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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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B・O・F vs.ラクサス
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前書き
新章突入です

これを機に台詞の横に名前書くのやめてみようと思います

読みずらければ遠慮せずに指摘していただけるとありがたいです

 

 

楽園の塔の一件から数日後、アカネビーチからフェアリーテイルへと帰還したアルトたちは、自分たちのギルドを見て驚いていた



「こ・・・これは・・!!」


「うわぁ!!」


「おおっ」


「驚いたな・・・」


「すげー!!!」


「完成してたんだ!!」


感嘆の声を上げるアルトたちの目の前には、昔とは似ても似つかないほど大きくて豪華な建物があった



「新しいフェアリーテイル!!!!」


「大きい・・」


ファントムロードによって壊されたギルドの建物が建て直されていたのであった


その大きさにアルトたち全員が目を丸くしていた



「よォ、お帰りィ」


「ビックリしたろ?これがオレたちの新しいギルドだぜ」


ギルドメンバーが誇らしげに言う


ナツとアルトは以前とは違うギルド内を見て、言葉を失っていた



「何だよ、お前ら言葉も出ないほど驚いてんのか?」


半ば放心状態のアルトとナツにグレイが声をかける



「だ・・だってさ、前のギルドと全然違うし・・・何か落ち着かないよ」


「そりゃそうだ、新しくしたんだし」


アルトたちは驚きながらもギルドの中へ行こうと進んでいく



「オープンカフェもあるのかよ」


「入口にはグッズショップまで!!?」


グッズショップの方を見ると、そこにはギルドメンバーの一人、マックスが立っていた



「いらっしゃい!!つーかオマエらか、おかえりー」


「マックスが売り子やってるのか」


マックスが商品を丁寧に説明していく中、ハッピーがある商品を手に取り、アルトに向けて言う



「見てアルトー!ルーシィのフィギュアがあるよー!!」


「おおっ、ソックリじゃん!」


「えーーっ!!?」


それを見たルーシィが自分のフィギュアを手に取り、まじまじと見つめる


そして少し肩を落とし言った



「勝手にこーゆーの作らないでよォ・・恥ずかしい」


「オイラはよく出来てると思うけど」


「へー、服の素材も本格的に作って・・―――」


そう言いながら、ルーシィフィギュアの洋服をいじるアルト


すると突然、フィギュアの来ていた服が弾け飛んだ



「イヤーーー!!」


自分のフィギュアの服が弾け飛ぶのを見たルーシィが顔を紅潮させ悲鳴を上げる



「な、何これ!?」


「キャストオフだ、フィギュアなら当然の機能だろ?」


「当然・・・なの!?」


マックスの笑みに苦笑するアルト


すると、後ろからカナがやってきて、アルトに声をかけた



「あんたら帰ってきたのかい?」


「あ、カナ!ただいまー」


「早く中に入んなよ、中は特別広く作ってるんだ」


カナに案内され、ギルドの中に入る



「おおっ!!!」


「わぁー、キレぇー」


「うん・・・素晴らしいじゃないか」


ギルド内を見て、再び感嘆の声を上げるルーシィたち


アルトは早くもギルドの新しい雰囲気になれたのか、色んなところを見て回りたそうだ



「・・・・・」


「どうしたんだよ、ナツ?」


「前と違う」


ナツだけは気に入らないのか、一人ムスッとした顔を浮かべていた



「ハァーイ、フェアリーテイルへようこそー」


可愛らしいウェイトレス服を着た女性がアルトたちを笑顔で出迎える



