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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0960話

「……で、結局ダークエルフもシャドウミラーの庇護下に入る予定な訳か」

 どこか呆れた様な呟きを漏らすのは、大型VTOL輸送機に同乗しているムラタ。
 この輸送機、SEED世界のアラスカで俺がゲットした機体なんだが、地味に使い勝手がいいんだよな。
 MS3機程度の積載容量しかなく、ムラタが乗っているような特機の類を積み込む事は出来ない。
 ただまぁ、特機とかなら空間倉庫に入れて持ち運び出来るし、サラマンダーとは違って大人数を乗せる事も出来る。更にVTOL機だけあって、飛び立つ時や着陸する時に滑走スペースがいらないってのも大きい。
 そんな大型VTOL輸送機の中で、俺はムラタを始めとして今回の作戦に参加する者達を眺めつつ頷く。
 今回の新生龍2匹を討伐する作戦に参加するのは、大型VTOL輸送機を使っているのを見れば分かる通り、それなりの人数になっている。
 戦闘要員は俺、コーネリア、イザーク、ムラタ、ロゥリィの5人。いやまぁ、生身専門のロゥリィを入れてもいいのかどうか迷うが。更に今回はダークエルフに対する交渉と引き取りに関しての要員として派遣されてきたヤオに、何か話が拗れた時の説得要員としてエザリア、ハイエルフのテュカ。更に何で一緒に来たのかは分からないが、何故か以前シャドウミラーの持つ技術に興味があると言っていたレレイがどこからか乗り込んできていた。
 いやまぁ、確かに色々と門世界の知識が多い人物がいて困る事はないんだけど。
 ちなみに、ヤオ自体はエザリアのシャドウミラーの庇護下に入らないかという言葉にはあっさり頷いた。寧ろご褒美です的なノリで。
 また、他のダークエルフも俺を見れば断る事はまずないだろうとの事。
 最初はイザークが来る予定はなかったんだが……何故いるのかは、既に言うまでもないだろう。
 テュカに関しては、一応アルヌスの丘でどのような生活をしているのかを説明する為の人員だな。
 ああ、それとコーネリアがいるのにギルフォードがいないのは、ちょっとギアス世界の方に出掛けている為だ。 
 グラストンナイツと訓練をする為の時期と重なってしまったんだよな。
 他にも大型VTOL輸送機の操縦やその他諸々の雑用として量産型Wが5人程いる。
 正直、戦力として考えれば過剰と言ってもいいだろう。何しろ、新生龍より格上の古代龍の炎龍ですら、サラマンダーで瞬殺状態だったのだ。例え2匹いるとしても、新生龍を相手にするには……

「うわぁ、うわぁ、うわぁ……凄いわねぇ」
「これが、アクセル様の持つ力の一端……」
「シャドウミラーのメンバーは、こうも簡単に空を飛ぶ術を持っている。……興味深い」
「此の身が空を飛ぶ……こんな事があってもいいのだろうか」

 ロゥリィ、テュカ、レレイ、ヤオ。
 初めて空を飛ぶという経験をしている4人が、それぞれ窓から外を眺めつつ歓声を上げている。
 ……まぁ、こんなに喜んで貰えるのなら、確かに連れてきて良かったかもしれないな。

「で、何だったか?」

 そんな4人を眺めつつムラタに答えると、近くで俺達の話を聞いていたコーネリアが溜息を吐いて口を開く。

「ダークエルフをアクセルの、延いてはシャドウミラーの庇護下に置くということだ。確かにアルヌスの丘の近くには、まだ土地の余裕もある。こちらが用意した住居もコンテナハウスである以上、新たに設置するのも難しくはないだろう。それにハイエルフの者達の中でも、森の中でなければ落ち着かないという者達が住んでいる森もある。だが、それを増やすのは何故だ?」
「完全にシャドウミラーの所属にするつもりだろうな。それこそ、今いる場所ではなくてホワイトスターに住まわせる形で。で、そんな風に持っていきたい以上、どうせならエルフ系の種族は多い方がいい。人数が少ないとこれ以上増えるのも難しいし。けど、ハイエルフというのはエルフ族の中でもより高位の存在で稀少だ。そんな時に現れたのが、同じエルフ系のダークエルフ。エザリアが引き込もうと考えても、不思議じゃないだろ?」

 それに、どうせシャドウミラーの所属とするのなら、普通の人間よりは何らかの特徴があった方がいい。その点、ハイエルフやダークエルフともなれば、人の注目を引くのは間違いない。
 何より、エルフやダークエルフは混沌精霊である俺を崇めている。つまり、裏切る心配は一切ないのだ。
 ……ハイエルフ、ダークエルフと来たんだから、出来れば普通のエルフも欲しいと思うのは俺だけだろうか?

