シープの効果を発動。戦闘、または相手の効果によって破壊されたとき墓地より特殊召還する。また、この効果で特殊召還されたとき攻撃力を800上昇させる。守備表示で特殊召還」

「コストも無しで蘇生効果を持つと言う事は、もう一度破壊すれば除外。もしくは1ターンに1度が限度だろう。オーディンでデストーイ・チェーン・シープを攻撃する」

「くっ、デストーイ・チェーン・シープの蘇生効果は1ターンに1度だけだ」

「なら、これでターンエンドだ」

「バトルフェイズ終了時にマジカルシルクハットでセットしていたカードは破壊される。破壊されたトイポットの効果を発動。デッキよりエッジインプ・シザーまたは『ファーニマル』モンスターを手札に加える。オレはファーニマル・ドッグとファーニマル・ラビットを手札に加える」

皇骸進 LP8000 手札0枚

極神聖帝オーディン ATK4000
極神皇ロキ ATK3300
セットカード1枚

「オレのターン、ドロー!!良し、強欲な壷を発動、オレは手札1枚をデッキトップに戻し墓地のエッジインプ・シザーを表側守備表示で特殊召還。そしてトイポットの効果を発動。手札を1枚墓地に送りドローして公開。ドローしたのはファーニマル・ドッグ、よって特殊召還する」

ファーニマル・ドッグ ATK1700

「このカードが手札から召還・特殊召還されたときデッキからエッジインプ・シザー、またはファーニマル・ドッグ以外の『ファーニマル』モンスターを手札に加える。オレはファーニマル・ラビットを手札に加える。融合を発動、フィールドのエッジインプ・シザーとファーニマル・ドッグと手札のファーニマル・ラビットを融合!!再び現れろ、デストーイ・シザー・タイガー。効果によりオーディンとロキとセットカードを破壊する!!」

デストーイ・シザー・タイガー ATK1900

「ほう、少しはやるみたいだ。リバースカードオープン、神の桎梏グレイプニルを発動。デッキより『極星』モンスターを手札に加える。私は極星獣グルファクシを手札に加える。時代遅れの融合でよくやる」

「融合を馬鹿にするな!!融合素材となったファーニマル・ラビットの効果を発動。融合素材となった時、墓地のエッジインプ・シザーまたはラビット以外の『ファーニマル』モンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを手札に加える。オレはファーニマル・ドッグを手札に加えて召還」

ファーニマル・ドッグ ATK1700

「デストーイ・シザー・タイガーがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの『デストーイ』モンスターの攻撃力は『ファーニマル』『デストーイ』モンスターの数×300アップする。

デストーイ・シザー・タイガー ATK2500

「二体のモンスターで直接攻撃!!」

皇骸進 LP8000→3800

「この程度は問題無いね」

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

「オーディンとロキが破壊されたターンのエンドフェイズ、墓地の極星天と名の付くチューナーを除外する事でオーディンを、極星霊と名の付くチューナーを除外する事でロキを特殊召還する事が出来る。ヴァルキュリアとスヴァルトアールヴを除外し、蘇れ。更にこの方法で特殊召還されたオーディンの効果で1枚ドローし、ロキの効果で墓地から罠カードを手札に加える。グレイプニルを手札に」

「くっ、ターンエンドだ」

神楽坂 LP6000 手札0枚

デストーイ・シザー・タイガー ATK2500
ファーニマル・ドッグ ATK1700
永続魔法トイポット
セットカード1枚

「私のターン、このターンで決着が付くようだ。私は極星獣グルファクシを召還し、カードを1枚セット、そして天よりの宝札を発動!!お互いに手札が6枚になる様にドローする。強欲な壷で2枚ドローし、天使の施しで3枚ドローして2枚捨てる、そして天からの贈り物でお互いに3枚ドローして2枚捨てる。墓地に送ったレベル・スティーラーの効果を発動。オーディンのレベルを1下げて特殊召還。レベル1レベル・スティーラーにレベル4極星獣グルファクシをチューニング。シンクロ召還、現れろTG ハイパー・ライブラリアン。そして死者蘇生を発動し、グルファクシを蘇生。レベル・スティーラーをロキのレベルをさせて特殊召還。レベル5TG ハイパー・ライブラリアンとレベル1レベル・スティーラーにレベル4極星獣グルファクシをチューニング。北欧最強の戦神、ここに降臨!!極神皇トール!!」

極神皇トール ATK3500

「そして手札を1枚墓地に送りライトニング・ボルテックスを発動。相手フィールドの表側表示のモンスターを全て破壊する」

「何っ!?」

「止めだ!!北欧の神々で直接攻撃!!」

「ぐわああああああっ!?」

神楽坂 LP6000→0

あまりのオーバーキルに神楽坂が吹き飛ぶ。それを支える様に赤い帽子の男が現れる。

「よく頑張った神楽坂。十分に役目を果たした。特にHERO使いを仕留めたのは手柄だ。オレが用意したデッキはそこまで相性が良くない。極神相手の方が楽だ。それにセットカードはこいつか。そして墓地にはこいつらか。ふふっ、一流の決闘者に近づいたな」