「ウェイトレスの服が変わってる」


「可愛くていいじゃないか」


「マスターの趣味かしら・・ていうか、ミラさんも着るのかしら」


「新しいギルドはそれだけじゃないよ、なんと酒場の奥にはプールが!!!」


カナの目線の先には大きくて広いプールがあった



「ルーちゃん、おかえりー!」


水着姿でビーチボールを抱えるレビィが言った



「地下には遊技場!!」


「リーダスってビリヤードやるんだ・・・」


ビリヤードに真剣な眼差しで挑むリーダスを見たアルトが意外そうに言う



「そして一番変わったのは2階!!誰でも2階へ上がっていい事になったのよ、もちろんS級クエストに行くにはS級魔導士の同行が条件だけどね」


「2階に行ってもいいのー!?」


「本当、根本的な事まで変わったんだなぁ・・・」


盛り上がるアルトたちの元に、マカロフがやってきた



「帰ってきたかバカタレども」


「あっ!!」


アルトはマカロフの方に視線を向け、驚きの声を上げる


マカロフの隣には見覚えのある女性も立っていたからである



「新メンバーのジュビアじゃ、かわえーじゃろォ」


「よろしくお願いします」


髪を切り、服を新調して気持ちを新たにした様子のジュビア



「入ることが出来たんだ、やったなジュビア!」


「はい、これでいつでもアルト様と一緒に・・・/////」


「ジュビア・・・アカネでは世話になったな」


「みなさんのおかげです!!ジュビアは頑張ります!!!」


ジュビアは満面の笑みでそう言った


フェアリーテイル一同はジュビアを快く仲間に迎え入れたようだ



「よろしくね」


「恋敵・・・」


「うっ・・・」


ただし、ジュビアはルーシィに対してだけは敵意を向けていた



「知り合いじゃったか・・・ならば知ってると思うが、こやつは元々ファントムの・・・」


「ええ・・心配には及びません、今は仲間です」


「ほーかほーか。ま・・仲良く頼むわい」


エルザに耳打ちし、事情を知っているのを聞いて安心した様子のマカロフ



「それならもう一人の新メンバーも紹介しとこうかの、ホレ!!挨拶せんか」


「他にもいるの!!?」


マカロフはテーブル席に座っている男に声をかける


その男は何やら硬い物を食べた後、ゆっくりと振り返る



「え!!?」


「オ・・オイ、嘘だろ!!?」


「マジか・・・」


アルトたちがその男を見て驚く


その男はフェアリーテイルに壊滅的な被害を与えたことのある男だったからだ



「ガジル!!?」


「何でコイツが!!!」


「きゃあぁああ!!!」


カジルを見て、騒ぎ立てるルーシィたち



「マスター!!こりゃ一体どういう事だよ!!!」


「ジュビアはともかく、コイツはギルドを破壊した張本人だ」


グレイとエルザはガジルに対し、敵意ある視線を向けていた



「何でよりにもよってフェアリーテイルに・・・!?」


「それはその・・・ジュビアが紹介したんです」


疑問を漏らすアルトにジュビアが言った



「まぁまぁ、あん時はジョゼの命令で仕方なくやった事じゃ、昨日の敵は今日の友ってゆーじゃろうが」


「うん・・・・・私もぜんぜん気にしてないよ」


「レビィちゃん」


影から顔を覗かせるレビィ


気にしてないと言いつつも、身体は恐怖で震えていた



「冗談じゃねえ!!こんな奴と仕事できるかぁ!!」


「安心しろ、慣れ合うつもりはねえ」


ガジルとナツが睨み合う


ファントム戦で互いに戦った仲であるため、敵意識が強く残っているようだ



「オレは仕事がほしいだけだ、別にどのギルドでもよかった・・・まさか一番ムカツクギルドで働くことになるとは、うんざりだぜ」


「んだとォ!!?」


「ガジルくんっていつも孤独でジュビアは放っておけなくて・・・あ・・あの・・・好きとかそーゆーんじゃないんです!!」


「えっ・・あ、うん・・知ってるけど・・・」