「まぁ、そういう事ね。折角ホワイトスターの中には居住出来る空間があるのだし、それに自然も多い。なら、いつまでも人を住ませないでそのままにしておくのは勿体ないでしょ? シャドウミラー全体の人数を増やすという意味でも」

 少し離れた場所でイザークと話していたエザリアの言葉に、コーネリアは確かにと頷く。
 ムラタが特に気にした様子がないのは、ハイエルフやダークエルフがいてもいなくても構わない。そう判断しているからなのだろう。
 強さをひたすらに求めて続けてきたムラタにしてみれば、ロゥリィのように強力なライバル、あるいは練習相手にならないハイエルフやダークエルフというのは、興味を持てない存在なのだろう。
 俺達の仲間になった時と比べて凶暴さは少なくなったムラタだが、その根底にある強さを求めるものは些かも変わっていないのだから。
 いや、寧ろ抜き身の刃だった以前と比べ、鞘に収まったが故にいざという時の鋭さは増している。抜き身であろうと、鞘に収まっていようと、刀は刀なのだから。
 そんな俺の視線に気が付いた訳ではないだろうが、ふとムラタの視線がこちらへと向けられる。

「それで、新生龍に関しては倒してもいいのだな?」
「ああ、問題ない。ただし、当然生身ではなくトリニティゲインに乗ってだぞ」
「……承知した」

 不承不承呟くムラタ。
 生身で新生龍と戦いたいという気持ちは分からないでもない。トリニティゲインに乗っての戦いでは一方的になると分かりきっているのだろう。
 PTと違い、特機のトリニティゲインはその大きさもまた武器となる。
 門世界にいる並のモンスターなら、それこそ歩くだけで踏み潰してしまうだろう。
 いやまぁ、普通の移動方法はテスラ・ドライブを使った飛行なんだが。

「気が乗らないなら他の奴に回すか? ラピエサージュやヒュッケバインMk-Ⅲなんかも持ってきてるし」
「……いや、俺がやろう」

 数秒程考えてそう言葉を返すムラタに、俺の隣で話を聞いていたコーネリアが口を開く。

「私達の代わりに戦ってくれるというのは嬉しいが、その新生龍2匹、捕獲しなくてもよいのか? 一応この門世界においては重要な存在だろう?」

 コーネリアの言いたい事も分かる。実際、この門世界では色々と有用な種族が多くいる。それこそテュカ達ハイエルフや、今回引き入れようとしているダークエルフのように。
 だが……

「人の味、この場合はエルフの味かもしれないが、その味を覚えた新生龍を捕獲しても危険極まりない。それに、ダークエルフ達にしても自分達の仲間を食い殺した新生龍を俺達が生かしたままにするってのは色々と納得出来ないところがあるだろ」

 混沌精霊である俺の言う事であれば、と一時は従うかもしれない。
 だが将来それが理由で何かトラブルが起きないとも限らない以上、無駄な火種を抱え込みたくはなかった。
 出来れば新生龍というか、ドラゴンは欲しいんだけどな。
 竜騎兵が乗っていたワイバーンの類はある程度いるけど、あくまでもあれは龍は龍でも最下級の龍だ。
 門世界の常識では、古代龍、新生龍と成長した亜龍、飛龍の順番に格付けされている。
 そして飛龍の下、最下級に位置するのが翼龍、いわゆるワイバーンなのだから。
 古代龍か新生龍は欲しいんだが……やっぱり難しいだろうな。
 何より痛いのが、ハイエルフにしろ、ダークエルフにしろ、古代龍や新生龍に襲われていたという事実だ。
 今回ダークエルフを襲っている新生龍は倒して別の新生龍や古代龍を捕獲したとしても、ハイエルフやダークエルフにしてみればいい気持ちはしないだろう。
 そうなると亜龍や飛龍でも探すか? 龍だけに、そう簡単に見つかるようなものじゃないだろうが。
 それに継続的に育てるとなると、どうしても雄と雌の両方をある程度の数必要になる。
 翼竜はこちらで捕獲したのがそれなりの数いるから、その辺の心配はいらないんだが……さて、どうしたものか。
 そんな風に考えていると、不意にヤオの声が響く。