墓地のカードと場に残っているカードを受け取りながら赤い帽子の男、東雲遊矢がデュエルディスクを構える。

「最後はオレが相手だ。手札によっては何も出来ずに終わるぞ」

「神に勝とうと言うのかい。出来る物ならやってみると良い。私は至高の木の実を2枚発動してライフを4000回復する。カードを伏せてターンエンドだ」

皇骸進 LP7800 手札3枚

極神聖帝オーディン ATK4000
極神皇ロキ ATK3300
極神皇トール ATK3500
セットカード2枚

「オレのターン、ドロー!!ふっ、オレの勝ちだな。まずは手札抹殺。全ての手札を墓地に捨て、捨てた枚数分ドロー。使う必要はないが神楽坂のセットしていた魂の解放を発動。お前の墓地から極星天ヴァルキュリアを2枚ヴァナディースを1枚極星霊スヴァルトアールヴを1枚極星獣グルファクシを1枚除外する」

「なんだとっ!?」

「そして死者蘇生を発動。オレは墓地からガスタの神裔 ピリカを特殊召還」

ガスタの神裔 ピリカ ATK1000

「なんだ、そのカードは?ガスタのレベル3?」

「ピリかの効果を発動。自分の墓地から風属性チューナー1体を表側守備表示で特殊召還する。来い、ガスタ・ガルド」

ガスタ・ガルド DEF500

「レベル3ガスタ・ガルドにレベル3ガスタの神裔 ピリカをチューニング、ダイガスタ・スフィアード!!」

ダイガスタ・スフィアード ATK2000

「攻撃力2000か。大した事ないね」

「攻撃力しか見ない決闘者は一流のエンターテイナー(笑)の証だ。ダイガスタ・スフィアードの第一の効果、シンクロ召還に成功した時墓地よりガスタと名の付いたカードを手札に加える。オレはガスタの神裔 ピリカを手札に加える」

「ほう、それで毎ターンシンクロ可能と言う訳かい」

「そうだ。だが、それだけではない。オレはガスタ・ガルドを通常召還する。そしてバトルだ。ガスタ・ガルドで極神聖帝 オーディンに攻撃!!」

ガスタ・ガルド ATK500

「自爆特攻?」

「この瞬間、ダイガスタ・スフィアードの第二の効果を発動。オレの場の『ガスタ』モンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける!!」

「……えっ?」

皇骸進 LP7800→4300

「墓地に送られたガルドの効果、デッキからレベル2以下の『ガスタ』モンスター1体を特殊召還する。オレはガスタ・イグルを攻撃表示で特殊召還。そしてオーディンに攻撃」

ガスタ・イグル ATK200

皇骸進 LP4300→500

「神が倒せないなら決闘者を倒すだけだ。戦闘で破壊されたイグルの効果、デッキから非チューナーでレベル4以下の『ガスタ』モンスター1体を特殊召還できる。オレはガスタの巫女 ウィンダを特殊召還。そしてウィンダでオーディンに攻撃!!」

ガスタの巫女 ウィンダ ATK1000

「そんな、神を従えしこの私が!?」

皇骸進 LP500→0

「所詮はこんな物だ。それに従えられてはいない。おそらく、お前のデッキはオーディン達を展開する為の構築が為されているはずだ。だがこれから先はそれだけでは何とも出来ない。これからは更にデュエルは高速化するだろう。極神を扱うのならば三体を並べるのではなく、一体をサポートする方が断然強い。お前は神を従えているのではない。神が使われてやっていただけだ。神は従えるものではない、共に戦うものだ。オレはそうしてきた男達を知っている」

遊矢が思い出すのは神に選ばれし三人の戦士達。世界の為に力を与えられた三人はその力を世界を守る為に、己の矜持であるデッキそのものを作り替えた。とある世界線においては見事に神と共に未来を切り開いた。その傍らに赤い帽子の男が居たのは言うまでもない。

「何度でも挑んでくるが良い。オレはそれに応えてやる」

そこで待機場所に戻っていた二人がやってくる。

「オレ達は何度でも応えてやる。それが決闘者だからな」

そう言って三人がデュエルディスクをテストモードに切り替えて各々のデッキのエースを呼び出す。眠れる巨人ズシン、デストーイ・シザー・タイガー、ダイガスタ・スフィアードがその姿を再び現す。

「さて、これで学園対抗決闘は終了だが、代表同士だけが決闘をして交流が図れると思うか?答えは否!!デュエルアカデミアに通う以上、オレ達は決闘者だ。決闘者が交流を図るなら、自らが決闘を行ってこそだ!!来いよ、サウス校の決闘者達よ。立てよ、本校の決闘者達よ。代表だ、勝敗だなんて関係ない!!多くの者達との決闘の先にしか見えない物がある。それを見る為に」

遊矢の言葉に会場の皆がデュエルディスクを構えて走り出す。相手を見つけて宣言する。

『『『『『『『決闘!!』』』』』』』







時間一杯、体力の限界まで続けられた決闘大会の参加者達は満足していた。その中で芽生えていく闇もあるということを理解している者は少ない。 
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