何故か聞かれてもないような事を必死に説明するジュビアに対し、アルトは怪訝そうな表情を浮かべていた



「道を間違えた若者を正しき道に導くのもまた老兵の役目・・彼も根はいい奴なんじゃよ・・・と信じたい」


「それがマスターの判断なら従いますが、しばらくは奴を監視してた方がいいと思いますよ」


「はい」


「(エルザ、既にマスターとしての風格が見える・・・)」


エルザとマカロフのやり取りを見てそう感じたアルト


すると不意に、カナがアルトの背中を押して長椅子の上に座らせた



「座っときなさいアルト、そろそろメインイベントよ」


「メインイベント?」


すると部屋一体の明かりが消え、暗闇に包まれた


すると前方にある大きなステージにスポットライトが当てられる


ステージ幕が開けられると、そこにはギターを構え、座っていたミラの姿があった



「ミラさん!!」


アルトが驚愕の声を上げると同時に、周りにいたギルドメンバーたちからの歓声が部屋一帯に響き渡る




「待ってたぞー!ミラー!!」


「ミラちゃーん!!!」


「ミラジェーン!!!」



「あなたのいない机をなでて・・・影をおとす今日も一人・・・♪」


綺麗な音楽を奏でながら歌うミラジェーン


スポットライトにより美しい容姿が一層際立ち、世の男性を虜にするような魅力を十分に秘めていたのが分かった




「いい歌ー!」


「仕事に出る魔導士への歌よ」



ミラが歌を歌い終えると、拍手喝采が起こった



「ミラちゃーん!!」


「最高ー!!」


「いいぞー!!」



「すっげぇ!上手だなミラさん!!」


「本当ね!」


アルトたちも笑顔で精一杯の拍手を送る


そんな中、無言で歌を聴いていたガジルが、隣に座っていたナツの足を踏みつける



「痛てぇー!!」


「ギヒッ」


「何すんだてめぇ!!!わざと足踏んだろォ!!!」


「ア?」


その時、荒立てるナツとその横にいるガジルに向かってどこからかカップが飛んでくる



「うっせえ!!ミラちゃんの歌の最中だろォがよ!!!」


「うご!!」


カップが見事に命中し、ナツの怒りは更に増す



「今物投げたの誰だコラァ!!」


目の前のテーブルをひっくり返し、ナツが叫ぶ



「ナツ!!てめぇ暴れるんじゃねえ!!」


そう言って、突然立ちあがったグレイの肩が、隣にいたエルザの肩とぶつかる


その衝撃でエルザは持っていたケーキを落としてしまった



「私の・・・いちごケーキ・・・」


「てめぇら!!漢なら姉ちゃんの歌聞きやがれっ!!」


「やかましいっ!!!!」


叫ぶエルフマンに怒るエルザの蹴りが炸裂する


騒ぎが騒ぎを呼び、いつの間にかナツとガジルの喧嘩が部屋全体を巻き込んだ大乱闘になっていた



「やれやれ・・この分じゃ、しばらく乱闘は続くな」


「これじゃあ前と全然変わらないじゃない・・・」


流れ弾に当たらないよう、身をかがめるルーシィとアルト



「でもこれでいいんじゃない?こーゆー方がフェアリーテイルって感じだし」


「それもそうよね!!」


ルーシィとアルトは目を合わせ、笑い合う



その一方で、乱闘の隅で肩を震わせるマカロフがいた



「な・・なぜあと一日、我慢できんのじゃ・・・クソガキども・・・明日は取材で記者が来る日なのにィー!!!!」


そう泣き叫んだマカロフ



「取材!?」


取材という言葉に反応したルーシィが力強く立ち上がる



「やめんかバカタレども!!!片づけーい!!!」


「オイ!!!じーさん!!!巨大化すんなァ」


「ショップやウェイトレスはその為だったのか・・・」


皆が騒ぎ立てる中、アルトが呆れた様子で呟いた

 
 

 
後書き
久しぶりに書くのでアルトのキャラが掴めない・・・(汗)

誤字・脱字・おかしな表現があればご指摘ください 
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