「見えました、あそこがシュワルツの森です!」

 その声に、大型VTOL輸送機の中にいた殆どの者が窓の外へと視線を向ける。
 出来れば、ここで新生龍が襲い掛かって来てくれればあっさりと片付けられて、最適な展開なんだが。
 もっとも、その場合はムラタの出番が無くなる可能性も高い。
 俺のそんな考えを、まさか向こうが察知した訳ではないだろうが……結局2匹の新生龍は姿を現す事がないままに、機体はヤオの指示した森の中でぽっかりと空いている空間に無事着地する事に成功する。
 こうしてみると、滑走路代わりに利用できるような空間はないし、そもそも下が土である以上滑走路として使おうというのは難しい。それを思えば、やはり大型VTOL輸送機で来たのは正解だった。
 そのまま全員が機体から降りたのを確認し、空間倉庫の中に収納。そこからはヤオの案内に従って現在ダークエルフが避難している場所へと向かう。
 ちなみに影のゲートを使って転移しなかったのは、先程も考えたようにあわよくば新生龍が襲い掛かって来てくれないかと考えていたのもあるし、初めて遭遇するダークエルフに無用な警戒心を抱かせない為というのもある。
 ……それと、ロゥリィの怖がりようもか。
 ダークエルフ云々というのは、俺が混沌精霊であると知ればどうとでもなるだろうが、ロゥリィの恐がりようはちょっとな。
 ヤオがロゥリィに対して崇める……とまではいかないが、丁重に扱っていたのを思えばダークエルフに対してロゥリィの存在は色々と有利な一手になるだろう。
 そんな理由から、森の中を歩いて現在ダークエルフが避難している場所へと向かったのだが……

「……やっぱりこうなるのか」

 目的の集落に到着したアクセルは、自分の前で跪いているダークエルフ達に思わず溜息を吐く。
 最初にダークエルフ達が隠れている集落に近づいた時には、向こうも警戒していたのだ。
 当然だろう、2匹もの新生龍に襲われここまで逃げてきたのだから。
 だがその警戒していた者達も、俺達を案内する為に先頭にいたヤオを見つけた瞬間、厳しく引き締まっていた表情が歓喜へと変わる。
 同時に、大声でヤオが俺達を連れてきたというのを叫び、生き残っていたダークエルフのうち、今この場にいる殆どの者が俺達を出迎え……俺の姿を確認した瞬間、ホドリュー達の集落と同様の流れになってしまった訳だ。

「まぁ、お前達がそうしたい気持ちは分かる」

 いや、分からないけどな。ただ、この場合はそう言わなければ話が進まないのでそうしているだけで。

「けど、俺はそういう態度を取られるのをあまり好んでいない。普通に……というのはお前達の事を思えば無理だろうが、せめて崇めるというのはやめてくれ」

 その言葉に、跪いていたダークエルフの老人がそのままの状態で口を開く。

「ですが、その……貴方様のような方とお目通り願えるとは思ってもいませんでした。それも私達の苦境を救って下さる為に、その力を御貸し下さるとは……」
「気にするな。それに、こっちとしても無償で協力するという訳ではない」
「ヤオに持たせた金剛石の原石では足りなかったのでしょうか?」

 俺の口から出た言葉に、恐る恐るといった様子で顔を上げるダークエルフ。
 先程から俺と言葉を交わしているのを考えると、恐らくこの老人がダークエルフ達の長なのだろう。

「それに関しては……エザリア、頼む」
「ええ」

 俺の言葉に、エザリアが1歩進み出る。
 いきなり出てきたエザリアの姿に、ダークエルフの老人は多少困惑の表情を浮かべるが……長老をやっているだけに、すぐに気を取り直して視線をエザリアへと向けて口を開く。

「それで、どのような要望があるのかを聞いてもいいですかな?」

 俺の仲間という事もあってか、丁寧な口調で尋ねるダークエルフの長老。

「そうですね。詳しい話をする前に、場所を改めませんか? このままだとお互いやりにくいでしょうし」
「ですが……」
「構わない。エザリアは俺の国の中でも政治を司る人物だ。今回の件の全権を任せてある」
「長老、少なくても悪い話ではない。いや、寧ろ此の身にとっては天恵の如き提案だ。聞いて損はない」

 俺とヤオ。2人の説明に頷いた長老は、ダークエルフの実力者達と共にエザリアを集落の中へと案内する。
 勿論イザークが母親だけを放っておく筈もなく、その後についていった。
 それとシャドウミラーの庇護下に入るという面で話をするべくテュカもその後に続く。
 その後ろ姿を見送り、残された俺達は別のダークエルフに案内されて別の場所で一休みするのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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