リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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劇場版:僕らのウォーゲーム 破
はやて「ああもう!!進化中に攻撃なんて汚いやんか!!」
身を乗り出して画面を見つめていたはやては一息ついてへなった座った。
他の子供達も座り直したがその表情は険しかった。
キャロ「今までそういうデジモンがいなかったから…油断してたよ」
ルカ「おや?オーストラリアからメールが来ていますよ。“さっきのデジタルモンスターというんですか?初めて見ました。”」
ティアナ「見てたんだ…」
ルカ「次はシンガポール…“8対1なのに負けるなんて弱すぎる”」
はやて「皆、私今からシンガポールに行ってくるわ」
ギンガ「はやてさんストップ!!」
本気でシンガポールに行きかねないはやてを慌ててギンガが止める。
そして…。
ルカ「今度は…インフェルモンがメールを送ってきましたよ。」
スバル「何々?…“もしもしもしもし”?何これ?」
スバルが画面を覗きこむがメールにはただ、もしもしと繰り返されているだけだった。
ルカ「メールの送信元アドレスは…大変です!!あいつは今、電話回線にいるんだ!!早く何とかしないと!!このままじゃ、電話どころかインターネットも…ああ!!」
そして、ゆっくりフェイト達の方を振り返った。
その表情は何とも表現しがたかった。
ルカ「インターネットも切れてしまいました…」
全員【ええ!!?】
ルカ「こうなったら…!!今からアリサさんの家に行ってくるから待っていて下さい!!」
ルカは翠屋から出ると急いでアリサの屋敷に向かう。
フェイト達は微妙な表情でルカを見送っていた。
フェイト「はあ…もう駄目かも」
桃子「あら?どうしたの?」
なのはの母親がフェイト達に尋ねてくる。
スバル「インターネットが切れちゃったの…電話も…」
桃子「そうなの…もしかして、これのせいじゃないかしら?」
桃子がテレビを指差す。
ティアナ「?」
桃子「海鳴市の電話が掛かりにくくなっているらしいの」
ギンガ「知ってるよ…原因まで…」
桃子「あらそうなの…?」
ルカ「ただいま戻りましたよ、皆さん…」
走ってきたのか息を切らせて店の中にルカが入ってきた。
ルーテシア「ルカさん、何しにアリサさんの屋敷に行ってきたの?」
ルカ「衛星携帯です。これなら交換器を通さないで外国のアクセスポイントに直結出来るんですよ。」
スバル「そうなの!?」
大輔『少しだけ運が向いて来やがったな』
賢『僕達も加勢するよ』
はやて「賢兄!!やっぱりピンチの時は賢兄や!!」
画面に映る救世主(メシア)達。
エリオとなのは、ユーノも帰ってきて、エリオから大体の事情を聞いていたらしく、確かに大輔の言う通り運が向いて来た。
心強い仲間の参加にフェイト達の士気も上がる。
ルカ「よし、繋がりました」
ルカの持ってきた衛星携帯のおかげでインターネットを繋ぐ事が出来た。
エリオ「でもルカさん凄いですね。パソコンでもなんでもこなせて。流石ですね」
ティアナ「でもルカ、インフェルモンが…」
ルカ「おや?いない…ですね。どうやら電話回線を出たようです…えっと…ああ、見つけましたよ。あいつは今、アメリカにいるようです」
スバル「誰か何とか止められないの?」
ルカ「ただのコンピューターの不調じゃないことは大人も気づいているはずです…しかしまさか原因がインフェルモンだなんて思ってないだろうね…」
なのは「デジモンのことは知らされてないしね」
ギンガ「じゃあどうすればいいの?」
ルカ「またフレイモン達に戦ってもらうしかありませんね。今度はブイモン達もいるから今度こそ…!!」
桃子「ルカ君、アイスティー飲む?」
ルカ「あ、頂きます」
ユーノ「嫌な予感がするな…」
未知の存在が仕出かすことほど恐ろしい物はない。
そして全員が一気にインフェルモンの元に向かう。
ルカ『皆、僕が奴のいる場所まで誘導します!!』
全員【OK!!】
フレイモン[今度こそ倒してやるぜ!!]
