戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十七話 南雲大尉!ハンドボールやってる!?その十四
「さっさとはじめろ!」
「あと鹿は春日大社の管轄だから食うなよ!」
「食ったら冗談抜きに犯罪だからな!」
「それはするなよ!」
こう言って注意もされる。
「わかったらさっさとはじめろ!」
「それで負けろ!」
「負けてそこから神罰受けろ!」
「春日大社の神様のな!」
「うるせえ!御前等に言われる筋合いねえんだよ!」
「毎回毎回俺達に厳しく日帝衆を尊敬するダブスタ止めろ!」
二人から見ればこうなる。
「俺達はヒーローだぞ!」
「ヒーローを応援しろ!」
「それで路線変更に反対しろ!」
「俺達が主役のままにいられるようにしろ!」
「路線変更賛成!」
「こんな連中さっさと主役から降ろせ!」
これがこの世界の一般市民の反論である。
「次回からこの作品は正義の日帝衆がこの世を正す作品にしろ!」
「読者の人達の応援でな!」
「御前等みたいに下衆の主役いらんわ!」
「とっとと降板せい!」
「主役の座降りろ!」
「そのままエキストラやっとれ!」
中指を突き立てて言い返す二人にさらに言い返す。
「マ・ケ・ロ!マ・ケ・ロ!」
「吊るせって言われんだけましと思え!」
「ああ、流石に某ミスルギ皇国よりはましだな」
「あそこまで腐るのは流石にないな」
この作品世界の人間はそこまで腐っている者はいない、ついでに言えばこの二人ですらそこまでは至らない。
「幾ら何でもな」
「俺達でもあそこまではな」
「絶対になれないな」
「腐り過ぎだろ」
「マジでマナあっても潰れるだろ、ああなったら」
「腐り過ぎてな」
人心、そして国家としてだ。
「どんな力あっても腐り過ぎたら潰れるんだよ」
「個人も家庭も組織も国家も世界もな」
「あの国もう終わりだよ」
「世界自体がそうなってるんならな」
その世界そのものがなのだ。
「腐りきってな」
「それで終わりだよ」
「この前まで慕ってた相手にあそこまで手の平返しとかな」
「俺達ですら無理だぜ」
下衆道を極めているとされている二人にも無理なことはあるのだ、下衆でも人間としての下衆ということであろうか。
「情ってあるからな」
「それに俺達誰も殺してないぜ」
「処刑台に送れとも言わないぜ」
「動けない相手を鞭打ったりとかな」
しかもこの前まで愛していた実の姉妹をだ。
「もうそこまでいくとな」
「人間じゃねえだろ」
「人間ってのはな、姿形でなるものじゃないんだよ」
「能力の有無でもな」
では何で人間になるかというと、この二人もわかっていた。
「心だからな」
「そうだよ、心で人間になるんだよ」
「どんな姿形、力があってもな」
「心が人間でなくなったらな」
それこそなのだ。
「もう化物だよ」
「全くだな」
「俺達は最低でも人間でいたいからな」
「下衆道にいてもな」
例えだ、根っからの卑劣漢であろうともだ。二人は人間の範疇においての卑劣漢なのである。ここからは決して外れない。
「あそこまでなるとな」
「もう終わりだろ」
「叛乱起きなくてもドラゴンが攻めてこなくてもな」
「あの国終わりだよ」
「もうどうしようもねえ」
「豚とか家畜じゃなくて化物だよ」
その心がそうなっているというのだ、九話と十話を観て気を悪くされた方は学園版を読むことをお勧めする。尚これはステマではない。
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