全員は強い闘志を胸にインフェルモンの元へと向かって行った。
インフェルモンのいる場所に入った途端、パソコンにインフェルモンからメールが来た。
ルカ『インフェルモンからメールが来た。読み上げますよ。“コッチダヨーン”……』
大輔『ふざけやがって!!』
賢『皆、究極体に進化だ!!』
全員【おう!!】
全員が究極体に進化すると一気にインフェルモンの元に向かう。
ライヒモン[ロートクロイツ!!]
インフェルモンの元に着くのと同時にライヒモンの獅子の兜の目から紅い光線が放たれた。
アルダモン[ブラフマストラ!!]
インフェルモンに高熱弾を連射するが素早い動きで避けられてしまう。
インフェルモンは更にもう1段階進化する。
ベオウルフモン[進化した…]
賢『何だ、奴の進化速度は…!?』
ティアナ『ディアボロモン、種族不明、究極体。ネットワーク上のあらゆるデータを吸収して進化と巨大化を繰り返し、デジタルワールドで破壊の限りを尽くしている究極体デジモン。クラモンから進化していく過程で多くのデータと知識を吸収したディアボロモンは、自らを全知全能の存在と思い込み、破壊と殺戮を楽しんでいる。しかし、数多く居るデジモンの中でもその存在目的がはっきりしており、その最終目的は軍事用コンピュータを乗っ取り、核攻撃によってリアルワールドをも破壊すること。必殺技は胸部の発射口から強力な破壊エネルギー弾を発射する“カタストロフィーカノン”』
ディアボロモンは素早い動きでマグナモン達を翻弄していく。
メタルガルルモンXがディアボロモンをロックオンしようとする、ディアボロモンのスピードがあまりにも速過ぎる。
メタルガルルモンX[グレイスクロスフリーザー!!]
無数のミサイルがディアボロモンに迫るが、ディアボロモンは難無くそれを回避し、馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。
ユーノ『何て速さだ…!!』
ベルゼブモン[そこか!!ハートブレイクショット!!]
ベルゼブモンの銃弾がディアボロに掠り、一瞬動きが止まる。
アルダモン[うおおおおお!!]
アルダモンがディアボロモンに殴り掛かる。
ディアボロモンはアルダモンに向けて砲撃を放つ。
アルダモンは咄嗟にガードし、左腕のルードリー・タルパナが大破するが、構わず殴り飛ばす。
ベオウルフモン[リヒトアングリフ!!]
カオスデュークモン[カオスショット!!]
ベオウルフモンとカオスデュークモンが技を放つが体勢を立て直したディアボロモンに回避される。
お返しとばかりにアルフォースブイドラモンに砲撃を放つがアルフォースブイドラモンはバリアを張ることで防ぐ。
ウォーグレイモンX[ガイアフォース!!]
Bウォーグレイモン[ウォーブラスター!!]
マグナモン[シャイニングゴールドソーラーストーム!!]
マグナモン、ウォーグレイモンX、ブラックウォーグレイモンの技がディアボロモンに放たれ、ディアボロモンはそれを回避したが、爆風で吹き飛ばされた。
賢『これで終わりだ!!』
はやて「カオスデュークモン!!ジュデッカプリズンや!!」
デジモン達が一斉に技を放とうとした時であった。
野良猫が店の中に入り、パソコンに飛び乗ったのだ。
その衝撃でパソコンがフリーズする。
ルカ「…え?」
ルカと子供達はあまりの出来事に呆然となるが、理解した途端に絶叫する。
全員【ああああああああああ!!!!?】
大輔『何だ!?おい!!アルダモン達が動かなくなったぞ!!』
ルカ「パソコンがフリーズしてしまった!!急いで元に戻さないと!!」
はやて「こ、こ、この猫おおおおおおおお!!!!!!」
「ミギャアアアア…!!」
なのは「はやてちゃん、それ動物虐待だよお!!」
ルーテシア「私達って何でこう運が悪いのかなあ…?」
怒りのあまり、はやてが猫の首を締めるが緊急事態のため勘弁して欲しい。
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